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表題作リミット

名瀬良太郎,「エスコート」トップガード,29歳
柏木由惟,「エスコート」調査部チーフ,30歳

その他の収録作品

  • パートナー
  • オーダー
  • バータイム
  • あとがき

あらすじ

人材派遣会社『エスコート』のボディガード部門に付随する調査部所属の柏木由惟は、二年前まで優秀なガードだった。だが、ある任務で相棒の名瀬良太郎を銃弾からかばい、足の自由を失ってしまう。以来、良太郎は献身的に由惟に尽くし、いつしか世話の一環とばかりに由惟を抱くようになる。ずっと良太郎に想いを寄せていた由惟は悦びを感じるほどに後ろめたさが募り、良太郎を自分から解放してやろうと別れを決意しているが…。

作品情報

作品名
リミット
著者
水壬楓子 
イラスト
佐々木久美子 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫L
シリーズ
エスコート
発売日
電子発売日
ISBN
9784344836921
4

(5)

(1)

萌々

(3)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
20
評価数
5
平均
4 / 5
神率
20%

レビュー投稿数3

シリーズ初の同い年カップル

エスコートシリーズ6冊目の文庫版。
文庫版の刊行はとりあえず本書で一段落とのことで、書き下ろしでは6巻までのキャラ(主に受)が勢揃いしています。

本編は、年の差カプの多い水壬さんにしては珍しい同い年のカップル。
ワンコ×美人という組み合わせは『ミステイク』と似ていますが、同い年な分、二人の関係に対等感があるところが萌ポイントかと思います。

「エスコート」トップガードの良太郎(攻め・29歳)と、調査部チーフの由惟(受け・30歳)。

元は警視庁のSPだった二人ですが、由惟の義兄が連続婦女暴行事件の犯人として逮捕されたことから、由惟は辞職。
一緒に警視庁を辞めた良太郎と共に「エスコート」に入社しますが、ある日、由惟は良太郎を庇って背中を負傷。
足が不自由になってしまいます。

責任を感じる良太郎は、それ以来由惟の身の回りの世話をし、彼に求められセックスの相手もするように。
良太郎の罪悪感を利用し彼を縛りつけている由惟は、良太郎が30歳になれば彼を解放してあげようと決めていて……
そんなちょっと切ない話です。

誤解が解け、両想いになるまでの流れはややあっけないかも。
続編「パートナー」で由惟が怒っていた理由も、物語のオチに持ってくるには少々弱い気がしました。

しかし、キャラ的にはどちらも男前で好み。
特に、ヘタレでワンコ気質な良太郎がなかなか良いキャラです。
由惟に対し度々敬語になったり、怒らせてオロオロしたりする姿が本当に大型犬のようで。

由惟は一見クールですが、意外と良太郎を困らせたり甘えたり…と可愛いところもあるツンデレ。
足が治っても第一線への復帰は難しい現実を受け止め、それでももう一度だけ良太郎と一緒にガードとして仕事したいと任務を受ける、いじらしい一面も良かったです。

番外編「オーダー」は、ユカリが律の家を訪ねたところに延清が帰ってきて…というお話。
飯・風呂・寝る、の中に"律を食う"ことも日課として組み入れている(?)延清の律への執着ぶりに萌があるSSでした。

書き下ろし「バータイム」は、受けたちがそれぞれのパートナーとの情事を語り合うガールズトーク的なお話。
清家でテクで最下位認定されていたり、延清が意外と律に甘えたがることが判明したり…と、裏話的楽しさのあるSSでした☆

1

このCPが一番好きかも

同期の二人は元々SP出身。
受けの由唯が義兄の逮捕によって、警察に居づらくなり退職勧告を受けることになります。良太郎は俺も辞める、と退職願を出すことに。
ツテを頼ってエスコートに入ることになります。

二人は問題なく仕事をこなしていくのですが、ある依頼中に襲われた依頼者を守るためではなく、由唯は良太郎を守って撃たれてしまいます。
結果、障害が残ることになり…

由唯をサポートする良太郎ですが、由唯の気持ちがねじれてしまい、体の関係だけ持ってしまう結果に。色々あって二人の思いは通じるのですが、まぁ問題も発生するわけで。
二人のすれ違うやり取りにキュンキュンしてました。

萌という意味ではシリーズでこれが一番好きかも。後はフィフスのオジサマCPかな。
受けが調査部でガードのキャリアを活かしながら頑張ってるところ、良いなぁ。強いなぁ。
攻めの良太郎もワンコが入りつつ、ずっと由唯のことを想っていたってのがいい!

このシリーズは軽いのでどんどん読めちゃう。

1

書き下ろしが読みたくて

2005年リンクスロマンスに書き下ろしショートが収録された文庫版です。

ノベルズを持っているのですが、書き下ろしショートの「バータイム」が読みたくて購入しました。
受けが集まってのノロケ(愚痴?)ですが、残念ながら「クラッシュ」の夏目は不在です。その代わり、「ダミー」の環が登場していますが、あまりに自然なんで第二シーズンの作品だと先生のあとがきを読むまで気が付きませんでした。

真城が主人公。フランスから帰国した真城が本社ビルの最上階にあるバーコーナーに来たところ、ユカリと律がビリヤードをしています。二人で恋人達のノロケ話などをしていたところ、榎本が登場。真城と二人で互いに恋人の不在を愚痴っていたところ、同じく恋人が仕事の由惟がやってきます。そこから夜の話へ流れたところ、環がワインとグラス2個もらいに来てという話でした。
悪い大人や聞き分けの良い受けの中で、ユカリの率直さが光る内容で、「エスコート」の志岐×ユカリが好きな私は嬉しかったです。

「オーダー」は「エスコート」シリーズ第一期の完結記念special小冊子に収録されていたショートのようです。律の部屋に遊びに来たユカリですが、延清が帰ってきてという内容で、ラストの延清の甘い声にニヤけてしまいました。

0

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