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会話のテンポが良く、イケメン弁護士末國の腹黒さと知性のバランスも良く。
更に受けの天然弁護士高岸の、のほほんぶりも可愛く。
ストーリー展開、キャラどちらも好みの作品で、大変楽しかったです。
でも、読了後、モヤッとした部分がひとつありました。
末國の同期で検事の佐々木の存在です。
佐々木自体はとても良いキャラで、二人の仲を邪魔することなく、末國の親友であり、高岸には懐かれる人物です。
でも、末國目線だとどうしても「佐々木は自分には靡きそうにないから、高岸もカワイイし、こっちでいいや」感が垣間見えてしまうんですよね。
今後、万が一、佐々木が脈ありになったら、高岸から乗り換えるんじゃないか、と二人の未来が不安に…。
それ以外は、末國の軽妙な駆け引きとか、高岸の意地っ張りな言動とか、カワイイなーってニマニマできて満足なのですが。
百戦錬磨のゲイかつ策士×にぶちんノンケのコメディとのことですが、コミカルさが中途半端な気がしました。
攻めは確かに受けをかまい倒してはいるんですね。
だけど思っていたよりも紳士的なオオカミというか、むしろ辛抱強くていい人だなと。
対する受けは、攻めの好意にまったく気づかない鈍チンとされてるけれど、ドノンケゆえに男から好意を抱かれる可能性なんて考えたこともなさそうなので仕方ない気がすると思ってしまうというか。
第三の男である佐々木検事の存在感が結構すごい。
銀幕の大スターを思わせるような端正なお顔、かつ天然人たらし。
だけど当て馬でもなく、引っかき回し役でもなく、仲人役というわけでもない。
BL感は低くなってしまうのだけど、この三人組が一緒にいるところが結構好きでした。
受けが佐々木にすっかり懐いてしまって、攻めそっちのけ……という構図が、攻めかわいそすぎて笑えました。
せっかくカプ成立したというのに、初めての温泉旅行はなぜか三人で行くハメになるくだりとか面白い。
だけど佐々木が攻めにとっての永遠の酸っぱいブドウ的な存在に感じてしまったんですよね……。
というのも佐々木は男に掘られるくらいなら首くくって死ぬ!という完全ストレート。
だからかつてちょろっと酒の席で口説くも、どうやっても無理だと悟って初っ端で諦めたそうなんですね。
というわけで、とりあえず「一等お気に入りの友人枠」に収まっている佐々木。
だけど「佐々木が宗旨変えでもしてくれない限り、そこから動くことはない」って、もし彼が男もいける!となったら動くの?!とモヤる。
だって攻めは佐々木のお見合い話に「面白くない」とモヤモヤしたり、佐々木を見て「そんな表情がまた様になってて色っぽい」と思ってしまったり、「お前といつまでも呑気に酒を呑んでいたい」という言葉に、思わせぶりな事を無自覚に言う罪作りなやつと思ったり……。
ちなみに受けとカプになった後ですよ、これらは。
なのに佐々木の言動にあれこれ心惑わされているとしか思えない攻めの様子になんだかなぁと。
作家さんあとがきによると、この端正な佐々木検事をブラックテイストな男にドロドロのぐっちょぐちょに泣かされるような話を書きたいとのことだけど、私はいやだなぁって思いました。
佐々木検事はドノンケを貫いて、育ちが良いゆえの天然でどこかズレててあっけらかんとしてるお嬢さまと結婚して最強の天然夫婦を目指してほしい。
そしてその夫婦&受けが意気投合し、天然ゆえに三人揃ってあさっての方向へと盛り上がっていくのを、ため息つきつつ軌道修正する攻めという構図、希望です。
良かったところは、エッチのときの攻めの口調。
「有智っていうのな、俺」と囁いて、ほれ、呼んでみ みたいなやつが妙に萌えました。
それと受けの上司の三和先生による「あまりうかうかしてると〜」のくだりが自戒ですよね?と問いたい。
長かった。わりと早目にエッチ未遂があって、えー!どうなるのー?と思ったらそこからなかなか進まず。
とはいえ末國は相変わらず高岸を構って甘やかして。高岸も忘れたふりしていつも通りで。
でも末國の親友佐々木の登場や、女優騒動やらあり、ついには末國が勝負に出て。
そこでやっと高岸は口説かれていたと知る。
ここからがなんかさら~っとしてるんですよね。
高岸はまあ自分も好きなんだとやっとわかったんだろうけど、なんか気持ちの通じあいが二人ならではで。そして自覚した夜にいきなり?未遂はあったけども。
そして蜜月の二人に佐々木が訪ねてきて。佐々木の結婚の可能性にモヤモヤする末國。それってどうなの?まだ勿体ないと思ってるの?
なんかよくわかりませんでした。
なかなか没頭できず意地で読み切りました。
両視点で、一緒に事務所やろうってずっとプロポーズ続けてたり、マメにランチや飲みに行ったり攻めの努力や口説くのが良かったですね。全く気がつがず甘えてる受けはどうかな。
登場人物みんな魅力的ですね。
このレビューを書くにあたり既読の「魅惑の恋泥棒」と関連していたことを知って、思い出そうと頑張ってみたのですが…キャラが交差するような場面、ありましたっけ?(汗)…ダメだー、ぜんぜん思い出せない。
さて、健気に耐えるオオカミさん・末國と、オオカミさんの秋波にまったく気づかないニブチンな赤ずきんちゃん・高岸のお話です。キャリアステップは違えどそれぞれ弁護士として頑張る二人の男性が主人公なのですが、弁護士は警察官と並んで男性の多い職業なので、BL設定が無理なく入ってきていいなーと思いました。
お話の方は視点が交代しつつ進みます。前半は、内心で舌舐めずりしている末國と何も知らず無邪気にフェロモンを撒き散らす高岸の食い違いが面白かったのですが、とある事件から二人が会えない期間を経てからの展開に付いて行けませんでした。高岸はゲイでもないのに、急にセックス込みの関係に発展することになんの抵抗もないっていうのがどうにも…。あと、検事である佐々木をあんなに引っ張る必要はあったのだろうか。結局、毒にも薬にもならない、ただの良い人でした。
なんだか波に乗れない…
かわい先生はとても好きで、職業「弁護士」とくれば大好物なのですが。
どうも、しっくり来なかったです。
ゲイのイケメン弁護士でテレビ出演もする末國と年下で別の事務所に勤める居候弁護士の高岸のお話。
ゲイであることを隠している末國はノンケの高岸を口説き落としたくて、一生懸命。
ランチの場所を把握していてほぼ毎日のようにそこに訪れたり、夜は飲みに誘ったりしますが、相手はノンケでもあるしとってもニブい子なので、ぜんぜん箸にも棒にもって感じでまったく。
そんな調子でスローな展開。
ある日、高岸が酔っぱらってしまってそれをいいことに末國はオオカミさんになっちゃうわけですが、最後までいたしていないし、対して赤ずきんちゃんはすっかり記憶なくしているし…
末國は共演した女優の妊娠騒動に巻き込まれたり、当て馬的な友人の検事が登場してもそのエピがいまひとつスパイスになっていなかったような気がしました。
そんなこんなでも、だんだんと近づいていく二人。
が、やっと想いが通じ合う瞬間もなんかパンチが足りない。甘い雰囲気も微妙に足りず(いえ、これはワタシ的にですね。きっと。)
あとがきに、ライトに読んで頂けるととあったのですが、本当にライトだったなぁと^^;
「天使のささやき」の峯神と末國が同い年だけど似ていない二人と少し峯神に触れていて、そこ読んだときが一番ときめいたかもw
どうせならリンクして欲しいな。