桜を手折るもの(3) 桜の喪失

夜ごと夢魔（むま）の皇子（こうし）の訪れを受ける隼人！！ 「桜守」と魔族とのハイパー・スペクタル・バトル第3弾！ 夢魔の刻印のため夜な夜な瑞樹に誘拐される隼人。心底拒みきれない自分に、果たして隼人は気づいているのか！？ 瑞樹が隼人の寝室を訪れてから1週間。隼人の胸元には、瑞樹によって夢魔の刻印が鮮やかにつけられていた。眠りに落ちるたび、瑞樹に誘惑される隼人。さらには刻印のせいで、聖桜（ひじりざくら）の精である聖や親友・圭太にまでも悪影響が出るにいたり、心身ともに疲れ果てる。孫の異変を知った先代「桜守」宗右衛門は、会津若松にある霊域、桜の結界の内に隼人を隔離。夢魔の刻印の自然消滅を図るが……！？