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表題作きゃっつ ~四畳半ぶらぶら節~

清二,もてもて魚屋
弥源治,居候にーと

その他の収録作品

  • (描きおろし)弥源治、身から出た錆を食う

あらすじ

其処は大江戸、柳町。
煩い大家の長屋の一角に住まうは、仕事もせずぶらぶら過ごし、隙あらば色仕掛けしてくる居候・弥源治と、そんな弥源治を養う人気魚売りの清二だ。
けれどある日、弥源治が子猫を拾ってきて?

作品情報

作品名
きゃっつ ~四畳半ぶらぶら節~
著者
羽生山へび子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
ISBN
9784813031093
4.3

(57)

(36)

萌々

(10)

(9)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
248
評価数
57
平均
4.3 / 5
神率
63.2%

レビュー投稿数11

笑いあり涙あり

人気者の魚屋・清二と居候ニート・弥源治の、柳町を舞台に繰り広げられる大江戸猫BLです。
清二と弥源治と登場する仲間たちがめちゃくちゃ楽しくて可愛かったです!
(特に子猫達は連れ去りたいくらい可愛いかった…)
続き物で、メインカプが結ばれる所までいきません。
個人的に清二が分かりづらく、お互いを想い合う甘さやイチャイチャは薄めだと思いました。
徐々に2匹の間に意味深さが入ってくるので恋愛要素が薄いとは思わなかったですが、笑いあり涙ありの人情物として堪能した部分が大きかったです。
猫のコミカルさも残しつつ、生活や所作が洗練された人間そのものなのでそんなに獣っぽくは感じませんでした。
そして、柔らかい曲線がとても色っぽくこの猫達のエロも読んでみたいかも…と思いました。

情に流されやすくあまり物事を深く考えない弥源治の軽さが面白かったです。w
弥源治の清二に対する恋情は分かりやすかったですが、清二は分かりづらかった。
彼は一見クールだけど情に厚く優しい猫なので、弥源治に対する愛情もまだその範囲内のように見えました。
しかも無表情な上に猫なので表情が読み取りにくい(笑)
弥源治を意識し始めたのは分かりましたが、もっとデレて良いのに!と思いました。頑張れ弥源治。

笑いや可愛らしさの背景に、登場人物たちの過去や世間の世知辛さもしっかり盛り込まれているので、そこはかとなく泣けてきたりもします。
清二も弥源治も、弥源治に拾われた子猫のぼんも素性は明かされていません。
訳アリそうな所に不穏さはありますが、それでも3匹で一緒にいられるように奮闘する弥源治やそんな弥源治を理解している清二を応援したくなります。
このまま3匹で仲良く暮らしていけますように…

表紙や扉の一枚絵がとても素敵で持っているだけで嬉しくなる装丁でした。
素敵な装丁に加え、描きおろしやカバー下のおまけ漫画もあるのですでにWebで読まれている方も買って損はないと思います。

11

ほのぼのな表紙に騙されてはいけません☆

ちるちるさんの作家インタビューでお見掛けして、なんと可愛らしいことか!と思って読んでみました。
いやごめんなさい。ねこちゃんの、ほんわかびーえる(帯の『えどかわいい 猫びーえる物語』の文句が最高に可愛いと思うのです)かと思ってました。
ところがどっこい、笑いあり、人情ありのすんごい奥深い作品でした。

ストーリーは、義理人情に厚くしっかり者で若いお嬢さんたちにも人気の高い魚屋さん・清二と、いろんなところがゆるゆるなニート・弥源治の二人(ほんとは二匹だけど)を中心に進んでいきます。

捨てられていた子猫(命名・ぼん)を弥源治が拾ってきて、その子の通う手習い所の話や、義賊なんかの話を通して、世間の冷たさ、けれどそれに反するような人の人情や子どもの成長の喜びなんかもきっちり描かれています。

それでいて羽生山さんらしいギャグも健在。
笑いや、切なさが程よくマッチしていてすごく良かった。

この『程よさ』を生み出している大きな要素の一つは主要キャラの清二と弥源治のふたりの性格。
まじめで、義理人情に厚く、自分の感情を表に出すのが苦手な清二。
ちゃらくて、あほ丸出し(←褒めてます)、なのに情に厚い弥源治。
何かというと事を致そうとする弥源治をぴしゃりとやり込める清二の掛け合いはもうお約束のようになっていて、二人がいちゃこらするシーンは最後までなし。なので、これが「BLか」と問われたらちょっと微妙。
なのに二人の間に漂う感情が何とも色っぽい。それがとても良い。

清二やぼんの過去や生育環境は謎のままだし、清二と弥源治のふたりの今後も気になる。続編をぜひ…!

表紙の絵柄も、紙質もとても好き。すごくセンスのいい表紙だなあとちょっとほれぼれしました。

とにもかくにも、文句なく、神評価です。

8

BL苦手な人にも勧めやすいかも

最近、動物同士のBLに興味出てきてたのと好きな作家の作品ということで買いました。
WEBでちょっと読んでいたのですが読みづらくて単行本出るの待ってました。
以下感想。
面白かった。
読めば読むほど後半にかけてどんどん面白くなっていきます。
各話、温かい話にいいねぇとほっこりします。そして後半にちょっと暗い影が除く・・・
動物同士で果たして萌えられるのかしらと思ってましたが割とすんなり受け入れられ・・・というか本編2ページ目の2匹が縁側に座ってしてる会話と絵にもう掴まされました。
恋愛感情はまだまだお互いに薄いか無自覚か、ちょっと意識し出し始める所という感じですがふざけてイチャイチャしたり片方がビッチなので色目使ったりがあったり、それ以外にも物語の面白さで読ませてくれるので気にならずに楽しく読めます。
この漫画では猫ばかり出てきますが狸の話が1話入っててその話もすごく好きです。これだけだと全然BLじゃないんだけどお母さん(?)の優しさにああ、いいなあと思いながら読んでました。

最後に、2巻出たら絶対買います!

7

ガチ猫BL ちょっとネタバレ

すごい読みごたえあります^ ^

ヘビ子さんの単行本はほぼ読んでいますが、登場人物が猫だろうとヘビ子ワールドは全開〜!!
表情がなんとも絶妙で隅々まで見て、読んで、とても楽しめる作品です。

多くは語らず懐の深いイケメン猫の清二と、
いつもふらふら定職につかずオス猫にすぐ色仕掛ける猫の弥源治が、捨てられた?子猫のぼんを育てていくお話です。
近所には色々なキャラクターの猫達がいて、掛け合いのテンポが良くとても面白いです。
BLとはちょっと違うかもしれませんが、すごく楽しいので是非読んでみて下さい。

5

読んだらわかる面白さ!

 webで読んでいました。まさかコミックス化されるとは思っていなかったので、嬉しかったです。猫で江戸?って思っている方。これめっちゃ面白いからね!
 男前と色男と愛くるしい子供。萌え要素がてんこ盛りです。猫だけどw 最初、犬派の私は「もしも犬だったら」なんて思いながら読んでいたんです。いやいや、これは猫じゃないと成り立たないお話ですね。猫の姿のまま二足歩行してもなんて自然なんだ(笑)しかもちゃんと男前に見えてるし、色っぽいし、可愛いし、そしてべらんめぇがやたらと似合っている。
 清二と弥源治のやりとりは笑えて、恋愛要素はないのにふとした台詞や表情になんとも言えない雰囲気が漂う。上手いなぁ~。猫ってところがものすごく効いています。最初の縁側に並ぶ二人のほのぼのした佇まいと、「あいつぁろくでなしだ」という清二の台詞に、沢山のものが込められている気がして、すっかりハマってしまいました。猫好きはもちろん、ストーリーを楽しみたい方にもお勧めできます。もうすぐ連載も再開されるとか…果たしてBL展開は来るのか!?楽しみですっ!

4

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