ツレの●により、立場が逆転してしまいました。

小説

  • 愛してるなら、抱かせてくれるよね?

愛してるなら、抱かせてくれるよね?

aishiterunara dakasetekureruyone

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表題作愛してるなら、抱かせてくれるよね?

小泉颯太,理学部大学生, 21歳
丸山樹, 商学部大学生,21歳

同時収録作品ツレとベストカップルになりまして

小泉颯太,理学部大学生,21歳
丸山樹,商学部大学生,21歳

同時収録作品番外編 ツレが恋人になりまして

丸山樹,高校生,17歳
小泉颯太,高校生,17歳

同時収録作品ツレが留学することになりまして

小泉颯太,理学部大学生,22歳
丸山樹,商学部大学生,22歳

その他の収録作品

  • ツレとベストカップルになりまして
  • ツレが留学することになりまして
  • あとがき

あらすじ

付き合いはじめて早数年。
甘え上手で可愛すぎる恋人・颯太から突然別れを切り出され、理由を問い詰めた樹が耳にしたのは、予想だにしない告白だった。
「…俺、痔になっちゃって、もうエッチできないんだ」
なんということだ…俺が無理をさせたのだろうか…。肩を震わせ泣く颯太に、かける言葉もない。
だが、愛する恋人のために何でもする! そう決意表明した途端、極上の笑みを浮かべた颯太に強引に組み敷かれちゃって!?
幼なじみ大学生バカップル物語v

作品情報

作品名
愛してるなら、抱かせてくれるよね?
著者
今井真椎 
イラスト
上田にく 
媒体
小説
出版社
大誠社
レーベル
LiLik文庫
発売日
ISBN
9784865180428
3.1

(18)

(2)

萌々

(3)

(9)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
53
評価数
18
平均
3.1 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数4

リバってないけどリバの醍醐味が味わえる。

冒頭、いきなり恋人の颯太から別れを切り出されるシーンから始まります。
納得いかない樹が理由を問い詰めると「痔になってもうエッチできない」と。

別れたくない樹が「治療しよう」とか「エッチなしでもいいよ」などなど解決方法を探っていたところ、
「俺たちがエッチできる方法が一つだけあるよ」と颯太が持ちかけてきて……。

というわけで、逆体格差カプの誕生です。
女の子みたい&天使のように愛らしいけど策士な攻め×細マッチョな強面ガタイ受け。

で、「俺のことが好きなら抱かれてくれるよね?」とグイグイと迫られて抱かれてしまうんだけど、今までと立ち位置が逆になる事によって見えてくるエッチのあれこれ……というのがこれよ!これ!!なんです。
受け入れる側のなんとも心もとない気持ちや、未知の恐怖に体がこわばってしまったりする様子、そして堪え難い痛み&圧迫感。

前戯もそこそこに挿入してしまった三年前の初エッチを思い出して死んで詫びたくなったり、いつも我を忘れて腰を振ってたけれど何て身勝手な抱き方をしてたんだろう……と元攻めの樹が反省するんです。
いいね、いいねー!!と思います。
全ての攻めは一度はネコってみたらいいと思う理由がココにあります。

【ツレとベストカップルになりまして】
学園祭で強制的にメイド喫茶をやらされる事になり剃毛&女装させられる事になった樹。
その後、ベストカップルコンテストに出ることになってしまい……。

【ツレが留学することになりまして】
颯太が世界でも名高いアメリカの大学院に進学することを知らされ、就活がうまくいかない樹は……

前章のベストカップル編ではポジションをじゃんけんで決めてた二人。
(だけど常に樹が負けて抱かれる羽目に)
それが、この章では大きく変化します!
「颯太が俺を抱いて喜ぶのなら、今後ずっと抱かれてもいい」
「颯太を愛してるから、颯太の望むことをしてあげたい」

愛の前ではセックスの時のポジションなど小ちゃいことだと悟った樹が素敵。

でも欲を言えば、颯太にもそういう気持ちになって欲しかったな。
どうしてネコからバリタチ一本槍になってしまったんだろう?

と思ってしまうのだけど、番外編を読むと、実は高校時代から颯太は樹のお尻を狙ってたことがわかります。
実は颯太って結構な腹黒策士なんですよね。
特に最後の番外編はここまでして樹を手に入れたかったんだ!健気〜とは思えず、昔から小賢しいやつだったんだ……という印象が深まってテンションダウンのまま終わってしまうのが惜しい。
構成に難があると思う。

颯太がどうも自分勝手というか、樹の事を本当の意味で信用していない気がしてキャラ的にいまいち好きになれないのが残念。
最後の番外編読むと樹は嘘が大嫌いなキャラだという事がわかるんです。
そんな相手に、抱きたくなったからといって「痔になった」と嘘つくのって誠実さを感じないというか、樹ならちゃんと話せば、抱かせてくれたと思うんだけどなぁ……と思ってしまう。







ーーーーーーーーーーーー

なんでか判らないけど、いつも野原磁さんの「大好き同士」とこちらがごっちゃになってしまうんです。
(初めて読んだのが、同じ時期だったせいかもしれない)
読んでみると内容は全然違うし重なる部分もないのに、しばらくするとこのエピソードはどっちに収録されてたっけな??となってしまう……。

なので自分用メモ
・攻め受けが逆転するところから始まる
・幼馴染同士
・二人とも小樽出身・受けは寿司屋の息子で、攻めは理系の院を目指す
・小樽のSCが出てくる話。

2

一途さがかわいい

ほのぼの甘いラブコメでした。本編は元攻視点で翻弄されていくおかしみがあり、番外編は元受視点で逆転劇の原点がわかるようになっており、すっきりとした読後感でした。

かわいい系の颯太(元受け)の、一途で必死だからゆえの腹黒さが、器用なのか不器用なのか絶妙。
本編では、颯太の策略に翻弄されるいっちゃんがかわいくて、少し気の毒に感じたりもしましたが、番外編で颯太視点を読むと、颯太も健気ですごくかわいくて、不器用カップルいいなぁと思いました。

0

真剣愛

題名からしても、帯の文句の
「ツレの●゛により、立場が逆転してしまいました」からも
あらすじを見ればラブなバカップル話?
しかし侮るなかれ!
確かに●゛による立場逆転だの、うさ耳メイドコスのにゃんにゃんエッチなど、そういう、愉快さもあるんだけど章が進む毎に見えてくるのは
二人の真剣に互いを「愛してる」という真面目な気持ち。
ただのユニークなバカップル話じゃぁ終わってないところに、この本のよさがあると思っています。

表題をタイトルにした作品はなく
事の始まりである『ツレが●゛になりまして』
大学最後の学園祭での出来事を描いた『ツレとベストカップルになりまして』
二人の進路と将来を描いた『ツレが留学することになりまして』
そして番外編『ツレが恋人になりまして』は二人が恋人になる高校時代のお話
以上から構成されています。

最初の話でいわゆる攻め受け立場が逆転しちゃうんですけど
本当は受けていた颯太が、とうとう満を持してというかその為に口実を使うわけです(笑)
だけどね、別れる理由がない二人
結局今まで入れていた樹が受けて初めて理解する、いかに自分のセックスが独りよがりで颯太に負担を強いていたか
それでより二人は理解しあうことになるんですが(?)

もうね、これですよ、コレ!
自分のリバを推奨する一番の理由
これって大事だと思うの。
まあ、立専・受専、あってもいいんだけど、本当に二人が愛し合って肉体の喜びも分かち合いたいならコレでしょ♪
ってのを二人は体現してくれてるんですよ。

その後の話ではすっかり樹が受けてますが…

そんなで学園祭も楽しく過ごして、ごっつい樹がネコミミメイドコスなんかして超かわいい颯太に攻められてる図なんていう、おいしい場面もありながら
二人は大学4年生
天文の専門を極めていこうと院へ進むことを決めている颯太と
就職戦線に四苦八苦しながらも、自分の将来が見えていない樹とで
颯太の留学決定をきっかけに二人がどうありたいか、きちんと樹が考えるという展開が。

自分が好きになって、もともとノンケで流されただけかもしれない樹とちゃんと愛をはぐくんで、
互いに、その愛を貫くためにどうするべきか?
性の役割も含め、互いが対等に存在する、その二人の姿はとてもいいなと思えるのです。
頭の良い颯太が腹黒っぽい雰囲気をかもしているのですが、それも樹が大好きゆえ、彼を傷つけないようにうまく立ち回っている。
純情一途な純愛物語だったのかも?

イラストが上田にくさんで、少し柔らかい印象に描かれているのも、リバの気配と違和感を緩和するためかもしれないですね。
本当は樹はもう少しごつい感じの表現がされていますし、
受けになるかわいらしさを強調したイラストになっているのかも
個人的にはゴッツイイラストでもOKだったんですけどね(笑)

萌×2寄りの萌です☆☆☆

9

可愛いあのコは意外と策士?ww

『そんなに愛情いりません』で
かなり切なくさせていただいた今井さん!
今作は何やらラブコメっぽいし、
しかも上田にくさんの可愛いイラストときたら!!
期待が膨らんでしまいましたw

幼馴染で高校生から付き合い始めた樹と颯太は
大学生でルームシェアと言う名の同棲をしています。
颯太は男にしては華奢で、そこらの女子より可愛くて
誰にも言えないけれど樹は颯太の事が大好きです。
だけど突然颯太が「別れよう」と言い出し
理由を問い詰めると「痔になってしまったからもうHできない」と
予想外の答えが返ってきて…!?

痔って!!そら切実だわ!!
…というのは嘘だったわけなんですけどもw
樹は野球をやっているし、見た目のいかにも男子を裏切らず
(黒髪短髪一重なのが個人的にツボりましたw)
機微に疎いところもあるんです。
颯太は可愛くて穏やかで、さぞ従順なタイプ…かと思いきや
結構腹黒いというか!w
男らしい樹をずっと抱きたいって思っていたギャップが楽しかったです!!
そして私も受けっぽくない受けが好きなので
「いいぞー颯太―!いけいけー!!」になって読ませていただきましたw

ただ、樹が颯太を大好きなわりには
あまり丁寧なHではなかったらしいし(経験不足だから??w)
初めて挿入されて痛くて、
心配した颯太が「一回抜いたほうがいい?」って気遣ってくれたのに
「し、知るか!自分で考えろ!この童貞が!」は無いでしょうよ…って
樹の気持ちを疑ってしまいましたよ…。

でも、次話の『ツレとベストカップルになりまして』では
大学祭のベストカップルコンテストに二人で出場する事になり、
カムアウトはしていなくて冗談で、にも関わらず
審査対象のクイズでは
付き合い始めた日、初めてデートした場所、初めてチューした場所、
新婚旅行で行きたい場所、プロポーズするならどんな言葉かの
五問全問正解で見事優勝するのです!
ここで、ちゃんと樹もあれこれ覚えていてくれたんだなぁと
見直しましたww
このお話で、樹は猫耳メイド喫茶の為剃毛して
猫耳のメイドの恰好をさせられますww似合わない!!!
そのままコンテストに出てしまうあたりが可笑しかったです!
颯太は執事服だから尚更逆過ぎて…w

そんな楽しいこともありましたが
大学を卒業してからの事を考えなければならなかったり
颯太はもう夢を叶えそうになっているのに
焦る樹の気持ちは感情移入出来ました。
家族愛も垣間見れて、ほくほくしたと思ったら
番外編では颯太の腹黒さがキターww
高校の時、まだ二人が付き合う前に
樹に彼女が出来たけど、それをぶちこわします!!
でもそれはその彼女が酷かったので
颯太は悪者というわけではないので安心して下さいw
樹を大好き過ぎる颯太がキュートでした。

この先完全に樹受けという感じでもなさそうですが
お互いを大事にね♪と応援したくなりました!

6

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