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表題作俺の人魚姫

城之内悠馬
文具メーカーの次男で常務
杜松道雄
消しゴム工場の工員

同時収録作品ダリアの恋

泰二
笹岡家乳母の息子で使用人
笹岡蒼也
結核を患う,笹岡家の長男

その他の収録作品

  • 描き下ろし・後日談
  • あとがき(描き下ろし)
  • −電子限定描き下ろし−カラーイラスト1P

あらすじ

中学を卒業して以来、近所の消しゴム工場で働く道雄。彼は吃音のコンプレックスがあり、友人も作れずに孤独な毎日を過ごしている。唯一のあたたかい思い出は、昔、悠馬にいじめっ子から助けてもらったこと。悠馬は良い学校を卒業し、今やタイヨー文具の若き常務となった。工場に現れる悠馬を、道雄は時々遠くから見つめるだけ…。しかし工場ではストが起き、爆発騒ぎにまで発展、その事故によって悠馬は視力を失ってしまう。悠馬のことが心配でいてもたってもいられない道雄は、そっと悠馬に花を届ける。そんな「名無しの君」に悠馬は信頼を寄せ始めるが……。

作品情報

作品名
俺の人魚姫
作画
雪居ゆき 
原作
ARUKU  
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
スーパービーボーイコミックスDX
シリーズ
俺の人魚姫
発売日
ISBN
9784799726884
4

(117)

(52)

萌々

(28)

(28)

中立

(6)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
16
得点
462
評価数
117
平均
4 / 5
神率
44.4%

レビュー投稿数16

見返りを求めない無償の愛とは。作画がこの作家さんで良かった

ARUKUさん著作は同人誌と雪居ゆきさんの作画作品以外全て読破しました。
最後の砦が絵柄だった…今までなんとなく避けてたんです絵柄で。
それでも評価が高いので、初めて読む作家さんですが読破。

ストーリーラインはまさに人魚姫、せつないです。
吃音に向き合う決意を固めた主人公を見たとき、目頭が熱くなりました。
ていうかアレを破るシーンや雪のシーンでも、読んでて何度も涙出ました。

好きな人の眠る姿を「幸せで怖いような気がした」と表現されてて、
「それちょっとわかるかも…!」
ってなる感じ。そうそうこれがARUKUさんだよなぁって安心する。
同性であることの葛藤も描かれていて、著作でここまではっきりとセリフで攻めから同性を理由に拒絶し、さらに当て馬女性にプロポーズまでする描写って珍しい気がします。

私が本作を好きな理由の一つに、受けを想う当て馬が重要な役割を担っている点が挙げられます。
彼がいてくれて本っ当~に良かった。
人に優しくしたい。そう思える神作でした。
とにかくいろんなバランスがすごく良く、作品としての完成度が非常に高いと思いました。

<注意点>
・ウザさMAXの当て馬女が出てきます
・自○念慮を思わせる描写アリ
どちらも無理な人は回れ右です。

<こんな方にオススメ>
・不憫受けがお好きな方
・とことんせつない展開(でも最後はハピエン)がお好きな方

後半に進むにつれて、試し読みの絵柄よりはだいぶ読みやすくキレイになってらっしゃるので、私と同じ理由で読まなかった人もぜひ。
ARUKUさんの作画を惜しむ声もありますが、私は逆にARUKUさん作画だと痛々しさが際立つので、柔らかい雪居ゆきさんの絵柄で読めて本当に良かったと思っています。
では当て馬男性のスピンオフがあるので行ってきますね。

同時収録はこれまた不憫受け、「使用人x病弱な長男」。
受けが適度に筋肉のある、ちゃんと男らしい男性なのが良かったです。
そうか、買収したのはあの社長だったのね!納得…!
165さんのレビューを読まなかったら気づかないとこでした。
(ありがとうございます!)

0

まるで一冊の童話のようなお話

とても繊細で終始胸が締め付けられるほど切なくて涙が出そうになる1冊でした。
現代ではないにしても現実世界が舞台のリアルなお話だけどストーリー展開と健気で心根が美しい青年、意地悪な継母のような性根が腐った女性、なんでも持っていて傲慢な男というキャラクターがまさにタイトルの通り童話のような雰囲気がある作品です。

結局嫌味な女は成敗され、傲慢な男は改心し愛に目覚め、心根の美しい青年が救われ恋が実るというドラマティックでロマンティックな結末ですごく良かったです。

物語中旬まで切ないもどかしいムカつく〜でいっぱいだったのが最後に怒涛の種明かしと展開を迎え、すごくボリュームを感じつつあっという間に読んでしまいました。

1

肌に合うか合わないか

まさしく『人魚姫』なお話。

受の道雄くんが不憫で不憫で……!
その彼が、王子様な城之内に、
惹かれ、憧れ密かに想いを募らせていくのですが、
誤解やすれ違いに読者ははらはらヤキモキさせられるのです!

途中『人魚姫』の原作のように、泡と消える恋なのか、
BLの王道を貫くのか、心配になりますが、
その辺は柏原が救ってくれます。

不憫受が幸せになる展開は嫌いではないのですが、
今回は道雄くんが徹底して可愛くていい子なのに、
城之内にいまいちスパダリ感が足りないのです!
私的にはその辺が物足りない!

同時収録の短編も、
後半の方にもうちょと盛り上がりがあると、
もっとすとんと溜飲が落ちる感じになるのなと。

どちらも前半とことん不憫な分、
後半はこんなに幸せになりました!vってところを、
もう少しガンガン見せつけてくれてもいいんですよ?
……って感じで、少々物足りない。

しかし決して読後感は悪くないし、
絵も可愛いと思うので、評価は「萌×1」で。

3

ARUKU先生、天才ですか?

やっぱり神です。
これがARUKU ワールドか。。ARUKU先生の作品は4番目ですが、
やっぱり心臓が痛くなるこんな話、大好きです。切ないのに最後はハッピーエンドなのが胸がいっぱいになって最高すぎる。
最後まで本当に面白かった。でも二人が結ばれた次の話がもっと見たかったです。
それといつも思うけど受けが男の経験どころか、童貞なのがたまんない。。
攻めはもうあっても構わないけど、受けが純粋なのが萌える
絵も可愛かった。ねずみちゃんの泣き顔とか超かわいい
ゆきい先生とコラボした作品がまたあるらしいので読みに行きます。絶対好みだろうと思います。

2

不憫な人魚姫

まさに人魚姫ですね。
BLというより童話を読んでいるような気分でした。

どこまで受けが不幸に見舞われるのか。
遠く手の届かない攻めを慕い、毎日辛くて孤独に暮らし。傲慢な攻めには悪魔のようなお嬢様が近づいて。

攻めの友人に好かれ付き合うか?となるも事態が変わり。
人魚姫のように話せなくてもそばに寄り添い話を聞いて味方になって。角膜を提供しようと自殺まで試みて。

なのに悪魔のお嬢様の企みで窮地に陥り。
攻めの機転でやっと事態が好転し結ばれます。
しかし受けが不憫すぎる。

ダリアの恋
長男と下男の恋ですね。長男なのに結核を患い後妻に疎まれ腹違いの弟に家督を奪われ。
一心に尽くしてくれる下男は長男を救う為に大陸へ渡り。
数年後長男の家の会社を吸収して迎えに来てくれます。
こちらも受けが不憫です。不憫BLというジャンルがあったらARUKUさんは絶対入りそうですね。

1

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