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表題作その気にさせたい

片瀬理人(資産家・詐欺師)
田村深里(片瀬の異母弟・恋人)

同時収録作品その気にさせたい

長岡信乃 翻訳家
松崎勇真 高校生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

田村深里は、異母兄で恋人の片瀬理人が詐欺師を続けていることに
不満を抱いている。
些細なきっかけから思わず、やめないと別れると口走ってしまうが、
そんなときに片瀬が内緒である女性と密会していることを知り、怒りが爆発。
仲がいい勇真を誘って気晴らしの旅行をする。
居場所を探し当てた片瀬は、迎えに来て女性の正体を告げるが……。

作品情報

作品名
その気にさせたい
著者
きたざわ尋子 
イラスト
赤坂RAM 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
シリーズ
だまされたい
発売日
ISBN
9784592872405
3

(3)

(0)

萌々

(1)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

シリーズ4作目。

毎度、同じようなことを書いていますが、片瀬(攻)のキャラクターがどうしても許容不能です。
何度読み返しても、片瀬にものすごく苛立つんですよね。ホント、こんな気分悪くなるのになんでまた読んでんだろう?と思ってしまう。

深里(受)は、巻を追うごとに印象がよくなって来ました。いえ、それでも『大好き』までは行ってませんが、可愛いヤツとは思えるようになりましたね。

深里はもうずっと片瀬に『詐欺師を辞めて欲しい』と頼んで(?)るんですが、そこがいちばん共感できたかもしれません。そりゃイヤだろ!ってよくわかるし。まして、犯罪に手を染めなきゃ食べて行けない状況ではまったくないんですからなおさらでしょう。
まあ、片瀬は平然と聞き流してたんですが、やっと本気にした、のかな。

今回は、片瀬の離婚した母親が登場します。片瀬と深里の父方の祖母が、正妻だった片瀬の母親よりも妾だった深里の母親を気に入っていたこともあって、深里を言うなれば『目の敵』にしてるわけです。

う~ん、いつもながらストーリーはどうってことはないんですけどね。
今回は、片瀬の母親の逆恨みとも言える感情で深里が狙われるんですが、大抵片瀬に絡んだトラブルで、ホントに毎回のように拉致されたり自分で跳び込んで行ったり襲われたりしてますから。それを片瀬が助けるんですが。もう恒例のイベント化してますよ。

このシリーズは、キャラクターが好きになれたらそれだけで楽しめるんだろうなという感じです。たとえ他の部分の詰めが甘くても。

私は、片瀬がどうしても好きになれない時点でマイナススタートなのかもしれません。

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