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表題作狼たちと縁結び

愛介&幣介,神社の狛犬で狼
駒田公比古,ブライダルコーディネーター,24歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

人の縁が目に見える公比古の居候となったイケメン×2。彼らは神の血を引く家主様への家賃代わりにと夜ごと公比古を蕩かして…!?

作品情報

作品名
狼たちと縁結び
著者
李丘那岐 
イラスト
駒城ミチヲ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344837072
3.7

(12)

(0)

萌々

(9)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
45
評価数
12
平均
3.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

ワンコ攻め×2に萌

李丘さん初の3Pモノとのこと。
攻め二人それぞれのキャラが立っている点と、攻め優位になりがちな3Pモノで比較的受けの意志が尊重されている点が好印象な一冊です。

あらすじ:
ブライダルコーディネーターの公比古(受け)は、人と人を結ぶ「縁」が見える特殊能力の持ち主。
ある日、友人たちと訪れた縁結びの神社で、二体の狛犬からそれぞれ糸(縁)が伸びているのを発見します。
後日、その狛犬の「中の人」を名乗る二人のイケメン・愛介&幣介(攻め)が公比古の自宅に押しかけてきて…

明るく紳士的な愛介(表紙右)と、寡黙でムッツリな幣介(表紙左)。
二人は狛犬に宿る狼の兄弟で、愛介の方がお兄さんになります。
公比古を神様の末裔と見抜いた二人は、勝手に彼を主と定め、なかば強引に居候。
家賃の代わりとして性欲処理も(勝手に)手伝ってくれますが、公比古が怒れば引き下がるあたり、根はワンコ(狼ですが)。
ご主人様の命令に基本絶対服従なあたり、憎めないキャラクターです。

この二人、公比古大好きっぷりも可愛いですが、兄弟としての関係性も絶妙。
お兄さんの愛介が、初挿入など美味しいところは弟の幣介に譲ってあげるあたりに萌がありました。
幣介は、一見寡黙で硬派ですが、食べたいものを聞かれ「公比古」と即答するような隠れボケキャラ。
ストレートすぎる求愛台詞の数々に笑わせてもらいました。

公比古は、温厚でちょっと天然な地味系イケメン。
長年の友人(男)に好意を寄せられていることになかなか気づかなかったり、
愛介&幣介の狼姿に萌えて何だかんだ居候を許してしまったりと、
おおらかで歪みない性格に好感が持てるキャラクターです。
愛介&幣介への想いを自覚してからの男前な対応は、やはり李丘さん作品の受けだな〜という感じ。
自らの意志で二人を選び、プロポーズまでしてしまうクライマックスのシーンが素敵でした。

全体として登場人物に悪人はおらず、ほのぼのコミカルな雰囲気を楽しめる一冊。
後半登場する蛇男さんも、悪役かと思いきや良いツンデレで、彼のスピンオフが出たら読みたいな〜と思うくらいには気に入りましたv
モフモフファンタジー要素と、公比古の仕事や周囲の人間関係といった日常要素とがバランス良く描かれている点もポイントが高いです。

3Pが苦手な方にも読みやすいであろう一冊としてオススメです☆

9

読みやすいほのぼのワンコ3P

3Pものが大の苦手な私ですが、李丘先生の作品なので、思い切って読んでみたら、面白かったです!
受けとの絆もそうですが、千年一緒にいるという攻め2人の絆も萌え萌えでした。
狼のもふもふもあって可愛い。。
年上攻めが弟的存在の年下攻めにHの順番を譲ってあげたり、甘やかしてあげてるところが微笑ましくて、感情をストレートにぶつける年下攻めも可愛くて、むしろその2人のカップルでも良いのでは、と思ってしまったほど。
3人の関係性が自然なので、純粋に幸せになってほしいなーと思います。
受けのご先祖様で攻め2人の恩人で絶倫だったという神様・タケルくんの存在が地味に気になりました。

3

この三者合体はイイ!!

李丘先生の、もふもふとの3P作品。
ブライダルコーディネーターの公比古が、友人達に誘われて、たまたま出かけた神社で見つけた狛犬は狼の姿をしていて、その2体の間は縁の糸で強く結ばれていた。

他の人には見えない縁の糸が見える公比古と、縁切りの神社を千年以上護ってきた神使の狼の愛介と幣介。
千年の時を越え、巡り会った神の子孫と神の眷属の、切なくも激しい恋の物語…?
あれ?書いてるうちにちょっと違っちゃってきたかな?
2匹の狼が変化した超イケメンに代わる代わる快楽を与えられる公比古。
個人的に3Pには、いまいち乗れないことが多いんだけど、この三者の関係はいい。
この形の三者合体はすごく萌える。
3p二本差し嫌いさんにはすっごくオススメ。

縁結び神社の神使の蛇くんもかわいいよ。

1

変形3P(ネタバレありご注意)

ちょっと変わった能力のあるブライダルコーディネーター公比古(受け)と、神社の神使の狛犬ならぬ狛狼2人の、ちょっと不思議なラブラブ3Pものです。

友達数人でとある神社を訪れた受けは、その神社の狛犬が狼であり、彼らが強い縁で結ばれていることに気づきます。実は受けには人と人を結ぶ縁の糸が見えるという特殊能力があります。家族や友人、恋人、いろんな種類の縁の糸があるのですが、その糸が狛犬同士を結んでいたのです。

人には秘密にしている能力なので同行の友達にも言えず、こっそり不思議だなぁと思っていたのですが、その夜、受けの元に2人の超絶イケメンが現れ、自分たちは神社の狛犬であり、神の血を引く受けを見つけて懐きに来た、と言い出します。
受けは怪しい2人を追い出そうとしますが、すかさず2人は狼に変身。モフモフに弱い受けはまんまとメロメロになってしまい、「くそぅ…卑怯者め」と2人を住まわせることになりました。

狛狼の攻め2人は、片や甘い雰囲気の社交的なイケメン(愛介)、片や無口で愛想のないムッツリ男前(幣介)。どちらも個性的で萌えましたが、特に幣介の、無愛想なのに素朴な天然という性格がすごくツボでした。愛介は幣介より少し年配で、エッチの際も幣介に順番を譲ってやったりしていましたが、だからと言って受けに対する愛が少ないような感じもせず、いいバランスの三角関係だったと思います。

そして何より特筆すべきは、ラスト近くの3Pエッチシーン。個人的に2輪挿しが好きなので、2輪挿しないかな〜と思いつつ読んでいたのですが、びっくりの直列連結3Pでした。
つまりは、受けに攻めAが突っ込み、そのAにBが突っ込むというスタイル。(ABがどちらかは伏せます)
これはなかなか新鮮でした。リバがそれほど好きではなく(地雷ではありません)、受け攻めは固定であってほしい、と思っている私が読んでも萌えられました。

このスタイルはラストだけで、途中の3Pは普通に交代制だったので、それだけにいきなりの直列はインパクトがありました。しかも、攻めAは受けにホールドされてて逃げられない状態で、最初は嫌がってるのにあきらめて「…くっ」ってなってるのがめっちゃエロかった。
楽しめましたです、はい。

1

良縁、くされ縁、いにしえの縁

2016年刊。
この話は、登場する縁切りを御利益とする狛犬の愛介、幣介がかつて遣えていた神様の子孫である公比古(きみひこ)を慕って、彼の元に押し掛けてきての三つ巴ラブとなる。
神社の入口に向き合って設置されている狛犬ってのも、BLに係ると人外や擬人化キャラになるのだから侮れないものだ…

よくある3Pものと違ったのは、攻めキャラ二人(二匹?)の力関係が互角ではなく、愛介>幣介のような序列があって兄が弟の面倒を見る一方で言い聞かせもあるといった間柄だ。
わんこと狼を混同したり、何だがもふもふ成分が足りない、攻め二人(二匹?)に毎夜精液を飲ませている割りにはエッチ度も低いわと、話の持ち味を掴むまでにちと苦労した。

自分なりにどんな話なのかという感覚を掴めるようになってようやく、良縁、腐れ縁、いにしえの縁を軸にした各キャラの個性が楽しめるようになった。
愛介は妙にノリが軽い割りにジジむさくて幣介は弟キャラ全開だ。
公比古に関しても、元々ブライダルコーディネーターの仕事に熱心なところに好感が持てたから、最初の人が良すぎるって印象から次第にいい人だなぁ…と感じ方が変わっていけた点は大きい。
仲の良かった公比古達四人の男女の友人関係も一山乗り越えて良好さ保つ事ができたってのもほっこりできて良かった。

ところで、天敵・縁結びの神様に遣える白蛇さんも結構キャラが立っていると思うのだけど、せっかく縁切縁結びという話なのに彼との絡みがあっさりと終わったのは惜しい。
当然彼らとも縁の糸が繋がっている訳だよね!?
なにせ千年近くも仲違いしている割りには、ケンカするほど仲が良いって間柄だからねぇ…
それぞれ相反する神様に遣えていても、八百万の神様たちが共存する国の元、末永くその縁も大切にね(笑)

1

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