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あらすじ読んだ時点では、まったく私の趣味からハズレてるっぽかったこの小説なんですが、読んでみるとがっつりハマっちゃいました。
ヤバイぐらいに面白くて、ヤバイぐらいに切なくて、後半めちゃくちゃ萌えまくった。挙げ句、ボロボロに泣いてしまいました。
これがあるから、BL読むのはやめられないんだ!
で、あらすじだけで拒否ったらダメだなァとも思わされました。
主従モノです。
主人公は、心優しくておとなしい下僕のみのり。
天涯孤独のみのりを引き取ってくれた家の息子である克幸に、昔からイジメられつつも、命令に服従する日々を送っている。
そんなみのりが、学校の生徒会長に恋をする。
克幸は、『生徒会長にふさわしい人間になれるよう、レッスンする』と言って、エロエロなレッスンをはじめる。
萌えポイントは、克幸はみのりに苦しいほど切ない恋をしてるところです。『キスと挿入はしない』と言ってみのりに触れてるんですが、したくて仕方ないのだ。
みのりは克幸のことを恨みません。ひたすら服従している。
みのりの天然ボケが入った鈍さと、傲岸不遜でツンデレな克幸の自己嫌悪っぷりに、最後の最後までキュンキュン悶絶しました。
最高でした。
題名がもう少し穏やかだったら人気ももっと出たであろうと思われる、個人的にとてもお気に入りの一冊。
「下僕」とか入ってるとちょっと買うのに抵抗あるよね…。
門地先生の挿絵じゃなかったら恐らく手に取っていなかったでしょう。
ふざけたタイトルとは裏腹に(←ここ笑うとこ)、かなり純愛モノの一冊です。
攻は幼い頃から受のことが大大大大大大大大大好きなのに、ニブチンな受は全く気がつかず、むしろ下僕並みの扱いにおびえている毎日。攻もやきもきして、意に反して随分と彼を苛めてしまう。
いやあなんて美味しいシチュエーションでしょう!
攻の愛情が全く報われない話が大好物なので、私のツボ押されまくりでした。
この本の最も評価したいところは、勿論シチュエーションの好みもあるのですが、それよりも雪代先生の文章の美しさです。
情景描写がとても綺麗。「うーんさすが2次元!」というようなドリーミー展開(夕暮れにブラスバンドの練習音が聞こえる噴水の前でダンスとか)なのですが、頭のなかでサアッと思い描けるような綺麗な情景を花丸文庫で読めるとは思いませんでした。さすがです。
特に、メイン2人の恋愛よりも攻とその親友の友情の方に胸がこみ上げました。いやここも情景が綺麗なんだ!筆舌し難いので是非読んで欲しいです。
思わず自分の高校時代を思い返してしまいました。
門地先生の透明感のある挿絵と絶妙にマッチしていて、たぶん全ての要素が上手く調和してるんだなと。
門地先生じゃなきゃ薄っぺらくなっていただろうし、雪代先生じゃなきゃ単なる学園ラブスト―リーで終わっていたでしょう。
学校という「世界の狭さ」が良く出た素晴らしい一冊です。
題名と粗筋に惑わされず、ぜひ読んでみて欲しい。
読了後、優しい気持ちになれます。
余談。ドラマCD化もされたので当時喜び勇んで聴いたのですが、この雪代先生の情景描写が全く活かされないシナリオにがっくり。声優さんの演技は良かったのですが…。
もっと評価されて欲しい!!!
雪代先生は最も素晴らしい作家さんだと思うのですが…!
小説作家で1番好きなのが雪代先生です。いつもピンポイントで萌えツボを撃ち抜かれてます(笑)なので最近かなり買い漁ってます。
また、門地先生の絵柄も大大大好きです。門地先生挿絵の本はとりあえず買うくらいです。
しかも!設定もこんなに魅力的で(;_;)これは読まない手はないと思ってました。
私は傲慢鬼畜俺様攻め×健気過ぎる受け が大好きなので、他の方とは違い、タイトルの「下僕」にかなり魅力を感じましたw
感想としては、みのりが可愛い。本当に可愛い。そしてみのりが可愛くて仕方ない克幸も可愛い(笑)
克幸がお母さんの呼び方を変える理由とか、些細な思いやりに感動しました。
最後、麗と克幸の別れのシーンは切なくて涙が出そうでした。
雰囲気とセリフの選び方が秀逸で、、流石雪代先生…>_<…
麗がみのりを好きになったのも、なんだかみのりの可愛さを分かってもらえたみたいで嬉しかったです。
今回は、みのりが嫌われてはいたものの、克幸が大切に大切にしてたので、不憫受けとは感じなかったですね。でもこういうほのぼの系も、とっても面白かったです。
雪代先生の小説は、完結であっても、いつまでも2人のその先のストーリーが読みたくなります。
はいはいメガネとって手入れしたら可愛かった系な話ねーなんて読んでたらうっかりみのりにハマってしまった(´・Д・)」
なにこいつ、、、、泣かせ上手じゃねーか!
料理はうめー、顔は可愛いー、性格もいいー。しかも天然焦らし(笑)うはっ!
意地っ張りでプライドが高い克幸は元使用人の子供であるみのりに昔から恋をしていて。
みのりは本当の子じゃないのに克幸と分け隔てなく育ててくれたことに感謝して恩返ししたくて克幸のわがままや家のことを難なくこなしてゆく。
克幸の親友の麗からハンカチを借りたことがきっかけで麗に恋したと思い込んだ克幸とみのりは克幸のHなレッスンを受け麗に告白できるように磨きをかけることに(笑)
Hなレッスンって(´・Д・)」うんまー。
克幸の恋心を知らないみのりは無邪気に綺麗になってきます(笑)
ふたりの思い違いやすれ違い、克幸の出来心でみのりを傷つけたシーンはギュッとなりました。
しかし、ラストのみのりは実は小悪魔?
克幸おめー泣いたろ?私なら泣くね。あんなこといわれた(笑)
みのりは小悪魔だった。
手で顔を覆いたくなるほど、甘かったーっ!バンバン!
この手の下の顔はニンマリ~口角が上がってます~>▽<~♪
受け→従順・健気・素地が可愛い
攻め→オレ様・ツンデレ・ガマン
シチュ→主従・すれ違い・みにくいアヒルの子・凌辱
受け攻めが幼い頃から主従関係なんだけど、攻めの方が受けに実はゾッコンなんですよ~!
だけど、オレ様だから優しくできなくて。
心のうちではず~っと「あ~可愛い~、あ~触りたい~」なのです!
親友の王子様な生徒会長に、みのりが憧れたのをきっかけに、それじゃあオレ様が振り向いてもらうようにレッスンしてやる~と、無垢なみのりに念願のエロを・・・
だけど、ツンで変にきまじめな気性が災い、モヤモヤが嵩んでいく訳です!
一線を越えない我慢や、可愛くなっていくみのりにメガネは外すなと命令したり、あまりのいじましさに「負けるな!克ちゃん!」と応援してました^^
実は下僕ってどっちよ~?って思っていたら、王子様なあて馬とみのりとの妄想に思い余っての悪行!これで下僕は克幸に決定!(苦笑)
損して得取れ・・とは、みのりの為の言葉だったようです♪
門地絵がとっても合っていてキャラの魅力たっぷり堪能できます!
読み易くて可愛い話なので、ニンマリしたい時にお薦めしたいです♪