イラストあり・電子限定ショートストーリーつき
すごく良かったー…。途中、怜王に感情移入してしまって泣いてしまいました。
この作品の攻め様は硬派で言葉足らず。この性格が原因で怜王とすれ違っていくので、心臓めっちゃ痛い…読んでるこっちは、ちょっと待ったぁー!状態ですよ。東屋に怒りです、怒り。
怜王の一目惚れから始まる恋物語。
怜王の東屋に恋する気持ちや態度が本当に可愛くて、そしてチャンスがあれば近づきたいし、触りたい、キスしたい、エッチしたい…と思う気持ちが何というか正直で…東屋との恋に頑張る姿が微笑ましいです。
東屋との出会いで、上手くなかったお箸の使い方を変えたり、仕事を昼間にシフト、それきっかけで高認試験、保育士になろうと目標まで見つける怜王。
え・えらい…・。何て良い子だろう…
最初は好きな東屋に合わせるという意味しかなかったものが、次第に自分のためという目的にシフトして、自分のなりたい目標まで見つけて頑張る姿は拍手ものです。私はすっかり怜王の恋や生き方の応援団長になりました。
そんな怜王の恋心を知ってるくせに、怜王の好き好きアピールに胡座をかいて、自分からは怜王に“好き”の気持ち1つも言わないし、肝心な自分の気持ちも伝えない、そのくせ怜王からのアピール待ちはするという、悪い意味での硬派男•東屋にイライラしっぱなしでした。
怜王が傷つき離れていくのも当然。怜王が自分の傍から居なくなって初めて、その存在の重さに気付くっていうね…。
怜王の悲しい視点でストーリーが進んでいて、東屋の気持ちが自分にないことを察して諦めようとした怜王の痛過ぎる胸の痛みを感じて私は涙が止まりませんでした…。好きな人に拒絶されること、振り向いてもらえないこと、好きって言ってもらえないこと、恋人だと思っていたのは自分だけだったのか…と落胆してしまったこと。怜王の切ない想いが伝ってきて、東屋に殺意すら湧きましたわ。
(あの冷たい態度、あり得ない)
怜王が東屋の前から姿を消してからは、東屋に視点が移り、そこからは東屋の思いを知ることになるのですが、はぁ?としか言えません。
ありがちなやつ。本当は怜王のことが好きでしゃーないんです東屋は。怜王が離れてしまったことで、自分の今までの態度を見直すんです。(遅いよ)
今度は東屋が怜王を追いかける番。
ストーカーばりに追いかけるくらい好きなら、最初から気持ちを伝えておけよと思う。
東屋が怜王に「好きだ」と言っても怜王に振り向いてもらえなかったときの一文に、
「反応のない相手に自分の気持ちを伝えるのがこんなにもエネルギーのいることなのだと、初めて知った」
とあって、このセリフがすごく刺さりました。
そのエネルギー使うことを怜王はずっとしてきたし、自分の望む反応がなかったとしてもいつか東屋から返してきてくれるって、期待しながら待ってたんですよ。言わなくても分かるだろって相手に期待しないで自分から気持ちを伝えていって欲しいです。それが東屋の怜王に対する懺悔であり、何よりの愛情表現です。
硬派で不器用な男の恋愛下手に振り回されて、怜王も私の心もだいぶ疲弊しましたが、とても面白くて読む手が止まらなかったです。途中ツラいけど、切なくてもハピエンがあるって思うから期待して読んじゃう(笑)
追われていた側がバカやっちゃって、追う側に回る話が好きなので、神評価にしました^ ^
切なくてすれ違いものの恋愛ストーリーがお好みの方におすすめの作品です。
とても良かった。
キャバクラのボーイ受けと不動産会社の営業攻め。
いつもコンビニで見かける好みのイケメンと色々あって親交を深める話。
そして攻めと出会ったことで受けの人生がガラッと変わる物語。
攻めとの生活の中で自然に価値観や生き方が変化していくのが良かった。お箸の持ち方をマスターして自慢げな受けが可愛い。勉強が苦手で契約書や難しい話など自分にはわかりっこない、自分はバカだからと思っていた受けが、そうでもないかも?気付きを得るシーンも印象的でした。
そうやって価値観が変わっていくことで攻めと一緒にいることが辛くなっていく展開がめちゃくちゃ面白かった。最初は片思いで全然つり合わない自分と仲良くしてくれてそれだけでラッキーで、自分のお願いに付き合ってくれるだけで満足だったけれど。自信がついて自己肯定感が備わってくると自分を大切にできるようになって、雑に扱われたり蔑ろにされることが辛くなってしまう。
攻めはコミュニケーションが下手で愛情を言葉にしない自己完結型の不器用。そして愛想を尽かされちゃう。受けに振られたと気付いても心当たりが無さすぎて困惑してた攻めが自省して受けを追いかける展開がとても面白かった。
久しぶりに会ったボーイ時代の友人と会話が続かず、自分が変わってしまったんだと自覚して寂しさを覚えるシーンも印象的でした。「この人を追いかけて、怖いくらい、遠くまで来た。」感慨深いセリフです。
表紙のチャラそうな受け様の姿に悩んだのですが、読んで良かった(*^_^*)
安西先生のお話は、やっぱり好きだなぁ(*´∀`*)
受け様は、キャバクラの黒服の怜王。
攻め様は、大手不動産会社勤務の東屋。
見た目どストライクの東屋が酔い潰れているのを、これ幸いと送りオオカミになる怜王。
あまつさえ、帰りながら(ご馳走様)なんて心の中で言ってる怜王の姿に、これは私の常識ではちょっとなぁ、とモヤモヤ。
でも、怜王が東屋とお隣さんとなり、親しくなるにつれ、どんどん変わっていくんですよね。
元々素直なので、それはもう劇的に好意的に。
頑張る事ができるようになり、夢や目標を持ち、自分を大事にできるようになっていく。
怜王の成長を目の当たりにして、私もすっかり怜王を好きになって母目線で見守っちゃいました( ^ω^)
怜王からの好きに絆される形でカラダの関係を持ち、半同棲のように過ごしていた2人だけど、東屋が異動で引越しすることになり。
東屋を嫌いになりたくないから別れる決断をする怜王が、健気で愛しくて。
クソー、東屋め!なんだよ、この朴念仁の唐変木ヽ(#`Д´)ノ
なので、その後の攻めざまぁな東屋の姿にスッキリ。
怜王からの好意にあぐらを書いて、自分では何もしていなかった事実を省みて反省して、怜王を探し始める。
再会してからも、もうページ少ないけど、これどうなるの!?と最後までハラハラで、その分ヨッシャーでした"(ノ*>∀<)ノ。
共にお互いに影響を受けて成長していて、ベストカップルじゃんな2人がとても素敵でよかった(*ˊᗜˋ)
イラストはみずかねりょう先生。
表紙と口絵でタイプの違う受け様を美しいカラーで見ることが出来て儲けた気分♡
先生買い。上手いなああああああああと思ったので神にしました。シンクロしちゃって先生の思うように盛り上がって、amazonさんのペーパー欲しいからそっちも買って、たぶん電子も買って永久保存。そこらへんに居そうな傲慢男とキャバクラ勤めの子のじんわりお話、本編250Pほど+あとがき。
働いているキャバクラ近くのコンビニで、最近毎日見かける超好みのリーマン男子。その日も見かけて、ノリノリで後をついていったら、どうやら入っていった店にビルの建て替えで退去などの説明をしているのだけど、マスターと揉めだして・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
受けの祖母、バイト仲間少々、攻めの元かの、友人ぐらいかな。
++ きゅうきゅう胸が痛いところ
受けが攻めのことを好きで好きで好きで好きで、攻めから言われたこともあるけど、それを素直に受け入れ、少しずつ頑張って見直して!思いを受け入れてもらった後は毎日「好き、かっこいい、えっちしよ」って開けっぴろげに愛情表現をしてるんだけど、ある日、気付くんですよね。自分がないがしろにされているってことに。気づきたくなかったのに、気付かざるを得なかった。そこがもーーーーーーーーーーーーーー胸が痛くて。すっかり受けにシンクロ、入れ込んで読んでいたから涙ぽろぽろ。
攻めがくそったれな奴なら、「そのまま捨ててしまえー-------」と吠えるんですが、なんとなくこの攻めは嫌いになれない。というのも、受けと連絡取れなくなった後、時間かけてフラれたことを受け止め、自分の気持ちと向き合って、気付くんですよね。受けが大事な存在だったのに大切にしていなかったことを。気付いたし、受けを見つけ出したし(調査会社雇えよという気はする)、これからは受けをちゃんと大切にしてくれそうだし、超イケメン諸条件は超優良なので、読後は幸せあふれた心地のするお話でした。
どっかに落ちてないかなこんな元傲慢男。
攻めざまぁ大好きで、攻めざまぁモノはほぼ読んでると思うのですが
その中でも、この作品は3本の指に入る良い攻めざまぁだと思います。
しかもただ単に攻めざまぁなだけではない!
受けの怜王は、計算ができる子じゃないんですよね。
好きだと思ったら、臆せず「好き」と言うし、愛情をありったけ差し出してくる。
一方の東屋は怜王を拒否はしないけど、それだけ。
怜王の差し出す愛情にあぐらをかいてる。
でも怜王は、東屋が一緒にいてくれる、キスもしてくれる、エッチもしてくれると前向きなんだけど、ある日、ふと気づいてしまう……。
攻めザマァものって、傲慢で未熟だった攻めの成長ストーリーだと思うんですが、この作品は攻めの成長だけではないんです。
受けが攻めのおかげでめちゃくちゃ成長してる。
だからこそ、攻めの前から消える。
ここがものすごーーくいい!!
そこに至るまでの怜王の心の軌跡、そして去られた後の東屋の心境が無理なく丁寧に描かれている。
それにしても「聞き飽きた」ってなんだよ、東屋てめぇぇ!!って思います。
万力で、その口を締め上げてやりたいくらい!
後半の攻め視点は、本当においしくて繰り返し読みました。
怜王が何も言わずに消えたため、怜王が消えたことすらしばらく気づかない東屋のあほたれ。
「俺がなにをしたんだ?」って、あほたれ。
「なにも言わずに去ってしまったことが、どうしても呑み込めない」って、あほたれ。
あんなに大好き大好き言い続けてきたって、東屋の心には何も伝わっていなかった事に気づいたから怜王は絶望したし、もうこれ以上何かを伝えても仕方ないと悟ったんでしょうが。
だって電話口であんな鬱陶しそうなやりとりされちゃったら、「さよなら、今までありがと」ですら、そんなことわざわざ俺に言う必要ある?!とか言われそう……と思っても仕方ない。
ちなみに、攻めざまぁは単に攻めが弱るだけではNGだと思うんです。
己の愚かさにようやく気づいて愕然とし、受けはこんな気持ちだったのかと悟り、真摯に反省し、何かと受けの不在を噛み締め、受けを想い続け、受けと出会った暁には……!!と固く誓う。
この作品にはその全てがありました。
かなり執拗に(褒めてる)怜王の行方を探すところもいいし、ようやく出会えたのに……ってところも最高。
鍵を探すところが良かったなぁ。このカップルらしくて。
そこにもってくるところが素敵。
その後、再会エッチに突入しなかったところも、素敵。
そして、怜王は可愛い。めちゃくちゃ可愛い。