俺の匂いで奥まで一杯にしてあげる…――。

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表題作狛犬様とないしょの約束

深山琥珀
カフェの新人バイト,20歳
井上新
カフェのホール・リーダー,23歳

その他の収録作品

  • 人外様ご来店
  • あとがき

あらすじ

井上新はある日、田舎の神社で可愛いケモミミ少女と出会う夢を見る。
そんな自分に引きつつバイト先のカフェに向かうと、夢の少女にどこか似ている深山琥珀を新人男子として紹介される。
新は彼の教育をすることになるが、首筋を甘噛みして懐いてくる琥珀に戸惑いつつもほだされていく。
ブラコンな義理の弟・燈まで巻き込んでの大騒ぎの中、琥珀が実は狛犬だと知り…!?
お狐さまと強気な花嫁スピンオフ作品。

作品情報

作品名
狛犬様とないしょの約束
著者
髙月まつり 
イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861348990
3

(1)

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

構ってちゃんなワンコ攻めに萌

前作『お狐さまと強気な花嫁』と世界観の繋がった、人外モフモフファンタジー。
前作カプは番外編にチラッと登場するのみですので、前作未読でも問題なく読める内容です。

あらすじ:
カフェで働く新(受け)は、新人の琥珀(攻め)の指導を任され、彼に仕事を教えることに。
新をワンコのように慕ってくる琥珀は、夢の中に出てきた大型犬そっくりで…

新を初対面から「新さん」と呼び、新大好きオーラを振りまいている琥珀のワンコっぷりがとにかく可愛いお話。
ただ新に付き従うだけでなく、
「ご褒美をくれてもいいんですよ」
「(頭を)撫でていいんですよ?」
と、自ら新に甘えようとする構ってちゃん?な一面が面白いです。
新にちょっとキツいことを言われたら泣き出す等、人間だったらちょっと鬱陶しいキャラクターですが、犬だと思えばすごく愛しく思えてくる不思議。
モデルのような美麗な容姿とのギャップも良い味出してます。

新は作家の父親と二人暮しで、家事をやりながらカフェのホール・リーダーもこなすしっかり者。
身長170センチ台後半で、男前気質で、Hとなると可愛くて…と、高月まつりさん作品の受けに非常によく見られるタイプのキャラクターです。

実はこの二人、子供の頃に一度出会っており、新はそのことを忘れていて…という人外モノとしては大変オーソドックスな設定。
新はそれを思い出すシーンが随分あっさりしており、冒頭に幼少期の二人のシーンを入れている割に、再会モノとしての盛り上がりに欠ける展開でした。
狛犬の琥珀が新に会いに来た理由や、彼の育ての母親や兄の事情など、人外設定もフワッとしており、ファンタジーとしての面白みも微妙。
琥珀のワンコっぷりと、彼に絆されていく新のデレっぷりを楽しむ、日常系ラブコメに近い雰囲気です。

新が、最初は琥珀を抱くつもりでいたのに、
「男らしく腹をくくってください」
と言われてあっさり受けに転じる等、Hシーン前のやり取りにもややモヤッと。
童貞の新が押し負けてしまうのはある程度仕方ないし、リバれとは言いませんが、男前設定の受けを描くからには彼が受け側に回るまでの心境をもう少し丁寧に描いてほしかったです。

全体として、高月さんの既刊とデジャブを感じる内容で目新しさはないですが、ワンコ攻めのキャラクターが結構ツボだったので萌評価とさせていただきます。

3

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