田園少年

denen shounen

田園少年
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×20
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
17
評価数
5
平均
3.6 / 5
神率
40%
著者
 
媒体
コミック
出版社
大洋図書
シリーズ
ミリオンコミックス CRAFT Series(コミック・大洋図書)
発売日
価格
¥600(税抜)  ¥648(税込)
ISBN
9784813008668

あらすじ

親友で幼なじみのテツとシゲの甘ずっぱい青春を描いた『少年』シリーズ、親同士の再婚で兄弟になったふたりの微妙な関係、意地っぱりな子供たちの戯れ、現実と幻の交錯する男子校を繊細かつ緻密に描いた人気作『夜を訪なうもの』を含め、少年たちの季節を描いた珠玉の作品集。

表題作田園少年

テツ
シゲ

同時収録作品Top Of The World

幹久・母の連れ子・ちょっとチャラい大学浪人生
浩也・父の連れ子・優等生タイプの大学生

同時収録作品カエルの王子様

同時収録作品夜を訪なうもの

その他の収録作品

  • 夜桜少年
  • 初恋少年

評価・レビューする

レビュー投稿数4

淡くてうっすら漂うモヤリとした気持ち

どのお話も初めて読んだ時は関係性が見えにくいというか、恋愛関係を描きたいのか友情モノで終わらせたいのか手探り状態で読み進めるようなところがありました。そのせいかお話がすんなり入ってこない気がしました。
そんな野暮なことを言わずに作品に漂う空気感を楽しむべきなのか。

非常に淡い淡い、恋ともいえないもやりとした気持ちがわずかに滲み出る程度だし、女の子も主役級に登場するので、BL読んでいる感はないです。

【田園少年】【夜桜少年】【初恋少年】
中学を舞台に友情と胸のざわつきを描いた少年少女のお話。

【Top Of The World】
連れ子同士の兄二人と妹 兄妹で兄を取り合って兄二人がくっついちゃう話なんだけど、スムーズにくっついてしまった気が。

【カエルの王子様】
ファンタジーもの。カエルの呪いで口から蛙を吐き出すようになった男の子のお話。唯一のキス作品。

【夜を訪なうもの】少々ホラーが入っている作品。

描いている内容はセンシティブなものだと思うんですし、見るからに良質そうな雰囲気をめちゃくちゃ湛えているのに、私にはそれを掴む事ができない…。相性の問題でしょうか。こんな評価でごめんなさい。
このキャラ好きだなぁと思わせてくれる人物が一人も登場しなかったのもあり中立評価です。

0

意識することの始まり

「男の子ってズルイ」
身に覚えのある、羨ましさとも疎外感ともつかない
感覚のど真ん中をつく言葉でした。
これは「男の人」には決して該当しないもので、
心の成長は常に一歩先をゆく少女の感性が光っています。

また、成長の途上である少年特有の雰囲気を
ごくごく素朴に描いていて、
甘酸っぱくてもどかしいままに終わるのがいいんですね。
この、もやもやした気持ちに名前が付く前、
境界線の上を漂っているみたいな心地良さには
安心して身を委ねられます。

紺野さんは、メイン2人を見ている第三者の存在を
思わず唸ってしまう位いい役に持ってくるのですが、
それが女性であることで、2人の関係の外側と内側を
より浮かび上がらせています。
BLは初めてという今作以降、その描写は一層洗練されていくので、
読み続けたいなと思う理由の1つになっています。

1

優しい短編集

読むだけで、俗世の垢がホロホロ取れていくような、そんな感覚のする優しい短編集でした。
ふわふわした印象の繊細な絵と、優しいストーリーです。レモンサイダーみたいな。
ニオイ系ともちょっと違うのかなァ。性描写はまったくないんだけど、くすぐったいようなエロチックさはあります。
恋を自覚するその直前ぐらいの、フワフワした感覚を描くのが巧いですねぇ。

表題作も良かったんですが、『カエルの王子様』が異常に好きでした。
カエルを吐くところ、最初は生理的なキモさで「うっ」となったんだけど、すぐに気にならなくなった。紺野キタさんの絵のおかげですね。
可愛かった。
てか、チューしたの、この短編集のなかで、唯一この小学生コンビだけなんじゃw

2

こんな経験したことないけど、懐かしい

どこか懐かしくてそしてふわふわした浮遊感がある。
これは、紺野さんにしか出せない独特の雰囲気です。もちろん現実の世界を描いているのだけど、知らぬうちに、異空間に迷い込んているような、記憶の再体験をしているような不思議感覚。読んでいるとそれが普通に感じられます。
今回は夏の田舎の風景の中で繰り広げられる、微妙な中学生の心模様です。
ボーイズラブというには、あまりにラブが薄すぎて、BLとしての範疇に入るかどうかとても微妙な気がします。
表題作の「田園少年」からなる少年シリーズは、テツとシゲが同時に恋心を抱く、ヒロイン美佳子が登場するし、美佳子はほとんど主人公級の扱いです。設定としてBLなのか微妙なところです。
しかし、そうした設定でも、見事にまとめてくれるものだと感心します。しかも16Pしかないのに、思春期の夏をすべて描いているような印象を与えます。時間の長短の感覚って、ページ数とかコマ数で出るものじゃないんですね。本当に不思議な作品です。
これくらいにおい系のほうが、初心者には受け入れられやすいでしょう。でもここから本格BLに進むかどうか、とても微妙な気がします(笑)。
巻末に収められている「夜を訪なうもの」もマント姿の少年が登場する耽美でちょっぴり怖い作品です。オチは100%納得できませんでしたが、作品の雰囲気はとてもすばらしいです。

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