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コミックス連動作品と言うことで、こちらは攻め視点の小説版。
2段組でびっしりの大ボリュームに、この小説サイドの方は後回しにしていたんだけど、やっぱり、コミックス編と小説編、両方読んだ方がいい。
政変的な過去や駆け引きみたいな物は、コミックでも結局は文章で説明しないとわかりにくいし、
それよりレオンハルトの、スーパースペックの攻めが恋に迷う姿をたっぷり描いた作品って、意外とありそうでないって言うか、ちょっと珍しくて貴重かも。
あと、小説の利点って言っていいのかな、数カットの挿絵程度にビジュアルが制限されるお陰で、レオンハルトの人と接することに不慣れで不器用なかわいらしさみたいな物がよりくっきりとする。
逆に言うと、コミックの七瀬編はレオンハルトの美貌と七瀬自身の外見の変化が重要なポイントなので、こうやって2冊揃うことで作品が立体的になる。
うん、やっぱり、王道なシンデレラストーリーもいいよね。
こちらは攻め・レオン視点の小説版。
設定上どうしてもヴァナランドという国の情報量が少ない七瀬視点のコミック版とは違って、小説版はレオンが蟄居に至った経緯と彼の周りを取り巻く人間関係が読めて、その点をじっくり理解できた。
小説版では執事や友人の国王以外に素を見せた事のないレオンが、わざわざ日本から招いた七瀬に対して次第に心が傾いていく様子が丁寧に書かれている。
最初は意志の疎通が図れずに七瀬を傷つけたりしたものの、どうしても彼が気になって何とか理解しようと歩み寄るレオンの様子が真面目だったりする。
一生懸命日本語で謝る練習をしたりと結構いじらしい一面もあったり、執事・クリスとの兄弟のような気兼ねないやり取りが微笑ましかったりする。
更にこの後の国王の企みでクーデターが起こった辺りからレオンが再び自由の身になるまでと、七瀬に告白するまでが攻め視点として詳しく分かるようになっている。
一見夢見がちな王子さまみたいでも実は誠実なレオンと、貧しくも心優しい七瀬はお似合いのカップルで、お互いが相手を一途に想いあう様子に末永くお幸せに…となってくる、シンデレラストーリーの王道とも言える話だった。