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★5つっていうのは、実はちょっと甘め。★4つと★5つの中間ぐらいです。
いとう由貴センセイというと、3Pや羞恥の心理をうまく描き出した「秘蜜」が複数モノの傑作だと思っているオレですが、ここにきて、また新たな地平線が見えてきた感じ。
この「淫月」は、インド風のオリエンタルな世界で4Pが繰り広げられる「淫花」のスピンオフ的な作品です。
インドといえば、「カーマ・スートラ」、性愛の経典です。
ラムレス版やバートン版を通して、日本でも東洋文庫や角川ソフィア文庫から邦訳(二重翻訳だけど)も出ていますが、中身はっていったら、体位48手とか、ナンパの仕方とか、地方ごとの性感の違いとか、案外他愛ないといえば他愛ない。
しかし、性を通して人生楽しもう!な雰囲気にあふれております。
さまざまなドラマや映画にも多大な影響力を誇るカーマ・スートラですが、その神秘的な空気はよく出ているのではないかと。
平凡な会社員は古代インドの神子の生まれ変わり、として実業家およびドイツの貴族から追い掛け回されるというストーリー。
なんてんですかね、Unit Vanillaの「SASRA」と、桑原水菜センセイの「神王の領域」をミックスしたような雰囲気といえばいいか。
前半はいとうセンセイらしい、抜けのない筆致で安定読み。
いとうセンセイの何が好きかっていったら、当たり前のようで抜けがない安定感、それとどんなにエロいのを書いても下品にならないところですかね。文章の隅々に職人的なストイックさを感じるんですよ~。
今回の一番のポイントはなにかといったら、輪廻に徐々に巻き込まれていくドライブ感ですか。途中から「淫花」の主人公・俊也が登場するのも、今後の期待感増。
正に、お金を払って読むエロい小説ですv
『淫花』をご賞味頂けていれば、この作品にどんなエロが待ち受けているかは、期待通りでしょう。
『淫花』を買ってムフムフした私は、ついに自分はここまで来たんだな・・というレベルに達した感がありました(笑)
アレの描写が濃いのにスラスラ読める不思議。
きっと、ネタは濃いのに文章がすっきりしているんでしょうね。
読み易い。
とにかく濃くて淫らで陵辱モノが読みたい方にお勧めです。
『淫花』同様、このエロはお金を払って読むエロだな、と納得した作品でした。
めちゃくちゃエロい作品なのでそこはご注意を(タイトルからある程度察せるとは思うのですが笑)
定期的に何度も読み返してしまう作品なんですよねー。(挿絵では美青年に描かれていますが)受けが、作中で何度も平凡な容姿と書かれていて、平凡受け大好きな私からすると堪らないです。そんな平凡な受けを超金持ちでイケメンの攻め2人が取り合うというね、なんというかゴージャスな作品です笑
出てくる金の話が全部景気が良く、そこもなんだか好きですね。
受けがいつまでも恥じらいを持ってるのもいいですね。3pが苦手でないなら是非とも読んでもらいたい作品です。
ひたすら受がエロエロされるお話(*´▽`*)このシリーズ好きだ。
受は、ある時を境に夢を見るようなる。
儀式のような場面、男に組み敷かれ淫らに喘ぐ青年。
そしてなぜか自分も同じように快楽を得てしまう。
決してゲイではない。
そんな最中、自分を夢の中の登場人物で呼ぶ人物に出会い
半ば強引に犯されてしまう。
初めてなのに、身体が覚えているかのように男を受け入れ感じてしまう。
そしてまたもう一人・・・。
過去と現在が複雑に入り組んで、ひたすらに受が犯されるというお話。
ひたすらに否定し、拒んでも強引かつ強引に犯される様が少々可哀想ではある。
だがそれがいいw
ただ、それだけ否定し、拒み続けていたのにも関わらず
後半わりとストンと落ちてしまったのがもったいなかったかなとも思いました。
こぉ、心がシフトする感覚というか、感じというか、
犯されていたときにももちろん快楽はえていたのだけれど、
気持ちが好転したことで感じ方が変わるとかあるじゃない!!
あれがすきなのに!
なんにせよ、終わりよければというところはある。
終始エロエロなのも美味しい。
3千年という果てしない時を一人で生き、受を求めていた王様。
あのときこうしていたら~の念から現在。
いいところにおさまったかなというところ。
前作のキャラクター達も何気に登場しているので
合わせてよむとより面白いかなと思いました。