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表題作変態いとこは黒ヒョウに夢中

ジェンキンズ太郎,帰国子女でハーフの従兄弟,18歳
空木修司,大学二年生,20歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

日本で幼少時代を過ごし、大学進学を機にアメリカから帰国した従兄弟のジェンキンス太郎と同居することになった大学生の空木修司。美形な男前に成長した太郎は再会した修司に「きれいだ! 萌え! 」と大興奮。幼稚園児のときにお遊戯会で修司が演じた『黒ヒョウ』の思い出を熱弁され、あまりの熱さに内心引いたが、慕われるのに悪い気はしなかった。その後順調な同居生活を始めたのだが修司はある物がなくなっているのに気づき…。

作品情報

作品名
変態いとこは黒ヒョウに夢中
著者
白露にしき 
イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778117177
2.7

(10)

(0)

萌々

(2)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
24
評価数
10
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

「黒ヒョウ」はプレイの一環です

※タイトルに「黒ヒョウ」とありますが
モフモフ系ファンタジーではありません。
全身タイツしか出てきませんw

主人公の修司(受け・20歳)は
ノンケでそこそこイケメンな大学二年生。
ある日、ハーフの従兄弟・ジェンキンス太郎(攻め・18歳)がアメリカから帰国し、一緒に住むことに。

モデル並みの美形に成長した太郎だが
中身は修司にしか興味のない残念イケメン。
幼稚園のお遊戯会で、黒ヒョウ役を演じた修司に萌えを見いだして以来、修司の写真をこっそり収集して成長を見守っていたそうでw
修司にどんだけ怒られようがお構いなしに
隙あらばセクハラを仕掛けてきますw


この作品、ストーリーの起承転結がハッキリしていて、非常に読みやすいのが特徴です。

①修司、盗まれたパンツとオナホを太郎の部屋で発見→太郎の変態ストーカー癖判明→縛られ口でイカされる
②太郎、修司に怒られしばし大人しくなる→満員電車でどさくさに痴漢→全然懲りてないと判明
③太郎、バイトを始め、女の子に告白される→修司はヤキモチ→自分の気持ちに気付く

こんな感じで、各イベントごとに状況が変化していくのがとても分かりやすい。
とくに修司がほだされてからの攻防戦が面白いです。

接触禁止令を出した手前、
自分からデレるわけにもいかず
太郎から手を出してくるよう
風呂上がりに裸で部屋をうろついてみる修司。
けど太郎はなかなかノってこず……
みたいなすれ違いが笑えますw

どうまとめるのかと思っていたら
太郎のアメリカの友人二人(ガチオタ)が来日。
ラスト間際にこんな濃いキャラを投入してくることにも驚きだし、この二人のオタク趣味のおかげでハッピーエンドを迎えるという最後までコミカルな話運びにもセンスのよさを感じました。


初合体のエロシーンは恋の芽生えのきっかけw黒ヒョウの全身タイツを修司に着せてのプレイ。

いきなり突っ込むのではなく
黒ヒョウ姿の修司を眺め、修ちゃん萌え~~♪
ってうっとりする太郎は歪みなく変態でしたw

挿入は終盤の↑までお預けですが
手錠・電車でお触り・媚薬など
プレイは色々あるのでエロさは充分。
両想いになってからは
乳首クリップや尿道プラグも登場。
さらに変態街道を突き進みそうな二人でしたw


攻めの、人の話を聞かないヤンデレ属性は好みが分かれそうですが、コメディとしては面白かったです。
受けが、攻めにセクハラされるたびキレてツッコミまくるのも新鮮。
ツッコミ台詞は少しだけ漫画の銀○に似ているかな?

文章やストーリー構成にセンスの良さを感じる新人作家さん。次回作も楽しみにしています♪

4

ライトなヤンデレ

新人作家さんみたいですね。私的にはとても読みやすい文章でスラスラと読めました。
徹頭徹尾テンプレなストーリーです。
抜群の安定感。設定6です。(笑)

あらすじは超カンタン。
攻めの従兄弟はわずか4歳にして6歳の受けがお遊戯会で着た全身タイツの豹の役を見て一目ぼれ。
その後攻めは渡米し、今回受けの在籍するところの大学受験のため帰国し、受けの家に居候することになります。
折悪しく、単身赴任していた受けの父親が怪我をしてしまい、母親が急きょ赴任先に看病に行くことになり、二人の同居生活が始まります。
ここから、攻めののっぴきならないくらいの執着が繰り広げられていき…というお話。
攻めの太郎はノンケでハーフの超イケメン、料理上手。街に出れば注目の的な人ですが、攻めにとって受けの修司以外は全く興味がありません。
受けはノンケで男前キャラっぽいかんじ。世間ではイケメン部類に入るんですが太郎の前では霞んでしまいます。このあたりは「ジュリアが首ったけ」に似てますね。
この二人で始めは攻めの怒涛の押せ押せ変態ヤンデレモードでいきますが、あまりの押され具合に受けがキレます。
それをきっかけに攻めが大人しくなり、受けも押されていたのに急に引かれてしまい、修司はモヤモヤして太郎のことが好きなことに気付き、パヒエン。








一応攻めは変態キャラでまぁ、全身タイツプレイ、尿道プレイ、など、ズバリ変態なんですが、重さ暗さは皆無。
受けもほだされて全然悪い気してませんからね。
全体的なストーリーがライトだから、ラブコメみたいなもんでしょうかね。

全体的な出来としては萌で妥当だとは思います。
最近、BLもストーリーとか設定が飽和状態になってる感じが私は否めません。トンデモ設定が多くてちょっとゲンナリすることが最近多かったので。
だからこそ、私はとても読みやすくて、評価を高くさせていただきました。

4

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