日本最大級のハイブリッド書店
料理教室講師の絆され美人と、恋は盲目状態になった中学生のカプ。まだ15歳だし、こんなことやっちゃうよね~ってレベルではないやらかしぶり。最後までブレずに暴走する様子が、振り切って描かれていたのがとても良かった。
琉貴が遥に惚れたのは、ほんの些細なきっかけに思える。が、その後の執着ぶりは狂気的で、何時間もただじっと見続けたり、自傷行為で気を引こうとしたりと怖い。救いは、コソコソやるわけじゃないので、直接苦情を言える点。
遥は心理描写を見るに優柔不断な面がありそうだが、さすがに子供を相手にはできないと、口ではきっぱり断り続ける。でも琉貴に限らず迫る男から見れば、押せばいけそうと思われるタイプかな、と思った。
恋愛感情が急激に煮詰まった琉貴と、なんだかんだで絆されてしまった遥は節度を持ったお付き合いを始める。だが蜜月は一瞬。親が出てくるだけでなく、一気にあんな事態になるとは。
他人の恋人に手を出すことが殺されるほどの罪になるのか、15歳の琉貴は意見を曲げなかったけど、3年後の琉貴はどういう考えになっているんだろう。
流罪を終えて戻ってきた琉貴は、遥の願い通り“綺麗な体のままで”帰ってくる。実は遥の方がよほど質が悪い気がしたけど、琉貴は遥に囚われ捕まることも嬉しいようで、盲目ぶりは健在。良くも悪くもいろんな意味でお似合いの二人だと思う。
表紙のいかにも美人メガネが攻められてる感じに惹かれて読んでみました。
結果、攻めの方がいろいろ個性的でレビュー投稿に至っております。
美人✕美人のオフィスものかなーなんて思いながら読んだら、執着ストーカー素質もりもりの年下攻めじゃん君……(表紙、よく見りゃ制服だった……!)
いやね、年下攻めも大好物なので嬉しい誤算ですが!!笑
まさしく何でも揃った家に生まれたイケメンの攻め様、学校の調理実習で悔しい思いをしたのをきっかけにリッチな金持ち向けの料理教室に通います。そこで美人の年上の受け様に出会うわけなんですね。受け様は美人すぎて恋人と長続きせず、恋愛に対してだいぶ割り切った感情で過ごしてらっしゃいます(真意は違うかもだけど、表面的には)。「もう恋愛でそんなに過熱できない」と斜に構えている受け様に、水をいくら掛けても冷めないアッツアツの情熱を持ってアプローチを仕掛けてくる攻め様……ヤケドだ寸前だよ
年の差や社会的弊害が頭によぎりつつも惹かれる受け様、煮えきらない感じで相手をしていたら暴走した攻め様による事件が……!
このお話で良かったのが、恋愛の感性が未発達だっただろう攻め様がどんどん変態ストーカー風に開花していくとこですよね。
最初は普通に異性愛者自覚のあるイケメン高校生だったろうに……
まだまだ純粋な執着ゆえの行動なので微笑ましい(?)ものですが、なかなかな素質だよと思いながら読みました……
勝手に靴下持って帰ってくるなーーー!笑
イケメンスパダリ攻めに成長するのかなと思ってたので、ひんまがってて良かったです笑
「表では超イケメンのスパダリだけど実際は犯罪者寸前の執着攻め」みたいなやつ、あんまり読んだことないのですが、これ読んで執着攻めの息吹を感じましたね……
そうかこういうのが……笑
美人✕美人はあまりヒットしなかったですが攻めの変態さに一気に読んでしまいました……
攻めが傷害事件(事件化はせず)を起こしますが、最後まで二人の固き恋情でハピエンに走りきってくれました!よかった!
unlimi
2016/02発刊の犬飼先生の初期作品。小山田先生のイラストが素敵。
関連作は、『料理男子の愛情レシピ』と、
小山田先生挿絵の『 愛煉の檻 紫乃太夫の初恋』と、あとがき。
●住之江遥:25才 会員制の高級料理学校の講師兼アシスタント。
地味で面白みに欠けると8回恋愛に失敗
中肉中背の儚げ美貌・・本人は好きではないので伊達メガネで隠す
糖質制限の肉食。
●徳澤琉貴:15才、健康的で小柄な美少年。
病院の跡取り息子、料理教室オーナー徳澤 英二の甥。
家庭料理 基本 コースを受講。初恋が暴走。
先生には珍しい年下攻
ヤンデレと言うか犯罪の域まで行く今だと企画通ったかなと不安になる題材でしたが面白かったです
出会った時は攻の方が小さくてかなりのストーカー気質で狂犬君でしたが
待てができる狂犬君になるまでのお話でした
(待てができても狂犬なのにはきっと変わりがないだろう)
ただこのカップル苦労は続きそうな気もします
でもなぜ今まで積んでたんだろうと思う位闇攻めが好きな私には好きな要素が詰まった攻君でした
評価に悩む作品ですが、ページ数の割に萌えも切なさも葛藤も無くて、うーん私にはイマイチでした。
攻めのキャラは子供らしい短慮さと狡猾さがあってブレてないので良かったのですが、受けがブレブレで駄目でした。。。
25歳のわりに大人らしい落ち着きや思慮深さが無いですよね。
自分に好意を示す困った子を自室に誘っちゃうし、なんだかんだ簡単に付き合い始めるし、何のキッカケがあったのかいつの間にやら恋の炎がメラメラしてて、終始こっちが置いてけぼりでした。
あと、受けの言葉遣いが少し子供っぽいところもだめでした。
挿絵も攻めはイメージ通りなんだけど、受けに中性的な美しさ華奢さがなくて違うな〜と。
キャラの設定的には好みだっただけに残念です。
