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美・MENシリーズ、第5作目。
シリーズといってもカップルは毎回違うので、本作から読み始めても大丈夫です。
主人公はシリーズ初の高校生・碧羽(受け・16歳)。
帰国子女の彼は、国語を学ぶため予備校に通うことに。
そこで講師の桐谷(攻め・32歳)に出会います。
ある日、兄に代わり出席した「美・MENSパーティー」になぜか桐谷も来ていて…というような展開。
「美・MENSパーティー」とは、某人気BL漫画家(おしとやかな美女)が目の保養とインスピレーションを得るため定期的に開催している、美男限定のパーティー。
シリーズではそこで出会った美男同士が恋に落ちるというパターンが多いです。
しかし本作の攻め受けはパーティー前から顔見知りなので、「美・MENSパーティー」の設定が活かされているとは言い難いかも。
パーティーがなくともラブが成立しそうな設定のお話でした。
碧羽は、帰国子女の割に人見知りで大人しい、少動物系美少年。
幼いころ男に誘拐されかけたことがトラウマで、人と接することが少し苦手になっています。
そんな碧羽、賢いけどやや天然。
潔癖症の桐谷へのプレゼントとして、超抗菌ウェットティッシュのパックを買い込むシーンには笑わせてもらいましたw
更には、パックの一つ一つを綺麗に梱包して、大量の袋を抱え徒歩で桐谷の家へ向かう…
やってることはシュールですが、本人は桐谷に喜んでもらうため一生懸命で、その健気さにキュンキュンしました♪
桐谷は、潔癖症というのは碧羽の誤解で、実はちょっと綺麗好きなだけの普通の男性。
ちょっとSの入った敬語攻めで、
「わたしの許可なくいったら、仕置きますよ?」
とか、
「あと三回はさせていただきます」
とか、丁寧な言葉遣いと鬼畜な発言内容とのギャップが面白かったです。
先生生徒という関係上なかなか恋愛に発展せず、Hシーンは最後に一回だけですが、一回が長い上にわりと濃いので物足りなさはありません。
碧羽が天然で桐谷を煽り、桐谷が煽られる度タメ口になるシーンに萌がありました♪
二人ともちょっと変わったところはあれど、既刊の登場人物と比べると変人度は低めで、可愛いカップルでした。
パーティー設定も潔癖症設定もそれほどストーリーに関係ないのは拍子抜けでしたが、ほのぼの年の差カプを楽しむ分には良い作品かと思います☆