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テンポがいいです。
省くところは省いて(くっつくまでの葛藤とか、初めて関係持つところとか)、主題がはっきりしていて間延びしてない!
BL 作品って( )内に重き置きすぎてどれも同じになりがちだから、新鮮でした。でも浅くならなくて、表現の仕方がすごく上手な作家さんだと思います。
キャラクターもそれぞれ魅力的ですよね。
チカちゃんの転校先での航君達との関係性も素敵です。
この後どうなっていくんだろう…
わたし的には、いつもランキング上位の◯◯◯◯◯◯コンプレックス(同じく高校生もの)より、続きが読みたいです。
別の短編も収録されていますが、こちらもよかったです。
こっちも続き読みたいなあ…
平喜多さんの作品、大大大好きなのですが、この作品は怖くて読めていませんでした。
何と言ってもタイトル。
「さよならチカちゃん」。
さよならって…、さよならって…。
純朴だったチカちゃんが変わっていってしまうお話だと思ってました。
平喜多さんの巧みな人物&心理描写でそんな話を読んでしまったら絶対に立ち直れない!と勝手に想い続けて倦厭してました。
ばかでした。
大好きなチカちゃんが親の離婚で東京へ行ってしまう!というところから始まる遠距離恋愛の話でした。
遠距離、しかも一方は東京へという条件だと、初めてのゲイ仲間、刺激的な環境、気持ちとは裏腹に流されるカラダ…と、また邪推をしてしまいそうですが、そこは平喜多作品、そうは流れません。
地味です。
地に足ついてます。
だからこそ「どこかにいそう」な感じが増すんですよね。
母方の親戚が宮城なので、方言も懐かしく、ほのぼのと読めました。
大きな出来事が最初に起こっているのでそれ以上に大きなことはないけれど、離れた場所で、会いたいときに会えなくて、でも好きな気持ちはなくさないで、精一杯、今の自分ができることをする。
まっすぐな男の子たちでした。
チカちゃんの友達の今後も気になるし、チカちゃんたちにはずっとしあわせでいてほしい。
同時収録はちょっと胸が痛むシーンもある再会もの。
田舎特有の空気、それに簡単に押し潰されてしまう人々。
その中でずっと育てて来た名取の確かな想いが朝柊を癒してくれることを願わずにはいられません。
他の方々も書いていますが、表紙の男の子がチカちゃんだと思って手に取ると2、3ページ混乱します。
でも、この子のビジュアルにチカちゃんって名前がぴったりすぎなのも罪ですね。
実際のチカちゃんは「チカちゃん」と言うより「周ちゃん」というイメージの子でした。
表紙のキャラがチカちゃんだと思って読み始めると、セリフがごちゃごちゃする。表紙とタイトルから"さよなら"で終わるバッドエンドの空気が漂ってますが違います。
◾︎将也(表紙)×泰周(やすちか チカちゃん 黒髪眼鏡)
ストーリー:宮城の田舎で暮らす高校生の将也とチカ。チカが東京に引っ越すことになり…
方言BLはそこまで得意ではないですが、ゲイ×ゲイってだけで安心しちゃう。
少々盛り上がりに欠けてしまった印象。主役のチカちゃんが感情を爆発させないタイプなので淡々としちゃったかな。長髪デコだしチカちゃんが可愛かった。
大学進学後の2人の生活も収録されていると嬉しかった!
萌2寄りの萌
宮城だそうで…方言弱くってなー…かわいかった。
最初こっち向いてる子がチカちゃんなのかと思ってたんだけども、涙拭ってる黒髪の子がチカちゃんでした。
タイトルに思いっきり名前入ってる上に受け(花形)なのに、受けの顔を見せずに攻めがこっち向いて泣いてるっていう構図が斬新だなぁと思って表紙買いしたんですが、わりとありふれたネタであるあるな展開なのかなと思いきやわりと個人的には新鮮な展開で、絵柄も相まってほわ~ふわ~ほろって感じの一冊でした。
このチカちゃんじゃない方の、攻めの将也君がすごーく素直なんだよなぁ。
というか将也君だけじゃなくてチカちゃんもそうだし、途中出てくる航君とかえー君もなんか擦れたところがなくて純粋で綺麗なんだよなぁ。
すごく魅力的なキャラ作りなされるんだなぁと思いながら読んでました。
田舎BLの鉄板である村八分展開も違う話の方で盛り込まれておりましたが、やっぱりキャラクターの純粋さに引かれてかあまり重くもならず。いや重いんだけど、この宗二君の真摯な想いがまっすぐですっごく救われるというか。
なんかきれいだなぁ、て思える一冊でした。凹んだ時読みそう。
表題作シリーズ【さよならチカちゃん】【おやすみチカちゃん】【だいじょうぶなふたり】【チカちゃんのともだち】【春がくるから冬が好き】
なんだか物哀しいタイトルだけど永遠の別離ではありません。海辺の田舎に住む高校生カプの片割れチカが、家族の事情で東京に住む事が決まり遠距離恋愛が決定した…というところからお話がスタートします。
残される将也は気を強く持って淋しくなんかない、と言ってるんだけど、やっぱり淋しくて、わーっとなってしまうところが可愛い。
そこから時が遡って【おやすみチカちゃん】ではゲイである事をはっきりと自覚して思い悩む将也と夜の海で泳いでいたチカが出会ったときのお話が描かれています。
俺は一生忘れない、と将也が語るシーン。夜の海で泳いでいたチカの髪が濡れてしずくが光って星のように見えた様子を述べているのですが、ここが詩的でとっても好きです。一冊の中で一番好きなところ。
お互いに好きという気持ちは誰にも負けないはずなのに、二人の気持ちだけではどうにもならない高校生という立場の非力さ、そして進路も絡んできてこの先どうなるのか判らない漠然とした不安を感じる二人。
そんな思いを抱えながら遠距離恋愛している様子や、転校先の高校にいる同性カプと仲良くなったりといった様子が描かれています。ピュアでキラキラしていてザ・青春って感じです。
【思いでほたる 明日ほたる】
片田舎で育った二人が東京で11年ぶりに再会して…。
実際暮らした事がないので本当かどうかは判らないけど、田舎に抱く悪いイメージ・閉鎖的、噂話が好き、何かと村八分にする、権力者の息子がのさばっている…といったものが描かれてまして、正直読んでてあまり気分の良いものではありませんでした。