「どうしよう。出会ってしまった。どうしよう。この、白い腕が、欲しい。」

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表題作きみの背中 ぼくの手のひら

花月宝,同い年のイタリア料理店のシェフ
和泉東五,大手広告代理店のCM企画担当,26歳

その他の収録作品

  • 番外編 きみと夕食のつづきを

あらすじ

大手広告代理店で働く和泉東五は自身が同性愛者であることに対してコンプレックスを抱え、そのため恋愛に対しても積極的にはなれずにいた。

ある日、上司に連れられて訪れたイタリアンレストランでコックの花月宝と出会う。

コックコートの捲られた袖から出ている白い腕。一目で恋に落ちてしまう東五だが……



「どうしよう。出会ってしまった。

 どうしよう。この、白い腕が、欲しい」

作品情報

作品名
きみの背中 ぼくの手のひら
著者
阿賀直己 
イラスト
ぱち 
媒体
小説
出版社
ルナマリア(星雲社)
発売日
ISBN
9784434200762
3

(40)

(15)

萌々

(4)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(16)

レビュー数
6
得点
104
評価数
40
平均
3 / 5
神率
37.5%

レビュー投稿数6

きみは眠る僕の夢で先に読んでしまったが...

宝の性格はすごく気に入った!積極的で強引で真っ直ぐで... 東五は八雲じゃやっぱりダメだった。八雲は人に自由を与えすぎている。個人的には、この二人は以下のように分かれている
宝みたいな人になりたい
八雲みたいな人に愛されたい

先生が書く攻めはすごく魅力的だ!受けは... 私もそんなに頻繁に泣くのを赦してもらいたいなって思ったw

1

八雲さん好きです

ストーリー自体は本当に単純なんだけど、すごくキュンキュンした。
文章が読みやすくて描写も丁寧なのはいつもの阿賀さんなんだけど、良い意味でどこか漫画っぽいというか。だからなのか、いつもよりスラスラ読めたし、あと結構笑えた。
東五も宝も社会人として仕事をしてる時はかっこいいけど、恋愛に関してはなんかズレてるし、盲目すぎるし。でも、なんか憎めない。
脇キャラも漫画に必ずいるよねこういうタイプ!みんな好きだよね!
確かに狙ってる感はアリアリある。でも、面白かったんだよな〜。
わたしは八雲さんが好き〜。途中から綾○剛にしか見えなくなってきた。

3

オリジナルBLって何でしょう

偶然の一致や個人の感じ方の範疇かもしれませんが、ネーミングやイラスト、特徴の描写と合わせるとモデルになっているであろう人物が彷彿としてしまう。
架空のオリジナルの人物とは感じられなかったために、性愛の描写を読んでいて罪悪感がありました。
私は評価できません。

13

う~ん…

表紙も素敵で、レビューも高評価。ググってみたら最近若干話題をさらっている作家さまで、かえって興味をそそられ手に取ってみました。内容は書いてくださっているので感想を。

ごめんなさい、辛口な感想です。おいやな方はスルーしてください。

何というか、不思議な空気感のある作品でした。文章の進め方とか言葉遣いとかが、ばっさり言ってしまうと「素人感溢れる」っていう感じ。話が受けの視点で、かつ一人称で書かれているため話に広がりがないというか、あっさりしすぎてる、というか。
悪いというわけでは全然なくて、むしろ話は分かりやすいし、こういう雰囲気が好きな方もいるのだろうなとは思います。

ただ、「こういうのがBLではウケるだろう」感が目について仕方なかった。例えば、
無愛想なのに主人公である東五の事を深く理解し、さり気ないフォローをしてくれたり何気ない一言を言ってくれる八雲さんとか。
仕事でも私生活の面でも大きな懐で見守ってくれる時田さんとか。
恋愛に積極的になれない東五を、時には強引に攻めたり、時には身を引いて、それでも恋心を伝えてくる宝とか。
主要CPの二人は、両思いなのに自分の片思いだと思って切なくなるところとか。
BLの王道要素だけに、書き方を間違えるとちょいウザく(いや、ゴメンナサイ)感じてしまう。

あとごめんなさい、主要CPの二人が好きになれなかった。
例え両思いだとしても、宝の仕掛けた電車の中でのあの破廉恥行為はいかがかと思うのですよ。恋人で、プレイの一環として、ということなら分からなくもない。でもまだお互いの気持ちを確認し合ってないのに、ああいうことするのはちょっと…、と思ってしまった。

東五もねえ…。なんとも共感しづらかった。子どもっぽいっていうか、すぐ泣くのもちょっとイヤでした。中身は女の子みたい、という感想を持ってしまった。
男前であることを仕事の上でも利用する、っていうのはまあアリだとは思うのだけれど、ちょっと不快感を感じる、というか。

人目につくところでキスしたりするのもやめてほしかった。「俺たち、人に知られて恥ずかしいことはしてないよ」っていう主張に見えて…。

あと、辛口コメントでゴメンナサイ。挿絵が、何とも言えず素人感を増長してる気がしました。表紙はとても素敵でツボに入る絵柄だったので余計にそう感じたのかもしれませんが、挿絵があるたびにちょい萎えてしまった。まあこれは好みもあることなので、あくまで個人的な感想ですが。

確かに厚さもあるので仕方がないかなとは思うのですが、1300円(税抜w)って高くない…?違う作品も読んでみようかなとは思うのですが、いかんせんお値段で躊躇する。

高評価ばかりなのにこんな感想でゴメンナサイ。
そして評価下げてごめんなさい。
でもこういう感想もあるってことで。

24

可愛くて可愛くて

以前Webで掲載されていたとの事ですが私はお初でした。
阿賀先生の本はfactoryでファンになって直ぐに他の本も購入して読みました。
全部大好きです。先生の描く受けが全部可愛くて!けど可愛いいだけじゃなくて必死に生きてる感じが伝わって来るのです!
この本の東五も自分がゲイである事に臆病になっているけど心の中じゃ初対面の人を自分の好みかどうかで見ているとこがある現代の青年ぽくて。
明らかに宝にモーションかけられて両思いじゃん!何を怖がってるの!ってやきもきしたけどゲイの恋愛の未来に臆病な東五の気持ちも良く分かって読んでいて切なくなって来ました。
攻めの宝君!好きです!あのグイグイ感がたまりません。
電車の中での停電と言うハプニングの時も残業している東五に手作りお粥を持って来た時も(夜中の会社に2人だけって言う設定だけで萌えました)空港での宝も!全部好き。今まで読んできた数多くのBL本の攻めの中でベスト男優賞ものです。
それに絵が!もうイメージ通りの登場人物達でたまりませんでした。
ついついAmazonでぱちさんを検索してしまいました。けどこうやって好きが広がっていくんだな〜って感じました。
それに発行のルナマリアさんも素敵でした。私が呟いた小さな愚痴に丁寧に対応してくれました。遠い存在の作者、出版社では無く良い本を出したいとう言う思いが伝わってきてとっても身近に感じさせてくれる出来事でした。
脇役の方々も素敵な男性ばかりで東五の先輩の八雲さんは絶対東五に惹かれていたと思う!
さあ今から再読です。皆さんも是非読んで下さい。
宝に惚れますよ!

6

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