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表題作挑発のルーレット

ローランド ドルン国の若き王 20歳
玲 マカオの会員制カジノ『M』トップディーラー26

その他の収録作品

  • 運命のルーレット
  • あとがき

あらすじ

マカオの会員制カジノ『M』には、ディーラーが自らの体を賭けて勝負する特別室がある。『M』のトップディーラーの玲は、ある夜、退屈そうにゲームをしている金回りのよさそうな客──『M』に来るにはずいぶん若く、けれど明らかに上流階級に属する極上の男──を特別室へと誘う。ルールを聞いた男は、選りすぐりの美女ディーラーには目もくれず、いきなり玲に勝負を挑んできて──! ?

作品情報

作品名
挑発のルーレット
著者
藍生有 
イラスト
水名瀬雅良 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775521625
2

(2)

(0)

萌々

(0)

(0)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
2
評価数
2
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

マカオの休日

マカオの会員制カジノでトップディーラーとして活躍する玲。
ある夜、ドルン国の若き王・ローランドがお忍びでカジノに。
彼との体を賭けた勝負に負けた玲は、ローランドと一夜を過ごす。
ローランドは玲を気に入ったらしく、
その後も高級ホテルに観光にと玲を連れ回し…。


傲岸不遜で凛々しい美貌のローランド(攻)ですが、じつは年下。
26歳の玲(受)より、6歳も年下のようです。

年下攻らしく(?)、玲に騎乗位を要求したり、帰国の日が近づいてくるとワンコのように可愛さを見せるところは萌えポイントかと。
また、最初は振り回されるばかりだった玲が、
後半になってくると年上の余裕でローランドを可愛がったり、SPを巻いてローランドにマカオの町を案内したり、主導権を握り始めるところも良かった。
見た目は繊細なのに、中身は庶民的でサバサバしているところも好きでした。

生国も身分も違う二人ですが、ラストは安心のハッピーエンド。
ローランドは今のところ、優秀な弟が即位するまでの”繋ぎ”らしいので、世継ぎの心配もなさそうですねw


それはいいけど。
カジノで出会ったばかりの相手に、そこまで執着できるものなのか?
セレブのスピード婚を思えばリアリティは感じるけど、
話としては説得力に欠けるかな~と;

あと、
自国プロジェクトのためカジノ視察に来たローランドが
実際マカオに来てどう思ったか~とか、
マカオ育ちの日本人である玲ならではのマカオ観とか、
もう少し掘り下げてくれたらグンと面白くなったと思います。
攻も受もキャラとしては悪くないし、面白そうな設定もあるのに
全体的に大味な印象なのが惜しいです;

大味に感じたのは、
5回もある濡れ場がいまいちエロく感じなかったせいもあるかも。
玲の性格のせいか、スポーツのような爽やかさで
いつもの藍生作品と比べるとアッサリした感じです。
初めてのはずの玲が、最初から感じているのも何だかなぁ…。
最初は痛い~徐々に快感&年上として主導権を握る…みたいな変化を見せてくれれば、もっと萌えたし評価が上がったかもしれません。

1

スケールが小さい

なんでしょうか、全ての事柄のスケールが小さい感じがしてしまうのです。
マカオのカジノを舞台にしているのに煌びやかさが足りないと言うか、
物足りない気がしてしまうのです。
ディーラー玲の庶民的暮らしも逆に違和感があるし、攻めになる年下王子様は
単なるわがままな駄々っ子で、王様然とした気迫も薄いし、やはりスケール小さい。

設定背景がこれだけ大きな感じなのになんでこんなにこじんまりとしてしまうのか、
逆に不思議な感じで、感覚的にはお金持ちで我儘駄々っ子年下攻めに
いつの間にか流されて付き合ってしまうどこかのお店の店員の雰囲気。
内容のここだと言う所にもう少し深みがあるともっと面白かったのにと残念。

1

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