初のCanna×はらだ。衝撃の禁断愛、ついに解禁…。

にいちゃん

niicyan

にいちゃん
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神418
  • 萌×272
  • 萌45
  • 中立54
  • しゅみじゃない66

162

レビュー数
95
得点
2567
評価数
655
平均
4.1 / 5
神率
63.8%
著者
はらだ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
ISBN
9784829685907

あらすじ

幼い頃、よく遊んでくれた年の離れた近所のにいちゃん。優しくて、面白くて、何でもくれる名前も知らないおにいちゃん。でも、にいちゃんに触られているところをお母さんに見られて、にいちゃんどこかに行っちゃった。にいちゃん、どこに行っちゃったの…?
BL界の鬼才・はらだによる初Canna Comicsがいよいよ発売!
「…ねえ、にいちゃん。にいちゃんのこと許して理解できるのは世界で唯一、俺しかいないよ?」

表題作にいちゃん

景,にいちゃん(近所のお兄さん)
ゆい,小学生→高校生

その他の収録作品

  • ゆい(描き下ろし)
  • カバー下:相関図

レビュー投稿数95

マイノリティの苦悩を書いた話

これは紛れもなく性犯罪だしふたりの関係を完全に肯定することはできない。ただ、肯定も否定もできない。誰も景とゆいの関係性を引き離す権利はないけれど、事実としては紛れもなく犯罪だし何よりこのままずっと世間体から目を逸らし続けてふたりだけの閉じた世界で生きていくことは無理だって、内心では分かっているんじゃないだろうか。

最後の巻末ストーリー「ゆい」を見て、ふたりの未来はバッドエンドではなくとも明るくもないんだろうなと察してしまったというか。
「普通」を押し付けてくる親と絶縁したものの、今度は薬とタバコに依存しているにいちゃんと、「("普通"からはみ出すことを許さない親に対して)切り捨てる、見切りをつける覚悟がある」と言いながら両親には彼女がいる、と嘘をついて"普通"に擬態して薬(恐らく抗不安薬か抗うつ薬)を飲むゆいの描写。
明確なハッピーエンドにしないところが本当に素晴らしいなと思いました。この関係性はこうなるよね、という少し諦観も混じった目線でふたりを見てしまう。どうしても。
"普通"=異性愛がマジョリティとされる今の日本社会にいる限り、ふたりはきっと本当の幸せは掴めないんじゃないかと思う。
確かに景は被害者だけれど、それでもやっぱり当時小学生だったゆいに手を出して、ゆいの人生を滅茶苦茶にしたという事実は消えない。ゆいの両親の立場からしたらそりゃあ頭がおかしいと言われても何も反論できない。
あと何よりふたりはこのまま世間の目から隠れて、陽の当たらない部屋の中で一生ふたりきりで生きていくのかもしれないけれど、他に誰にも頼れる人が居ないあの状況だと、今後お互い更にドロドロの共依存になるのも目に見えてて。(もう既にどっぷり共依存だけど)
常に暗雲が立ち込めててふたりが幸せになれる兆しが見えない……漫画の中で白黒で描かれている通り、ふたりの世界はこのままずっと色が付かないんじゃないかなと思う


ずっとはらだ先生の漫画が気になってて、ハードな描写が多いと聴いて中々勇気が出なかったのですが、あらすじ等読んでて気になって好奇心のまま初めて読ませていただきました。本当に買って良かったです。
大団円ハッピーエンドで終わらない、リアリティと空白のある終わり方が大好きで初めてBLで感想を書きました。絵もストーリーも上手すぎて本当に大満足です、他の作品も読ませていただきます。

0

くやしい...

この商業BLのあらすじをずっと前から知っていて、試し読みもして、作者の他作品を読んでいて、絵柄も作風も好みから離れていない、読んでみたい、そう思ってもなかなか手が出なかった作品。
導入には鳥肌が立つほどの嫌悪感があるけれどそれでも間違いなくこの作品が刺さることは分かっていた。
思い切って読んでみたが、読了後の感想としては想像していたよりは重くはない。痛くない。けれど登場人物の心理描写は強烈で、毒がゆっくりと回るような作品。
ゆいが大好きなにいちゃんは自分を愛していたのではなく、ゆいを通して自分自身を見ていただけと気づいた時の爪を噛む「くやしい...」という気持ち。にいちゃんもまた、愛していたおじさんが自分を忘れていることを知る。
周りに嫌悪されても愛していた、捧げた相手が自分を本当の意味で愛していなかったことを知るほど理不尽で残酷な話はない。
彼らの虚しさを思うと涙が出てくる。
ゆいは暴走したような熱量でにいちゃんを愛すけどにいちゃんは曖昧な応え方をしているように見えてスッキリとしない。個人的な解釈では全く幸せな終わり方ではない。けれど確実に心を貫いてきた。一生忘れられない作品になった。
最後に、女子のまいこちゃんがとても良いキャラクターだった。彼女がこの作品の重みを軽減してくれた。

1

素晴らしいけど好きじゃない

鬱本です。めちゃくちゃに鬱。こんな終わり方無理。つらい。読み返したくない

人間の、仄暗い部分をギュッと凝縮させた一冊。救いがない。どのキャラクターもそれぞれ病んでいたり、差別主義者だったり、とにかく、救いがない

ネグレクト?
ペドファイル?
リベンジポルノ?
それから?それから??

一冊通して重々しい雰囲気です。手放しに愉しめるセックスシーンなど一つもない

それは愛なのか?本当に?共依存では?にいちゃんの言っていた通り、「一緒に苦しんでくれなきゃ、」では?

でもきっと、手離しても幸せにはなれなかっただろう。苦しい。辛い。それは愛か?

1

景にいちゃんが好き

もう100回くらい読み返したかもしれない
メリバBLで検索して試し読みしたら
もう景がドストライクすぎて秒で購入。
真面目にレビュー書いちゃうと巻物みたいな
長さになるので超かい摘んで申し上げます。

初期の優しいけど目が怪しい景も
再会時のやや思いやりにかける自分本位な景も
中盤の手負いの獣みたいな寄らば斬るな景も
後半のノーブルな男前風な悟りひらいた景も
全部好きです←

描き下ろしはなんだか最終ページが
ヒリヒリした一縷の不安を感じましたが
一般大衆の「普通」が無理な事は
お互いがよくわかっているのだし
長く一緒にいれば慣れても来るだろうし
絶対乗り越えてくれると思ってます
でも本編読破後に出されたいろんな物を
細々と見るに二人は大事な気がする笑

とりあえず景がかっこいいんです←

0

ある意味大逆転劇

まず、景の情緒の変わりようがすごいです。

はじめは、ゆいが小学生の時。
ざっくり言うと、「優しそうだけど実は腹黒」みたいな人です。
笑ってない目や、ただゆいのことをそういう目で見てる。でも、ただ犯したいと思っているような、、そんな感じ。


続きまして、ゆい(高校生)と再開した時。
もう、ただの怖い人。全然優しくないし、顔も怖いし、ゆいのことめちゃくちゃにするし。
ここだけ見たらただの最低人間ってくらいの表情と性格。


次はゆいに犯されてる?時。
もう全然違う。このちょっと前あたりから、廃人みたいになってると思います。顔もボロボロだし、部屋も散らかり放題。 親から連絡があったのも原因ですが、それがきっかけでどんどん心が崩壊していってる感じです。
行為が終わった後は、もう誰がどう見ても廃人でした。 個人的に、進○の巨人のブラウンに似てると思ってしまいました。(ごめんなさい)


そして、ゆい(大学生)と再開した時。
もう、悟りを開いたような顔。
最初に性格が戻ったって言われれば戻ったかもだけど、個人的には前よりもっと柔らかくなった気がしました。優しくなったというよりかは、なんでも諦められるような、なんでも受け入れるような、弱い人。 弱い人間になったと思います。 


景の変化を書きましたが、ゆいもかなり変わったと思います。表情というよりかは思考かな?

なぜ、はらだ先生がたくさん支持されるのか分かった気がします。 

とても面白い作品でした。 自分はストーリー重視&メリバ、バトエン大好きなので、プレイとかはなんでもOKなので楽しく読まさせていただきました!
斉藤壮馬さんがゆい役をやっていると考えると興奮してやばいです。

リバ要素があるので地雷の方はお気をつけて。


最後に。
まいちゃん、抱いてください。


3

小児性愛者のおはなし

はらだ先生の作品は全て購入しています。どの作品もいい意味で期待を裏切られます。この作品を読み終えたあとはなんとも言えない後味でとても考えさられる作品だと思いました。正解がないというか。私は感情移入をして読むことはできませんでしたが、出来たらできたで苦しそう、、、。この作品では、ゆいとにいちゃんどちらの視点も描かれていて、どちらも被害者です。お互いの人間性や心の葛藤が丁寧に表現されていて本当に圧倒されました。私の語彙力では伝えきれないので、とりあえず何の予習もなしに1回は読んでいただきたい作品です。

1

ある種の「人間」を突き詰めた作品

雑食読みですが、基本ほのぼのした作品が好きです。
地雷も多い方だと思います。
BLハマりたての4年前に読んで、それからずっと読み返せないでいました。

読んで切ないとか、きゅんきゅんするという類のテーマじゃなくて、正解のない苦悩のループを描いているので、読んで何かを感じるという作品です。
なので感情移入して読む方だと、かなり引きずられてしまうかも。
わたしは初読のときにそういう読み方をしたせいで、かなり苦しくて、「どうすれば良かったんだろう?」とか「どうしたら本当の意味でしあわせになれたんだろう?」という答えのない無限ループにハマってしまって、レビューも書けませんでした。

さっきこの作品に関する質問を見つけて、何となく読み返してみようという気になって。
最初の経験があったので作品を傍観する読み方をしたら引きずられることはありませんでしたが、それでもやっぱり考えてしまいました。

小児性愛者。
年齢の近い人にのみ性愛を感じる人間には、まったく理解できない世界です。
知識として分かっても嫌悪感は消えないし、愛しむべき存在をそういう対象として見ること、実行に移す人間がいることに憎悪さえ感じます。
そういう社会倫理や道徳は置いておいて、「起こってしまったこと」で人がどう影響を受けるのかを、その人間の内面を抉って晒していく。
被害を受けた子供がどう感じるかはそれぞれですが、わたしが好きだったバンドのボーカルはそういう被害を受けて、家庭を持って、子供を何人授かっても、その傷が癒えることはなかったのかなと感じる部分が歌詞に現れていました。
結局自ら命を絶ってしまったので、何も彼を救えなかったのかと、それほどまでに深い傷を残すものなのかと、改めて思いました。

この作品では、ゆいとにいちゃん、それぞれが被害者です。
何が起こっているか分かりつつも、友達は誰も知らないようないけないことをする危険な遊びに高揚感があるゆい。
だけど、土壇場になって、高揚感や優越感よりも恐怖が勝ってしまう。
にいちゃんは高揚感が恋に思えて、その行為が自分が愛されている証だと刷り込まれてしまった。
にいちゃんだけがその行為を完結してくれる存在というゆいと、自分が受けたものは本当に愛だったのかを確かめたいにいちゃん。
その違いが2人の辿る道を大きく変えていました。

当時の自分のような対象に同じことをしたところで、その当時の自分が本当に相手から愛されていたのか、それともただの興味だったのか、それは証明できません。
だけどにいちゃんにはそれしか方法がない。
ゆいは洗脳のように愛を刷り込まれたにいちゃんと違って、恐怖の方が大きかった。
だから年を重ねて、恐怖が薄れるにつれて、完結しなかった行為の続きを求めるようににいちゃんを求めてしまう。
ゆいの行き着く場所はどこまでもにいちゃんでしかなくて、にいちゃんがゆいを通して過去の自分を見ている限り、2人の気持ちが重なることはないように感じました。

加害者は甘い言葉とは裏腹に、ひとの目のある場所に行けば被害者を自分の世界から完全に引き離して、妻や子供のいる一般的な成人男性を器用に演じることができる。
被害者である子供は、加害者だけが世界のすべてになる。
それを目の当たりにしたにいちゃんの気持ちは計り知れません。
今までの自分や、自分が親に抗ってまでしがみついたものをすべて否定されるような、それ以上の衝撃だったのかも。

考えても答えが出ないから、考えるほどに長くなってしまう。
単純に被害のループを描くだけでなく、被害者だったはずの少年の思いが加害者へ向かう。
それが恋なのか復讐なのか救済なのかは、読んで確かめてみてください。
被害者だった少年、被害者であり加害者である大人、その家族の苦悩、加害者の娘の憎しみ、そして大元の加害者の行く末。
たくさんのひとの思いが交錯する中で、正解も不正解もないけれど、貫き通した思いの意味を考える。
ひとはひとを完全に救えないし、自分をも救うことはできない。
そこにしがみついている限り前へ進むこともできないけれど、そこにしがみついていないと生きていけないひともいる。
そんなことを教えてくれた作品でした。

7

性犯罪からもたらされる人々への影響

【話の雰囲気】現実的・暗い・ストーリー重視
【不向きかも】 楽しいものを読みたい時・甘い恋愛希望・犯罪行為NGさん
【エロ度:60%】
とても性的です。
ストーリーに合わせ行為は、エロさと心の葛藤が味わえます。
ただエロいのでなく、身体は熱を持つがどこか身体の奥が冷えているものを感じます。
【感想】
何も無い人生でも、人は悩み生きていきます。
人との関わり、自分の選択肢を日々葛藤します。
そこにもし、自分の生き方を変える人と出会ったら、どうなるか?
例えそれが、一般的に「性犯罪」と呼ばれる関係でも惹かれるのは、愛情と言えるのか?
自分は間違っているのか?
そんなもしもを体験できる重い良い話しでした。
ストーリーが凄いのは、被害者、加害者、その近辺の親族、一般論もなどを、どれも見落とさず諦めず、全て話に練り込んでます。
読み応えがあり、心に苦味を残してくれる怪作であり名作と呼びたいBLでした。
もし、読みたいけど悩んでるなら、残るものもあるので、読んだ方が良いと言いたいお話です。
【個人的に】
読むにあたって、主人格のキャラ気持ち、親の気持ち、一般的な気持ちと、色んな角度で悩んでしまいました(笑)
まずは電気書籍で買ったんですけど、はらださんの本は、紙で捲りたくなるんですよね。
めくってその話の重さや、速さを楽しみたくなります。
これは後からまた何度も読む漫画になると思います。
紙媒体でも買おう〜。
いやー、凄いのを読んだー。

0

嫌悪感のち沼…

SNSのプロモーションで見かけたのがこの作品との出会いでした。
当時BLに全く興味が無く、むしろ嫌悪感さえ抱いていました。
でも猛烈にこの作品を読みたい衝動に駆られてしまって…。

正直初読み後は謎の罪悪感というか、後ろ暗い気持ちになりました。
あー、なんかブラックな漫画読んじまった、みたいな。
でも3回くらいは周回しましたけどね←

多分数ヶ月後だと思うんですが、また読みたくなり…そこからBL作品に興味を持ち始め、エロ少なめのモノから読み始めました。
はらださんの作品はこの作品のようなダークな物が多いんだろうと読まずにいたのですが、今ではもうすっかりファンですよね。
面白いものからダークなものまで、しかも全部が面白いという…恐るべき才能!

作品のレビューじゃなくなってしまった汗
とにかくこの作品は凄いです。
私の語彙力では語り切れません。
地雷になりやすいシチュエーションが多いかもですが、一度は読んで欲しい作品です。

2

男性同士だから描ける作品

BLとしてもそうですが普通に作品として素晴らしいと感じました。普通とは?を考えさせられる作品です。二人の共通点がわかった時凄く味方が変わって面白かったです。二人で生きていきたいと思った中で、最後実家を出たあとの男の子が精神安定剤?を開けようとする所と本音に、周りに左右されないで生きようとするけど、本当に正しいのか、苦悩する二人の姿に苦しくなり、激しく共感しました。過激なシーンはとてもセクシーで良かったです。

0

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