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表題作たゆたう種子

根井柊都(高2)
葉純夏芽(高2)

同時収録作品たゆたう種子

小林 高校生
木庭 高校生

その他の収録作品

  • 処暑幕間(描き下ろし 本編その後)

あらすじ

冴えない生物教師、木庭のファンである葉純は、わざと赤点を取り、二人きりの補習時間を有意義に過ごしていた。しかしある日、見知らぬ生徒、根井も補習を受けることに。
補習中眠り続けていた根井に「勉強を教えてくれ」とせがまれ、渋々教える葉純。

「なんでそんな分かってんのに、補習なんか受けてんの?」

という根井の一言に、葉純は動揺を隠せず――。
新進気鋭の作家【中陸なか】が送る、ドラマチック・ボーイズラブストーリー!

作品情報

作品名
たゆたう種子
著者
中陸なか 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
EYE'S COMICS BLink
シリーズ
たゆたう種子
発売日
ISBN
9784834262735
4.2

(164)

(86)

萌々

(49)

(20)

中立

(3)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
25
得点
689
評価数
164
平均
4.2 / 5
神率
52.4%

レビュー投稿数25

雰囲気系…かな。

アンニュイな空気感が心に響く素敵なストーリーでした。
高校教師を慕う想い、同級生と過ごす特別な時間、自覚してゆく恋心……しっとりとしたストーリーと儚げな絵柄が、高校生活の淡い青春を語り尽くすのにピッタリ。派手なストーリーじゃないけど、ジワジワと胸を熱くさせます。

心理描写が清らかでとても美しい。
流れる時間の経過軸すら、芸術品のように美しいです。
生物教師の木庭に惹かれる2人が、補修や課外活動を通じて気持ちを通わせていく過程が非常に自然体。木庭に恋をしていると思っていた気持ちが、実は勘違いで、好意は別のところにあると気付くところに注目です。最初は嫌い寄りだった相手を好きになっていく描きがとても丁寧で、繊細な心理描写に引き込まれました。
高校生らしい青春味もあり、影のある雰囲気だけどどこか爽やか。男子高校生らしいピュア感も相まって、ドキドキの演出にキュンときます。

この恋物語の主人公は根井と葉純なはずなのに、木庭の存在感が強く、それが不思議な世界観を生み出しているように感じました。全てを見透かしているような木庭の視点は、彼らの恋の見届け人のよう。根井と葉純のストーリーでありながら、木庭の物語でもあるんですよね。
木庭の切なくも悲しい過去には涙してしまいました…。彼にも今後素敵な出会いがありますようにと願わずにはいられませんでした。


雰囲気系BLっていうのかな。説明するのは難しいけど、作品全体から漂うオーラはミステリアスな感じです。雰囲気も楽しみつつ、高校生2人の恋に酔いしれました^ ^

0

無題

面白い作品でした、生物の教師で地味目だけどどこか色気のある先生。関係を持たないとはいえ教師が生徒に色目使うのってどうかと思いますがフィクションならOKです。ただこれが現実だと考えるとかなりグロテスクかもしれませんね、あくまでも妄想の産物だと思いました。

メインカップルは高校生の二人になるのでしょうか、ゆっくりと惹かれあう様子が初々しくて良かったです。正直先生と生徒の組み合わせよりこっちのはハマってるなと思ったのですがやはりこっちでくっつきましたね。

0

園芸で始まり広がっていく

 雰囲気もタッチもストーリーも好みで、濡れ場こそありませんが、まったく物足りなさを感じない作品でした。憧れ、好奇心、尊敬。これらは必ずしも恋愛感情とまったく異なるものだと言い切れもしないし、かといってイコール恋愛感情とも言えない、難しい感情ですよね。感情って自分が一番知っているはずなのに、それが恋なのかどうかは他人の方がよく知っていることもある。

 生物教師である木庭を取り巻く、2人の生徒・根井と葉純。根井が木庭に向ける感情と葉純が木庭に向ける感情もまた微妙に違っているように思えるし、限りなく恋に近いように見えた木庭から葉純への感情も、実は恋ではなくて。気持ちの自覚のきっかけも、3人3様で面白い。やはり、相手を綺麗な人、可愛らしい人と自分と隔ててある意味聖人のように見ている内は恋愛にはならなくて、自分と同じ立ち位置に降りてきた人とこそ恋愛が成り立つのかもしれません。話の流れも自然で、それぞれが魅力的で、是非続編を読みたいと思いました。

2

じゃがリス

大変勝手なのは百も承知で、読んでて「この2人は性愛の関係になってほしくない」と思うことがままあります。ボーイとボーイでも、ガールとガールでも、ボーイとガールでも、その間にある特別な愛は別に性愛とは限らないではないかと。
根井と葉純の間にあるのはただの友情とは少し違う、より愛情に近い友情でもよかった。そう思ってはしまったけれど、それはそれとして素敵な作品です。
そう思うのはこの作品がBLテンプレの如きストーリー展開やキャラクター作りに則っていないからっていうのもある。根井が葉純の母親に「静かな子」と評されるような、彼の人となりの表現の仕方が好きです。話し運びには必要のないコマとセリフで、それでもこのコマとセリフは必要なのだなと感じる。中陸先生のセンスを感じる。

「あれぐらいの子って ちょっと会わないと びっくりするぐらい 大きくなっちゃうな」って先生のセリフがありますが、あなたも随分と雰囲気変わりましたよ、先生。笑顔が素敵です先生。

萌2〜神

2

じわじわと変化する気持ち

絵も綺麗で、心理描写が丁寧。
ゆっくりと変化する気持ちと、徐々に明らかになっていく先生の過去。

ほのぼのしてるけれど切なくて、何度も噛みしめたくなる作品。

0

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