坂下先生の偏愛指導

sakashita sensei no henai shidou

坂下先生の偏愛指導
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
21
評価数
6
平均
3.7 / 5
神率
16.7%
著者
 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大都社
シリーズ
Daito Comics BLシリーズ(大都コミックス・大都社)
発売日
価格
¥648(税抜)  ¥700(税込)
ISBN
9784864951821

あらすじ

嶺緒(レオ)の悩みは『他人が作ったものが食べられない』こと。
でもこれは唯一の友達・わっさんにも知られたくない秘密。
ところが苦手としている数学教師・坂下に知られてしまい…!?
坂下は秘密を守る代わりにと、呼び出してはレオの身体をほしいままにする。
セックスの快楽には慣れても、坂下の本心がわからないレオは悩みはじめ…。
執着系教師×手料理恐怖症クンのシークレット・ラブ
【発行元:秋水社/発行・発売:大都社】

◆収録内容◆
「坂下先生の偏愛指導」第1話~第4話
単行本収録の描き下ろし番外編

※本作品は、電子書籍「坂下先生の偏愛指導」1~4巻を収録した単行本の電子書籍版です。

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レビュー投稿数1

食べる=心を許している相手への信頼

敬語攻めヒャッハー!
山田ロックさんの描かれる美味しそうな食べ物(特に米)の絵がすっっごく好きなので今回の主人公:嶺緒(レオ)の抱える悩みは少々、辛かったです。
また、教師から生徒への教育的指導(not合意)な導入部は苦手な方もいると思います。

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鬼塚嶺緒は遅刻・サボリの常習犯で教師から注意を受けても素知らぬ顔をしていますが、実は母親以外の手作りの食べ物を口にすることができないという悩みを抱える高校生。
嶺緒は他人からの好意を受け入れることのできない自分をどうすることもできず穏やかでない日々を過ごしています。

ある日、罪悪感と自分への苛立ちから思わず漏らした本音を教師の坂下に録音され、そこから坂下の人に言えない「教育的指導」が始まります。

坂下は以前から嶺緒に興味を持っていたようですが、担任でもなく教わったこともない坂下に自分の秘密を知られたこと、そんな自分に性的な興味を持つ男がいる恐怖に呆然とする嶺緒。

生徒指導室に呼び出され身体への「指導」を施されるうちに、気を許しちゃダメだ!→慣れから坂下をからかうという余裕もでてくる気持ちの変化が表情豊かに描かれています。
眉や口角の上がり方ひとつでこんなに顔って変わるの?って思いました。
早いうちから指導として肌色場面がありますが、手指や脚指、舐められてひしゃげる乳首にも表情があってエロかった!

方向は違うけれど共有したくてもできない複雑な感情に悩む2人がこれまでどういう風に生きてきたのかという人となりも自然に描かれています。

他人には理解しづらいコミュニケーションの困難さが皮肉にもふたりの関係を加速させていく展開が面白いです。

坂下との時間が反抗や否定を通り越して安堵になりはじめた矢先、坂下の過去の相手であるハルキ登場。
これが清々しいほど見事な横槍マンで小気味良い!

ハルキの言動をキッカケに坂下の本心が掴めない不安から嶺緒は坂下と距離をおきます。
そこで、あらためて坂下の「どんな嶺緒」でも受け入れる偏った執着こそが自分を解放してくれていたことを実感するのですが、その時の嶺緒の喪失と諦めの混じった表情が切なくて…絶品です←

秘密を打ち明けた際のわっさんが事実を受けとめてくれても受け入れてくれなかったのが悪気がない分、しんどい。
とても面倒見がよく嶺緒の抱えるふたつの秘密にも気づいていたわっさんだから余計に(泣)
屈託のない、わっさんの笑顔と一瞬、期待したあと表情が抜け落ちた嶺緒の対比が本当に本当に切なかった。

共有したいけれどできない。
頭のどこかでわかってはいたけれど世界から取り残された嶺緒の諦めの先に残ったのは、本当の自分でいられた生徒指導室とそこに探しに来てくれた坂下でした。

坂下もまた、これまで諦めてきたなかで嶺緒だけは、と手を伸ばした切実さを最後に見せてくれました。
大人なんだから!教師なんだから!手ぇ出すだけで放ったらかしにしないでね!と思ってましたんでホッとしました。

本編では義父や坂下の手料理を嶺緒が食べられるようになる!という結末にはなっていないのが良かった。
全面的ではなく、少しだけ扉が開く感じがすごく好きです。

【その後の二人】描き下ろし
本編のあと、いくつかの週末を過ごしている彼らをそれぞれの視線で。
坂下に体の一部をくっつけてリラックスする嶺緒がニャンコみたいで可愛い。
ここで、ついに嶺緒が坂下の手料理を口にします!
「しみる~」って最高の言葉だと思います!
愛情ごと体の一部になってる感じが伝わってきて、坂下とともにじ~ん、としてしまいました。
髪をおろしている坂下も見れて眼福~。

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嶺緒が少しだけ開けた扉の陰で見守るような、わっさんが大好きすぎて困りました(笑)
4人兄弟の長兄らしい実直さを発揮している彼の手を握るちょっとバイオレンスな綺麗系の先輩との話もいつか読みたいです!

嶺緒は潔癖というより愛情に飢えているってことなんでしょうね。
それも母親が彼を愛していない、ということではなく注がれる愛より彼の寂しさの分量が大きかったのかなぁ、と思います。

人間の体ってシンプルにできています。
自分が摂取したものによってつくられていて、それは食べ物であったり、注がれる愛情だったり。
愛情の媒体としての「手づくり」だったり。
嶺緒の間口が広がったことが嬉しいです。

電子で先に読んでましたが、コマの大きさと空間で「間」と「余韻」を楽しめるから紙媒体の方がオススメ!


2

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