きみがいれば大丈夫

てのなるほうへ

te no naru hou e

てのなるほうへ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神46
  • 萌×244
  • 萌13
  • 中立2
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
24
得点
447
評価数
108
平均
4.2 / 5
神率
42.6%
著者
 
イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773088021

あらすじ

それは昔々。
他の妖怪たちに顔がないからと仲間はずれにされた寂しがりやの妖怪・のっぺらぼう。顔を狐面に隠し、ひとりぼっちで愛する誰かを待っている。
そして二百年──。
一般企業に勤める中途失明者の巽は職場で浮いた存在なのを自覚していた。
そんな巽の唯一の楽しみは狐面を拾った縁で出逢った男・草枕と過ごすランチタイム
。古くさい言葉遣いでちょっと浮き世離れしているけれど真っ直ぐ巽と向き合ってくれる彼に、いつしか恋心が芽生えていく。
そんな時、巽のまわりで不思議なことが起こりはじめ……!?

表題作てのなるほうへ

草枕,妖怪・のっぺらぼう
紺野巽,コールセンター勤務,中途失明者,21歳

その他の収録作品

  • めんない千鳥の啼く夜
  • 春宵一刻
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数24

もうひとりぼっちじゃない

読み終わって幸せな気持ちでいっぱいです。
1日たっても余韻から抜け出せません。

めんない千鳥の啼く夜
草枕の孤独がこれでもかと書かれています。他の妖怪が草枕に酷すぎる!
胸が張り裂けそう

てのなるほうへ
こちらは現代のお話。
巽の境遇に色々障害者に対する対応とか考えさせられました。
草枕に会いたくて公園に毎日通って、会話に一喜一憂する巽が可愛いですね。
草枕の気持ちが中盤までは謎だけど、同僚との関係をやたら心配したりランチ行かなくていいのか聞いたり。言い寄る女はいないかとか。
巽の同僚に好意を持たれてないか心配してたのかな?
毎日巽に会いたくて通ってたんだね

他の妖怪も草枕の応援?味見?のつもりか巽の部屋に忍び込んだり毎晩淫らなことをしたり巽と草枕にとっては迷惑です。
他の妖怪に巽が手を出されたことで草枕が激しい嫉妬を見せ強引に巽を抱いてしまいます。そしてもっと優しく順序を守ってしたかったと謝り落ち込みます。エッチがしるしつけに?これで他の妖怪は手を出さなくなるということ?

お山のボスにこれ以上妖怪に巽へ手を出させないでくれるよう頼みに行きますが、昔の借りを返すのになんと巽の目を戻してくれると!
草枕は顔を見られることより巽の視力を優先させた。

その後はぶじにお札を見つけ視力も元に戻り矯正すれば見えるようになります。
草枕との対面や他の妖怪たちとの交流など楽しくほのぼのお話は終わっていきます。

辛い過去や境遇を経たからこそ今出会えて良かった。
二人とも出会ってくれてありがとう。
草枕、もうひとりぼっちじゃないね!愛する巽がいるよ!

妖怪のみんながあんなに草枕のことをつまはじきにしたりからかったりしたのに話の後半で心を入れ換えて応援したり巽をさらって草枕を強制参加させ宴会したり、もっと早く草枕を受け入れてあげてたらとも思ってしまいます。

草枕と巽の寿命を考えるとせつなくなります。たくさん一緒にすごしてラブラブしてね!

1

イントロは特に秀逸

昨年夏に続編が発売された時に書泉でペーパー復刻だったので同時購入して読み始めたものの部屋の中で行方不明に( ;∀;)
やっとサルベージできてやっと読むことができました( ;∀;)

何も情報入れずに読んで欲しい!
妖怪と人間のファンタジー。
イントロの「めんない千鳥の啼く夜」が秀逸。
ネタバレするのでできれば裏面の紹介文も読まないのお薦め。

とにかく素敵な物語。

哀しい場面もありますが、ほっこりもできます。妖怪達が可愛いですっ!

主人公が視覚障害者だけど、その設定が認識も改められる部分もあり奇異でもなんでもなくストンと普通の流れで読めます。

ファンタジーが苦手な方も、妖怪達が関わってくるだけで荒唐無稽なだけではないのでぜひ手に取ってみて欲しい本のひとつです。

小椋ムク先生のイラストが本当にぴったりで世界観彩ってます♪

やっと続編も読める~!

1

誰かに受け入れてもらえるってそれだけで幸せですよね

あまりBL小説って読まないんですが、表紙に惹かれて購入しました。
ファンタジーものも普段あまり読まなくて、どうかな?〜と思っていたんですが、現代が舞台だし割りと人間の生活に溶け込んだ妖怪たちばかりで、本格的なファンタジー!!ではなく、いい意味で緩いファンタジーなので気構えずまったり読めてよかったです。

受けの巽が眼が見えない(わずかに明暗が認識できる程度)の障害を持っているんですが、デリケートな題材である身体障害も、取って付けたような設定でもなく、ただ障害を理由にメソメソしているわけでもなく、時に理不尽な思いや嫌な思いもするけれど、障害に屈することなく何とか自立して前向きに生活している受けに好感が持てました。

一方、攻めはなんと『のっぺらぼう』
顔がない以外は普通の人間とあまり変わらない見た目なので、妖怪たちからは遠巻きにされて、人間からは妖怪だと恐れられ…数百年もの間 孤独で寂しい思いをして来ました。
顔がないことをコンプレックスに思っており、狐のお面でいつも隠しています。
受けは眼が見えないので、まさか攻めが『のっぺらぼう』だとは思いもせず、すっかり懐いて好意を持っていきます。
のっぺらぼうである攻めも、(眼が見えないからとはいえ)初めて自分を受け入れてもらえて、ふたりで過ごす他愛のない時間がさぞ居心地の良いものだったでしょう…

ほのぼのするし、優しく温かな気持ちにさせてくれる素敵な作品でした。

4

ほんとにまさかののっぺらぼう! 3

やっぱりこのタイトルつけたくて、先にレビューされているお姉さま方に
敬意を表して 3 つけてみました。
まさかののっぺらぼう攻め×中途失明者さんの受け・・・
本当にびっくり設定でした。
ぐずぐずに泣いちゃうか と思ってましたが
ちょっとせつない、でもハピハピほわほわ気分で読了できました。
いいお話。ので萌2.

少し前から手元にあったのですが、
どうにもこうにも ハンディキャップを持っている方々のお話を読むのが
ツライなあ と感じる期間だったようで、手に取れず。
最近になってようやく手に取れました。

せつない序盤。もうここで既にぐっすん状態。
独りぼっち って寂しいですよね。
最後の方で、そうなる原因を作った、他の妖怪たちも後悔していたことが
わかって、気持ちが救われました。
本当に愛すべき可愛い妖怪たち。
(いや 怖いんだよ、大首とか。でもなんか可愛い)
幸せ気分で終われる いいお話でした!
初心者でも大丈夫と思いますが、ちょっと異色作っぽいです!

4

コンプレックスは魅力になり得る!

中途失明者の巽は、いつもお昼を一人で食べている公園で、風に飛ばされたお面を拾ってくれと頼まれます。
それがきっかけで、巽はその狐面の持ち主・草枕とランチタイムを過ごすようになり、ちょっと浮世離れしてるけど真直ぐで優しい草枕に惹かれていきます。
そんな時、自分以外いないはずの部屋で物音がしたり、物の位置がずれていたりするようになり・・・と書くと何だかホラーかサスペンスものみたいですが(笑)、ほんわか心が温まる、妖怪との恋物語です。

すごく読みやすいです。
最近2段組の小説ばかり読んでいたから・・・じゃなく、絵が浮かぶような分かりやすい、読みやすい表現を選んで書かれているように感じました。
初読みの作家さんだったのですが、小説を普段あまり読まない方にもオススメできると思います。

何といっても吃驚なのが、妖怪・『のっぺらぼう』が攻め!!
設定萌え小説なのかと思って手に取ったのですが、全然違いました。いい意味で裏切られましたよ!
顔が無いことがコンプレックスなのっぺらぼう・草枕。初めて巽に出会った時には、巽が見えないことに安心したんです。顔が無いことを見られないから。
最初はそうだったけど、親しくなっていくうちに巽自身に惹かれていきます。
顔に触れたいと巽に言われて面を外したときの草枕の勇気、御簾裏に願う草枕の想いに胸が熱くなりました。
巽がいてくれたからこそ、最後の章では、あまり他の妖怪たちとも馴染んでなかった草枕が宴に参加するまでになって・・・草枕のそんな姿に、コンプレックスを乗り越える物語でもあるように思いました。
実際そう簡単にコンプレックスは乗り越えられないけど・・・作中にあるように、コンプレックスって「周囲がどう思っているか」よりも、「本人がどう思っているか」だと思います。自分自身の心の中の問題。
巽と出会うことで草枕の心がコンプレックスを乗り越えられたんです。
巽もハンディを背負っていつの間にかいろいろ諦めてて、草枕と出会うまでは自分が寂しいと感じていることさえ気付けなくなっていました。
会うべき人に出会えた二人・・・もう何て温かい物語!!とても良かったです!
春宵や他の妖怪キャラクターたちも魅力的で、本当にスピンオフか続編があれば嬉しいな、と皆様と同様に思っています。

草枕を揶揄い過ぎた妖怪たちも、巽に嫌がらせする山内も、根っこの感情は同じ。
山内さん、私は嫌いになれなかったなぁ・・・むしろ親近感(苦笑)。自分の思った通りに進まないと、仕事中は特にイライラしちゃいます。自分を振り返ってちょっと反省しました。
そう意味でも、心に残る作品でした。

4

自分のバカヤロウ

実は栗城偲さんの作品はこれまでの実績から相性が良くない印象があって、こちらの本も積んだままになっていたのをようやく読みました。

…何故もっと早く読まなかった自分のバカヤロウ!と壁ドンする勢いで、大好きな作品になりました。小椋ムクさんのイラストがまた素晴らしくマッチしていて、妖怪と人間、のっぺらぼう、視覚障害者、男同士…などのやるせない事実がありながら、全篇にわたってとにかく優しくて温かい物語になっています。

もの哀しいプロローグにあたる「めんない千鳥の啼く夜」から始まって、表題作の本編、そしてエピローグと、面白くてドキドキする構成で、最後まで惹き込まれて読みました。

美醜に左右される恋愛というのはあって当然ですが、のっぺらぼうと言うのは…一つの究極の形ですね。ともすればシュールなコメディーになりそうな題材をこんなに素敵なお話にしてくれたことに感謝します。読めて良かったです。

続編があったら是非とも読みたいと強く思います。

5

心温まるお話です

このお話は答えて姐さんでご紹介頂きました。
イラストも可愛らしくて、とても素敵です。
のぺらぼう(草枕)と、中途失明してしまった男の子(巽)の話。
草枕はずっと200年待ってやっと出会えたんだね。
でも、たぶん巽のほうが先に死んじゃうかもしれないね。
だけど、二人が出会えてよかったと思いました。
ちょっと現実離れはしているかな…
私は違和感はそんなになかったけど。
巽の視力が、戻るのがやけに感動しました。
脇キャラの春宵も気になります。
ジブリアニメ
千と千尋の神隠しのような
雰囲気がありました。

1

イラストの雰囲気がぴったり

中途失明の薄闇の中で孤独に生きている人間と、二百年生きている孤独な妖怪が結ばれるお話。
坦々と上品で味わい深い作品でした。
人の気持ちは、目が見えなければ見えない事もあるし、目で見えないからこそ見えてくる物もある。
見えない巽と、見せられない草枕。
二人の間にあるのは、言葉と、そして心の動く気配。
巽は視覚以外の、声音で、匂いで、空気の動きと、微かな熱で、草枕を好ましく思い惹かれていきますが、それが恋愛とはなかなか気づけません。

巽の、この奥手でウブな感じが読んでいて好ましかったです。

東京の真ん中に、今でもあるという「その場所」の主と、そこに集う妖怪達。
春宵のお話も、もっと詳しく知りたくなります。

1

とっても楽しかった♪

栗城偲先生の本を読みたくなって、買ってみました。
一言でいえば、設定が面白い!
そして、とっても優しいお話でした。
このお話アワードノミネート作だったようで、もっと早くに読むべきでしたね。
読むのがちょっと遅かった…残念だなぁ。

表紙からもわかるように、妖怪たちが出てくるお話です。
非BL本にも人気の妖怪コミックや小説がありますが、私は昔からこの妖怪ものが大好きでして。
小学生の頃は、妖怪百科みたいな本も何冊か持っていたと思います。
かの有名な妖怪ものの作者の故郷へも旅行で行きました。
幽霊とは違って愛嬌があるといいますか、とても親近感がわきますよね。


お話の主人公である紺野巽(こんのたつみ)は、盲目の青年。
中学生の頃、完全に見えなくなりました。
そんな巽は、独り暮らしをしながらコールセンターで働いています。
いつもお昼休みには、近くの公園ベンチへ座ってコンビニで買ったものを一人で食べていて。
そんな巽の足元に狐のお面を落としてしまい、拾ってくれと頼むのが、もう一人の主人公である草枕(くさまくら)。
この出会いをキッカケに、お昼休みに話をするようになり。
徐々に親しくなっていきますが…?

お話は、三つにわかれていまして。
「めんない千鳥の鳴く夜」は少し昔の時代のお話で、草枕視点。
「てのなるほうへ」は現代のお話で、巽視点。
「春宵一刻」は本編後のお話で、草枕の友人である春宵(しゅんしょう)視点。
主人公以外の人物視点のお話はとても好きなので、最後の春宵視点のお話大好きです♪


巽と、巽の職場の同僚以外の登場人物が、ほぼ全員妖怪という。
しかもハッキリと何の妖怪か書かれていないものも多くて。
そこも何とも面白かったです。
視覚障害というデリケートな部分も、きちんと細やかに描かれていました。
私の使う最寄駅には視覚障害の方がとても多くて、時々お手伝いをする事もあるのですが。
杖の事だとか、色々知らない事もあり、とても勉強になりました。
今後駅などでお手伝いをするとき、ちょっとは役にたてるといいなぁ。

巽は、大人しくて真面目で几帳面なところもあり。
視覚障害があっても、卑屈になり過ぎないよう努力している頑張り屋さん。
意外に大胆な面(昼食の具材の話、草枕との交流など)があって、とても面白い人物で。
見た目は可愛いのに、酒豪というギャップも楽しいです♪

草枕は、人ならざるものである事と、自分の顔に多大なコンプレックスを抱えています。
とても優しい、そしてとても寂しがり屋な妖怪さん。
いつも言葉足らずですが、ひとつの言葉に沢山の気持ちを込めている気がします。
顔はアレでも心の美しい妖怪さんで、一緒にいてホッとする巽の気持ちがよくわかります。

書籍は文字が大きく読みやすいのですが、その分あっという間に読めてしまい、ちょっぴり寂しかったですが。
もしかしたら、春宵のお話もスピンオフになるかも?なんて期待もしています。
なるといいなぁ~♪
栗城先生、素敵なお話をありがとうございました。

4

恋することで視界が開けた

小椋ムクさんの表紙に惹かれて買いました。初めて読む作家さんです。文章が読みやすく、展開もさほど無理なく進むので最後まで安心して読めました。

攻めはなんと、妖怪“のっぺらぼう”
人外や妖怪モノは数あれど、メインキャラがのっぺらぼうというのは、私が読んだ中では初めてです。
対する受けは中途失明者のサラリーマン。
彼は職場の人と接するときには、当たり障りなく少し控えめに話すのに、草枕の周りの妖怪たちには嫉妬しちゃったりします。草枕と出会えたことで素直になれたんですよね。可愛いわぁ。
二人を取り巻く妖怪たちや職場の同僚なんかも、魅力的です。巽に辛くあたっていたお局の気持ちも「あ〜、わかるわかる」と思わずうなっちゃいましたよ。だって、同い年なんだもの。
巽が普通の人間である以上、いつかはお別れの日が来てしまうんでしょうけど、それまでは悔いのない日々を送ってもらいたいですなぁ。御簾裏さんは寿命を延ばすこととかはできないのかな?

3

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