「男は好きになれない。 ――でも、君のこと気に入ってるんだ」

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表題作けむにまかれて

刃渡光顕 小説家 60代
若尾 編集者 30代

その他の収録作品

  • 夏のそれから(描き下ろし)
  • カバー下表紙1【表】~カバー下表紙4【裏】:刃渡光顕設定集

あらすじ

ゲイの編集者・若尾は、憧れの時代小説家・刃渡光顕の担当になった。しかし、胸に秘めた恋心は早々に見破られてしまう。それからというもの、先生は戯れに若尾を翻弄し始めて……。

恐るべき新星、市ヶ谷茅のデビューコミックス!
連載作品に加えて、描きおろし後日談「夏のそれから」を収録。

作品情報

作品名
けむにまかれて
著者
市ヶ谷茅 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
発売日
ISBN
9784040676043
3.5

(62)

(18)

萌々

(20)

(11)

中立

(6)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
19
得点
209
評価数
62
平均
3.5 / 5
神率
29%

レビュー投稿数19

最+高

読みやすいながらも、色気があって、何回もどきどきしちゃいました。単に、「これぞ理想な恋愛」と思わせた一冊です。おじいちゃんが好きなら必見デス。

0

いいようにされたい、願望

 刃渡がかなり年季の入った作家なので、序盤ではストーリーが良かったとしても萌えられるかな?と少し不安に感じましたが、何ということもなく読み進められました。紫煙を部屋中に燻らせた中で行われる、刃渡と若尾のやりとりが何とも言えずもどかしく、ドキドキしましたね。刃渡がこんなに色っぽくても、ゲイの気質はまったくなく、中盤で若尾に迫られた時は「男は好きになれない」と無慈悲に一蹴するところも現実的で良かったです。そんなことがあってからも懲りずに若尾を弄ぶのも、タチの悪いノンケらしく、酷いなと思いつつ惹かれてしまいました。

 それでもずっと若尾と仕事をやっていくうちに、主人に従順な仔犬の如く、いつも困ったような顔で自分の思うように動いてくれる若尾に、刃渡は今までにない情を覚えていく。それを直接的な言葉ではなく、小説で表現するというのがまた憎い展開。まんまとその罠にかかった若尾が、恋人にはいいようにされるのではなく自分のいいようにしたいと言い放った刃渡を、それで構わないと受け入れるところがたまりませんでした。刃渡が中性的な色気を出していたので受けでもおかしくなさそうでしたが、彼が攻めというのが最高のポイントなんです。受けだったら萌評価止まりだったかも。かなり年の離れたおじさんに身も心も委ねてしまう若尾。これからたくさん可愛がられて欲しいなと思いました。

0

思わせぶりでSな60代、愛せますか?

わたしは愛せませんでした…。

地雷多めのくせに雑種読みなので、おじさんBLは何冊か読んでいます。
その度に思うのが、「おじさん受けはいじめにしか見えない」ということでした。
本作はちるちるのニュースか何かで見かけて気になっていたので購入してみたのですが、「おじさん攻め」ならいけるかもしれぬ、と期待して開いてみました。

結果、無理でした…。
いやもう、おじさんが攻めようが受けようが、わたしに枯れ専を理解する力がなかった。
小説家と編集者、年の差30才以上のCPですが、この小説家先生が本当に悪い男でして。
若い頃は有名女優を筆頭に数々の女性と浮き名を流した色男。色気だだ漏れっぷりは、某有名落語漫画のキャラのようでした。
そしてすごくS。自分に憧れて編集者になった青年を完全に誑かしてちょっかい出して拒絶する。手練れか。ええ、手練れです。

そんなこんなでこの先生を好きになれたらハマるのでしょうけど、好きになれなかったらアウトです。
けむにまかれたかったのに、けむりでむせて逃げ帰った上に、ファブリー○じゃ飽き足らず、着ていた服全部クリーニング状態になってしまいました。

1

煙たそう……

こんなに煙モクモクの部屋には入りたくないね。
煙たそう。噎せそう。目も開けられなさそう。

イラストは独特で好きだけど……この刃渡が好きじゃない。
けっこう傲慢で我が儘な感じが好きじゃない。

わかってやってるだろうなの嫌がらせも好きじゃない。
ほんと、読んでても馬鹿にされてる気分でした。

性格悪いよ。このおじいちゃん。
作家さんだからこんなに偉そうなのか。
帯のキャッチコピーにある鬼畜まではいかないと思うけど、読んでてちょっと腹が立ちました。

そりゃ、愛のカタチは色々あるだろうけどこのじいちゃんに魅力なんて感じなかったです。

1

60代でもこれだけ艶っぽいんだから…

60代の時代小説家に焦がれる年若い編集者。
小説家は有名女優と浮名を流していた過去を持ち経験豊富。男には興味ないはずなのに、編集者の気持ちを察して、あえて艶っぽい態度をとって編集者を狼狽させます。

表紙の通り、おじいちゃんに見えるのに小説家は目線やしぐさが色っぽい!読んでるうちに年齢もさほど気にならなくなるのだけど、私自身に老け萌えの素養が無く…
60代でこれだけ艶っぽいんだから、小説家の若かりし頃はさぞや綺麗で色っぽかったんだろうと、そっちの姿を見たいと思ってしまいました。それだとこの本のテーマが台無しだってわかってますが…

2

カップリングが神

60代のお爺様(しかも華奢な体型)×年下ワンコと来れば年下攻めになりそうなものですが、あえてのお爺様攻め。非常に珍しいカップリングに胸が高鳴りました。

憧れの時代小説家・刃渡光顕(攻め・ノンケ)の担当になった編集者・若尾(受け・ゲイ)。

先生の色気に毎回ドキドキな若尾、そんな若尾を面白がって遊ぶ先生。
先生の仕事場での二人のやり取り中心に淡々と進む物語は、派手さはないですが何とも言えない隠微な魅力があります。
随所に挟まれる先生の時代小説からの引用文も、ストーリーに艶っぽさを与えていました。

先生の色気が絵から感じられなかったのは残念ですが、こういう曲者っぽいお爺さんは現実にもいそう(そしてモテそう)だな、というリアリティはすごく感じました。
人生経験の差から来る老獪さで完全に年下ワンコを圧倒しているのが面白いです。

先生の若尾くんへの気持ちが見えにくく、ラストにはもう一展開欲しかったですが、設定だけで十分楽しめる一冊でした。

5

艶っぽさが絶品

作家と編集、年上と年下という組み合わせで下克上カプ(年下攻め)にしないでくださった事をまず感謝したい作品。

攻めである先生の枯れ具合、言葉や仕草表情から溢れる色気がとても妖艶で魔性そして攻め!!
惚れていると知っていて掌で転がす弄び具合最高でした
受けのわんこ具合もとても良くて、しかられた犬みたいに愛らしくていじらしいのが凄く良い
内容のことではないけれど、この作品のようなキャラの組み合わせだと年下攻めのモノが多いのでこのように帯等でどちらが攻めかハッキリおしえてくれていて個人的にはとてもありがたかった

2

色気…

なかなか、最近の商業BL市場では見ない為とても興味を引かれ購入しました。
色気ですね、ひとつひとつの色気がちゃんと描かれているので作家さんの想いが伝わる本です。
枯れ専な編集の彼の気持ちも分かります。作中何回か心を重ねて読んでしまいました、非常にストーリーやキャラの表情などに色気を感じます。

3

刃渡先生の素晴らしい色気(笑)

歳の差萌えな私としては大変ありがたい作品でした!!
表紙もそうですが、最初の刃渡先生の登場シーンから溢れ出る色気にやられましたね(笑)
タイトルや表紙、ストーリー全体が統一されていますし、絵も作風に合っていました!
若尾くんが先生に恋に落ちた瞬間、「こーれはやられるわなぁ」と声に出してしまったり…(笑)
性行為に至るまでに「刃渡先生は年齢的にどうなんだ!?(笑)」と思っていたのですが、最後はちゃんと行為を致していました(笑)性行為の描写もエロくありながらとても素敵でした。久々の歳の差の良作に出会えました!

2

その流し目、魔性

魔性のゲイキラーノンケの美爺ぃに翻弄される、ワンコ系ゲイ青年のお話。
もう、なんというか、刃渡の流し目の色っぽさがね、
惜しみなく垂れ流される、いちいち色っぽい仕草がね、
当人狙ってやっているわけではないが、
でも、どんな効果・影響を相手に与えているかはちゃんと承知していて、
その上でそれをスルーする、
これを魔性といわずして、、、ってな感じ。
刃渡先生、ほぼ同じ角度の同じ顔しかしていないんだけど、その流し目でたたみ込まれると、もう、ホントに、何でもして、何されてもいいって思っちゃうよね。
本編内、具体的な絡み描写はほぼ無いけど、ラストのおまけ描き下ろしで先生の投下した「足が女より重い」発言は、生々しくエロいよ。

3

平成の江戸咄

実は評者は途中から別の意味でほくそ笑んで
おりました。
モヤの如き煙草の煙。
そして、ずらして混ぜ込まれたであろう、ある名前。
ああ、そう言う部分でもけむにまかれて
いたんだろうかと。
そう思い至って読み返してみるとまた新しい風味が
加わって味わいが立体的になってきたのです。
装丁の遊び心も実に良いですね。

評者はこの風情をこじらせた末の割れ鍋綴じ蓋、と
読み取りました。どこでどうそう言う風に思ったかは
詳らかにしませんが。

行間で通じ合える仲…それもきっと粋なものでしょう。
どういう日和の中で過ごせるかは別にしておいて。

2

初老BL

元々、あまり高い年代のBLはあまり興味がないので、話題作とは知ってたもののスルーしてました。が、試し読みして、受けのワンコ具合が可愛いくて購入。ていうか若い方が受けなのね!と思いました。負担を考えると納得だけど……まぁ男性は結構お年を召しても元気ですもんね(笑)

やっぱり自分の好みの問題で、画的に萌を感じることは少なかったです。だけど、この年代の登場人物が生きる雰囲気とストーリーが凄く良かった。古風で、口よりも仕草で感情のやり取りをする雰囲気が独特。作家という設定が生きる気持ちの伝え方と、受けの健気な心情が綺麗でした。

タイトル通り、全体通してめっちゃ煙にまかれてます(笑)表紙のイメージを裏切らない、個性的な作品です。

1

枯れ専

表紙のまとわりつく独特の空気に惹かれてしまいました。

スキマ産業らしい脂の乗ったオヤジを通り越した年齢の高さに多少戸惑いますが、レトロ感漂う作風に刃渡の人生が滲み出ているような色気と凄み。
若尾がよろめくその瞬間瞬間を心躍りながら見守りました。

倒錯的なプレイとも言えなくはない会話のやり取りに若尾がぼろぼろにされてしまうかな、とこのままニュアンス系でモヤモヤし続ける覚悟を持った頃。
刃渡の懺悔にすっきりしてしまったのが逆に物足りなくも感じてしまったり。
けれど、それはそれで作者の巧さにしてやられる場面でもあり。
なんだかんだと思いつつも、若尾同様弄ばれてしまったような気持ちを味わってしまう期待以上な読み応えとなりました。

1

枯れてても艶っぽい

オジサン大好きです
この作品を読むまでは
年齢的にオジサンは
せいぜい40前半ぐらいまでかなと思ってました
が、しかし!
わと先生は艶っぽいです
フェロモン?でしょうか?
しかもジレジレに焦らされるので
気付くと、わかお君に感情移入して
キュンキュンしてしまいます

3

枯れ先生の魅力

表紙とタイトルが魅力的な上、
ちるちるでも話題になっていたので入手。

アラカンの作家ともうすぐ30歳の担当編集者のお話。
編集の若尾くんは、子どもの頃から先生のファン(で枯れ専ゲイ)、
ひたすら先生を慕ってやがてどうしようもなく惹かれていく。

一方の先生は、若尾の気持ちをわかりながら
からかって手のひらの上で転がしている。
転がされている若尾は、「叱られたワンコ」のような表情で
先生を見つめるが、そのうちに気持ちが溢れ出し……

カバーをかけて読んでいたこともあって
なんとなくのパターンで、ワンコ攻めだと思っていたら
途中であれ……?
つい勢いで押し倒しちゃった時の、
先生の抵抗(煙草押し付けちゃう!)と迫力に
もしかして違うかも?と思っていたら、ワンコ受け、先生が攻めでした。
(しかし、帯でそのネタバレしてるってのは、いかがなものか?)

色恋や経験値が倍も違う先生の
ちょっと妖怪じみた凄みや色気というのが魅力。
時々挟まる先生の作品世界の断片ともども、
個人的にも非常に好きなのだが、先生の外見の描きかたが
その魅力が表現し切れていない気がする。
好みの問題かもしれないが、そこがちょっと残念な点。
それと、途中までのゾクゾクするような萌が
後半は妙に可愛くまとめられてしまったのは、フルールのカラーか。

全体的には個性的なデビュー作で、今後に期待が持てる作品だった。

それにしても、小冊子付きも有ったとは!
そちらを入手しなかったことはなんとも不覚!
本編では出だしだけで暗転……みたいだったHシーンが
描かれているらしい。
これから入手の方は是非。

8

ふゆき

snowblackさま

リコメントありがとうございました!
興奮しすぎて小冊子のレビューは出だしで躓いていましたね。お恥ずかしい(>_<)
本当にそのまま本編に入れてくれれば良かったのにと私も思いました。
あの枯れ過ぎ感が否めない先生がどんなえっちするのか興味ありますもの^^;
あのビジュアルだとかなりのおじいちゃんですよね~
オヤジスキーではありますが、この先生にハマるとは自分でもびっくりでした(笑)

ふゆき

ふゆき

snowblackさま

ふゆきです。
小冊子が欲しくて、まさか行くことになるとは思いもしなかったアニメイトさんへ初めて足を踏み入れました。緊張しました(^_^;)
おかげさまで大満足でした。
なぜかこの作品が殊の外気に入ってしまいまして。
snowblackさまが書かれている先生の妖怪じみたところとそれと対比するような若尾くんのかわいらしさですかね。
レビューが嬉しくてコメントさせていただきました!

ふゆき

もっと枯れも歓迎。

枯れ専ワンコと、その「枯れ」とされる先生のお話ですね。
姐さん方や作者の市ヶ谷茅さんも書かれているとおり、先生は年齢よりもフケたお姿で描かれています。

フルールのサイトで見たのがとても気になっていましたが、無料での公開、もしかして見せすぎだったんじゃ…?
サイトで既に見た部分が、三分の二?四分の三?くらいのボリュームでしたので。

先生、鬼畜というか、『小』が付かないアクマというか。
イニシアチブ握ってないと我慢ならん上に相手がワンコ、それも少々きつめの仕打ちをしても無垢無償に追っかけてくるような仔犬みたいなヤツだと、先生のいけずっぷりもますます発揮されるというものですよ。
仔犬が首根っこつままれて、空中で足をジタジタさせながらも『ご主人様スキスキ』言ってるのを悪い笑顔で見ている、というような図を思い浮かべておりました。
最後を読むと先生に「子供か!」ってツッコミも入れたくなったな。

本編ではヤっちゃいませんが、特典の小冊子のほうでチラとヤってます。
若尾ワンコは元々どんなタイプのゲイなのかという描写はないので、彼らが肉体関係を持ったときの様子が気になっていましたけど、やはり先生は全権掌握のようでした。
相当なヘビースモーカーの先生は相当セーエキ苦いはずなので、若尾くんがもしこの先フェラさせてもらうことがあったら、強力苦味で倒れやしないか心配です。
受動喫煙どころの話じゃないですよ。

楽しみにしてたので結末まで読了できてよかったです。
しかも先生の足ツルツルって(笑)何だかご褒美?ありがとうございます♪

3

精神的SM…?

ちるちるさんの作家インタビューでお見かけして面白そうだなと思って購入。買う場所によって特典が様々だったのでどこで購入しようかなと思って色々調べてしまった。で、結局アニメイトさんで購入することに。朝から買いに走ってしまいましたが、特典の小冊子、良かった…!

内容は皆さま書いてくださっているので感想を。

攻めの刃渡先生は受けの若尾くんの気持ちはしっかりわかってるんですよね。その上で、からかい、もてあそぶ。どこまで彼の気持ちをもてあそんでも良いのか、若尾くんの様子を見ながら駆け引きを楽しんでいる。
身体へのダメージはないけれど、精神的に「どこまで耐えられるのか」を見極めつつ相手の反応を楽しむなんて、精神的なSMじゃないの?とかいろいろ思いつつ。
個人的に「オッサン」ってあまり好きではないですし、正直刃渡先生は年齢の割にビジュアルが年寄臭すぎる気もしてあまり萌えなかったのですが、その手管で相手を翻弄する刃渡先生に男の色気を感じました。相手が自分に惚れていることを知りつつ「男は好きになれない」ってしれっと言っちゃう外道なところもなかなか素敵☆とか思ってしまった。ゴメンね、若尾くん。

対して、ゲイで、まだ年若い若尾くんはその手管に奔走されまくりで。ずっと作家として尊敬の念を抱いてきた相手であるうえ、「作家と編集者」という立場、相手はノンケなのにという葛藤。
恋愛感情は持ちたくないと抗いつつ、どんどん刃渡先生に惹かれていく彼が非常に可愛らしかった。

しかし、後半は失速感が否めなかった、というか。イヤ、ごめんなさい。
感情を爆発させた若尾くんに対して、刃渡先生が急に態度を軟化させたのがちょっと残念でした。それまでのストーリー展開に比べ、場の収め方がちょい安易だったなあと。もう少し若尾くんを焦らしつつ、飴と鞭を使い分けながら手のひらで転がして欲しかった。まあ、個人的な好みですけど。

しかしこれがデビュー作とはびっくりです。カバーのセンスもすごく良いと思いました。表紙の絵柄や色遣いが作品に合っていて素敵でしたし、折り返しの刃渡先生の部分なんかも粋で良かったです。

6

叱られた犬かわいい犬

フルールWEBマガジンで読んでいた「けむにまかれて」すっごく好きで発売を心待ちにしておりました。
サイン本も申込み、特典もフルコンプ(予定)するくらい好きです。
なんでこんなにハマったんでしょう^^;

ノンケの大御所作家 刃渡先生とゲイの若手編集者 若尾くんの物語。
編集者の若尾は憧れの小説家、刃渡先生の担当になる。
ゲイの若尾は枯専だ。憧れだった刃渡先生に恋をしてはいけないと思いつつもやっぱり恋に落ちてしまう。
刃渡先生はノンケなので悩む若尾だが、その若尾の気持ちを知ってか知らずか刃渡先生は若尾を翻弄する。
そしてある日若尾は刃渡先生にキスをしてしまい…

もう健気でそしてちょっと勝気でヘタレな若尾くんが素敵です。
先生はかなり意地悪でーすw
ノンケのくせに若尾くんを振り回して弄んで、だけどそのお歳で若尾くんにけっきょく手を出してしまうのですから、先生も奔放というかチャレンジャーと言うか…
その先生にメロメロな若尾くんです♪

そこに至るまでは若尾くんの葛藤はかなりのもので、なのに先生と仲違いしてすれ違いあわや会社も辞めそうになったり、紆余曲折あってのハッピーエンドです。
仲直りの仕方は、小説家らしい先生のやり方です。もう良かったね。
若尾くんと一緒に胸をなでおろしましたヨ^^;

絵的には先生はやや枯れ過ぎな感じですが、ヘビースモーカーな先生がたばこを吸うシーンは手が妖艶です。エロいです。
若尾くんがやられちゃうのもちょっとわかる!

えっちシーンがあまりないと言うか、最後まで致しているシーンはないので、ものたりない方もいるかもしれませんが、これはこれでお好みに合えばかなり萌えます。
描きおろし後日談「夏のそれから」でも少しそれがうかがえる程度。
でもなんか満足してしまいました。

もうちょっとふたりの穏やかな日常やあまあまなところを読みたいので、
ぜひ続きを!

7

snowblack

ふゆき様、コメントをありがとうございました。
先生のビジュアルがもうちょっと素敵だったらなぁ……と思うのですが
それを差し引いてもなかなか個性的で魅力的な作品ですよね。
(羨ましい)小冊子のレビューも拝見しました。
がっつりない故の萌えもありますが、
やっぱり本編に、そこまで入れて欲しかった〜〜、です。

珍しいCP

年下攻めって、需要が高いですよね。この表紙を見たとき、勝手な思い込みで年下攻めかな?と思い、購入。
実際は逆でした。
時代小説の大御所作家さん×枯れ専でゲイの編集者(わんこ受け)
という、CPです。
帯にもあるように、「ノンケ作家の鬼畜な焦らし攻め」がとてもしっくりきます。
攻めの基本的なスタンスとして、「誰かに自分をいいように扱われるのが大嫌い」「いつだって、自分のいいようにしたい」と いうのがあり、受けは攻めである作家さんの昔からの大ファンで、自分のいいようにするには打ってつけの物件。
ですが、攻めは完全にノンケです。ノンケがゆえ、受けは振り回されてます。
エロシーンはかなり少なめで、殆ど受け目線なので、せつない描写もありますが、ハッピーエンドです。
表紙から、好みがパッキリ分かれる作品ですが、オジサマ・枯れ専モノに興味のある方には、とてもオススメです。

3

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