表題作2014 spring

和久井冬梧、明光新聞社外報部勤務、30代
有村望、真秀製薬勤務、30代

あらすじ

アンフォーゲタブル番外SS『The cloud of unknowing』、
2014年春のJガーデン無料配布本。
スコットランドでのサミット開催を控え、応援のためロンドンを訪れた冬梧。
自由時間に訪れたポストマンズ・パークに関する小さな文章を
外報部のサイトで読んだ望は……

作品情報

作品名
2014 spring
著者
一穂ミチ 
媒体
小説
サークル
MICHI HOUSE〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
is in you
発売日
4.5

(2)

(1)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
9
評価数
2
平均
4.5 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

本編の前半と後半の間

『The cloud of unknowing』
誰にも知られず結びついた心を、引きちぎるように別れた20代の二人。
本編ではそこから17年、40代になって再会するところから再び描かれるが、
これはその丁度中間の時期、2005年ロンドン(※)での冬梧と
その彼の書いたコラムを読んだ望の話。

たった8ページの短い話だが、後半場面が夜中1人でパソコンに向かう望に移ると
やるせなさが溢れて思わず涙が出そうになった。
一歩引いて考えるとその演出の素晴らしさにも感嘆するのだが、
最初に読んだ時には、ただただ望の孤独と渇望に心が絞られるようだった。

暫くすると作者のブログにアップされるはずだが、
これは紙でページをめくって読んでこその感動かもしれない。



スコットランドサミットの為に、近隣諸国にいる特派員がロンドンに招集、
とあるので、会期中にロンドン同時爆破テロがあって衆目を集めた
第31回G8(2005年7月6日〜8日)の直前と考えられる。

冒頭のロンドンのシーンに佐伯さんもちょこっと登場するのは、
私のようなファンへのサービスかなw?

4

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