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いい意味で1話目からハラハラさせられます。
2話目もハラハラさせられます。
3話目も…という感じで、ずっとハラハラさせられます。
両親の離婚で10年前に離ればなれになった奨悟と5つ年上の兄・広暉。
突然、「会社が倒産した。置いてくれ」とやって来た兄に奨悟は…。
1話目では兄弟の大きな秘密という爆弾が。
2話目では両親の離婚の原因という爆弾が。
3話目では兄の奔放な性生活という爆弾が。
それぞれの話に、弟だけが知らなかった爆弾があって、読者も奨悟と一緒にハラハラしたり、イライラしたり忙しいです。
1、2話の爆弾は、奨悟の年齢を考えると仕方ないのかなと思えます。
その年齢で聞かされたら、1話目の方はきっと突っ走ってしまっていただろうし、2話目の方も心が壊れかねない衝撃だし。
3話目はなー、うーむ。仕方ない。仕方ないけど、兄、ゆるゆるだよ…。
設定も実際もイケメンな弟がわりと清く兄を引きずっていたのに対して、兄…。
こういう場合、受けはビッチになりがちですね。
もう二度と会えないかもしれないと思うと、体だけでも誰かと繋げて、その間は忘れられるみたいなことなのかなあ。理解はできませんが。
こうなったら弟にも兄を忘れるために、女子をちぎっちゃ投げていてくれても良かったのにと思ってしまいました。
それができない子だから、これだけ萌えたのかもしれませんが。
3話目で拒絶反応が出る方もいらっしゃるかと思いますが、そんなときは一呼吸おいて奨悟をご覧ください。
ほら、イケメン。
心が落ち着くはずです。
同時収録は【そんなふたり。】
両親の海外赴任に伴い、叔父の家に居候することになった一珂と、叔父の息子でヒキニート、北欧系ハーフで無駄に美しい英里(エイリ)。
英里のだめっぷりが突き抜けてます。
しっかり者の一珂が叱る→ご褒美、というだめっぷり。
叔父さんにバレたらどうなるんだろうという心配をせずにはいられないCPでした。
「ガチ兄弟無理!」と思って未読の方は、安心して読んでください。
「ビッチ無理!」という方は…、どうしよう。
でもそれでこの弟のイケメンっぷりを見逃すのは惜しい。
過保護でちょっと残念なイケメンを見ることで、ある程度の地雷はリカバーできるという方はぜひ。
ビックリしましたー‼︎
作者もあとがきには書いていますが、やはりガチ兄弟と義兄弟との背徳感の重みはまた違う様な気がしますね。私もあまり気にしない側の人間のつもりだったのですが、奨悟同様ハラハラしてしまいました。義兄弟だと知った時の安心感?と言ったらもぅ。良かったー!みたいな。全然(社会的、対外的に)良くは無いんですけども。そして家の中で連れ子同士がそんな事になってしまっているという、親同士の葛藤もあって離婚してしまったという、精神的負債。けれどそのまま捨て置く事をせず、10年越しの恋を成就させる。その為に会いに来たのだとしたら? これはもう、忘れられなかった、とか言うよりも、やはりその執着度の深さに、愛執に、屈服したんだろうなと思わずにはいられない。
描き下ろしの「兄弟風呂」まで読んでしまうと、愛執どころか性癖の変態度かなぁ、とも感じられる。誰と付き合ってもダメだったのだ。お互いに。満たしてくれるのはお互いだけ。という。
「ニート」繋がりという同時収録の「そんなふたり。」も、幼少の頃の衝撃が忘れられない性癖への扉が開かれた記憶によるところ。英里のM癖が図らずもなのか、作為的なのかはともかく、一珂をSに育ててしまう。
カラー扉絵の美しさとエチの濃厚さはさすがです‼︎
「バクダン・ヘブン」
なかなか複雑な設定ですね。
弟が実の兄への禁断の恋にずっと苦しんでいたのに。
実はな家族事情があり。兄は全てを知っていて。
兄も弟が好きで両親の離婚で離ればなれになってからの性の遍歴が…。
どちらも辛い想いを抱えて遠回りしましたがようやくくっつきましたね。
兄弟の二段ベッドプレイは初めてです!
「そんなふたり。」
いとこになるのかな?
Mのいとこに八歳で性癖を見せられてトラウマに。というか初恋?
そんないとこが引きこもりニート。仕返しのようにいとこをえぐろうとするのですが、いとこはあっけらかんで。
初エッチはなだれこみましたがいとこに好意はあったのかな?
SはMが育てる。なるほど、名言ですね。
基本、近親モノは苦手な私。
でも、鹿乃しうこ先生の作品なら読むべし、と決意。
兄弟で顔も似てないし、体つきも違うし、これなら他人感多めで大丈夫…と読んでいくと、
(以下、ネタバレ)
血がつながってない!これならオールOKです。(苦手なのはガチだけなので。)
ただ、前半はガチ設定。実は義兄弟、というのは明かされてないのです。
長身イケメンの弟が、小柄で童顔のお兄ちゃんに子供の頃から恋い焦がれてる。でもこれは異常だ、考えちゃダメだって思ってる弟の気持ち!
なのにお兄ちゃんはなんとなく挑発的で、ついについに…
弟は決死の覚悟でお兄ちゃんを最後まで抱いちゃったのに、兄の方は子供の頃から義理って知ってた。ナニソレ?って私も気が抜けました。義理で良かった〜。
でも、その昔弟が兄にキスした事から家庭崩壊の一歩がはじまってたってのは重い。弟だけが何も知らされてなかったのも重い。ここまで10年かかるのも重い。
その後お兄ちゃんの元セフレが出てきたり、ビッチ遍歴明かしたり。この兄ちゃんの告白が良かったなあ。弟しかいらなかったのに手に入らずにさすらう感じ。
当然ですが、エロはもう物凄い。ガ〜っつり。だけど清潔感があるところが不思議。
「そんなふたり」
伯父さん家で、いとこの年上ニート(ハーフ)と同居している高校生。
ハーフ君は実はMっ気があって…。実は8才の頃からハーフ君をオカズにしてた高校生。2人はうまくいきそうです。
「兄弟風呂」
バクダン・ヘブンの2人は。何才の時なのかな?少なくとも弟は小学生?
銭湯で知らないオッサンに弄らせる兄ちゃん、勃ったまんまおさまらず、訳のわからん弟に手コキさせる兄ちゃん。
…という妄想というオチなんだけど、笑えました。鹿乃しうこ先生最高。
駄目なように見えるお兄ちゃんが、本当はしっかり考えて行動していたり、逆にしっかりしている高スペックな弟にも弟らしさがあったり、義理ではあるものの、兄弟モノのいいところが詰まっていて最高でした。
一つの事件をキッカケにいろんなことが起こる展開が好きなので、この作品の場合は弟が寝ている兄にキスをしたことをキッカケに弟は兄への愛をこじらせ、家庭は崩壊してしまう。ちょっと重いけどそれを重くならずに安心して読めるので楽しんで読めました。