RENTA限定描き下ろし付
身体の弱い母と、母一人子一人で生きてきた蓮次はゲイバーでバーテンをしながら嫌々ながらも体を売る日々。
ある日、身なりのイイ男が来店するが、ゲイバーと知らずにの来店、獣の群れから助けるべく蓮次の客のフリして店から脱出をする。
その客は、蓮次の客になりまるで恋人の様に一晩抱かれる蓮次は今までに無い性の快楽を覚える。まるで夢の様な一晩名前を宏とーーー。
母の葬儀で、君を迎えに来たと現れた宏。
互いに忘れられない熱を燻らせたままの再会、しかも、『兄』と『弟』として。
表紙とストーリー内容に比べたら話のテンポや雰囲気は軽い感じです。
宏の婚約者のゆかりも、ストーリー的に当て馬役だけど、強かな感じが嫌いでは無い。この『家』に生まれたからのこの生き方が理に適ってるから生きる感じが逆に清々しい。
もともと、蓮次を好きだった宏は蓮次をきっとデロ甘に甘やかして尻に敷かれる日々が目に浮かびます。
叔父×甥
受けの母親が亡くなったのをキッカケに、ワンナイトの男と家族だったことが判明したお話。
バーテン兼、体を売って暮らしていた受けは、攻めと一緒に暮らすことになり生活が一変。
事実上は叔父と甥の関係だが、兄弟に憧れた攻めは優しく兄のように溺愛してくれるものの、どこか壁を感じる。
一度抱いたにも関わらず、もう弟のように思う受けは抱かないと拒否。
しまいには自分には婚約者がいるから、別に恋人を作れと言われ落ち込む受け。
それなのに別の男といると嫉妬したり…。
モヤモヤしながらも、告白して一歩を踏み出したのは受け。
そしてなんやかんや拗れて、根負けしたように自分の恋を認めた攻め。
攻めがヘタレで執着さや禁忌感はあまり感じなかったです。
うーん
表紙には惹かれたし、
タイトルも素敵だと思ったのですが……
思っていた話と全然違いました^^;
客だった男と愛し合って家族になってゆく話を想像していたのですが、普通に親族でしたね。
しかも、惹かれ合う過程がよく分からなかったです。
せっかく興味を引くタイトルなのだから、
そちらに寄せてストーリーを考えて欲しかった。
客という感じもあまりしませんでしたし……
弟のように思っている男の子を金で買う大人……
普通に考えて最低じゃないですか?
共感できる部分があまりなくて残念でしたが、
描き下ろしは可愛くて好きでした。
ポップなカラーの電子分冊版とは違って、黒い表紙がグッと色っぽくて。
色々ツッコミどこは満載の本作ではありますが、何故か可愛くて。時々思い出しては読み返してしまう。兄だと名乗る宏さん(実際は叔父)のその執着ぶりにも引くし、客を装って、あんなに焦がれた弟を抱いてしまう‼︎ と、よく解らない暴走ぶり。そんな宏さんの熱が忘れられなくて、抱いて欲しいと縋る蓮司くん。
大財閥の跡取りとして、幼ない頃から後継者たるべくプレッシャーをかけられた宏さんは、いつか蓮司くんを家族として迎え入れたいと、そのことだけを希望として励んでいた。…もう、そこがツッコミどこ。当時、まだ当主であっただろう祖父が内縁の妻に産ませた蓮司くんを「お前の弟だよ。」って、コラ‼︎ ジジイ‼︎ テキトーなこと言ってんじゃねー‼︎身分の差で結婚出来なかったらしいが、そのせいで、母ひとり子ひとりの母子家庭で育った蓮司くんは、ゲイでも無いのに、ゲイバーでウリをやって生計を立てている程、困窮していたのだから。生活の援助はしていたというが、多分病死したお母さんの治療で消えていたんだとも思う。 多分、祖父が亡くなってからは、その援助は打ち切られてたんじゃないかな。とにかく、好きでも無いウリをやることは蓮司くんには苦痛だった。
蓮司くんが他の客と絡んでるシーンは無いので、それはちょっとホッとします。
たった一夜、行き掛かり上、宏さんが抱いてくれたことを、とても優しく抱いてくれたのを。蓮司くんはずっと忘れられなくて。男と寝るのが苦痛だった蓮司くんが初めて感じた夜だったから。
ここ、とっても切ないです。そして、しばらく放置。放置ですよ‼︎
数ヶ月後、宏さんは兄として迎えに来る。宏さんも、自覚無く、愛しているのに、距離感が掴めなくて。ただ、抱いてはいけない、などと思い込んでいる。
お金持ちあるあるで、宏さんには婚約者のゆかりが現れる。このゆかりが、なかなかポップな女で、一気にコメディ感が出ます。笑。ゆかりのおかげもちょっとあって、二人はこの不安定な関係と向き合うことになる。なので、フツー、描き下ろしには二人のあまあま後日談というのに、ちゃっかりゆかりが登場しているのも笑えます。二人は彼女には感謝しなくちゃね。開き直った宏さんのベタベタぶりも、可笑しくて。この兄の尋常じゃない愛情を受け止めるのは大変そうだな、と思うのですが、蓮司くんを幸せにしてくれそうなので、良かった、良かった。
宏さんのルックスが、柔らかくて好き。こんな顔して変‼︎っていうのもいいな。
初めて読んだ作家さんなのですがあまり共感できなかったと言うのが正直な感想でした。
私の読み方が雑だったのかもしれませんがまずは受けの弟くん。嫌々ながらウリをやっていたのはお金がないからかと思っていたら、超お金持ちの実のお父さんからお母さんはしっかりと毎月養育費をもらっていたとか。もともとゲイでもないのにたった一度優しく抱かれたくらいで襲い受けになるほどムラムラする体になっちゃってるとか。しっかりした性格なのか下半身ユルユルなのかよくわかりませんでした。
そして、攻めのお兄さん。写真を見ていて弟に憧れて、その弟がゲイバーでウリまでやっていてショックなのは理解できますが、だからってゲイでもないのに抱ける?かわいい弟を知らないやつらに好きなようにさせられてムカつく!→抱く→我にかえる→兄として接するは少しメチャクチャな気がしました。
婚約者のゆかりも節操が無さすぎと言うか、開き直りすぎでBLの中では女性キャラは憎まれ役とは言え、ちょっと頭が悪すぎて現実味がありませんでした。
兄が弟に憧れていてと言う設定なら、弟にそっくりな子を見つけて抱いてしまったけど、まさか本当の弟とは?!と言う展開の方が切なくて良かったなぁと思いました。