電子限定おまけ付き
小説家の咲良(受け)は妹の雪子の入院に伴い、3歳の双子の世話を頼まれます。
咲良は人付き合いが苦手で子供の世話もしたことがない上、料理もできないのですが、両親は離婚しており、それぞれ再婚していて他に信頼できる人がいないということで仕方なく引き受けます。
なかなかうまく行かない育児と仕事に疲れてきたころ、迷子になった二人を保護してくれたのが昔大好きだった近所のお兄さん直人(攻め)でした。
直人は大家族で育ち、甥や姪の面倒を見てきているのもあって、子供の世話に慣れており、咲良の窮状を見て手伝いを申し出てくれました。
直人に料理を習ったり、子供の世話をしてもらったりしているうちにどんどん好きになってしまいます。
両方の視点から読めるので二人の心情がよくわかってもやもやがなくてよかったです。
そのため、早々に両片想いなことがわかりますが、昔手ひどく振られたことがトラウマになっており自分が好かれるわけがないと思っているため、咲良には伝わりません。咲良の心情を思うと切ない気分になりますが、外から見れば直人は咲良に甘々でした。
双子たちは、初めて会った伯父である咲良に預けられ、なかなか慣れないで、母親を恋しがってな泣いたり、わがままを言ってしまう姿はかわいいとは程遠いですが、小さい子にはこういうことはままあるので、おとなしくいい子でいるよりはリアルだと思いました。
そんな中でも咲良をかばおうとしてみたり、少しづつ慣れていく姿はかわいいものでした。
二人の恋模様も気になるところだったところに、実は双子が資産家の血筋だったということで、雪子が病気で入院中のため養育放棄を理由にと甥(跡取りだから)を奪われそうになります。このあたりで、雪子がなぜ子供が苦手なのがわかっている咲良にどうしても預かってほしかった訳がわわかります。何があっても味方になってくれる人がほしかったんですね。弁護士が出てきて法律をたてにされ、興信所でいろいろ調べられ、雪子はなかなか退院できない、
このままなすすべがないのかとハラハラしました。
結果的に雪子を守ってくれる人ができ、幸せになれそうでよかったです。
でも、双子の面倒を見てきた咲良は寂しくなるでしょうね。
きっと、直人がやさしく包んでくれることでしょう。
あとがきでイラストのことが触れられており、揉み心地よさそうなお尻だと書いておられましたが、全く同感です。もう本当に美味しそうなお尻で何回も戻っては見返してしま
いました。(笑)
家族の縁が少なく人見知りな咲良が直人の家族とも交流して、にぎやかな食卓を経験して少しずつ慣れていく姿はほのぼのしていてとてもよかったと思いました。これからの2人が幸せでありますように願ってやみません。
カッコいい攻め、可愛い受け、愛らしいちびっ子の表紙に惹かれて購入しました。
ちびっ子が出てくる子育てものは、この話は本当にちびっ子が必要だったのか?と思うのも極々ほんの僅かですがあります。そういうお話当たると 残念ですが、今回はいい感じにちびっ子が居てくれて良かったです。
お話そのものは(内容は他の方が説明してくださっているので省きます)サラサラっと読みやすかったです。ちびっ子が出てくるシーンでは自分の子供と重ねて あ〜こんな事あったなぁ と思い出しました。
8割過ぎた辺りから若干シリアスぽくなりましたが、妹さんもハッピーエンドになれて良かったね。
出てきた料理を夕飯に作ってしまいました
在宅で作家をしている受け・咲良。親の離婚で離れ離れになった妹が入院・手術することになったため、3歳の男女の双子を預かることになったが、仕事は忙しいし、子供は母親を恋しがって泣くしで大騒動。ついには外に連れて行ったときに迷子にさせてしまう。真っ青になって捜し当てたら、子供たちを保護してくれた男性は、昔よく咲良をかまってくれた直人(攻め)だった…という子育て&再会ものです。
子供の世話なんてしたことのない受けが、いきなり3歳児2人の面倒をみることになった、というてんやわんやの状況がすごくリアルに描写されていて、気の毒な気持ちになりました。そのせいか、あまりちみっこが「可愛い〜」ってふうには思えず、ちみっこものの醍醐味が薄れてしまったのはちみっこBLスキーとしてはちょっぴり残念。
その後外で迷子になったちみっこを保護してくれ、その流れで育児に協力してくれることになったのが攻め。子供の頃の受けは面倒を見てくれる大人が周りにいず、唯一遊んでくれたのが酒屋の配達を手伝っていた攻めでした。なので再会早々から信用しているし、好意があります。その攻めも、自分にだけ喜怒哀楽を見せる子供が可愛かったし、長じて再会してからも、双子を迷子にさせてベソかいてた受けがツボドンピシャだったしで、2人仲良く双子の面倒を見るようになります。
最初は通いで保育所のお迎えやらご飯の世話やらやってくれていたのですが、そのうち泊まり込みに。その同居生活で、お互いにどんどん惹かれていきます。
子供の世話や、攻めのおうちに行ったりとか、双子をめぐるいざこざなどが起こり、結ばれる形。あまりドラマティックな展開はなく、終始地味な印象ですが、微笑ましく、可愛らしい話でした。初めての恋人がひどい男だったので恋愛に消極的な受けが、攻めに甘やかされ愛されるのは見ていてほっこりしました。
あらすじ:
わけあって妹の子ども(双子)を預かることになった作家・咲良(受け・23歳)。
時を同じくして、幼い頃よく遊んでもらった酒屋の息子・直人(攻め・33歳)と再会。
双子の世話を手伝ってもらううち彼に惹かれていくが、ゲイで恋に臆病な咲良はなかなか気持ちを打ち明けられず…
咲良の妹は、わけあって未婚で双子を出産し育てていましたが、病気でしばらく入院することに。
その間、咲良が双子を預かることになりますが、子どもの扱いに不慣れな咲良は、育児にかかりきりで仕事がはかどらなかったり、つい声を荒げて双子を怯えさせてしまったり…と、苦労の多い日々を送っています。
そんなとき偶然再会したのが、元ご近所さんで酒屋の店主・直人。
双子の世話を手伝ってくれる、気さくで面倒見の良いお兄さんです。
直人に惹かれていく咲良ですが、学生時代付き合っていた恋人(教師)に手酷く捨てられたトラウマから、なかなか彼にアプローチできず。
直人に「好きだ」と言われHまでしているのに、弟のようにしか見てもらえていないと思い込むのはいささか無理があるように思えますが、トラウマのせいでかなり臆病になっているのかもしれません。
ラストまで両片想い状態が続きますが、直人視点のエピソードが随所に挟まれ、彼も咲良に惹かれていることが分かるため、切なさは控えめ。
咲良を甘やかす直人と、甘えるのが苦手な咲良のやり取りにニヤニヤできる内容です。
子育てモノとしては、所詮妹の子どもで期間限定の子育てとなるため、設定としてはやや弱い印象。
直人と咲良を接近させるためだけに、妹を一時的に病気にさせ、咲良が双子の面倒を見なければいけない状態にもっていったようで、ちょっとご都合主義な感じはありました。
双子の父親に関する伏線がクライマックスで回収され、シリアス展開になるのはなかなか良かったですが、
双子が父親の実家に奪われるかもしれない深刻な状況と、直人と咲良の両想いHを同時進行で描くのはいただけませんでした。
ちょっと引っかかる部分はありますが、双子に対する接し方から直人の人柄が伝わってきたり、男女の双子のキャラクターの違いが描かれていたりと、子育ての描写自体は比較的丁寧で好感の持てる一冊でした。
ちびっ子の可愛さに読んでてこっちが悶えてます。
お話は途中までは良かったんですけど…。
もう、だーかーらー!なんでそっちに考えちゃうかなあ?と咲良に何度言いたかったか。
途中から、また〜?と段々白けてきてしまい。
違うし、家族や弟だと扱われてるんだ、期待しちゃダメ、でも…、ほらやっぱり優しいだけで弟なんだ…辛い。の繰り返しで。
まぁ、直人も微妙な、どっちとも受け取れる?か?な感じでもあったしなあ…。
家族や弟だと思っててあんなこと出来る?普通に考えたら無いでしょ!なんですが、そういえば咲良は高校時代の出来事で人間関係が築けなかったんだった…。うーん、でもなあ。
ひたすら咲良が悶々としてて飽きてきてしまいました。最後の本番も正直もう結構ですって感じてしまった。
ちびっ子達の扱いがわからず追い詰められていた辛いところから、直人が現れて助けてくれて余裕ができ慣れてきて、疑似家族ほのぼのほっこりで、そこはとっても良かったです。