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不幸な生い立ちで健気な受けが酷い攻めに苛めら更なる不幸が…というお話に萌えます。
なんてかわいそうなんだ、、、
酷いよ、、、
と思いつつもすごく痛いところまではいかない不幸さ加減が私の許容範囲なのでちょうどいい塩梅でめいっぱい堪能しました。
攻めは子供のころ家が貧しく屈辱を感じていたせいでいつか見返してやると野心家なわけです。
好きでもない女と結婚して逆玉に乗るのも、自分の仕事の成果を掻っ攫われても将来のための投資と割り切るくらいにクールで計算高い。
そんな攻めに、ピュアな心で「期間限定でいいから恋人になってほしい」と懇願するのはワガママお嬢な恋人とは似ても似つかぬその弟。
なぜか家では母親と姉に苛められシンデレラ状態。
でも、攻めにはお金持ちの坊ちゃんの気まぐれとか思われイジワルされてしまうんです。
お仕事関連の場面の描写がよかった。
商品を売るための企画やアイデアが面白く、それが二人の関係を一層深めることにもつながるというのも素敵でした。
上司の年上なのに童顔で一見美少年な周防さん。
背景や性格がしっかり描かれていて魅力的でした。
旧版の後に出たドラマCDでは福山さんの声だと知ったら、聴いたことないのにもうそれにしか聞こえないです。
「愛ってなに?」と小鳩が恭輔に迫る場面が好きです。
愛されたことも大切にされたこともない小鳩が、自分の体をどう扱おうと自由だと言う言葉の裏に、愛してほしいと泣き叫んでいる声が聞こえて苦しくなります。
大学生や社会人と大人になっていく小鳩と人として成長していく恭輔のこの先が見てみたいと思う作品でした。
あまり得意な作者さんではなく、あらすじを読んでも、
不幸な感じの物語は好きではないので、買うつもりはありませんでした。
でも、レビューを読ませていただき、どうしてもどうしても
読みたくなってしまい、購入にいたりました。
自分の野心のために専務の娘、麗奈と婚約した恭輔は、
出世のために、東京から大阪に異動になる。
そんな恭輔は、見知らずメールアドレスに呼び出され、
大阪にいる間だけでいいので、恋人にしてほしいと突然言い出されます。
呼び出したのは、麗奈の弟の小鳩でした。
自分の弱みも握られていたこともあり、不承ながらも
付き合うことになります。
辛い過去ものはあまり好きではないですが、
そこも読ませる作者さんがすごいな~と思いました。
この展開を楽しんでいただきたいので、
これ以上のネタバレを避けます!
正直、電車の中で読んでいて、何度か泣きそうになり、
目をパチパチしてごまかすという、苦行をすることになりました(笑)
「愛って何?愛なんて俺は見たことない」
野心家な攻と健気な受。そんなお話、たくさんあると思うし、実際今までたくさん読んできました。
ストーリーも、特に目新しいものではないのに。
でも、とにかくこの作品に惹き込まれて一気に読んでしまいました。
その途中で何度も胸を引き絞られ、涙腺を刺激され。
それでもページをめくる手を止められませんでした。
頭はキレる、当然仕事もできるが、情のない攻、恭輔は、最初は本当にイヤな奴なんです。
出世のことだけ考えて婚約した相手の弟、小鳩が受で、この小鳩から懇願され、期間限定の恋人になる、というところからお話が始まります。
仮りそめの恋人である小鳩に対する横暴な態度、思いやりのない言葉の数々。
それが、一途に恭輔を慕う小鳩と付き合っていくうちに、安らぎを感じるようになり、恭輔の小鳩に対する言動に変化が…と。
この、冷淡だった恭輔が、小鳩をだんだんと甘やかす過程!
コレがもう!
年上攻好きな皆さん、(かく言う私もこの展開大好き!)大満足な仕上がりなので、おっ?と思われた方には是非読んでいただきたいです。
ただ、甘いシーンは長続きせず、中盤からちょっとずつ不穏な空気が(最初から、姉の婚約者✕婚約者の弟、という時点で不穏なのですが)増してきます。
小鳩には、恭輔に隠していることがあるんですよ。
それを糾弾されたとき、小鳩の口から出た言葉が冒頭のセリフです。
愛に触れたことのない寂しい二人が見つけた「愛」に、最後は心が震えます。
読み終えた今、小鳩に愛を教えてくれてありがとう、と恭輔に言いたいです。
オマエ、あんなにイヤな奴だったのに、って、ささやかな嫌味もひと言添えて。
粗筋(旧版より)
恭輔は大企業に勤める野心家で傲慢なエリート。
専務の娘と婚約し、順風満帆な人生を歩んでいた。
出世コースの一端として大阪支社へ二年間の転勤が決まり、東京を離れる前夜、恭輔は婚約者の弟で高校二年の小鳩から突然、恋を告白される。
恭輔は適当にあしらおうとするが、偶然小鳩に弱味を知られ、「大阪にいる間限定の恋人」という立場を許す羽目に。
小鳩が週末毎に恭輔の元を訪れる、奇妙な遠距離恋愛が始まる。
最初は小鳩を邪険にする恭輔だが、危ういほど素直で純朴な小鳩に惹かれ始める。
だが小鳩は恭輔に重大な真実を隠していた―。
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再版は、これに小鳩君視点の書き下ろしが加筆されています。
著者のいつものスタイル通り、これも「女性的で健気なタイプの受けが、不幸な境遇を乗り越えてハッピーエンドに至る」展開ですが、小鳩君が可哀そうで、つらくなってしまった。
逆境の中で、一生懸命耐えて生きている小鳩君。長男が居るのに、婿養子を希望する訳。
居ても居ないような扱いの小鳩君に、母と娘の陰湿な毎日の苛めがあることをを知った時、恭輔が小鳩君に感じた不快は、同族嫌悪だったと理解をする。
小鳩君が恭輔を慕うきっかけは、「初めて叱ってくれた人」だったから。小鳩君のいくつかの秘密を知って、小鳩君を助ける事で恭輔の心境が変り・・小鳩君の笑顔が増えて、恭輔の棘が抜けていきます。
シンデレラの灰被りと、クリスマスキャロルの改心の、混合版みたいな粗筋。
この作品のように、苦労が報われて、正直者に花が咲くような世の中になればいいのに。
今の世の中は、不条理が多すぎます。
電子版には挿絵がないので、紙版を買えばよかった。
何度読んでも、最初は野心家で人でなしな攻め様に、めっちゃムカつくんですけども、その後の後悔に萌える。
薄幸の健気受け様は、高校生の小鳩。
攻め様は野心家で打算的なサラリーマンの恭輔。
出世のためだけに、上司の娘と婚約した恭輔。
婚約者の弟である小鳩に告白され、大阪転勤の2年間、恋人として受け入れることになる。
最初は迷惑を隠すこともなく、邪険にしまくり。
年下の高校生相手に気遣いもないし、ベッドでも好き放題。
もう本当に、怒髪天をつく勢いでムカつく!(#`皿´)
攻め様である恭輔視点で進むので、最初の恭輔のコンチクショーぶりがよくわかる。
そして、小鳩の素直さ、健気さ、必死さもよくわかる。
恭輔のことが大好きなんだなって。
読者である私に伝わるんだから、当然恭輔にも伝わっていて。
少しずつ小鳩のそばが心地よくなり癒されていく恭輔。
小鳩への愛情を認めたら、たくさんのものを失う…認めたくない恭輔に、もっと葛藤するがいい、なんてにやにや。
そんな中、甘やかされているお坊っちゃまだと思っていた小鳩の家庭内で冷遇されている事実を知る。
ここで、ショックを受ける攻め様の姿に、めっちゃ萌える!(≧▽≦)
そして、大阪までの交通費をどう工面しているのか、不安になる。
問い詰めた恭輔に対して、小鳩が初めて胸のうちをぶつけるやりとりでは、不憫でやりきれなかった。
穏やかで何気ない幸せな週末を2人で過ごしす姿に、よかったねぇ、と心から思いました(´∇`)
これから幸せにおなり、と思っていたけど、その後の小鳩視点のお話では、恭輔がベタぼれでした。
こんなにも小鳩を大事にして、誠実であろうとする姿が見れるなんて。
愛を知ったらこんなにも変わるんですねぇ(⌒‐⌒)