初のCanna×はらだ。衝撃の禁断愛、ついに解禁…。

にいちゃん

niicyan

にいちゃん
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神340
  • 萌×258
  • 萌38
  • 中立43
  • しゅみじゃない55

60

レビュー数
85
得点
2089
評価数
534
平均
4.1 / 5
神率
63.7%
著者
はらだ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784829685907

あらすじ

幼い頃、よく遊んでくれた年の離れた近所のにいちゃん。優しくて、面白くて、何でもくれる名前も知らないおにいちゃん。でも、にいちゃんに触られているところをお母さんに見られて、にいちゃんどこかに行っちゃった。にいちゃん、どこに行っちゃったの…?
BL界の鬼才・はらだによる初Canna Comicsがいよいよ発売!
「…ねえ、にいちゃん。にいちゃんのこと許して理解できるのは世界で唯一、俺しかいないよ?」

表題作にいちゃん

景,にいちゃん(近所のお兄さん)
ゆい,小学生→高校生

その他の収録作品

  • ゆい(描き下ろし)
  • カバー下:相関図

レビュー投稿数85

鬼才と言われるだけある

問題作、と評判なので流血のコワイ内容だったら嫌だと迷いましたが、思い切って読みました。
BLで、児童への偏愛と暴行といったテーマを取り扱って、読者にどのような反響を期待したのか、作者の意図に興味を抱きました。興味本位の反響狙いの軽い気持ちで扱うと、色々波紋を広げそうな微妙なテーマです。

共稼ぎ夫婦の小学生の一人息子が、近所の優しいおにいさんに連れ込まれて、悪戯をされます。
性行為に及ぶと、少年はおにいさんの目が怖いのと痛いので、戸外に飛び出し、母親が見つけて保護、事件となり、引き裂かれる形で別れます。
でも少年は、おにいさんにまた会いたい、抱かれたいと思い続けて、無意識に探す。
数年後、高校生になり、偶然あのおにいさんと再会する。
おにいさんと交際を再開するが暴力と脅しを受ける、少年はこれは愛ではなく、復讐をされているだけだと気づく。(この辺りの性描写はかなりえげつない。)

少年に同級生の彼女が出来る。その彼女は母子家庭。
或日、おにいさんから受ける暴行に悩み彼女に相談をすると、おにいさんは彼女が知る人だった。
彼女の父親とおにいさんとの因果関係を知り、おにいさんが歪む過去の事件を知ることになる。
それから、少年は彼女と相談しながら行動する事によって、おにいさんとの関わり方が大きく変化しだす。おにいさんは実家に戻る。
別れ際、少年の「同じ事を僕にしないで」は、この後の鍵になる言葉だった。
おにいさんは、少年の「彼女の父」を探し出し、遭う。
彼女の父は再婚していた、そしておにいさんを全然覚えていなかった。
・・おにいさんは少年に許しを請う為に探して再会。一緒に暮らしだす。
おにいさんは落ち着きを取り戻しつつあるけれど、精神の安定を欠いた状態。薬を手放せない・・少年も、何かの安定剤を飲んでいる。
このままだと、近い将来薬の長期服用で二人とも早世することになるか廃人になって終わるかも?、という不安を予感させる最後で終り。(不安に追い込むのは、周囲の人達の普通じゃないという目を意識しているから)

作中で印象深い所は、
少年もおにいさんも、どこか寂しい。
少年がどんな事をされてもおにいさんを愛する気持ちを変えない、おにいさんを愛する為なら全てを捨てる覚悟を持っていること。
おにいさんが大人から受けた矯正教育は、体罰と言葉の虐待でしかなかった。萎縮と嘘で逃げる事しかできず、暴力の連鎖は解消していない。
おにいさんの潜在意識=偏愛を産む深層心理の不調和を治すことが出来ない大人たちが、最後に言うのは「死になさい」という言葉。
繰返し出てくるのは「普通とは何?」「心から受け入れてくれる世界」「普通のふりをすれば・・」

この作品は、愛とは何?普通とは何?を問う作品なのかな?
同性であれ、出会いが虐待や暴力であっても、少年は優しかったおにいさんを愛することを止めなかった。
・・この心の動きは、愛なのか?それともDV被害者の依存なのか。一緒に暮らす所までの物語なので、そこまでは分かりません。
少年が何かの事情で動けなくなった時が、二人の関係が終わる時かも。

恐怖の暴力と児童性虐待を扱う作品、という評判の作品でしたが、児童を犯罪被害から子供を守るには、といった子供をみんなで守って育てる環境造りなど、色々考えさせられる作品でした。

不安要素を描いて余韻を残す、気になる・・と、作品に感情移入を深くしてしまいました。
はらだ先生の作品には、ドン伝返しやトリックが仕込まれています。
少年が、にいちゃんの想いは許しを請うだけで愛とは違うと気づいたとき、どうなるんだろう?
神評価。

0

世界観爆発

これでこそはらだ先生。心からそう思える作品です。
あらすじからも分かりますが、アブノーマルで仄暗い属性てんこ盛り、賛否両論の展開です。正直同じ趣味の友達にも勧められそうにありません。
基本的にこの本では性犯罪と共依存関係がかなり濃厚に描かれています。そこを楽しめるかどうかが重要だと思います。激しめな性描写含め、それを差し置いても陰鬱な雰囲気の中で2人がお互いへの思いを煮詰めていく様子は見ていてかなりハードです。例えるなら江戸川乱歩の「芋虫」を読んだときのような気持ち。
個人的にははらだ先生の作品の中でもお気に入りの部類ですが、誰彼構わず読んでみろとは勧められない作品。

0

これでいいのだろうか、、

この話は賛否が激しく分かれると思う。
内容自体がかなり過激であり、はらだ先生が描く独特の空気感により気持ち悪いと思ってしまうのも無理はない。

私はドラマCDを聴いてから漫画を読んだのだが、衝撃だった。怖かった。お化けや心霊のような怖さではない、人間の怖さである。幼い子しか愛せない大人、依存・執着している子ども、普通を強要してくる周囲、そしてこれに萌えを感じ好きだという読者。何もかもが恐怖なのだと思った。

怖いと言うても漫画ですから、ファンタジーですから。

作品としては素晴らしいと思った。愛のカタチは様々だとよく言うが、この二人の関係は愛なのだろうか。愛なのだとしたらなによりもいびつだ。
二人は支えあっているというよりは、二人の世界を生きているのだな、と。言いたいことはたくさんあるのに全然まとまらない。この漫画一冊で考えてしまうことがたくさんありすぎる。みんなの論点もバラバラだろうし、良いと思うポイントも実に様々だと思った。


ラスト、続きが気になるがもし続きが描かれても読みにくいなと思ってしまう。


まとまらない。

0

はらだ先生の世界観が爆発

いつもどおりのはらだ先生の世界観が爆発してました。
「ポジ」や「ワンルームエンジェル」を読んでから、来た人はびっくりしちゃうかもしれませんね笑
はらだ先生は「くず」や「しんどい系」が多い感じがするので、それらが苦手でほのぼのした感じが好きな方は、心の準備が必要かもしれません。
「ポジ」や「ワンルームエンジェル」は誰でも楽しく読めると思います。
この作品は一言では言い切れません笑
普通のBLに見られるような、ほのぼのとしたハピエンではなく、本当にゲイカップルが直面する現実、しんどさがそのまま描かれています。
心にささる、考えさせられる素敵な作品なので、是非、勇気のある方は読んでほしい作品です!!

1

すごいものを読んでしまった……。

びっくりしました。テーマの重さというか、深刻さに。

「大人×ショタ」を娯楽ではなくガチの犯罪として描いた作品。ゆいの小学生時代の件も高校生になってからのことも、断固として娯楽消費させないぞ!という気迫に満ちたおぞましい描写に震えました。BL読みはあまり自分が性的消費をする側という意識を持たないですが、ゆいがにいちゃんから痛めつけられるシーンを見てぞっとしつつも思い知らされました。あ、腐女子だって性的消費者の側なんだわ……と。こんなに怖い濡場ってないよぉ!と不平を言いたくなるお前、何言ってんだよ未成年に手を出すって犯罪以外の何物以外でもないんだよ……何期待してたの?と思わず自問自答してしまいました。

性犯罪者を愛してしまった性犯罪被害者、という、現実にはどうにも世間から受け入られ難い属性の犯罪被害者二人が描かれています。二人とも本来ならば保護されケアされるべき子供達のはずですが、理想的な被害者像から逸脱しているが故に追い詰められ、社会から隔絶されてしまいます。こんなやるせないことってないです。

模範的な被害者になんかならなくてもいい、と、彼らに言ってくれる人は誰もいません。内面化してしまった世間の目をついぞふり払うことが出来なかったふたり……つらく悲しい話でした。

4

黙っていられない

趣味じゃないのだけれど低評価かのような「しゅみじゃない」は選べない、読んだら何か言わなきゃずっと考えてしまいそうになるお話でした
私が最もゾッとしたのはゆいがにいちゃんにソックリと言った人物が全然似ていなかったところです
そして、本人が側にいるのに気付きもしない
結局、おじさんもゆいも景の顔を覚えていないのが救われなくて辛くなりました
やっぱり支配できる、知らない構われ方を愛と信じて一心に慕ってくれる存在として体よく使われていると言うのが実態なのだろうと改めて思いました
「目が怖かった」そのような顔をしてなされたことを愛と思い込み、自らが愛する=支配を実行してしまうゆい
おじさんが平気で家庭を持ち続けているようにゆいも普通の側を実際には切り捨てないのでしょう
幼かったゆいにしたことはどうしても仕方ないとは言えないけれど、景が安心して生きていける場所があれば良いのに
ゆいもまた再会が大人になってからだったなら、まだ選んだのだからって考えることもできたけれど高校生では選んだのだと納得することもできません
私にはまいこも、ゆいの「愛」に加担するのはやはり子供だからだと思えました
おじさんが死んだら3人が幸せになれる簡単な世界だったなら良かったのに
彼の背景まで考えたら頭おかしくなるので諸悪の根源と思いたいのです
二人はシーソーのように健康な方が病んだ方を支配して痛々しく二人で生きるのでしょうか
いつか、離れてそれぞれせめて薬はやめられるようになると良いと思います

1

コレぞ『はらだワールド』

作者買いだったのですが、まず、序盤で読むのが若干しんどくなってしまい、先の展開がどうなるのかハラハラしました。のちに「あぁ…こうつなげて来たんか!」となりましたが、とにかく『はらだワールド』炸裂で読み終わってから深く息を吐いたことを覚えています。(息してなかったんかな?)
タイトルから、または表紙からも感じ取れるように、ダーク系ですね…。
でも、時々読み返したくなる作品です。今からまた読みます。

0

問題作

最近バンドとのコラボではらだ先生の素敵な作品を拝見しました。 
「にいちゃん」ははらだ先生の作品の中でも特に傑作だと思います。

近所のにいちゃんに悪戯されている事すら分かってなかった幼いゆいが、にいちゃんとのセックスを拒んだことから母親に見つかって2人は離れる事になります。ゆいはそれから両親の干渉に窮屈さを覚えるのです。
高校では周りに同化して自分を誤魔化していますが、考える事はにいちゃんの事ばかりです。
そして偶然再会してゆいは喜びますが、にいちゃんの気持ちは違う所にあります。

高校の同級生である舞子に交際を申し込まれた事を告げると、付き合えばと言われてしまうのです。ゆいは舞子と交際を始めながらも、にいちゃんと関係を続けて行きます。

両親が来たことにより不安定になったにいちゃんとセックスしながら、舞子への別れを電話で言わせられるのです。
にいちゃんのところから帰る途中に舞子が待ち構えていて、にいちゃんとの関係を洗いざらい告白します。にいちゃんの写真を見た舞子はにいちゃんを知っていると言い、舞子の父親が警察に捕まった、悪戯をした少年だったのでした。

ここだけ読むと性被害者がさらに性犯罪を犯すと言う負のループのようなお話しです。
でもゆいはそれでもにいちゃんが好きで、舞子を共犯にしてにいちゃんに愛を告白し彼を抱くのです。でもにいちゃんは受け止め切れずに、両親のいる実家に戻ります。
実家ではにいちゃんを普通に矯正する為に、女性を用意してました。強烈な母親でした。

にいちゃんがあんなになってしまったのは、舞子の父親では無く両親が原因だと思いました。性被害者にあったにいちゃんを否定し続けた親に寒気さえ覚えました。

舞子の父親の家を訪ねるのですが自分を全く覚えていない様子に、にいちゃんは憑物が落ちたかの様でした。

両親に決別したにいちゃんはゆいに会いに行きます。ゆいはにいちゃんに人目も気にせずに愛を囁くのです。
2人が恋人同士になってめでたしめでたしとならないのがこの作品で、両親と和解しないままのにいちゃんはゆいと一緒にいても不安定な様です。ゆいもいざとなったら理解してくれない親はを切り捨てるつもりでいても、不安感は拭い去れない様子が読者に問題提起をしている様でした。

私は舞子がとてもお気に入りです。

1

あの時は、こんな感じになるなんて思ってもなかった・・・

初めてこれを読んだ時、「めっちゃ覚悟しといた方がいい!って言ってたけど、確かにあ、なんかやっぱキツいかも・・・。」と正直感じた。もう読まんかなーって思った程。
でも、何故か読み返したくなる!手が勝手に本を取る!そんな感じで、今は毎日読む程に笑笑
流石です!はらだ先生!
やっぱこの本の大きな魅力は、世界観やね!
現実では絶対に起こってはならない事がこの本では
描かれている。普通なら異常や!っと思うが漫画に出てくる周りの人が異常やと感じる笑笑
この作品ははらだ先生やから描ける作品!
この作品は本当に大好きです♡

少しネタバレ?すると、この作品ではリバが含まれる。地雷の人も多いと思うが、是非沢山の人に読んでほしい!

1

ONE LOVE どの愛も素晴らしい、の欺瞞〜小児だけは許されない…

ずーっとずーっと積んでいて。なぜか今読む気になって読んでいます。
主題は、性犯罪。
否。
小児性愛?
それとも復讐?
自分の反復?
冒頭の、「にいちゃん」による「ゆい」への行為は、一読して「ロリコン変態」。
それは犯罪行為で、その後のにいちゃんもゆいもその事で人生が一変する。
しかし、読み進めていくうちに「にいちゃん」にはまた別の過去があった事が明らかになり…
暴力や虐待の連鎖、というのは叫ばれているけれど、このような「性癖」も連鎖するのだろうか?
にいちゃんもロリコン変態の犠牲者だった…
…とそれはドラマチックではあるけれど、ゆいの同級生・まいこの実父がその加害者だった、というのはいかにもご都合だし、だからにいちゃんとゆいの間の愛のようなものに対するまいこの理解や共犯意識(のようなもの)も自動的にご都合になる。
ゆいにとっては、その「性癖の連鎖」はにいちゃんの二の舞的な小児性愛には向かず、自分が過去に裏切った形になってしまったにいちゃんへの贖罪としての「強姦」に変化する。
にいちゃんだけがいつも被害者。
幼い時にロリコン変態の毒牙にかかり。
ゆいにいたずらした時に見つかり。
親に「普通」(大人の女性と性的行為の実行ができる)を強要され。
そんなにいちゃんを、小児ではなくなったゆいがにいちゃんの子供時代を再現し完全にするかのように貫く…
なんとも救いの無いにいちゃんの人生です。
ならばゆいとまいこは?
この2人は連鎖からは外れているように見える。
ゆいは過去の被害を自分の中に留めず、加害人物(にいちゃん)との2人の間の閉じた輪の中で反芻しているよう。
ラストシーンは賛否が分かれているようだけど、私の感想では、にいちゃんにとってはメリーバッドなエンド、ゆいにとっては多分過去も現在も未来も、自分がコントロールしているのだ、という気分になっているんだろうなーと感じる。
自分にいたずらをしたにいちゃんを今は支配しているゆい。これからゆいはにいちゃんをどうしていくんだろう?
にいちゃんが「大人に支配される小さな自分」を全うできるように性的に優位に立ち続けるのだろうか?
今やもはや「小児性愛」という最大な禁忌ではなくなっている2人だけれど。

3

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