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表題作神子と神獣の守り人

我緯,敵国の戦士,神獣
芙蓉,19歳,橙国の神子

あらすじ

橙国の神子・芙蓉は、囚われていた所を敵国の戦士・我緯に救い出される。目の前で白い妖狐に姿を変えた彼は、実は昔命を救った狐だった。我緯とともに、両親に託された指輪を赤国に届けに行く旅に出た二人だが。

作品情報

作品名
神子と神獣の守り人
著者
月東湊 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041039472
3.7

(58)

(13)

萌々

(27)

(13)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
8
得点
215
評価数
58
平均
3.7 / 5
神率
22.4%

レビュー投稿数8

何回転もするお話、すごかった!

すごかった。さすが月東さん!
起伏に富んで何度、もはやここまでか…と思ったことか!

モフモフ恩返し再会ものです。

二人がお互いの最初の思い出を大切に大切にその後の14年間生きてきて。
我緯は芙蓉を守るためだけに戦の度に匂いを頼りに探しては生きてきて。

再会後は噛み合わない二人でしたが、我緯の一途さに芙蓉も心を開き…。
モフモフに抱かれ尻尾を掛け布団に寝るなんて羨ましけしからん!

芙蓉は我緯に生きていて欲しくて一旦別れを決めて…。
生きてさえいればと。

そしてここまでずっと、赤の国の王に会いさえすればすべて上手くいくと思ってたのが…。

芙蓉が心の支えにしてきた橙国の王に預けられた金の首輪がまさか!な意味で。
えー、それじゃあこれまでの芙蓉の苦しみと王の支えは何だったの?

もう今度こそ駄目か?な時に表れる我緯!だけど蔦が!
しかし首輪の取れた芙蓉が!

と何転も展開し!

最後も、もっと逃げなくていいの?こんなところで今そんなことしてて大丈夫?とハラハラしました。

愛し合う二人が幸せそうで本当に良かったです。

エッチがないお話なのかなと思ってました。

1

もふもふ最高

あーもー、人外モフモフ大好きです!
月東さんの人外がとても好きなので、この話は最高でした。
中華風の世界観で受は国に仕える神子同士の間に生まれたサラブレットにも関わらず、能力がほとんど発言せずに肩身の狭い思いをしていましたが、ある日数少ない任されている仕事の途中に罠に嵌って怪我をした銀狐のこどもを見つけます。
かわいそうに思ってその仔狐にせっせと餌付けし、罠も取り去ってあげて足の怪我の手当をして逃がしてあげるのですが、数年後、他国に侵略された際に敵国であるはずの獣奇兵に受は命を救われます。
その命の恩人がかの銀狐で、助けてくれた恩返しに自分の命に替えても受を守るとべったりと引っ付いてくるという展開です。

唯一生き残った神子として、自国の王に与えられた使命を果たすため、他国に向かうのですが、そんな危険な道中に付き添ってくれる獣奇兵の攻の甲斐甲斐しいことといったら!
もう受は至れり尽くせり。虚勢を張ってもしれっとスルーされ、お肉を与えられ水を与えられ、数年前とは逆に自分が餌付けされてる……。
敵の襲撃から言葉の通り身を盾にしてでも守ってもらったり、あまりに一途な攻の行動や気持ちに徐々に絆されていくのですが、この攻が本当に真っ直ぐで嘘がなくて、格好良いです。受が惹かれていくのも無理からぬこと。

様々な困難の末にやっと使命を果たせるところまで来たのに、まさかの運命に引き裂かれるふたりと、こういうドラマチックな展開もお約束で心地よい?
そうですよねー、別離を選択したとしても、大事なところで颯爽と現れる攻っていうのは本当にキラキラしいですよねー。いやもう読んでて眩しかったです、最高。
紆余曲折有ったけど、最終的にはめでたしめでたしで、エピローグも凄く救いがあって読後は幸福感に満たされました。

もふもふプレイは最高です。
イラストも円陣効果で更に物語が引き立っていてたまりませんでした。
もふもふは正義。尊い。
あとアレだよね、受の首輪装着の時点で大体予想はついてたけど、どの国の王もクソばっかだよねって話。

1

主役二人の可愛さ

切ない系の話かな、と思って読み始めたところ、期待通りの胸に迫る描写もありつつ、しかしいい意味でおいしい設定もありつつで大変楽しく読みました。

攻めは終始優しく大人で、本当に受けが大切なんだなぁと感じさせる人。月東先生はこういう攻めが本当にお得意ですね。
一方の受けも、当初は敵の兵士である攻めに警戒心バリバリなのですが、少しずつほだされていく過程がとても滑らかで、ホントいい子だなと感じさせてくれました。

そんな二人が、読み進めるうちにだんだん可愛くなってきまして。
ラスト近くで本作の悪者(?)が明かされるのですが、主役二人が可愛くてたまらなくなっていた私は、その悪役にはちょっとモヤッとしてしまいました。「えー、めっちゃ悪いやつじゃん!」って。
そしてその悪(といっていいのかも微妙なのですが)が懲らしめられていないのも気になる…。
主役二人は無事ハッピーエンドにたどり着いて、それで特に不満はなさそうなのですけれども、私は……私は…

まあ主役二人に不満がないのならいいのですが…


おまけのSSは、主役二人のその後。
相変わらず、とても楽しく幸せそうです。
まー、この二人が幸せならいっか!
そんな風に割り切れる程度のモヤモヤです。優しいお話が読みたいときにオススメ。

1

もっふりしっぽ+ちみっこ

円陣先生好き好きで、この本に到達。
色んな円陣先生の挿絵見てきましたが、ちみっこ書いてらっしゃるのが余り見たことなかったです。
先生のちみっこ、貴重品かも。
攻めの我緯が良かった〜一家に一人欲しいぐらい。
強いしやさしいし、一途だし、言うことなしっす。
もちカッコいいし。
あと、もふもふ姿で寄り添って眠るところが個人的には神!
私もしっぽ布団で眠りたいよう。
残念なのが、他の方もおっしゃってるように、我緯を作った仙人みたいな人はどうなった !てところ。
すごい良かったんですがなぜか神評価にはいたらず。
健気受けが死にかけるし、ツンデレだし、好みのパターンなんだけどなあ。
受けに対してひどい扱いをした王が懲らしめられなかったからかも。
まあ、ファンタジー好きやもふもふ好きな方は一読いただいてもよいのでは。
しっぽ布団、いいっすよ。
★設定がIPADではうまくできず、win10端末からやり直したよう。
関係ないけどiPADには対応してないんすかね?

5

余韻

後味がすごいしんみりして余韻が楽しめた作品でした

最初は2人の出会いからでほのぼのを楽しめたのに
突然の嵐が!
受け様の立場上の任務や攻め様の立場とか
いろいろなことが絡み合って、本当に2人は幸せになれるのかと
不安になりながら読ませていただきました

後半の受け様の衝撃的な存在価値が「え!」と驚いてしまいましたが
なんとか・・・なんとか2人が幸せになれたんだと
想像できる最後はすごいよかったです
もう少し幸せなシーンを読みたいと思いますが、楽しい妄想で幸せをかみしめたいと思いますw

今回は楽天の電子書籍koboさんの方で購入しました
挿絵も突然出てくるんじゃなくて、自分でクリックして表示するのには安心感がありますねw

2

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