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甘いルックスの同室の優等生ジョシュが実はゲイで……。 話題のMM【海外ゲイロマンス】を“BL超訳”で読む嗜みを貴女に――
海外モノにハマりだした時に購入、けれどしばらく積み本になっていたのですが、読もうと思うきっかけがあり手に取りました。
ルームメイトのパソコンを無断で使用したアダムは、そこでゲイのSM画像を見つけてしまう。
アダムはその画像に刺激されてしまうわけですが…。
なかば軽いノリで始まった二人の『SM』。
二人の持つベクトルがうまい具合に重なり、プレイも徐々に過激さを増していきます。
プレイの最中はなかなかにエロティックなんですが、オンオフの差がハッキリとしていて、なんだか全体的にさらっとしていた気がします。
二人ともまるでゲームを攻略するかのようにSMを堪能しているみたいで、そこがまたディープさを感じさせないのかも。
普段は優しく温和なジョシュ。
けれどSな部分を持ち合わせており、それが最大限に発揮させるのがSM。
またアダムはセックスにおいて虐げられることに喜びを感じるM資質で、しかし普段は案外ズバッとものを言う。
二人の持つSとMさがそれぞれ絶妙に絡み合っているから、二人はどんどんハマっていったのかな。
こうしたい、こうされたいと思う欲望が、まさに思い描いたようにジョシュから与えられ、アダムが理想の反応を返す、という風に。
海外の雰囲気は充分ありますが、日本向けに訳されていてかなり読みやすい。
挿絵がないのがすごく惜しいです。
中村明日美子さんのイラストでアダムとジョシュのあんなことやこんなことを見てみたかった…。
私にとって『ルームメイト』が初の翻訳blになります。
以前から翻訳モノに興味があり、SMプレイ、また挿絵が中村先生ということで期待値抜群!
だったのですが…
まず、挿絵が無かったのがとても残念でした。
表紙&口絵のみ(そちらはとても美麗でした!)で、所謂普通のblとは勝手が違うのかなぁと。
内容に関しまして、日本のお話には無い独特の雰囲気・言い回しがあり面白かったです。
あとがきで雪代先生もおっしゃっていましたが、出てくる食べ物が本当に美味しそう…!
純粋に日本のbl小説とのギャップを楽しむことができました。
SMプレイの描写は、濃いのか薄いのか、私にはよくわかりませんでした。
受けや攻めに対して萌える、といった感情が湧かず、殺伐としているというか、淡々としていて甘さ控えめな濡れ場だったという印象です。
またストーリーが途中から走り気味に感じ、読むのがつまらなくなってきて少々苦痛でした。
舞台や登場人物の設定は良いのに、なんだかお話としては味気がないなぁと思ったので、評価は『萌』にします。
とはいえ、他の翻訳blにも興味がでてきたので、どんどん読んでみたいと思います。
細くてひ弱なで、高校時代にスポーツマンに苛められていたトラウマがあるアダムとゲイだと誰にもカミングアウトできずにいたジョシュ。
ひょんなことから互いの性癖が発覚したルームメイトの二人。
お互い手探りで、ゆっくり段階を踏みながら、それでいて濃厚にアブノーマルにプレイに挑戦していく姿が初々しくて刺激的でたまりませんでした。
ジョシュはサドなのに、思いやりがあって行動の端々からアダムへの想いと優しさが溢れてるのが素敵。イケてるスポーツマンなのに健康オタクで緑茶とあとジブリ映画が好きって可愛い。
プレイの特殊な臨場感は生唾もので、他愛ない日常生活とのギャップにどきどきさせられました。
翻訳の文だなあ!という独特な文体で、単語も「キュート」とか使っちゃうんだ!ってそこも楽しかったり。慣れると癖になりそうです。
おお、ハーレクインロマンスと同じ版型だ。しかし装丁が… キッツイわあー。広い帯がイラストで飾られていて、本体のタイトルとマッチングしている。一見美しいですが、本棚に他の本と一緒に並べたら、擦れて傷みやすいんじゃないかなあ、と、ちょっと心配。
雪代鞠絵さんの超訳の新作ということで、読みました。ホントは雪代さんオリジナルの小説が読みたいんだけど。
本の背には、雪代鞠絵さんの文字が大きくて、原作のラナ・マクレガーさんの名前は限りなく目立たない。
協力翻訳の早川麻百合さんの名前にいたっては、奥付けを見ないとわからない。いいのか、これ?
最初の方で「懸想」という言葉が出てきて、「ああ、雪代さんの文章だなあ」と思いました。ふいにちょっと古風な単語が出てくるのが、雪代さん流の手法ですね。うれしいなあ。
海外BLを読むのは、初めてです。
正直言って、私はSMや調教のよさは、まったくわかりません。でも、読後感はたいへん爽やかでした。
自分にとっての初海外BL。
中村明日美子さんの挿絵、雪代鞠絵さんの「超訳」、
評価の高さもあって、自ずと期待は高まろうというもの。
アダムは哲学科の学生。
いかにも文系な彼は家族にカミングアウトしているゲイだが、
そのことは彼のこころに影を落とし、恋とは無縁に生きている。
そんな彼が、ひょんなことから
ルームメイト・ジョシュのPCのゲイポルノを見つけてしまい
スポーツ万能の人気者の彼とBDSMを試してみることに。
サラサラと読み易く、SMもソフトで仄暗さはない。
Hしているうちに普通に惹かれあって、
大きな波乱もなくストーリーは進み、爽やかなハッピーエンド。
エロは多いけれど明るく甘いキャンパス ラブストーリーという感じ。
新しいゲームに夢中になる中学生達のように、
(新しいアイテムゲットしたぜ、次これ試してみようぜ……みたいな?)
真面目に熱心にSMを探求して行く二人はなんとも可愛らしい。
攻めのジョシュはどうでもいいのだが、
受けのアダムのキャラはなかなか好みだった。
Mのくせに、気が強くて世界観がハッキリあって自己主張も強い。
いいなぁ、この子!
(私も首輪に繋いでみたいわ……。)
全体としては私の期待とはちょっと違ったし、
個人的には日本のBLの方がずっと好みだと思ったが
ライトに楽しく読める一冊だった。
ただ、明日美子さんの絵は帯と口絵だけだし
この軽さを考えるとお値段は少々高めかなぁ……。
:
どうでもいい話なんですが、最初の方に彼が読んでいるファンタジーの
「ブリジンガメンの魔法の宝石」(アラン・ガーナー/英国)
この本、小学生の時に魅了させられた大好きな本なのですが
日本ではあまり知っている人がいない本。
へぇ!もしやアメリカではこの作品は比較的よく知られた作品なのか?
いやいや、それともこれは彼のマニアックさの表現として
敢えて知名度の低い作品を挙げているのか?なんて
ちょっと楽しく思いめぐらせてしまいました。
他にも映画や本や、あるいは食べ物や、そういう小道具もちょっと楽しい♪