野獣系執事の、華麗なる捕食計画。

小説

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ケダモノ執事は御曹司を飼う

kedamono shitsuji wa onzoushi wo kau

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表題作ケダモノ執事は御曹司を飼う

牧野糺 陽二の専属執事
津雲陽二 津雲家御曹司で大学院生(24)

その他の収録作品

  • あとがき 橘かおる
  • あとがき 駒城ミチヲ

あらすじ

「こんなに馬鹿で淫乱だなんて、あなたは本当に素敵ですね」
超お金持ちの大学院生・陽二の一番の自慢、それは優秀で極上な執事の牧野である。
食事・着替え・体調管理――なんと性処理までしてくれる牧野に多大なる信頼と好意を寄せる陽二は、
私的な関係に持ち込めないもどかしさに揺れていた。
必死に愛を伝えても冷静さを崩さない牧野だったが、ある事件をきっかけに態度が急変して!?
―天然すぎる御曹司は、腹黒執事に食べられる。

作品情報

作品名
ケダモノ執事は御曹司を飼う
著者
橘かおる 
イラスト
駒城ミチヲ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784796405232
3.2

(14)

(0)

萌々

(6)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
43
評価数
14
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

受けを掌で躍らせる攻め

 大学院生・陽二は実は超お金持ち。
 しかしながら、有能な執事・牧野に守られ、大学では奨学金を借り、バイトをしている貧乏な学生で通っている。
 そんな中、陽二が指輪を盗んだ犯人されるという事件が起こる。

 普段なら、真っ先に牧野に相談する陽二だったが……?

 という話でした。
 牧野にすっかりメロメロな陽二ですが、牧野も牧野で「陽二を誰にも渡したくない」と思っている。
 しかしながら、ねじ曲がった愛情で、いじめられた時の陽二の反応が好きで、なかなか陽二の思いに応えてあげようとはしないへそ曲がり。
 体はすっかり開発しているくせに、本当に意地が悪い。

 そんな二人の話。
 完全に、牧野優位で、陽二はしっぽを振っているだけなので、嫌な感じはないです。
 かわいそうな描写もないですしね。
 受けを掌の上で踊らせる攻めの話が好きな方にオススメします。

0

なんとなく執事あるある!?

この話で目を引いたのは、執事×箱入り御曹司の恋の行方よりも、若くて有能な執事・牧野の活躍ぶりかも知れない。

主である陽二の衣食住から性欲処理の面倒までこなすだけでなく、大学院生として好きな研究に明け暮れている彼の事を御曹司と身バレしないように『奨学金とバイトでやりくりする苦学生』という噂を広めておく計算高さ。

陽二がピンチに陥っていても颯爽と皆の前で解決して見せる名探偵ぶりを見せてくれるし、表面のそつない完璧さと影での暗躍ぶりが生き生きして屈折した性格も持っているなんて、もう典型的な執事あるあるだなぁ…と(笑)。

そんな執事・牧野のそつない働きぶりだと、お坊ちゃまの陽二も甘やかされすぎでは?となりそうなのだけど、普段おっとりしていてもそれほどおバカには見えない所に安心できる。
陽二に関しては目を離している時間が長いと元々の頭の良さを発揮しそうな危なさ?があるから、愛しく想う彼をずっと手中に収めておきたい牧野としては思惑通りにいかない時もあるかもね(笑)。

実は陽二のほうも元々牧野の事が大好きで、エッチの時もチャンスとばかりに大胆な一面を見せる様子が何だか健気に感じたので、自分だけが苛めたいという牧野の屈折した腹黒計画をその天然さで大いに掻き乱してほしいかも…。

1

実はかなり過保護な執事だった

受けは気づかずに攻めは濃厚な光源氏の紫の上手法で手なずけ手なずけぇ~♪
受けは攻めだけでなく家族にも溺愛されてる天然おぼっちゃん笑

攻めは受けの専属執事という立場をつかって家族にも邪魔されないように一人暮らしをさせてます
執事として衣食住のすべてをとりしきって(掌握?)受けを手のひらで転がしてるんですねぇ~☆

攻めは受けの自慰の手伝いと称していろいろ触っちゃってるんですけど、普段がつれないからボケボケの受けはどれだけ愛されてるかわかんないという…?自分だけが攻めを愛してると思ってる(^_^;)

事件は、ぼっちゃんということを隠してることであらぬ疑いをかけられてしまうことに関連して、拉致・やられそうになること

受けは自分で解決しようしますが結局攻めがさくっと名探偵になって解決してくれます!

読んでる側としては、執事の攻めがどれだけの手を尽くして天然ちゃんの受けを囲い込んでいって全てを手に入れるのかがわかるのでそこが面白かったかな笑

1

天然無邪気な求愛を楽しむS執事

おぼっちゃまと執事のラブで、内容的には下克上的な雰囲気がありつつも、
身分差が逆におぼっちゃまの陽二にとってはプラスになっていると信じ込んでる。
でもそれは長年傍にいて、全てを執事である牧野がすることで逆に陽二を
がっちり囲い込んでいて、実は執事の牧野の方がかなり陽二に執着している。

そんなふたりのラブをコミカル&ちょっとした推理ものを交えて描かれている、
とても読みやすい作品でした。
陽二の天然で素直で学者バカ風な性格が、人を疑う事をしないのか、
天使のように心優しいからなのか、自分に災難が降りかかっても人を恨みもせず、
こんなおボッチャマは心配で目が離せないかもと、牧野が執着するのも分かるかも。

執事の手のひらの上で転がされている陽二、欲情込みのスキスキ攻撃をするりと
躱されてもめげずに毎日牧野にうっとり見とれてる。
恋愛の駆け引き一切なく、まるで雛の刷り込みみたいに牧野一筋。
牧野の隠された鬼畜性格も気がつかない天然おぼっちゃまに結局は牧野も
振り回され気味になっているのも、ホントは陽二が牧野を思う以上に
牧野は陽二が好きで、好きな子ほどいじめたいってS属性ゆえに、
言葉も態度もつれないけれど、そんなのもお構いなしの陽二の牧野命みたいなノリは
以外に楽しめる展開で面白かったです。

4

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