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設定とかキャラとかは良いのにね。
話に深みを感じないというかね。
裁判で玲深を助けられず、すまないと謝ってる烈雅だけどその裁判も重要なシーンな気がするんだけど…。
重要なシーンじゃないのか?って思うところが端折られていて、中途半端に感じます。
烈雅が玲深に執着する意味もよくわからない。
夜伽の相手として10年一緒にいたのは良いけど、出会ってから2年3年分のシーンでもあったら良かったと思う。
玲深が初めて夜伽をしたシーンとかね。
(レビュー投稿しようとして、執着王を検索したらそのシーンの番外編があると知った。一応、あるんだね。読めることないと思うけど。)
玲深が宦官になった辺りは、烈雅の玲深に対する仕打ちが残酷すぎ。
張型で責めるのは良いけど、他の宦官に手伝わせるのは正気じゃないよ。
玲深、嫌がってるし。
誰にも触らせたくないほど玲深の事を愛していたんじゃないのか。
そういうね、残酷なシーンも嫌いじゃないけど烈雅がそんなに怒ってる理由がわからない。
妃も清雅も特に重要な感じしないです。
その二人と玲深との各シーンは無理矢理な感じもしないけど、別になくても良かったんじゃないかなと自分は思う。
もっとね、玲深と烈雅の仲睦まじいシーンを前半に盛り込んでくれたら良かったと思う。
嫌いじゃないが、今一つな感じで残念。
嫌いじゃない。
ないんだけど、自分は王道ものが好きなんだなーとしみじみ。
13で王宮に連れてこられ、王に性器を切り取られる所を助けてくれたのが烈雅との出会い。
お互い相手だけで両思いなんだけど、うまくいかないんだよねー。
烈雅は王様なんだけど、傀儡状態で出来ることはない。変えようともしない。決められたまま結婚もするが、相手のところには行かず、玲深が嫌がらせを受けても何もしない。
玲深は夜伽役でなく官吏として働きたい。烈雅の弟清雅に言い寄られて騙される。
あれ?烈雅だけじゃなく玲深も残念な感じ?
子供時代の話でも、畑仕事2人でするみたいな後日談でもあればよかったかなと。
マジかぁ…と思わずつぶやかずにはいられない衝撃的なシーンがあったりして、これはもう好きか嫌いか、楽しめるか楽しめないか、両極端に別れるお話だなぁと。
烈雅に命を救われ、夜伽の相手として十年過ごしてきた玲深。
思い慕うも相手は一国の王。后をもらい、そして世継ぎをもうけなければならない。自分は身を引くしかないのだ…と一見身分差の恋に悩むジレジレストーリーなのかと思いきや、烈雅の執着が半端ないおかげでとんでも展開になっていきます。
執着王、玲深への執着がすごい。
すごいんだけど、その方向性が一般的でないというか…。
王道を行くなら、周囲がいくら画策しようとも后は迎えない、おまえ一筋だ!というスタンスで流れるものですが、これは后は迎えるけれどおまえは離さないぜ!とまぁワガママ?を通そうとする王様なのです。
愛しているからこそ憎いという激情はオイシイのですが、烈雅と玲深の想い合う姿がなんか噛み合わないんですよねぇ。
キャラに感情移入というよりは、次は一体どんな仕打ちをされるんだー、とある意味ドキドキしながら楽しんでいました。
しかし切り落とされちゃう受けというのは初めてでした…。
Cielさんの描く中華テイストのイラストはわたしの好みのツボをつくので、表紙で即買いしてしまったのですが。
中身が衝撃的である意味忘れられない一冊になりました。
中華去勢BL。それがすべてです。よく剃毛プレイの最中とかに「暴れるなよ、切り落とすぞ!」とかって脅される受けは見たことあるけど、本当に切られちゃったのは本作の玲深が私的には初めてでした。そこんとこは新鮮で、それなりにインパクトもあったし、設定自体はとても好みの路線のはずなのに、なんだろうこの読後の消沈感は。
とにかく中途半端なんだよね、愛も憎しみも。攻めの烈雅の玲深への執着はまだわかるとして、玲深の感情の振れ幅が読めない。13の時の初めての出会いで命を救われて、その後10年肌をかさねてきた割には烈雅の婚儀に対する反応もどこか冷淡に思えたし。それでいて男性器を切り落とすという、ある意味死ぬよりつらい刑に処せらても、恨みや憎しみを激しく燃え上がらせるというほどでもない。ぐじぐじと運命を嘆き、自分を憐れみながら、何か現状を変えるべく自ら動きもしない。そのくせたいして信頼もできそうにない王弟の甘言をあっさりうのみにして烈雅に毒を飲ませる辺り、あまりにあさはか。子どものころから陰謀渦巻く王宮に身を置いていたくせに、人の言葉の裏を読むすべも学んでないのかよ、有能な官吏で医者でもあるなら、毒と睡眠薬の区別くらいつくだろうと思うんですが。
玲深に殺されるなら本望と、あえて毒と知りつつあおる烈雅の思いは純情とよべなくもないですが、王としては国も民も簡単に擲つのは褒められたものではありませんね。鈴木あみさんの「はいまーと・ろーぜ」で、オルタンス姫が「私はなんのために王女に生まれてきたの?」と自問してたのを思い出します。西洋風に言うならノーブレス・オブリジェ。どんなに不本意だろうと、権力を手にした者、玉座に就いてしまった者には果たすべき務めがある。その帝王学は和洋中万国共通のはず。烈雅にはまったくと言っていいほどその覚悟が欠けてましたね。
エロ方面では玲深を責めるとき、なにかとお道具に頼るのが個人的にはイヤでした。攻めたるもの自分の生一本で勝負せんかい、と思ってしまうタイプなので。モブが玲深を嬲るのに使う分はまだ許せるんですけどね。でも泥鰌はなあ・・・似たようなシチュエーションで蛇は割とポピュラーですが、どっちがどうなんだろう?? 以前敬愛する山藍紫姫子さんが「鯉の口にペニスを挿れてオナニー」みたいな話をされてたけど、お尻にドジョウよりそっちの方が断然デンジャラスでスリリングかと。
なんだかあられもない方向へ話が転がってしまいましたが、この作品自体は、ひたすら受けが、というより主に受けの男性器が狙われ、痛めつけられる点にのみ気を取られ、波瀾の展開もラブの部分もかすんでしまった。まるで作家さんが男性器に対して特別な憎悪でも抱いてるかのよう。それともカワイサ余って・・・なのでしょうか。筆力はあるし、目の付けどころ自体は決して悪くないと思うんだけどなあ・・・
今井さんにはデビュー作「告解の死神」の時も期待して、裏切られた覚えがあるので、次こそは…と念じてます。