初のCanna×はらだ。衝撃の禁断愛、ついに解禁…。

にいちゃん

niicyan

にいちゃん
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神148
  • 萌×223
  • 萌12
  • 中立14
  • しゅみじゃない31

4

レビュー数
48
得点
882
評価数
228
平均
4.1 / 5
神率
64.9%
著者
 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
シリーズ
Cannaコミックス(カンナコミックス・プランタン出版)
発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784829685907

あらすじ

幼い頃、よく遊んでくれた年の離れた近所のにいちゃん。優しくて、面白くて、何でもくれる名前も知らないおにいちゃん。でも、にいちゃんに触られているところをお母さんに見られて、にいちゃんどこかに行っちゃった。にいちゃん、どこに行っちゃったの…?
BL界の鬼才・はらだによる初Canna Comicsがいよいよ発売!
「…ねえ、にいちゃん。にいちゃんのこと許して理解できるのは世界で唯一、俺しかいないよ?」

表題作にいちゃん

景,にいちゃん(近所のお兄さん)
ゆい,小学生→高校生

その他の収録作品

  • ゆい(描き下ろし)
  • カバー下:相関図

評価・レビューする

レビュー投稿数48

ありがとうございます

ここまで引き込まれる話をどうして何作も書けるんですか!?
最初は暴力シーンもあったし、なんとなく趣味じゃないかもと思っていましたが…最後は食い入るように読んでいました!!毎回「そう来たか!」と思わせてくれるはらだ先生沼にズッポリはまり抜け出せなくなりました。ありがとうございます。

0

普通に萌えたんですけど、異端なの??

結論から言うと、髪の毛かきあげつつ「にいちゃん今からアンタを抱く」って言っちゃうゆいくんに最強に萌えました。全て持ってかれました。
ほんとにゆいくんかわいくてかっこいいです。
はらださんの描く、相手の心すら慮ることなく揺るがない意志で愛を貫けるキャラ、大好きです。ゆいくんはどんな酷い目にあってもにいちゃんラブ。でもやられっぱなしじゃないところがいい。ゆいくんは別ににいちゃんに復讐したいとかじゃなく、愛故の行動なところもいい。ゆいくんの愛を甘く見た結果トラウマ抉られちゃうにいちゃんもバカかわいいのかもしれない。
でもそんなゆいくんでも親のことを考えると憂鬱になっちゃう、そんなところが憎らしくも愛すべきはらだイズムな気がしてます。ゆいくんとにいちゃんの幸せを願ってます。ゆいくん好き。

1

重過ぎて辛いのに、ちゃんと読めちゃう。

とにかく病んでるし重い。


BLにしてBLにあらず、とは沢山の方がレビューに書いてますが、これはもはや単にセクシュアルマイノリティの話でも無い気がする。
だけれど、やはり、登場人物のひとりでも性別が変わってしまったら成り立たないと感じるストーリーなのが本当に秀逸だと思います。

語られるテーマは「愛とは何か?」
で、愛情に飢えた主人公2人が必死に答えを探すのに…
最後まで読むと、果たしてそれは真実の愛なのかただの自己満足/自己暗示なのか…なんともモヤモヤとしたものだけが示される…

主人公のひとり、"ゆいくん"はしきりに「愛の証明」という言葉を口にしますが、やっぱり愛なんて完全なる証明などできないもので、できるのは証明でなく信じるか、納得するか、それだけなんだよなと…。

それが、やけにリアルで、なんだか嫌になっちゃうお話です…笑



私自身どっちかっていうと恋愛ものはハッピーな…ていうか純愛的なものが好きだし、暗いストーリーはあんまり好きではないのですが、はらださんの作品は読めちゃうんですよね。

BLで暗い・重い・無理やりな話って、「でも"純愛"ですから!」みたいなところに最終的に無理に収められちゃってて、納得できないと言うか、なんかついていけないものが多く感じるのですが…

はらだ作品の暗〜い話は、登場人物がひたすら利己的で素直に自分の欲求を押し付けた上での痛い行動はキチンと納得できる。しっかり説得力があるから、ストーリーも浮ついた感じがなく、しっかり読めちゃうのだと思います。
じっくり考えればやっぱりファンタジーなんだけど、騙されるだけの説得力があるというか…。

また、元々画力がすごいのに、さらに年々パワーアップしていて、くるくる変わる表情とコマ割りだけで漫画がきちんと進むんですよね…本当に素晴らしい。極端に言えば台詞読まなくっても話が楽しめるレベル。
なのに台詞も良いんですよね…。

4

ハンパない病み感!重たいテーマはさすがのはらだ先生

かなりレビューを見たうえで購入。

"萌えはないけどはらだ先生節炸裂の問題作"
"ずしんと重く萎えるけど、読後に残る病み感"

レビューを読み込んでから、BLとしてではなく読んだので
「思ってたよりは病んでないかな…」と思えました

"病み" はにいちゃんにしてもゆいにしても一定
あるんですが、これだけ読後に強い印象が残るのは
にいちゃんの表情が秀逸に怖いからかな、と感じました
目を閉じても思い浮かんできてしまう絵のインパクト!

やたももの1巻が好きな方にはあまりオススメできません
やたももの2巻(お母さんとの会食以降)3巻、
やじるし、カラーレシピが好きな方にはオススメです♡

1

社会性とは何か。

BLというファンタジーのジャンルにおいて、「周囲からの意見や社会の目」というものがしがらみになるような斬新な作品でした。

シリアスでつらいシーンの多い本作ですが、他への偏見や、マイノリティへの誤解などリアルな問題点に真正面から切り込んでいて「さすがはらださん」と手放しで賞賛したくなります。
読むのに体力と精神力を要しますが、ジャンルの枠を越えたような作品でもあるので少しでも大丈夫そうかなと思った方にはぜひ読んでもらいたいです。
反社会的かもしれませんが、だからこそ物凄く的を射ています。
ただし犯罪行為ということだけは事実なので、そこを忘れてはいけないのだと...。
ゆい は過去のことも全て許して受け入れる気持ちが強くて、なんと言うか、若さを感じました(笑)

また、景にいちゃんの「誰からも祝福されないと、愛って認められないんだよ・・・」という台詞で何とも言い難いような、とても苦しい気持ちになりました。
何をもって愛だの恋だの定義するのか、その気持ちに親や他人の承認は本当に必要なのか....色んなことを考えさせられました。
景にいちゃん や ゆいの両親、物語のキーマンとなる まい などメイン以外のキャラクターとの対比、丁寧で分かりやすいストーリーラインなども大変素敵でした。

いわゆるメリバと呼ばれるような終わり方でしたが、私はこれで良かったのだと思います。
本質的には周りへ迷惑なんてかけていないので、本人たちがいちばん幸せになれる道を、勇気を出して選んでくれて嬉しかったです。

3

BLのボーダーラインを塗り替えていく作家、はらだ

はらださんはBL界の「鬼才」とよく言われているようですが、普通に「天才」だと思っています。
BL界におけるボーダーラインは、40歳を超えた私が中学校の時期から考えても意外と広がっておらず、パターン化・予定調和の世界だ。嗜好者は格段に増えたし(それこそ世界中に)エロやオメガバースの発展は興味深いのだけど、現実世界の性に真向対峙しながらエロの世界に深く潜る作家は実は少ない。
はらださんはその作家の中で群を抜いている。
そして本作は他のレビューでも散見されるが、BLというジャンルに押し込めておけない作品だ。

この作品で描かれていることは、ある人には拒絶反応をひき起こすかもしれないが、ある人には癒しがあるのもまた事実。
主人公は「にいちゃん」による性的虐待に傾倒して歪んでいくように見えるが、決して屈服しきったりはしない。依存と愛情を絡ませ、加虐者をゆっくりと死の境地に至らしめていく姿にある種の爽快感を感じた人もいたのではないかと思う。共依存と言えど、どちらかが強者で弱者の場合がほとんどであり、強者の強みこそが弱点になるし、関係性は逆転する。ああいった暴力を描ける作家は少ないと思う。

私自身も幼少期にごく軽くではあるが性的虐待を受けた者として、この作品に癒しを感じた。漫画に限らず、映画や文学や音楽が発揮する「似た事例に心を添わせることで得る癒し」という芸術の共感性。
かといって、誰かを貶める痛みは主人公にも影を落とすし、それは「これを読んでいる私だったかもしれない姿」でもある。前段までの共感からまた一線を置いて見せる展開、主人公と「共闘する」と表現してもいいだろう女性キャラクターの配置にも唸った。彼女は共闘するだけであり、情を絡ませたりはせず、おそらく主人公を救うこともないだろう。
没落の予感までを描き切り、ラスト一コマまで緊張感は張りつめたままだ。なんと寂寥としたラストなんだろうと感嘆した。

この作品の冒険性・暴力性には一時期の山本直樹(「BLUE」など)のそれに近いものを感じた。かなりの覚悟で描かれたものなのではないか。

7

人間を描く作家、はらだの真骨頂

声を大にして言おう。
これはBLではない。
でもBLだということにしておいてほしい。
作家はらだの行く道が塞がれてしまう位なら、
BLというカテゴリーに居て、
このままのびのびと描いて、
その作品をずっと私達に読ませてほしい。


昨今のBL漫画家の中で、間違いなく突出した作家性を持っているはらださん。
独自の切り口で、人間の内面と性を大胆かつ奥深く描く描写は、ひたすらエキセントリックな印象を与えてきました。

通り一辺倒のBLに辟易して、刺激を求めて辿り着いたのがはらださんだった、という腐女子も多いはず…。
圧倒的な作家性と漫画力は、もはやBLという器には収まりきれません。


でも私達読者は心配なのです。
はらださんの作品が、もしBLという夢の国を離れ、一般大衆の目に晒されたとき
「描写が過激すぎる」「テーマが悪影響を及ぼす」などと、表面上だけを切り取った議論が行われ、規制がかけられ創作の自由が奪われてしまうのではないかと…。

何ていったって実際に、過去作品が「東京都不健全図書」に指定された前例がありますから。



そして今作の「にいちゃん」
エロはあってももはやBLではなく、人間の愛欲、エゴ、そして「まっとうに生きるとは?」という人間の生き物としての業を感じるさせる作品です。

詳細なネタバレはせずに楽しんだほうがいいと思います。

人間のハッピーエンドとは何なのか?
男と女が出会い、愛し合い、子供を授かり、立派に育て、子に看取られ死んでいく。
そんな普通の生き方がハッピーエンドなのか??

その答えは難しく、この作品のラストも一概にハッピーエンドとは言えません。
ただ、普通ではないと思われてきた彼等が、
もがき苦しみ辿り着いたその先は「ただのバットエンドではなかった」
と私は言いたい。

余談になりますが、今作に出てくるまいちゃんという女の子の人気がとても高いのが頷けます。
男キャラ二人が、人には言えなかった現実と心の内を彼女に打ち明けても、ただ冷静に受け止め、見守る様子はまるで聖母のよう。
そして自分のこともとても達観して受け入れています。
女は強し。

注意書きとしては、リバがあります。
ただ自分リバが苦手だったのですが、正直今作に関しては、萌えとかそんなのどうでもよく(笑)
むしろそれが自然な流れであり、愛ある行為ならリバとか全然気にならないものなのか!!
と自分の読書感が変わる思いがしました。

はらださんのファン、そして人間の深淵を描いている漫画が好きな方へ。
間違いなく神作品なので一読あれ。

10

社会派BL

『ポジ』に見られるようなはらださんの、エロくて馬鹿でとにかく変態プレイ。が基本的には好きですが、やたももの2.3にもいえますが、なんだかバックボーンが重いというか!
なんか、いわば社会派BLなのかな〜。とか思ったりします。

ストーリーは、主人公が小さい頃に受けた淫行未遂。その加害者を好きで好きで、忘れられなかった主人公が年頃になって加害者を探してみたら、加害者も実はガチ淫行の被害者で色々こじらせていた!からの恋愛。
なのですが、

たしかにリアルゲイはこじらせが一定数いるとはおもいますが、なかなかこれは(^。^)
偶然と、偶然と、負のスパイラル。からの、一筋の希望!!

・・・でもなんか、
はらださんが、どうでもいいイチャイチャを書く反面、こんな感じのBLを描くのが良くわかる気がします。
なんというか、プラマイゼロなんでしょうね、きっと。

2

さすがです

個人的にはらだ先生の作品のなかで一番つらい作品でした。初めのページでにいちゃんが主人公にキスをしたり触ったりしていて犯罪では!?と思ったところもありましたがやはり最後はドンと心に残るものを残してくれました。主人公が攻めになるのがうーんと思うところもあるんですけど受けになったにいちゃんかわいいです。読んで損はないので皆さんみてほしいです。

1

歪んだ愛の形

萌えるという表現に関しては不完全燃焼なお話です。
でも流石作品を魅せる技量は、はらだ先生ならではですね。素晴らしいです。

タイトルの通り、内容は過去が拗らせた悲しくて歪な物語です。
個人的にはショタもリバもサディスティックなプレイも大好物なので、久しぶりにそう言う趣味に刺さった大満足の神作品でした。(この結果で今回の評価です)

ただ一つ気になったのは、絵柄が少し今までと変わったように感じたこと。
序盤から中盤に移る段階で絵柄の独特の癖が感じられなくてちょっと物足りなかったです。

2

「普通」であることの難しさ

初レビューです。これはかなり好みが分かれる作品だと思いました。

扱ってる題材が特殊なので、人によっては嫌悪感を抱くと思います。そのような意見も分かります。何故ならその「嫌悪感」「まともじゃない」という、いわゆる世間の一般的な感覚に疑問を投げかける漫画だから。個人的には傑作だと思っています。

禁断の愛、と俗に言われる恋をしたそれぞれ本人たちが「これって禁断なの?僕たちにとっては普通の愛だよ?」という認識を必死に訴えかけてきます。特に、にいちゃんが母親に対して「ふつう」とは何なのか問いかけるシーンでは、思わず自分自信の認識を改めて考え直しました。

また書き下ろしのラストのシーンも衝撃的でした。いざとなったら割り切れると自分に思い込ませてるゆいが、この先も「普通であること」を演じながらしか生きていけないんだろうなぁと思いました。漫画は終わっても彼等のストーリーは今後も困難が多いだろうと思わせる何ともスッキリしないラストでした。そこがまた読者にあえてモヤモヤを残して作品について考えさせようとしているような気がしました。

絵は文句なしに綺麗です。キャラも魅力的だし、気持ち悪い部分をほんとに気持ち悪く描くので流石だなと思いました(笑)

はらださんの作品は全て読んでいますが、その中でも群を抜いて異常で、且つ傑作だと個人的にですが、高く評価しています。本当に天才だと思いました。

BLに萌や癒しを求めている方や、ハッピーエンドが好きな方におすすめできる作品ではありません。しかし、一読して自分なりの感想を持ってもらいたいなぁと思った作品なので、ぜひ多くの人に読んでほしいです。特に、「普通」に生きようと努力している人には。

13

何とも言えない気持ちになりました

はらだ先生の作品は読んだ後、何も言えなくなります。
私はその感覚が好きなんですが。

主人公、ゆいは被害者のようで加害者でもあり、普通とは何か、幸せとは何か、この作品を読んで分からなくなりました。

ゆい自身が自分たちは幸せだと開き直ってるようにしか見えない
周りから見たら異常なように思えることでも。
それがこの物語の主軸になっている気がします。

ゆいに理解者(舞子)がいることがゆいにとって、そして読者にとっても救いだと思います。
彼女の存在が物語を柔和していると思いました。

3

「普通」がテーマに感じました

はらだ先生の作品は、いつもどの作品も、こちらが度肝を抜かれるので、この作品もどんな驚きが待ち受けているのかなと思いながら読み進めていきました。

最初から、かなりヤバイです…小学生の男の子を手にかけるにいちゃん、クズすぎますねww共働きで、周囲の子供たちと馴染めていないような子供を獲物にする犯罪者の思考がリアルで(にいちゃんはそんなつもりはなかったみたいですが…)そこが私としては良いなと思いました。

話を読み進めて行くうちに、にいちゃんがどうしてゆいに手を出してしまったのか、わかるのですが、なかなか悲しい所以があったのが、なんとも言えないですね…普通というものを考えるあまり、病んでしまったにいちゃんがあまりにも哀れでした。

仮の彼女の舞子も良い役回りで、好きでした。登場人物が上手いこと結びついていくのが清々しいというか、気持ち良く感じましたw

エロ度も最上級の変態なので、まんまですねw変態という称号がぴったりな作品だと思いますw縛ったり、首絞めたり中々見られないものが詰まってました。

ずっとどう終わるのかな、悲しいのかなと考えながら読んでたのですが、最終的にハッピーエンドだーと思いきや、そうとも行かずに若干の闇を孕ませたままなのがなんとも言えない後味でしたねー!

表情や登場人物の心理、人間関係が綿密に丁寧に描かれてるのがはらだ先生の作品の魅力だと思います。

人によっては、子ども相手なこと、女の人との描写が多少あること、リバがあるので嫌だと思う人もいるかもしれないなと思いましたが、自分はそうでもなかったです。
ただ少し難点を上げると、ゲイなどの性的少数者、マイノリティとショタコンなどを一括りにするような言い方があまり好きじゃなかったです…私としてはそこを一緒にするのはどうかと思いました。でもストーリーとは関係のないことだと思うので、評価は神です!作品自体は好きです。

4

深いようで浅い

全体的に矛盾や不自然さが目につく。あくまでファンタジーの世界である。

そう感じる理由は「偶然の多さ」だ。
偶然に再会する二人、偶然に「ゆい」と「にいちゃん」の全ての事情を把握する人物が同じクラス"にいて"手助け"をする、偶然に再び出逢える二人…
1つの作品に度重なる偶然が多用されると興ざめしてしまう。
「まいこ」は話のスパイスとして良いキャラではあるが、彼女の背景・立場からして「ゆい」に協力することはいささか疑問である。逮捕された父の愛人を恋慕う人物に協力する…ちょっと無理があるようにも思う。動機は何か?

事件発覚時、「にいちゃん」が取り抑えられないことにも不自然さが拭えない。
さすがに公共の場であれほど大騒ぎすれば、駆けつける人もおり「にいちゃん」の居場所が全く突き止められないのはおかしい。
しかもファミリー層が集うマンションで一人暮らしの青年なんて、簡単に足がつきそうだが?
それともにいちゃんは別の建物に住んでいるのか?ならばゆいは下半身丸出しで建物間を移動したことになり、ますますおかしい。
そして煽るほど、ゆいはその後過保護に育てられてはいない。

こういったことを指摘するのはナンセンスだ、と感じる方もいるだろう。
「話の甘さはBLだから仕方ない」で帰結されるのは悲しいことだ。
ページ数の問題もあると思うが、描写不足は否めない。
私はさほど引きずらずドライに読むことができた。

9

賛否両論だと思うけど私は好き。

この作品はもはやBLなのかと思いました……
さすがはらだ先生としか言えない独特な空気感があります…

にいちゃんの過去がもんのすごっく重くて、未来も重くて、、、(薬に手を染めたり、親と色々あったり)ちょっと自分が、病みそうになりますね笑

にいちゃんの笑った顔が切ないです。罪悪感が混じった様ななんとも言えない感情が絵にすごく出てます。ほんとはらだ先生の描く表情がたまらなく好きです……

普通ってなんなんだろう、、って考えさせられる作品だと思います。

でも私はなんかすきです。多分読み返すと思います。でもやっぱりちょっと病みます

4

心が元気な時に読んだ方がいいかも

これは「神」にするか「しゅみじゃない」にするか、非常に悩みました。
BLとして萌えるか萌えないかで考えると、萌えなかったので「しゅみじゃない」寄りになってしまうんですが、萌えは考えずに一つの作品として見ると私は「神」でした。
なので間をとり「萌」にさせて頂きます。

読後は「はぁ…」とため息が出ました。
凹んでる時に読んでたら、ずーーんときただりふうなぁ。
書き下ろしを読むと2人の行末は決して明るくありません。
この作品は、受け付けない方は本当に受け付けないだろうなと思います。
これを書いたはらだ先生は凄いです…。

0

流石でした!

今回の作品は好みが別れると思いますが流石はらだ先生だなと思える作品でした。
今回はエロにはあまり目がいかずストーリーに心を持っていかれてました(ちゃんといつも通りのエロがあったけど…。)
にいちゃんとゆいくんの関係性がとても切なく、にいちゃんの過去が衝撃的?です。

最後にはハッピーで終わったかと思ったら描き下ろしでまたモヤモヤした気持ちで終わってしまうそんなストーリーです。
だから、何度も読み返してその度に味が出てくる。
本当に素晴らしい作品だなと思いました。

1

とにかく痛い

萌評価にしましたが、萌は一切ないです。
ただどういう結末になるのか気になって最後までハラハラしながら読み終えました。
読後は決していいものではありませんし読み返したいとも思いませんが、世間の在り方についていろいろと考えてしまう心に残る作品でした。
この作品を通じてはらださんが何を伝えたかったのか明確には分かりませんが、最終的にゆいと景が二人で生きていくことを決意しながらも、たばこや薬に頼り、世間の目を完全には遮断できずにいる現状が何か物語っているような気がします。
これを題材に描ききったはらださんは本当にすごい。
リバは苦手なのですが、これはリバあってこそ救われる結末なので許容範囲でした。
賛否両論なのは仕方ないと思いますが、どう感じるかは読まないと分からないのでとりあえず読んでみてほしいです。

1

人を選ぶ

賛否両論別れると思うはらだ先生ワールドですが、今作は特に人を選ぶ。
あらすじからインパクトが強く人に勧め辛い本ではあるが、痛い系が大丈夫な方はぜひ読んで頂きたい。読み応えがありました。

0

真っ直ぐに、真っ直ぐに歪んでいく

私はさすがだと思いましたが、賛否両論あると思われる作品です。

ただただ歪んで、歪んでいく、真っ直ぐに歪んでいく作品でした。世間が言う、「普通」普通とはなんでしょうか。それは私から聞いてもわかりません。
そんな、何が異常か何が普通なのかわからない普通にあてはまることができないにいちゃん。
そのにいちゃんをわかりたい、にいちゃんにわかってほしいゆい。だから愛を証明したい、してほしい、しなければいけない。そして二人を取り巻いていく舞子や家族。私もわからないけれど、それでも二人の周りが一番異常なのかもしれない。そんな気がします。はらだ先生さすがだとしか言えませんでした。

1

愛の証明

内容に、ではなく
読後感がにがくてモヤモヤした
どこかに吐き出さないと一日中
この作品のことを考えてしまいそう
自分には所謂地雷というものがないので
大丈夫だと思っていたけど
けっこう重たくて…

キャラクターのまっすぐで歪んでいる
そんな感情を受け止めきれなかったです
だから共感はあまりできない部分もあるけど
それによってこの二人の
二人だけの世界に誰一人として寄せ付けない
異質感が出ていたと思います


はらださんの漫画は構図が好きで
作風にすごくマッチしてます
読み物として読み応えありました



1

重たい気持ち

疲れていたときに読んだので、ダメージが大きかったです。元気なときに読むべきでした。わたしは、はらだ先生の描かれる話は苦手なことが多いです。それでも、手に取ってしまう魅力があります。
今回は、あらすじも評判も全く見ずに読み始めました。この作品は、BLという部分よりも、心の問題や世間の柵の部分が印象に残る作品でした。
わたしは、読んだ漫画の内容など、すぐに忘れてしまう方なのですが、この作品のことは、忘れることはなさそうです。

1

はらださんだから描ける作品

やはりはらださんは天才だな…と読みながら思いました。
二人の危うい関係性にドキドキしながら読み進めていったのですが、ラストも手放しで祝福できなくて…。
どうしてもにいちゃんに自分の一途な愛を証明したいゆい。そんなゆいに酷いことを繰り返すにいちゃん。
二人の歪な愛から目が離せなくなります。
はらださんの絵のタッチだからこそ、輝く作品なのではないでしょうか。
女性キャラである舞子も嫌なキャラクターではなく、あまり見ないタイプでしたが私は好感が持てました。
賛否両論あるとは思いますが、個人的にはとても面白かったです。

2

普通が一番難しい

みなさんがおっしゃる通り、萌えるとはまた違ったものでした。BLだけにとどめるには勿体無く感じます。人間の恋愛における、世間の「普通」にはまることができない「にいちゃん」の痛々しいこと。
私はほの暗い作品が大好きですが、なかなかに思い作品でしたが、私は大満足です。

0

さすがはらださん

なかなかのはらだワールドでした。
賛否両論別れると思いますが、私は結構好きな作品です。
幼かったゆいやお母さんのことを思うと…って感じですが、なかなかの良作品でした。

0

ふつうってなんですか?

はらだ先生の作品は大好きなのですが、今回の作品はかなり賛否両論あるように考えさせられました。

にいちゃんとゆいが最初に出会ったのがゆいが小学生の時だったのが問題なのだと思うのですが、他の方もおっしゃってますが、この時は未遂で逃げだしたので問題ないとまでは言いませんが後々出てくるにいちゃんの過去と対比させるために必要な描写だったのではないかと思いました。

ストーリーは既に詳しくレビューされているので感想のみ。
ゆいは子供の時にいちゃんにいたずらされて憎んでいるのかと思っていたら、会いたくて探したりして、再会してもにいちゃんに嫌われたくなくて言うことを聞いちゃうのが良くわからなかったのですが、にいちゃんのことが好きで仕方なかったんですね。

にいちゃんは自分自身が子供時代性的虐待の被害者で、まいの父親にされていたことそのままゆいにしていたことがわかって、親や周りから否定されて性格が歪んでしまったまま大きくなってしまった、中身がこどものままの大人になってしまった。

自分が子供時代酷い目にあったからといってにいちゃんの行動が正当化されるわけではないけど、愛されることを望んでいた。
ゆいはにいちゃんに愛されたくて、とっても歪だけどお互いがお互いを必要とする関係になって、結局二人で一緒にいることを選んだ。

最後は一応二人とも救われたように思えたので良かったのですが、たまたまゆいがにいちゃんのこと好きだったからよかったけど、そうでなければただの犯罪者と被害者になってしまうので評価は中立で。

3

BLではないような

レビュー本文を書くよりも、評価のボタンを押すことの方が難しい作品。だって、評価の基準が「萌えた」とか「萌えなかった」とかそういうのとは全く違うものだから。

ストーリーが「子供への犯罪」に絡むものだから、お子様のいる人にはきついかも…とか、そういうのは人によってはあるのかもしれませんが、私個人としてはそういう理由で現実に寄せて考えてどうこうというものでもありませんでした。

この作品の一番の肝は、「禁断(の同性)愛」とか「児童性愛」とかそういうところでは無いように思え、表現的に難しいのは分かりながら、もしもBLとしてではない発表だったとしたら、どういう風に見えたのだろう?とちょっと思ってしまいました。

被害者となった二人の少年のそれぞれの親の対応などを見ると、いろいろな"if"にどうしても思いを馳せてしまいます。どちらの親も、その人個人の人となりを掘り下げるような描かれ方はしていませんので、行動で推し量ることしかできませんが…。(特に景の親は、"個"すら感じられない描かれ方です)

ひとつひとつを見ていくと、気になる点もいくつかあるのは事実です。
景の親もゆいの親も母親が主に描写されて、父親の存在が薄いなぁ…とか、全ての発端であろう「まいこの父」は、制裁を受けたとはいえ現在はあんな感じで興信所に簡単に探されてしまうような普通の暮らしをしているんだなぁ…とか。いくらでも考えようと思えば尽きませんよね。

描き下ろしだというエピソードのラストシーンは、ゆいがリアルに感じられるシーンでした。人間ってそんなに弱すぎるもんでもないけど、強くもないんです。

まいこちゃんがいろいろ気になりすぎる登場人物でした。彼女も同性愛者でした!というのは、ちょっと都合が良いなぁというのもありはしますが、彼らの物語のこれからにも確実に関わってくる存在ではありそうで。ゆいたちは、「ふつう」にとらわれて「ふつう」と闘うためには「愛を証明」しないとと思っているようですが、どこかで自分の気持の保ちようを見つけられるといいよね。

ここまでの皆様のレビューも長文が多いことからも分かるように、色々と考えさせられてしまうという点でも一読に値する作品だと思いました。

あと、表紙のデザイン、とても良いですね。

4

ゆいの覚悟

超ネタバレ注意

愛されたかった過去を、愛することで補てんしようとして更に傷ついた男と、
愛していたのに幼すぎて引き離されてしまった過去を、バリバリと力尽くで取り戻す男の話。

第1話、2話を読むと、「ショタ」の一言が大地雷の方にはもうこの時点で放棄案件だろうけど、これが話が進むにしたがって、5話目で大転換。
とにかく最初から、ゆいくんの覚悟が違う。
逃げたこと、引き離されたことを後悔し続けながら成長して、再会後も、憎まれていることを承知で、それでも好きで、好きで、逃げられても、まだ好きで。
この着地点、逆転リバ好きとしては「神」です。

4

一言で言うと

はらだワールド全開です。

3

普通って何??

あらすじを読んで、賛否両論分かれるだろうなと思ったのですが、まさにでした。
個人的にBLには胸キュンや萌えを求めているため、そうした感情には合致しませんでした。
圧倒的なパワーや世界観の描き方はさすがだと思いますが、好きかそうでないかですね。
こういうのもPTSDとかになるのでしょうか?
私は専門知識がなくて分かりませんでしたが、今回のような幼少期の強烈な体験ってただの純粋な愛情から来るものには思えなくて、病的に見えてしまいます。
親に普通を押し付けられて、その期待に応えられないことから壊れそうになっているにいちゃんが哀れで、周りを切り捨てる覚悟を見せているゆいの方が潔いです。
結局周りの目をどう捉えるのかということを言いたかったのでしょうか。
ただ、それもゆいの最後のシーンで見解が崩れて、スッキリしない奇妙な読後感です。
やっぱり小児性愛や薬物など、社会的に正とされていないものを受け入れるのは難しかったので、私も一般常識を外れられない人間なのかもしれません。

5

神レベル

このレビューに書く話かどうかはわかりませんが、少しだけ自分の実体験の話を書きます。実体験と作品を織り交ぜて欲しくないという方は読まずにスルーをして欲しいです。丁度この漫画が連載している時期に会社の上務に呼び出されて普通を求められたということがありました。私自体確かに性格的にちょっと変わり者として会社に認知されていて、それでもこの会社に受け入れていると思っていたのですが、指導が入り、何故か指導の場にいかにも女性社員らしい社員が同席して、その後病院に行く事を強制されたという事がありました。(女性社員の事は慕っているし、上務は良かれと思って進めたので悪くは無いです)ああそうか、成る程、と思っていた時に、この作品に出会い、一言一言が胸に突き刺さり泣いてしまった事を覚えています。よほど悔しかったんだなぁと笑

この作品は性犯罪は良いか悪いかに焦点を当ててるわけではなく、世間からズレたマイノリティを可哀想な目で見るわけでもなく、誰にでもある一般的な世間の普通に対するズレを固定する方が良いのかどうなのかという部分だと思います。わかりやすい性犯罪をただアウトサイダーの一例として使っただけなんだと思っています。ゆいの高校生という年齢だからこそなんでも出来るんじゃないかと思う事ができているその力、書き下ろしで付け足された少しだけ大人になってしまったゆいの現実に抗うことのブレが少しずつ出てきているシーンなど、はらだ先生の現実における抗いや突きつけは私の中では勇気になる作品でした。そしてはらだ先生らしい主観性を与えてくれるマイという人物は現実の中でキーを与えてくれていると思っています。

レビューを全て読んで賛否どちらもなるほど!と思うところがあり、とても興味深かったです。景の母親の顔が無いのは私から見たら世間の目という主観でした。あと、ゆいは薬を飲んでいたという人が多いのですが、私は完全に薬は飲まないで路駐に捨てていると思っていたのですが、どっちなんでしょう?カバー裏にある相関図が考えさせられてとても面白かったです。この作品た是非はらだ先生にどうしてこの作品を作ったのかを聞きたいなぁとも思いました。

21

作品として、愛しいものです

私はこの『にいちゃん』が気になっている方に向けてレビューを書いてみたいと思います!笑

まず設定とあらすじだけで、普通地雷だという方がほとんどだと思います。
間違いなくBL、中〜上級者向けのお話です。
お子様がいらっしゃる方は抵抗があるかもしれません。
読んで『楽しめるか』という観点では、フィクションとして割り切れる方だと思います。
初心者の方は、ある程度数をこなしてから読んだ方が良いかも。やや重めのストーリーです。

しかしせっかくBLというジャンルに踏み込んでいるのならば、一度読んで欲しい作品だと私は思っています。

お話の詳細は皆さま書かれているので、ざっくりいうと『神作品』です。
絵柄は【やたもも(1)】や【やじるし】などと比べると、全体的にしっとりとしていて、色も暗め。ストーリーとマッチしていて素敵でした。

受けであるゆい君は、最初は瑞々しくとても可愛らしい、中盤から後半にかけては、人間味が増し、どんどん色っぽくなっていきます。

にいちゃんは、表情の一つ一つが二次元ならではのリアルです。
また激しく絵柄が変わります。ストーリーの展開上、好青年・老け顔・やつれる・凹むなど、にいちゃんの精神状態と合わせて見ると、より面白いです。

題材、といっていいのかわかりませんが、読むと大きなテーマにぶつかります。
内容が内容ですから、自分が萌えるとか、神作品としてレビューすることに悩みました。


でも、【にいちゃん】面白いですよ。

作品と一緒に悩み考えるも良し、きゃードキドキ怖いドキドキと楽しむも良し!

様々な感想があると思いますが、とっても素敵な作品です。
あとは自萌えとの戦いですかね…٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

ラストは心”引”かれるものでした。
続きが出たらぜひ読んでみたいです。

ちょっと長くなってしまいましたが、
レビューを読んで頂きありがとうございました!

10

漫画一冊で読書感想文が出来そうな

今までレビューなどしたことがなかったのですがどうしても、どうしてもここに自分のレビューを、レビューというとなんだか軽い気がしますから、つまりこの作品の感想を残したかったので書かせていただきます。ネタバレや、私個人の解釈も入っていますので、読まれる際はご注意ください。

初めに、私ははらだ先生の大ファンです。
一番好きな漫画家さんです。
いつもこの方の登場人物の表情の描き分けと言葉選びのセンスに震撼させられています。
今作も例に漏れず、大好きな作品となりました。
容易には人様に薦められませんし、非常に衝撃を受ける内容になっています。しかし、この作品は間違いなく私達の新しい思考の扉を開いてくれると思います。既に開いておられるのなら更に深く、深く考えさせられることと思います。


そして、予想の斜め上を行くストーリー構成には頭が下がります。だから評価は最大級のものにしたいです。
…つまり、私は神評価を選ばせて頂きます。

けれど、私の中でこれは「神」ではありません。
これだけ人間の黒く暗い部分をさらけ出したような作品です。「最高」であっても「神」ではないですね。

…つい自分語りをしてしまいました。
ここから本編のことを書こうと思います。


まず、私の中には、作者様が描かれた登場人物の人格を否定しないという前提があります。誰々の人格が気に入らない、クズだ、この人格はストーリーに都合が良過ぎる等々。それらは単に読み手の感覚(”まとも””ふつう”などの基準があてがわれますよね)であるからです。
一見自分の納得のいかない人格をもった登場人物がいたとします。しかしそんな人も、私達が知らないだけで実際にいるかもしれないですよね。また例えいなくても、マァ十人十色とか言いますでしょ、世界にただ1人、存在しても可笑しくない訳です。
これははらだ先生の作品に限らず、どの様な作品でも私が思っていることですが。

さて、先のレビューの方々が割と まともって何、ふつうって何 への考えを書いておられるので私も考えてみました。
男同士で愛し合うことや、(作中の言葉を借りると)13歳以下の人間とそれ以上の人間が愛し合い、「一線を越え」ること…。
世の中、多数決で回っています。斯く言う私もきっと大抵は多数派に居る人間でしょう。集団Aの中で一番数の多かった意見が総意となる、これは私達にとって当たり前で凄く楽なこと、と同時に自分が少数派に回ったときはとても苦しいといえます。
今、この世界の総意は上記の行為を「気持ち悪い」と一蹴します。私達はこの話が漫画であるから登場人物に感情移入出来たり、現実とか世間とか解ったつもりになっている場合があり得ますよね。本当に、身の回りでそれがあったときの自分の対応は如何なのかと考えるとぞっとするものがあります。
この作品が現実のストーリーであるとするならば、彼らは最も世間に受け入れられ難い条件を兼ね備えていると言っても過言ではありません。
従ってふつう、まとも、というのはより多くの人々の考えであり尚且つ相対的であるといえます。他者評価によって自己の何たるかが決まる現在、許されねば、認められねば、社会的に居場所をもてません。上に定義した通りが ふつう であり まとも であるなら、”ふつうでまともになれば ”確固たる足場は世間様から貰えるのです。

ーーーにいちゃんのこと許して理解できるのは世界で唯一、俺しかいないよ

今までのことを前提にこの台詞を考えるなら、景は、脆くとも、一人分の足場を手に入れたといえます。ゆいに、認められたのですから。
逆に、ゆいも景に認められています。一歩も動けないような足場に、2人で、その下を気にしながら乗って居る様が目に浮かびます。
大衆に迎合していくのか、それとも周りを切り捨ててでも愛を貫き通すのか。私が断言してしまう答えではないですし(答え自体は出ていても)、また、この問題は永遠に終わらなくていいとも思います。


次に、皆様のご指摘があまり無い「証明」という言葉に着目しました。
私は「証明」という言葉が、そこで、ここで、あのシーンで、と出てくるごとにその言葉の堅苦しい雰囲気に引っかかりを覚えていました。
それに、話し言葉なので主語がない。一体彼は、彼らは、何を証明したいのだろうと悩みました。オビでは”愛”ですが。……そうですか、愛を証明するのですね。
この話での「証明」は次々と形を変えていきます。再会時、ゆいにとって 「証明」は景から逃げないことでした。それが、ゆいとまいの2人で景の家に押し掛けるときには ゆいが景の「愛されたい」を「証明」するような、そんな使い方になっています。最後には、人前でキスすること。それが2人の「証明」に変わりました。
数学の証明の様な、何か条件が揃えばAだといえる様な、そんな話ではないのに「証明」という語を使ったことに私は違和感を感じたのだと思います。
きっと、「認めて」貰う為に証明が必要だったのでしょう。互いに足場を用意する為に。
何をもって証明されたとするかは、この場合、それぞれの感覚によるものなんでしょうね…。
「証明」には理由や根拠が必要です。上記の言動が、彼らなりの〇〇の証明の根拠となるものだったといえそうです。

最後にちょっと萌え語りを。
私、受けが学ランの上だけ着てる状態が凄く好きで…同じくはらだ先生の「やじるし」を読んでからずっと虜になっていたんです。パワーアップした濃厚学ランエロの提供、ありがとうございます、はらだ先生。

さて、長々と書いてきましたが、もしここまでお付き合い下さった方がおられたのなら、本当に本当に、ありがとうございます。
1人で語るとはいえ、誰しも人に認めて貰いたくて仕方ないですからね、うふふ。

13

マザコンによるマザコンのためのマザコン物語

はらだ氏の作品はだいたみ読んできましたが、その中でも終盤で台無しになった失敗作です。
世間の感想に納得がいかないのでレビューとしてこちらに投稿させていただきます。
結論から言えばこの作品はマザコンの言い訳物語です。

まず注目して欲しいのはこれまでのはらだ作品の「女性キャラ」の扱いと今回の「景の母」の違い。
この作品のほとんどの人間には「顔」があります。
景の”治療”に宛がわれた女性にも「おじさん」にも「世間の目」とされる多くのモブにすら「顔」があります。
その中で重要人物である「景の母」にだけ「顔」がありません。
そして他のキャラクターに比べて「景の母」だけは「異様にファンタジック」です。
ゆいの両親の「幼少期の性的暴行事件のために過保護になる」は現実で考えられる範囲内で、
大学生になれば一人暮らしも許すほど常識の範囲内のものです。
「幼少期の刷り込みなのか恋愛感情なのか分からないが景が好きなゆい」も
「見た目は清純そうに振舞っているが、抱えているものと世間に折り合いをつけている舞子」も
背景があるからこその歪みで、終盤の行動もそれらを土台にしているが故の行動です。
しかし景の母だけはなんのバックも見えず「ただ異常な母」なだけです。
「性的暴行を受けた息子」に対して股間を強打して死ねと迫る。(その際に感情的な面がまるで見えない
それほど潔癖なのかと思えば明らかな商売女に頼る。
行動がちぐはぐで、この母親だけ「キャラクター」ではなく「人形」で浮いています。
そして最大の問題はその「人形の母親による矯正」が「子供(ゆい)に手を出すきっかけ」になっていることです。
「子供に性的魅力を感じる小児性愛で手を出した」のではなく
「母親の矯正によって歪んで、それに反発して手を出した」となっているのが残念でありません。
これまではらだ作品では女性も「物語の都合のいい人形」せはなく「キャラクター」としていきいきと描かれていました。
しかし、この作品は「児童性愛者がテーマ」の皮をかぶった「マイノリティの問題」の皮をかぶった「全部ママが悪いんだ」物語になり、その「マザコン思考」のために「ファンタジックな母」という人形を使っています。
はらだ氏であってもこのような「都合のいいファンタジックな女像」を使ってしまい、その上それを周囲が絶賛してしまうのが残念でありません。
そしてこの作品とそれをありがたがる周囲の問題は児童性愛を「異性愛のように”個人のなかにある純粋な欲望”」として見れず「ママのせいで世間に反発してやってしまった」と言い訳を用意しているくせに児童性愛とは、マイノリティとはとリアルの問題とリンクして語りたがる連中を輩出してしまったことです。
「この作品を非難する人は本質を見ていない」というのをよく見かけますが、むしろこの作品に嫌悪感を感じている人間は「児童性愛=個人の中の欲望」として見ているために、それを無視した作品作りと信者の反応に嫌悪しており、よほど審美眼があると考えられます。
ここまで長々と語りましたが、はらだ氏個人の話ではなく、編集が手を加えて「言い訳」をねじ込んだ可能性もあるので(それほどまでにこの母親ははらだ氏らしくない)次回作に期待したいです。

13

間違いなく大傑作だけど認めたくないし、僅かでも萌える自分に吐き気が

初投稿です。あまりにも、あまりにも、なので勇気を出して。

大好きな作家さんの待ってましたな最新刊ですが何度も吐きそうになりました。
本当に気分が悪かった。作品も、だけど作品以上に、
ドキドキして読んでる自分に嫌悪感が。
これって実はきっと自分的に「神」だし「萌2」なんだろうけど認めたくない。
「まともってなに」「普通とは」のテーマは大いに結構なんですけど…


さすがに幼少期云々とラストはなぁ…
予想できず、読み進めドキドキして読み手の想像を遥かに超える「萌え」を
提供してくださる素晴らしい才鬼溢れる稀代の天才漫画家なんだと思うんだけど
そうなんだけど、そうなんだと思うんですけど。
これは自分が思う「BL」でやることじゃない!って思っちゃう。
法とか倫理とかかなぐり捨ててまで描くべきなのか?!
読み手の心に届く届かないとかそんな感情的かつ観念的な問題ではないような。
あと、こんなの受けるとBL規制待ったなしだよ18禁になるわ勘弁してくれ!

…なんてことも過るが、いっそ規制入ったほうがこっちも楽になりそうな気が。
すんごくしんどかった。読後何分も経ってるのにまだしんどいし、
そのせい?!か書いてるこのレビューも支離滅裂かと(笑)。

とにかく作品としては「面白い」んだろうけど、
是か非かで言うと非だと言いたい。
こんな自分は作中の登場人物以上にもしかしたら
「まともであること」に囚われているのかもしれないけど…
でも自分は自称他称クズ人間だけど、
少なからず「萌え」としてな商品提供する物でこれかぁう~ん…と
「BL」だからこそ、どこかで線引きしておきたいなぁ…って。

こんな長文書いててもまだなおグラグラしてる状態。
あぁ、大傑作ってこれですね。
が、認めたくないし、好きではないです。

13

警鐘を鳴らされているのは誰か

蛇龍どくろさんの「エンドレスワールド」や、槇えびしさんの「みずのいろ。」を読んだ時の衝撃に近いものがありました。

まず、「やたもも」と一緒に出たことが個人的には両出版社グッジョブ!と思っています。(はらださん自身がそう希望された可能性も高そうですが)
2作品を立て続けに読んだことで、やたももの2人を祝福出来て、にいちゃんの2人を祝福出来ない自分に「なぜ?」と自然な流れで疑問を沸かせてくれたから。

なぜにいちゃんの2人を祝福出来ないのかというと、それはもう単純に、私の目には2人の愛が「不健康」にしか見えないから。

そこにもう一度投げかけられる「なぜ?」
これはもう立ち止まって腰を据えてしっかり考えるしかなくなっちゃう。

本作品が問うているのは「まともってなに?」のその先にある
「「まとも」から外れた人間は死ぬしかないんですか?」ってとこだと思う。

この作品が児童ポルノを肯定しているものではないことは私もハッキリと書き残しておきたいです。
はらださんが作中でにいちゃん(景)の行為を肯定するようなことは一切ないし、むしろそこに愛があろうとなかろうとそれは犯罪になるのだとしっかり書かれていて、そんなことは知ってるよと断った上で、「大人と子供の愛はいけないことなのですか?なぜ?」と投げ掛けているのです。

この作品を通して警鐘を鳴らされているのは、自分の価値観を否定されることなく生きてこられた「幸運な」まともな人達の方なんじゃないかなと思うのです。

マイノリティはそのおかしな思考を「矯正」して、マジョリティに迎合するべき
(なぜならマジョリティの価値観こそが「正しい」から)
──本当に?
矯正できないのであれば、「異常」とレッテルを貼られることも致し方なし
(自分達が「正しくない」ことを目を逸らさずに受け入れなさい)
──本当に?

自分達が「正しくない」側になってしまったら、この乱暴な物言いを黙って受け入れられますか?
迎合を強要するということは「死になさい」と言っているのと同じことですが、わかっていますか?
と、物凄い殺傷力でグッサグサと刺しにかかってるセリフやモノローグの数々。
その熱量に圧倒されます。

題材がセンセーショナルであればあるほど感情的な賛否が巻き起こる裏で、ちょっと冷静に考えてみようかという人も増えると思うんですよね。
BL読者に「同性愛はいけないことですか?」と問い掛けても多分そんなに議論にはならなくて(実際「ネガ」の中でもはらださんは近しい問いを投げ掛けていると思うのだけど、良くも悪くもあちらは萌えBLとして消化されてしまっている)、「では小児性愛はどうですか?」ここまで投げ掛けられると、多くが子持ちであろう読者層的にも読み流せなくなる人がたくさん出てくる。
このご時世にわざわざこんな爆弾投げ込む意味は、そこに期待している部分もあるんじゃないかなって考えちゃう。

「マイノリティには自分らしく生きる権利はないのか」
はらださんが最後に出すアンサーが悲しいけれど、そこに寄せられる否定派の感想まで全部込み込みで、これが結局のところ現時点での「現実」なんだよな…彼等に精神安定剤(抗不安薬)を飲ませている原因の人達はその現実に気付くこともない。
せめて小さな世界で救われていられればいいけれど、現実はそんなに甘くはない。

自分の趣味嗜好は一旦捨て去って、5段階評価なら星5つ付けざるを得ない作品でした。

17

濃い

たった一冊でこの濃厚なストーリーはさすがはらださんといったところ。
これは続きはなさそうですね。どうしてもここまでマイノリティーだといわゆる幸せにはなれないという感じ。でも収まるとこに収まった。
読み応えばっちりで、内容もすごく面白かった!
私はそこまで重い話だとは思わなかったけど、ライトでないことは間違いない。
ラブより執着よりかな。
そして終わり方がなんとも言えない。そこにはらださんのメッセージを感じました。

5

それなら愛って

はらださんの進化の勢いに驚愕

3

衝撃的な作品

今までのはらだ作品の中でも、1番と言っても過言ではないほど衝撃的な作品でした。読了後、何とも言えない多幸感と悲哀を感じました。

また、「普通とは」を考えさせられる作品でもありました。はらださんにしか描けない作品だと思います。

万人ウケするものではないので、迂闊におすすめは出来ませんが、読んで損はありません。

5

もはやBLではない

まいこ父が受けてたような法的な制裁から逃げたものの、自らの手で作り出してしまった「ゆい」という名の地獄から結局逃げられなかったにいちゃん。
BL作品として楽しめないかもしれないが、一本の物語としてはあまりにも素晴らしい完成度なので、「神」で!

5

性マイノリティとは・・・を考えさせられる作品

「異才」「天才」という言葉がぴったりの「はらだ作品」は、他の方も
書いているように全ての作品がある意味ぶっ飛んでいます!
(それがまた素晴らしいのですが)

この作品は雑誌掲載の時から読んでいましたが、最初から通してコミックスを
読むと「にいちゃん」の壊れ具合がよくわかりました。

そして最後の描き下ろしを読んでまた驚きが!

雑誌ではにいちゃんが親元を飛び出し、人前でもゆいとキスできたという
自分の壁を乗り越えた感(ある種のハピエン?)で終わっていたのですが、
描き下ろしではゆいにも迷いというか、一筋縄では行かない世間との
ギャップというか、やはり性差別から逃れられない現状のようなものが
垣間見え、現実社会での難しさを痛感しました。

コミックの域を超えて考えさせられる「はらだ作品」でした。

6

今までの作品で一番毒が強いです

この作品に萌えはないなぁと思って神にしました。
内容は賛否両論あると思いますが私は好きです。

よく子供相手の性犯罪のニュースを見ると目くじら立てて、変態!理解できない!という人を見かけますがその度に私は違和感を覚えていました。
自分の普通と比較して、なんでも否定してしまうのはなんか違うなと。
はらださんはそんななんとも言えない私のモヤモヤを作品にしてくれたと読んでてちょっと関心してしまいました。
BLとして求めてた萌はなかったけれど、話が面白くて最後まで夢中で読んでしまいました。

今までの作品もぶっ飛んでたけど、今回は更にぶっ飛んでて毒が強いです。

はらだ作品として読むと普通に読めると思いますが、BLとして読むとちょっと重すぎて読めない人も多いかと思います。
はらだ耐性がない方は他の作品で作風を知ってから読むのをお勧めします。

9

はらだ先生の最高傑作なのでは?

まず、扱っているテーマ的に、賛否両論あるとは思う。
だけどわたしは、すごく心が動かされた。

ネタバレしない程度で書くね。

何て言えばいいのかな、単純に「エッチなお兄さんが幼い男の子に手を出しちゃいました」っていう程度の話じゃないんだよね。
レビュー読んでると、結構批判的なのがあったりして、感じ方は人それぞれだから批判するのも全然アリだと思うし、大人が子どもに手を出すって性犯罪だからさ、
批判するのは間違ってはいないんだけど、この作品の本質はそこじゃなくてさ。


誰でも絶対に持ってる「誰かに受け入れてもらいたい」っていう欲求とか、
(それは、肉体的にも、精神的にも)
子どもの為にと良かれと思って「普通の価値観」を押し付ける親ごころとか、
自分をかまってくれる人をつい好きになってしまうっていう自然な気持ちとか、
人に言えない秘密を持っているからこそ他人の秘密にも寛容になれるっていうこととか、
理解し合えないなって人種(例えば家族とか)を簡単に切り捨てられる人とそうじゃない人がいるとかさ、

そいういう人間が持ってる色んな感情がめちゃくちゃ深ぼりされてて、それがBLになってるって所がこの作品のすごいことだと私は思うんだ。

しかもさ、女キャラがまたいい味を出してるんだな(笑)
ナイスキャラなんだわ(笑)


で、最初こそ、幼児に手を出した「にいちゃん」に嫌悪感を抱いたけど、読み終わると、不思議なことに、ここに出てくる人で誰一人として嫌いな人がいなくなるんだよね。
むしろ、そのにいちゃんすら愛おしく思えてくる。
きっとそれは、登場人物に色んな感情の幅があるから、その中のどれかと自分の感情がリンクする部分があるからなんだと思う。

言ってしまえば、心の感情の幅があったり、人生で色んな経験をしてきた人ほど、心動かされる作品なんじゃないかな。
(自画自賛してるわけじゃないけど)
逆に、経験してきた感情の幅が浅い人ほど、腫れものを扱うみたいに「これは犯罪!」って嫌悪感を示す作品なんじゃないかなと思う。
どっちが偉いとダメとかそういうんじゃなくて、読み手を選ぶなあと。

そもそも、男同士の恋愛とかセックスを主食としてるわれわれ腐女子が、子ども×大人になった瞬間「それは別!犯罪!」って目くじらを立てるのもなんだかなあ、と思うわけです。
好きな人に受け入れてもらいたい、愛してるって証明したいっていう感情に、年齢はないんじゃないかなあ。

本を手に取った最初こそ、同時発売されていた「やたもも」のついでに買ったようなものだった。
あらすじ的にもちょっと性犯罪チックな雰囲気だな、試しに買ってみるか、はらだ先生好きだし、みたいな。

1冊の完結ものとしては間違いなく今まで読んだBLで1番良かった作品。
途中目頭が熱くなって本気で泣きそうになったし、最後は子育て観というか、親とは、愛とは、みたいな深いことを考えさせられた。
もちろん、BLとして萌えたしムラムラもしたんだけども、これは
BLっていう枠を軽く超えている傑作だと私は思う。

35

はらだ先生流石…

はらだ先生のコミックは今まで読んだ物もすべて大好きなのですが、今回のは特に感動した作品だったと思います。犯罪になる様な行為が描かれているし、痛々しい表現も多く、好き嫌いが別れる作品では有りますが、好きな人はかなり好きだと思います。リアルな世界観とキャラクターの表情がとにかく迫力があります。気になる方は確実に読む事をおすすめします。
この漫画を通して思ったのは、親や世間が正しいと思う事を押し付ける行為は子供を苦しめるのではないかと言うことです。世間が言う‘’当たり前”を押しつけて、生き方を矯正されていくのは、必ずしもその子にとって良いことではないと言うこと。
しかし、こういった事は現実でいかにもありそうでしたので、実際私も共感することもありました。
一般的な人間とずれた生き方をする人間がもう少し受け入れられる世の中になれば良いのに…と思いました。

8

読み終わってしばらくして、やっと気持ちに整理がついた

はらだ先生の作品は、痛いほど感情がこちらに伝わってくる。例え自分の理解し得ない出来事の話でも、グッとその感情に引き込まれてしまう。残酷なシーンでも目を背けることができないし、「なんか怖いし読むのをやめよう」って本を投げ出すこともできなくなる。そこが魅力だと思います

9

BLの壁ぶち破りすぎた気がする

めちゃめちゃ発売を楽しみにしてたはらだ先生の新作。
はらだ先生大好きなんですが、ごめんなさい今回はかなり酷評になってしまいます。
ネタバレもかなり含まれますので、見たくないかたはスルーしてください。








以下、私個人の感想です。
はらだ先生独特の異常感が好きでしたし、期待してはいましたが、ちょっと登場人物が異常すぎて読後感は「怖い・重い・異常」という印象でした。描き下ろしが・・・、あれがなければもうちょっとだけ軽く終われてたのに、描き下ろしでダーク感倍増しました。

普通のレールからはずれた彼らからして、まともってなにとか、普通の人に見えるようにしとけばいいんでしょとか、そんな感じの世界なんですけど、いくら背景にそういった思考に至るまでの経緯が描いてあったとしても、犯罪は犯罪だと思ってしまうんですよね。

少年だったゆいに手を出そうとしたにいちゃんの過去、自分が幼い頃に愛し合っていたオジサンがいて、そのオジサンが捕まって、だけど当時のその関係を自分の中で正当化する為に幼いゆいに声を掛けた、と。幼いゆいに行為寸前で逃げられゆいの母に見つかり軽蔑の目で見られ罵倒され、ゆいに憎しみを覚え、再開してから復讐の為に凌辱。ゆいは幼き頃にいちゃんにされた行為が忘れられなくて、すっかりそういった性指向に成長し、会えないにいちゃんに想いを馳せながら育ってきた為どんなことをされても受け入れる。途中で今度はにいちゃんが逃げ出して実家に戻り女をあてがわれて嫌気がさし、昔愛してくれたオジサンに会いに行くも、オジサンは自分の事なんかもうわからなくてショックを受け、結果ゆいに戻るっていう。そういう話の流れで総括すると、にいちゃんはゆいに対して、最後まで恋愛感情はないんじゃないかと思うんですよね。ゆいだけが唯一自分を受け入れてくれるから、ゆいに逃げてるようにしか思えない。最終的にはクスリで昔の明るいにいちゃんに戻って良かった、て。いや良くないっしょヤバいっしょとしか思えなかったし、最後両親には普通のリア充大学生の顔を見せたあとに帰り道でにいちゃんと同じように煙草とクスリをやるゆい。自分たちは間違っていないと言い聞かせながら。犯罪者が犯罪者を生むってことを言いたいのでしょうか。BLというカテゴリーではありますが、この本のテーマはちょっと違う方向にある気がしてなりません。何のためにBLを読むのか、BLに何を求めるのかは人それぞれだと思いますが、私が良いと思う基準は萌えるかきゅんとするか切ないか話がおもしろいか等ですが、お話自体は凝っていますが私が思っているBLの萌えとは違いました。これは性犯罪と薬物犯罪に至るまでの人間心理のストーリーだよっていう事なら素晴らしいと思いますが、実際そういうストーリーを求めて購入してなかったので自分の中でかなりショッキングでした。もちろん今作をBLとしてはらだ作品として素晴らしい!萌える!と思う方もたくさんいらっしゃると思います。否定する気はありません。あくまで一個人の意見としてこう思う人もいるんだな程度に思って頂ければ幸いです。

30

普通が他人とずれてると辛いなっていう…

どこが神かと言われると胸を張って言えませんが、こんな考え方をしたことがなかったので終始口を開けながら見てました。
にいちゃんも少年だった頃に年の差のある大人と愛し合っていて、それを幼いゆいに重ね合わせて自分もまた同じことを繰り返して…という話で。
実際問題、大人が少年やら少女を好むことはあっても、少年少女側が好き好んで受け入れるわけもなかろうと思っていましたが…この漫画の序盤を読みながら、ああ子供って流されやすい上にエロに関しては知識ないのに興味だけは津々なんだよなぁと割とすんなり読めました。そしていざそういうことになって、こわくなって逃げ出したのもリアル。内容がリアルすぎて、テレビの少年に対する猥褻犯罪とかのニュースの裏側もしかしたらこんなんなの…?と錯覚してしまいそうになるくらいリアルに感じられました。
普通っていうのは、それぞれ一人一人違くて、自分の普通を他人の普通の秤に乗せられてあれこれと否定されるとどうしようもなく不安になったりしてしまう気持ちとか、その普通の範囲が個人じゃなくて世間一般ともなると、その不安たるや想像もつかないなと思いました。景の親から手紙が来たシーンなどは読みながらこっちまで苦しくてもだえました。

ゆいは幼い時ににいちゃんから逃げてしまってからずっと思い続けてる健気な子で、景はそんなゆいの思いを踏みにじる粘着な男なのかと思いきや、後半はその逆転で、景はもうゆいとのことを切ってにげようとするわ、ゆいはにいちゃんが受け入れてくれるならいつでも親を切れる子だったり、二人はなかなかすんなりとくっついてはくれません。
最終的に景は結局両親に本心を打ち明け、受け入れてもらえずゆいのところに戻ってきて…という収まり方でした。
ようやく思い合えるのか…と心穏やかになったのも束の間、ゆいはずっと親や友人の前では自分を普通の人間のように装い続けていることに疲れているようです。なかなか幸せになるのは簡単では無いようですが、実際そうだよな、とも思いました。
現実ではこうもいかないとは思いますが、この話だけを読むと、この物語の中の登場人物に悪者は1人も居ないなと感じました。結局みんな自分の普通の中でしか物事を判断出来ないんだろうなぁ。自分も含め。
すっきり終わる話ではありませんが、はらださんのダークだけど何か深い話を読みたい方はぜひ読んでほしいです。一冊まるまる2人の話なので読み応えもありますよ!
リバ表現がもろにあるので地雷な方はお気をつけて!
勝手な自分解釈な感想ばっかりですが、はらださんの話は外道なものが多いのに共感できることが多くて大好きです。

14

はらだワールド満載。

電子書籍で2話目まで読んでましたが、コミックス化されると聞いて発売を楽しみに待っていました。

内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。






主人公はゆい。表紙の彼です。
ゆいは小学生。家の方針でゲームを持たせてもらえず、内向的な性格という事もあって友達と仲良くなることができない。家に帰っても両親は共働きでいつもひとりぼっち。そんなゆいに、ゲームを貸してくれて遊んでくれる「にいちゃん」の存在ができます。

まだ子どもで性的なことは何も知らないゆいに、触ってくるようになるにいちゃん。
「にいちゃん」の行為が性的なことだと理解できない無邪気なゆい。
その無知さにつけ込み行動が徐々にエスカレートしていくにいちゃん。

そんなある日、行為に及ぼうとした「にいちゃん」に恐れをなしたゆいが逃げたことでにいちゃんの今までの行為がゆいの母親にばれることになり…。

というお話。

ゆいとにいちゃんがそれぞれ引っ越したことで接点が完全に断たれてしまう彼らですが、にいちゃんに会いたくて昔住んでいた街にゆいが探しに行き再会します。そこからゆいがにいちゃんに凌辱される日々が始まります。

かつて逃げ出し、にいちゃんを裏切ったことを贖罪したいゆい。
そんなゆいに復讐するかのように、ゆいの身体を玩具のように扱い続ける「にいちゃん」。

と、ここまでならにいちゃん外道!という話なのですが、さすがはらださんというべきか、この話のキモはゆいが凌辱される話ではない。

にいちゃんが、なぜ、ゆいにそうした行為を働いたのか。

にいちゃんの過去。
ゆいの同級生であり、彼女になる舞子の存在。

そうしたものが少しずつ明らかになってきて、にいちゃんの「本質」が見えてくる。

はじめはゆいが被害者で、にいちゃんが加害者。
そういう図式で話が進みますが、にいちゃんのバックボーンが見えてくるにしたがって、にいちゃんが可哀想で…。

そして、にいちゃんのすべてを理解し受け止めたのが、ほかでもないゆい。
自分への行為が、にいちゃんが自身を好きだからではない、と気づきながらも、それでもにいちゃんを欲し、求め、にいちゃんを受け入れようとする。
子どもで、健気で、と思っていたゆいの男らしさと、そんなゆいが持つにいちゃんへの「執着心」がとても良かった。

はらださんらしい、一筋縄ではいかないストーリー展開に圧倒されました。

あと、舞子の存在感が半端なかった。
はらださんの描かれる女子ってみんな魅力的な子ばかりな気がしますが、彼女がいたからこそ、にいちゃんとゆいの気持ちが重なったんだと思うんです。
舞子の強さがなんともあっぱれでした。

けれど、最後までほっこりするシーンにはならない。
ゆいにしろ、にいちゃんにしろ、理解し、受け入れてくれる「家族」に恵まれないからかな。

帯にも書かれていますが、

ふつうってなに
まともってなに

を問う、壮大なストーリーでした。

表紙も良い。
色遣いやゆいの表情がインパクトがあって目を引きますが、ゆいが囚われているだけでなく、ゆいもまた、にいちゃんを捕まえて離さない、という二人の想いが切り取られた絵柄かと思います。

そして何より、にいちゃんが流す涙が、胸に切なく響きました。

あ、そうそう。
まだ小学生のゆいに、にいちゃんが手を出すシーン。
再会後、ゆいに働く凌辱行為。
そして、リバもあります。
そういったシーンが多いので、地雷な方はご注意を。

16

この作品が収納されている本棚

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