天才デザイナー×凡才パタンナーの子育て奮闘記!

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表題作上司と子育て同棲中!?

国見知、デザイン会社社長、28歳
一倉蒼衣、パタンナー

あらすじ

「はじめまして…パパ」デザイン会社に勤める蒼衣の前に突然現れたのは、覚えがない自分の娘!?その事実になぜか蒼衣以上に取り乱す会社のいけ好かない社長・国見。突然「俺も一緒に子供の面倒を見てやる」と言い出し、蒼衣と子供の生活に強引に転がり込んできて、半同棲状態に!犬猿の仲である国見との同居に最初は不満だらけの蒼衣だったが、ある日、川の字で寝ている布団の中で突然国見が触れてきて…!?
素直になれない男たちの同棲子育て奮闘ラブ!

作品情報

作品名
上司と子育て同棲中!?
著者
佐倉温 
イラスト
おおやかずみ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041030653
3.4

(36)

(9)

萌々

(10)

(11)

中立

(1)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
9
得点
119
評価数
36
平均
3.4 / 5
神率
25%

レビュー投稿数9

仲悪きことは…

デザイナー兼社長×パタンナー。
犬猿の仲っぽく普段はギャーギャー言い争ってるんだけど、実は社長は(受け本人以外にはわかりやすく)受けが大好き。やきもちやいてほしさにわざわざ受けの前で女性と絡んだりするけどまったく報われていない、顔と才能だけ極上な少々残念なイケメンです。
攻めはたぶんツンデレなんでしょうが、受けがそれに輪をかけたクーデレ&まったく妬いてくれないのでことごとく不発。そこに突然「受けの娘だ」という女の子が現れます。
受けは諸事情から自分の子ではないと確信しているんだけど、その事情を知らない攻めが超うろたえ、あたふたしてるのがおかしくて可愛かった。受けが女の子を引き取っちゃったので心配のあまり半同棲にまで持ち込み、なんか水を得た魚のようにいきいきと受けの世話を焼きだす姿にも笑えました。
楽しかった。次回作も楽しみです。

4

鈍感受けに振り回される攻めが楽しい

パタンナーの蒼衣(受け)は会社にいきなり訪ねてきた自称わが子の若菜を引き取ることになります。家事があまりできない蒼衣の代わりに上司でデザイナーの国見(攻め)が同居を申し出ます。子育ても初めてなら言葉も足りない蒼衣は国見が同居してくれてとても助かるのですが、とても順調な同居生活も同僚にいつまでもそのままじゃいられないと言われ、国見にそのことを言うと国見はいきなりキレて自分ほど蒼衣を好きな奴はいないと告白してきます。そこで初めて蒼衣は国見を意識し始めるのです。

蒼衣は童貞なので、若菜が自分の子ではないとすぐにわかるのですが、会社の同僚にそのことを言うのは憚られ、また若菜の名前を聞いてすぐに母親が誰なのかもわかったため引き取ることにします。が、そんなことを知らない国見の慌てようが楽しかったです。
若菜の母親とよりを戻されてはかなわないと同居することにしたのでしょうが、実際子供の扱いがほぼできない蒼衣にはとても助かったことでしょう。
私は、鈍感な蒼衣の無意識な行動に国見が右往左往するところがとても面白かったです。無自覚な受けが攻めを煽ってそれにわたわたする攻めを読むのが大好きなのでとても楽しめました。

蒼衣は終始ツンデレさんでした。ツンデレといっても、売り言葉に買い言葉で構ってちゃんの国見の所為でなってるだけでそんなに酷くなく、ちょっと素直になれないだけな可愛い子です。乙女思考は嫌いではないのですが、うじうじいじいじしているのは読んでいていらっとするので、好きだと気付いたら潔く認めて告げられる男前なところ(大分ひねた告白でしたが)や超鈍感なところはとても気に入りました。

国見は一途に蒼衣に恋している男だったのですが、いかんせん女癖が悪い。蒼衣にやきもちを焼かせたいからってオフィスのそばのプライベートルームに女性を呼ぶのはいただけない。もし、蒼衣が国見のことが好きだったら傷ついてるところです。一途で執着攻めは大好きだけど、相手を傷つけるかもしれない行為はダメです。案の定、国見が告白しても今までの女癖の悪さからいつ捨てられるかと素直に受け取ってもらえません。後悔すれば良いのです。ところが、信じてもらうまで頑張るとやけに前向きなのでちょっとは後悔しろよと思ってしまいました。

全体的には終始ツンデレで鈍感な蒼衣のおかげでとても楽しいお話しでした。
わがままをいうなら、両想いになってデレの多めにでてきた蒼衣とそれを見て喜ぶ国見の話とか本格的な同居が始まってからの話も読みたかった。
将来、昔の女癖の悪さでトラブルが起こらないといいですね。

4

実は一途な攻×実はサバサバした受

ある日現れた美少女・若葉に「パパ」と呼ばれて困惑する主人公・蒼衣。童貞の彼は自分の子ではないと確信しつつも一時的に若葉の面倒を見ることをあっさり決めてしまいます。彼には彼なりの考えがあるのですが、この決意に慌てたのは犬猿の仲のはずの上司・国見。あれやこれやと理由を付けて蒼衣の子育てを手伝う国見と、彼の秋波にまったく気づかないサバサバした蒼衣のお話です。

蒼衣以外にはバレバレな片想いをしている国見がなんとも健気で面白かったです。また、デザイナーとパタンナーというお仕事は華やかで、おおやかずみさんのイラストの雰囲気もあってオシャレな作品になっていると思います。

最後の最後、思いが通じ合ってからのエッチがとても甘々で(特に蒼衣が人が変わったようにメロメロで)ちょっと意外でした。

主人公二人はともかく、若葉の母親の行動がどうも好きになれないので評価に迷いましたが…可愛い若葉と蘇芳に免じて「萌x2」とします。

3

ケンカップルが甘々になるまでの話

『子育て』の単語に惹かれて手に取りました。
題名通り、いきなり5歳の女の子のパパになった童貞くんと、その童貞くんに片思いしていた上司のドタバタラブコメです。

育児モノだから、子供と新米パパさん達のやり取りが可愛らしいです。
ラブの方は、出会った時からケンカばかりしている2人だけど、デザイン会社の社長・国見がパタンナー・蒼衣を好きなのがバレバレで(気付いていないのは、蒼衣だけ)、ツンツンしている蒼衣がどうやって国見に堕とされるのかが面白かったです。おまけに、普段はケンカばかりだけど、仕事では尊敬し合ってるという関係も男同士という感じで良かったです。
ただ国見が、蒼衣に相手にしてもらえない寂しさから、女の子を取っ換え引っ換えしていた(おまけにオフィスに連れ込んで)のが気になりました。
でも、御曹司で仕事に厳しくて俺様な社長なのに、蒼衣には弱くて家事も万能で子供の気持ちをつかむのも上手い国見のギャップにやられます。意外と嫉妬深くて、5歳の子供にも妬いているのが可愛かったです。

9

楽しく読みました

男の子育てもの、弱いです。
その設定だけで買いました。

楽しく読んだんだけど、なぜか物足りなさが……。子育てのつらさとか切羽詰まった感じが、初めから上司と一緒に育てているせいかあまり感じられなかったせいでしょうか。元々そういうことを軸にした話ではありませんが。

するする〜と読んじゃいました。悪いことではないのですが……。

4

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