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表題作大奥恋情絵巻~夜桜恋し~

加納左源太(徳川秀信)
元女衒の現将軍, 22歳
滝口紅緒
元太夫で左源太の情人, 17歳

その他の収録作品

  • あとがき 吉田珠姫
  • あとがき サマミヤアカザ

あらすじ

父の仇討ちのため、男だということを隠し遊郭に身を落とした元旗本の長男・紅緒と、吉原の買い付け役をしていた左源太。
恋仲になったふたりだが、実は左源太は、将軍の落胤であった。
吉原にひとり残された紅緒は、将軍に担ぎあげられた左源太と引き裂かれ、会えなくなってしまう。
しかし、ある日左源太が城を抜け出し、紅緒を迎えに来た。
そしてついに紅緒も大奥へ――。
元遊女が、大奥入り? 陰謀渦巻く大奥でふたりは幸せを掴むのか?

作品情報

作品名
大奥恋情絵巻~夜桜恋し~
著者
吉田珠姫 
イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
シリーズ
吉原春情絵巻~恋に命を捧げまし~
発売日
ISBN
9784796409230
3.1

(6)

(2)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
17
評価数
6
平均
3.1 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数2

王道で溺愛

あれ?まだレビューがない…。

『吉原春情絵巻』の続編となっております。最初に軽く前巻のあらすじが書かれてはいますけど、順番に読むのが良さそうです。
前回、吉原で松の位の太夫をやっていた紅緒が今度は御台所に、そして、女衒だった左源太は将軍に…というトンデモな展開でした。捨て子だった左源太だが、実は先の将軍の落胤で、あれよあれよという間に将軍へと担ぎ上げられる。挙げ句の果てに将軍を継いだ後には、菊姫という正室まで用意されていた。
束の間離れ離れとなってしまった二人は、お互いを想うが…。

今回は攻め視点で話が進んでいきます。
展開は少々強引とはいえ、王道なストーリーとツンデレな受け、初恋同士、時代モノが大好きな私は楽しめました。
ちなみに、イラストはサマミヤアカザさんが描かれている為、攻めの左源太は爽やか好青年に見えますが、基本べらんめえ口調の江戸っ子です。

3

面白かった

読み手によって好き嫌いあるようですが、
私は、面白かった、楽しんで読めました。なによりテンポが良いです。
昔の娯楽番組の時代劇調で、円満解決していくのでスカッとします。

空想世界の将軍を取り巻く大奥の陰謀物語なので、なんでもありっていうのも良かった。
将軍の御台所、正室に男性が入ってしまうと言うのも斬新。
紅緒は女子より美しくて、舞も謡もなんでもこなせて、剣術の腕も良い、ツンデレが可愛らしい

左源太は、捨て子じゃなくて、大奥の毒殺から守るために、生母(先代将軍の正室)が息を引き取る前に故意に逃がして匿った、ギリギリの策だったこと分かる。

大奥を解体する為に、紅緒を大奥に連れてくる作戦から、勝手に押しかけて大奥に入り込んでいる菊姫と名乗る男の正室候補など、色々盛り込まれていて、アッと言う間に解決していく。あっという間に読了してしまいました。

遊郭の言葉や、当時の江戸言葉の解説もあって、勉強になりました、

0

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