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表題作 眠り王子にキスを

宮村周平 → 前野智昭

堀篤史 → 武内健

その他キャラ
朝比奈巧[阿部敦]/ 大野井七海[小堀幸]/ 大野井良幸[祐仙勇]/ 栗山孝史[井之上潤]/ 宮本美津子[森史絵]/ 大野井由美子[藤田曜子]/ 孝美[吉田麻美]

あらすじ

「いつも王子様がv」のスピンオフ作品がドラマCD化!


デリのオーナー兼シェフの堀篤史は、週に二回ほど訪れる、笑顔の似合うサラリーマン・宮村が気になっていた。
彼の人懐こい笑みを思い浮かべると胸の奥に小さな火が灯るが、篤史は過去の傷ついた経験から、もう一生恋愛はしないと決めいていた。
それなのに、宮村に料理を教えることになって……!?

作品情報

作品名
眠り王子にキスを
著者
月村奎 
イラスト
木下けい子 
媒体
CD
作品演出・監督
蜂谷幸
音楽
デルファイサウンド
脚本
青嶋みお
原画・イラスト
木下けい子
オリジナル媒体
小説
メーカー
フィフスアベニュー
シリーズ
いつも王子様が
収録時間
79 分
枚数
1 枚
ふろく
メーカー通販特典:出演キャストによるトークCD
パッケージ発売日
JANコード
4580166731438
4.1

(42)

(19)

萌々

(14)

(7)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
7
得点
172
評価数
42
平均
4.1 / 5
神率
45.2%

レビュー投稿数7

お互いに敬意を払い合う丁寧な会話がいい

原作未読。
木下けい子先生が漫画化した「いつも王子様が」は既読。
月村先生の心の奥底まで掘り下げるような悲しみや苦しみの先の温かい恋の物語。

デリの店長で料理教室の先生をやっている堀篤史を武内健さんが、デリの客から仲間を集めて料理教室の生徒になったサラリーマンの宮村周平を前野智昭さんが演じています。
おふたりの声と話し方のバランスがとてもよくて、物語として楽しみつつ、耳への心地よさが楽しめました。

登場人物の悪気なく何気ない会話から、いわゆる一般男性の結婚観、家事分担に関する希望や意見が自然に何度か出てきます。
ゲイとノンケの2人がメインであり、今後、2人が気持ちを寄せ合って交際していくにあたり、ぶつかるであろう壁、迷いの元となる価値観が、自然にしかしわかりやすく伝わってきました。
結婚とか恋愛に対する感覚の違いがあるというのが宮村にも、聴取者にも伝わったところで、堀先生からの、カミングアウトがあります。そこに至るまでの悩み、考えが伝わってきます。
そんな堀先生に対して宮村が、好みでないのは理解した上で友達になってと申し出ます。
垣根を作るゲイと、垣根があることを感知しないノンケ、という構図ですが、数多くあるそういった関係の中で、上位の自然さがあったように思いました。語彙がないのでうまく表現できずざっくりしてしまいますが、とてもいい感じ、だと思いました。
お互いに敬意を払い合いつつお互いを好ましく思っている、丁寧語を使い合う2人の会話が素敵です。

掘先生の昔話を聞いた宮村がはっきりばっさりと被害者は先生、対応を間違ったの家族、と言い切る様が爽快で心地よく、そんな風に言える宮村の人柄がとても好ましく思えました。
過去の家族、学校でのあれこれがあり前向きに明るく積極的に、とはなれない堀先生が、宮村に対して、時に躊躇い怖気づいてしまうこともありつつも、がんばって言葉を選んで重ねていく様子がとても素敵でした。

ゲイに対する堀先生の家族と宮村の家族の違いは、どちらが悪いもいいもなく(堀弟は除く)思考とは別の感情面でとても難しいものだと思いますが、それぞれの立場と相手に対して、最適と思われる方法を考えて、実践していく宮村の覚悟と言動が素晴らしかったです。

音声だけなのに、匂いや空気感が伝わってきそうな情緒豊かな作品でした。



0

派手さはないが、落ち着いた良作

「いつも王子様が」スピンオフ。
料理をしない男と料理を仕事にする男の交流を描く。
29才会社員×32才シェフ。

お互い相手の人柄に惹かれていく過程が自然。
前野さんは親切で爽やかでいい人。
武内さんはどこか影のあるやさしい人。
こういう役をやらせたら武内さんは本当にハマる。

カムアウト→友達1号の明るさに先生は救われたんじゃないかな。
誰かが自分のために作ってくれた料理は美味しい。
その誰かはあなたがいい、という話ですね。

何故実家に連れていって家族を紹介したいと言い出したのかはよくわからなかったが…。
結婚式の件で弟に言及する攻めさんの倫理観は頼もしい。
先生も大人な対応だと思ったけど、
それを「八つ当たりみたいな非礼」と思う人なんだよなあ…幸せになってほしい…。

「俺だったら喜んでお引き受けします」
「俺相手じゃそんな気になりませんか」
「俺だったら目一杯やさしくします」
ノンケに言わせる流れが自然!!これは凄い!!

「友達と言ってもらえて嬉しくて…」
「最初から好意を抱いていました。片想い以上のことなんか望んでいなかった」
先生からの告白も、なんと真摯で切ないことよ…。
お互い真っ直ぐ。攻めさんも告白し直してくれる。
ああもう…ここに教会を建てよう…。

「たとえほんのひとときでも、宮村さんと過ごせたことは、これから先の人生で何度も振り返る宝物になるだろう」
いじらしいなあ…。健気受けの良さがある。

家族関係の性善説は宗教問題なので触れないが、
要は外堀から埋める攻めさんのプロポーズ。

「度量の広い人に愛される資格」は難しいけど…
出てきたのは「ずっと好きでいていいですか」というあまりに可愛らしい言葉。

帰宅後、初めて結ばれる。
はあ~なんというピュア。
攻めのノンケ感が眩しい。普通に色々したいよね。男子だもんね。
手でいかせて「大丈夫?」と聞く前野さんの声があまりに爽やかでやさしい。
最中にかける言葉の全てが、本当にやさしくて真っ当な愛に溢れていて、
それが前野さんの声で聴けることが嬉しい。
武内さんは安定の色っぽさ。

眠れる場所の話をしながら、穏やかに幸せな空気で〆。

総括。
しっかりと二人が愛を育んで幸せになるカタルシスがある。
派手さはないが、落ち着いた良作。

1

2枚組でも良かったのになぁ・・・

原作既読です。
受け様の背負ってきたものがとても切ないながらも、それを払拭させてくれるぐらいの、攻め様の包容力や真っ直ぐさ、執着&一途さを目の当たりにして、温かい気持ちになると共に、なんて素敵な攻め様なのだろう・・・と胸をときめかせながら読みました。初見時の時点でリピートしていた記憶があります。

そして、初見時から大分経った今、ドラマCDを聴いてみたいな~と思い、聴いてみることにしました。
読んでいる時は特に声のイメージがなかったので、抵抗感なく聴けましたし、何よりもお2人の声が合っていると感じました。
表紙の絵や、仕事終わりにお店に寄るという印象から、私の中では割と夜っぽい静かで切なくて優しい印象のお話なのですが、CDでもその静けさのような雰囲気が出ていたと感じました。

ただ、皆様も書かれていたように、カット箇所があるのは、ドラマCD自体の演出や声優さん達が良かっただけに、残念でした。
派手でドラマチックなお話ではない分、一つ一つのエピソードや心情の変化、機微を味わうというお話だと思うので、贅沢を言えば2枚組でも良かったのになぁ・・・と。

でも、カット部分はあっても、それでも素敵なドラマCDでした。

1

原作に忠実な静かな音声

原作は未読の状態で聴きました。
(翌日、原作を読んだので現在は既読状態)

キャスティングも、
前野智昭さんと武内健さんということで
とても愉しみにしてました。

表紙からは物静かな情景が見て取れたのですが、
果たしてそれに合う音声なのか、ドキドキしました。

「眠り王子」とは、一体誰なのか?
キスでちゃんと、眠り姫のように、起きたのかな?
なんて思いながら、聴き始めました。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

デリ(お惣菜屋さんみたいなトコロ)の
オーナー兼シェフの堀篤史(受け)は、
時々、客として現れるサラリーマン・宮村(攻め)が
気になっていました。

宮村は、とても人懐こく、笑顔を絶やさない男で、
そんな宮村を見て、篤史はだんだんと
好ましく思い始めます。
しかし、篤史は過去の傷ついた経験から
一生恋愛はしないと決めていました……。

しかし、宮村に料理につい、料理を教えようと
持ちかけてしまい、料理教室を開くことになってしまいます。


……声優さんについて思ったところから。
まず、篤史役の武内健さん!
穏やかで物静かで大人だけどシャイな32歳に聴こえる!
この作品のスピンオフの元作品である『いつか王子様が』の
CDにもチョイ役で出演されてて、
「お、これはいい感じ」と思っていたら、
かーーなりのドンピシャ。良好な感じです♪

そして、宮村役の前野智昭さん。
宮村にしては、ちょっと声高いかもなぁ…って
心配してたんですが、杞憂でした。
宮村の元気で前向きでアグレッシブな感じが
ドカンと伝わってきて、声のトーンも最初から
馴染みました。
篤史同様、いい感じ。
これは、期待できそうです!!


そして、物語は進んでいき、
宮村の強引な誘いで、宮村の実家を訪れることになる篤史。
ここでは、脇役の声優さんと物語の構成が光りました。
なんと暖かい雰囲気の家庭に仕上がっていることか!
それを見て、篤史の驚くさまが見て取れるようです。

「自分の育ってきた環境とは、まるで逆」の
暖かい家庭に触れ、
「この世界で育ったからこその、真っ直ぐな宮村なんだ」
と、納得するシーンは、悲しくもあり、嬉しくもあり…。
この場面を作り上げた構成スタッフに脱帽モノです。


そして、ふたりの想いが通じる時。
篤史にとって、人生ではじめてのキス。
「すみません、キスなんて生まれて初めてで、
 どうしたらいいか分からないです……」

うあああああ!
可愛い声に、ドッカンきます!!
武内さん、サイコーッス。

そして、この物語のクライマックスは、何と言ってもあのシーン!
優しいお母さんの声音が響く、実家でのシーンでしょう!

宮村が一生を添い遂げたい相手が篤史だと、
宮村の母親に告白した時、篤史は土下座して謝ります。
それを優しく、受け入れる宮村の母親。
泣きじゃくる篤史の涙を拭きながら、
自分は駆け落ち同然で、周囲の反対を振りきって結婚をしたから、
「自分の子供に大切な相手ができたら、
 絶対に心から祝福するって決めていたの」

うあーーーーーーーーーん!
おかあさーーーーーーーーん!!!
なんて、優しいお母さん! 
なんて素晴しいお母さん!
そして、なんて暖かい言葉……!!!
ここで泣かずして、一体何処で泣けというのか!!
滅多に本とかで泣かない私が、ここはさすがに
ズッガーンと、巨大大砲に爆撃されたように、やられました。
ウルッときてしまいましたねー……

原作の月村さん……
もうさすがとしか言いようがありません……


最後のエッチシーン。
篤史、イキすぎ(笑)
でも、「エロい」というよりも、心が暖かくなって、
ジン…と響くような優しいエッチシーンでした。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

原作を読み終わった今だから言えるのですが、
「原作に忠実だったなぁ」と思えるのは、
私だけでしょうか。
確かにカットされていた部分は、ありました。
けれど、それは構成スタッフさんによる巧いカットのされ方で、
絶妙!と思いました。

優しい二人の声、周囲の声、それが聞こえてきそうな
優しい優しい愛の物語でした。

これから、二人はゆっくりと手を携えて
生きていくのでしょうね。

素敵な音声化でした。
ありがとうございました。

11

素敵だったけど…

原作既読です。
すごく好きな作品で、声優さんも好きなふたりだったので購入しました。

デリを経営していて料理教室の先生もしている堀篤史と、そこの常連で後に堀の生徒になる宮村周平のお話。

ゲイということで家族からうけた数々のトラウマから、もう恋はしないときめて、自分に自信を持てない掘。
武内さんのそんな雰囲気の出ている声にすごく感動しました。
前野さん演じる宮村もあどけないような、でも実は計算だかいような明るさの声がぴったりで、とてもよかったです。
お二人だけでなく、声優さんがみんなあっていて、聞いていて心地よかったです。

ただ、小説をCDにしただけあってかカット部分が多くて気になりました。
原作での、堀の心が宮村にゆっくりと近づいていって、少しずつ心が溶けていくようなこの作品のそんな雰囲気が大好きなのですが
近づいていくのが早くて、その雰囲気が少なかったのが残念でした。

ですが、原作既読でも未読でもカット部分を気にしなければ
楽しめる作品だと思いました。

1

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