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表題作マジで恋する千年前

佐久・安倍晴明の式神で十二神将の戌神
立石真生・安倍晴明に魂魄交換された大学二年生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

恋した相手は式神でした

平凡な大学生の真生に訪れた突然の出来事――それは平安時代へのタイムスリップ!
なんと真生は、波長が合ったからという理由で、陰陽師・安倍晴明に心と身体を入れ替えられてしまったのだ。さらに真生は、思う存分現代生活を満喫したいという晴明のわがままにより、三ヶ月の間平安時代で彼の身代わりをする羽目に。
最初は無理だと断るものの、晴明が残した美貌の式神・佐久に命じられるまま、祈祷や予言から痴情のもつれ(?)に至るまで、あらゆる思考をフル回転させなんとか晴明のふりを務めあげる真生。そんななか、次第に真生は自分をさりげなく支えてくれる佐久に惹かれはじめるが…。

作品情報

作品名
マジで恋する千年前
著者
松雪奈々 
イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344829978
3.5

(17)

(1)

萌々

(9)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
60
評価数
17
平均
3.5 / 5
神率
5.9%

レビュー投稿数5

晴明がハイスペックすぎて寧ろドラ○○ん

平安時代とか、陰陽師とか、タイムスリップとか大好きなので楽しめました。で、何よりも萌えたのは、二人ともおぼこいから手探りで気持ちを確かめ合うところが可愛くて可愛くて!
人形の様だった佐久が、両思いになったあと情熱的になるところもニヤニヤしながら読みました。
私が大好きなBL作品のカミ様は、水がダメで確か精液も出なかったのですが、佐久はちゃんと射精するどころかマーキングまでできちゃうんですね。元は佐久も紙ですよね?だけど所有の証を残す設定、実に美味しいです!!
私の好みドストライクだったわけですが、あと一つ“神”に届かなかったのは、切なさが足りなかった為です。
タイムスリップをわりと簡単にやってのけちゃったので、もう二度と会えないかもしれない切なさとかがなかったのです。甘々な作品は好みですけど、タイムスリップ系のラブストーリーは、切なさがセットだと私は勝手に思っているので。そして、タイトルももうちょい何かなかったのかなぁ。

軽い感じの晴明に関して、ツッコミどころはあるにせよ嫌いじゃなかったですよ。好奇心旺盛で、少しワガママだけど彼も結構可愛らしいと思います。
平安時代を舞台にしたBLもっと増えてほしいです。
神社や人外は結構あるのに・・・。

2

タイトルと中身のギャップが

こちらのレビューを拝見してから購入。
タイトル見ただけでは、手に取らなかったかも。
すごく可愛いお話。
表紙が綺麗なのもよかった。
淡い色使いが内容と佐久と真生のイメージにぴったり。
途中何度もキュンキュンさせられた。
読み終わった時ホントにこんな顔→(*´ω`*)になる感じ。
後日談なんかも読んでみたかった。

1

人は見た目ではないですよね

かなり陳腐なレビュータイトルを付けましたが、好きになった相手が仮の姿で
魂だけが本人なのだからそれしか言いようがないですね。
平安時代の陰陽師の式神と現代から陰陽師の法術で魂だけ入れ替えられた
変異タイムスリップでのラブストーリー。

未来に陰陽師として名を馳せることになる安倍晴明が未来への好奇心から
現代で暮らす波長の合う大学生の真生と一方的に魂魄を入れ替えたことから
始まる話で、訳のわからぬまま強制的に魂だけ晴明の身体に入れられ過去の時代へ
タイムスリップさせられ、そこで待っていたのが晴明の式神である佐久。

佐久は式神で後に晴明の手により3年前にこの世に生み出された存在だと知り、
真生が始めはなかなか意思の疎通が出来なかったことも納得するような流れもあり、
佐久にとってはこの世に生まれて初めての恋を未来の人間の真生に抱きます。
真生もまた、右も左も分からぬ時代で佐久に助けられながら暮らすうちに
次第に相愛の関係になるのですが、真生の体は佐久の主である晴明のもの。

真生の本体は現代にあり、晴明が使っているので、直ぐに恋人にはなれない。
様々な困難の中で生涯を共にしたいと思った二人が出す答え。
エロは後半になってやっと出てくるのですが、主役二人がお行儀が良すぎて
生真面目な恋と言う感じでしょうか、晴明が主役で現代でのラブも読んで見たいと
思ってしまいましたね。

3

予想外

タイトルをいい意味で裏切られる、純粋でしっとりとしたお話でした(笑) 後、攻めのキャラクターが愛らしかったです( *´艸`*)

0

ムチャ振り安倍晴明さん

2013年刊。
平安時代在住・阿部晴明のムチャ振りで、3ケ月間中身(魂)だけ入れ替わって身代わりを務めなくてはならなくなった現代っ子の真生。
陰陽師について何の知識も無く晴明の代わりをするには相当ボロが出まくるも、側仕えとして残された式神・佐久にどうにかフォローしてもらってその場を切り抜けるが…
佐久にしてみれば、きっと入れ替わった真生も晴明と同じ事が出来るだろうと疑わなかったのだろう。
真生はフツーの大学生なのだが。

そんな状況下でも、真生ってば佐久とのコミュニケーションも自身から歩み寄って意思の疎通を図っていって、身代わりといえど努力をして努めようとする真面目な子だった。

だけど、街中散策中に物の怪に襲われそうになった騒動から一変して、佐久に心境の変化が訪れる。
妙に真生を意識し出すBがLするヤマ場には行ったはいいが、読んでいてもいまいち気分が乗らず。
佐久の場合は人外攻めに当たるのだろうが、元が式神(*紙のヒト形から起こす、で合っているかな?)というイメージが抜けなくて、攻めキャラとして感情移入し辛かった。
佐久の自我の芽生えってのを上手く捉えられなかったからだろうなぁ…

実は一番クセが強そうなのが肝心のムチャ振り晴明さんだが、もう少し彼が話に絡んだほうが面白味あったかどうかは何とも言えない。
晴明さんのほうは未来の世界を堪能しきったようだが、その間フォローに回っていた真生の友人・岸谷といい感じには発展してないようだし…

一応作中では平安時代辺りの日本史、陰陽師に関する知識は取り込まれているようだ。
(家にある『陰陽師』ムック本でちょこっと調べた程度だが)
ほんの僅か加茂忠行、保憲父子も登場するが、保憲が晴明に気がある当て馬になったこの話限定?の設定ってディープな阿部晴明ファンだったらギョッとするかも知れない。

いつになるかは分からないが、機会を作って本家の『陰陽師』も読んでみたいものだ。

0

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