坂下先生の偏愛指導

sakashita sensei no henai shidou

坂下先生の偏愛指導
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×26
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
4
得点
45
評価数
13
平均
3.5 / 5
神率
7.7%
著者
 

作家さんの新作発表
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媒体
BL漫画(コミック)
出版社
大都社
レーベル
Daito Comics BLシリーズ
発売日
価格
¥648(税抜)  ¥700(税込)
ISBN
9784864951821

あらすじ

嶺緒(レオ)の悩みは『他人が作ったものが食べられない』こと。
でもこれは唯一の友達・わっさんにも知られたくない秘密。
ところが苦手としている数学教師・坂下に知られてしまい…!?
坂下は秘密を守る代わりにと、呼び出してはレオの身体をほしいままにする。
セックスの快楽には慣れても、坂下の本心がわからないレオは悩みはじめ…。
執着系教師×手料理恐怖症クンのシークレット・ラブ

表題作坂下先生の偏愛指導

坂下柊治(数学教師)
鬼塚嶺緒(女子にモテモテの高校生)

その他の収録作品

  • その後の二人・嶺緒視点(描き下ろし)
  • その後の二人・坂下視点(描き下ろし)
  • あとがき(カバー下)
  • おまけマンガ1P(カバー下)

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数4

最近多いと聞く、偏食事情。それにつけ込む変態教師。

こういうのも偏食と言っていいのかしら。「他人の作ったものが食べられない」(気持ち悪いと感じる)という、大人や子供。昔から居たけど、公言していなかっただけなのか。プロの料理人やいつも家で料理をしてくれる母親の料理は食べれるが、例えば幼馴染や友達の家のご飯が食べられない。

女の子にモテモテで、その年頃の女子にありがちな「手作り」のお菓子を日常的にプレゼントされる(押し付けられる)嶺緒くん。再婚した母親の相手、義父となった人の手作りの弁当が食べられない、嶺緒くん。
制服を着崩して、遅刻ばかりする嶺緒くんだけど、本当はそんな自分を疎ましく感じていて。食べられないことへの罪悪感を感じていました。それを知った坂下に付け込まれ…といった何とも嶺緒くんが気の毒なお話なんですが。読み返してみれば、まぁ素質を見抜かれてたとしか言いようがなかったんでしょうね。嶺緒くんいい子なので、本当に気の毒としか…
ちなみに坂下はそういった意味では変態ですが。変態プレイは特にありません。
それより何より、坂下の顔に貼り付けた様な、笑顔になっていない笑顔がホラーです。
そのせいでどことなく不穏な空気感が全体に漂うのではないかと思いました。
友達の和田くん(わっさん)がいい子でホッとします。和田くんのネタバレも最後の方にあるのでお楽しみに!

0

いろいろ惜しい、と感じてしまう作品

試し読みして面白そうだと購入しました。
一気に読んでみて、少々わかりにくい箇所があるとは思いましたが、全体としてはそれなりにトキメキもあり面白かったと思います。

ただ、二度三度と返し読みをしていると、坂下先生やレオ君のキャラ設定の面白さがあまり表に出ないままストーリーが進行していたように感じます。偏愛と銘打っているのにもかかわらず、その偏愛ぶりが大きくクローズアップされず、読んでいていろいろもったいないというか、もっと面白くなるはずなのに作家様自らがブレーキをかけているようなもどかしさを感じてしまいました。

読み終わってみれば、少々変態じみた性癖を持った先生と、潔癖志向の男子高校生とのハピエンもの、という感じで終わってしまうのですが、そこに至るまでのドラマチックな展開が描かれないのが非常にもったいない・・・。
着眼点とかストーリー展開などはすごく面白いと思うので、余計にもったいなさを感じてしまいます。
ページ数の関係なのかも知れませんが・・・だとしたら登場人物や不要な設定要素をそぎ落としてでもこのストーリーのキモとなる性癖やトラウマにがっちり焦点当てて欲しかったな、と思いました。・・・が、これは私の勝手な感想です。作品全体としては、アブノーマルな背徳感のある雰囲気から始まりつつ、幸せな読後感で終わりますので、十分に楽しめるかと思います。

2

偏愛という名の溺愛

山田ロックさん、お名前は存じ上げていたけれど、初読みでした。
絵がとても好き。

高校生の嶺緒は遅刻に茶髪にピアス、制服もちゃんと着ない問題児。
生活指導の教員に注意を受けている際に「指導を代わります」とやってきた数学教師の坂下のことを「目が笑ってなくてこわい」と思っている。
母親の再婚でできた父親がお弁当を作ってくれるけれど、嶺緒は幼少期から母親の手作りしか受け付けない体質。
バレンタインにいろいろな子からチョコをもらうものの、やはり「汚い」と思って暴言を吐きながら捨ててしまう。
その場面を録画した坂下に脅しまじりに「手作りから守ってあげます」という交換条件を出され、呼び出されては坂下の元へ向かうようになるが…。

形は違えど、嶺緒も坂下も愛情にトラウマがあります。
嶺緒はとにかく愛されたい。ありのままの自分を受け入れてほしい。
モテモテだけど、自分の見た目だけしか見ていない相手では信用できないのです。
坂下はとにかく愛したい。愛する対象のすべてを手に入れたい。
愛しすぎるせいで、窮屈になった相手に逃げられてしまうという人物。
もう破れ鍋に綴じ蓋としか言いようのない相性抜群カプです。
だけどお互いに言えないんですよね。
嶺緒は「自分だけが特別」と坂下に言ってほしい。
性的な接触だけでなく、明確な言葉もほしい。
坂下は坂下で、言ったら嶺緒もまたいなくなってしまうのではないかと不安を抱えているのです。
言葉ってほんとにやっかいですね。
本当に伝えたい気持ちほど言葉に出せないもどかしさ。
そこに坂下の元偏愛対象のハルキがちょっかいを出してきたり、嶺緒の親友のわっさんが絡んできたり、こじれにこじれます。
嶺緒の気持ちが切なくて切なくて。
早く結末を!ハピエンを!と、ページをめくるのももどかしくなります。

ハピエンを迎えてふと気になったのは、ハルキも元生徒だったということ。
これ、嶺緒が卒業してからも大丈夫だよね?別に学生萌えじゃないよね?と確認したくなってしまう。
どんなに愛しても離れていかない嶺緒を手に入れた坂下が、このまま落ち着いてくれることを願ってやみません。

個人的には予想通りだったわっさんの恋人の話も読んでみたいです。
描き下ろしには「クララが立った!」的な感動の場面がありました。
お楽しみに。

1

食べる=心を許している相手への信頼

敬語攻めヒャッハー!
山田ロックさんの描かれる美味しそうな食べ物(特に米)の絵がすっっごく好きなので今回の主人公:嶺緒(レオ)の抱える悩みは少々、辛かったです。
また、教師から生徒への教育的指導(not合意)な導入部は苦手な方もいると思います。

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鬼塚嶺緒は遅刻・サボリの常習犯で教師から注意を受けても素知らぬ顔をしていますが、実は母親以外の手作りの食べ物を口にすることができないという悩みを抱える高校生。
嶺緒は他人からの好意を受け入れることのできない自分をどうすることもできず穏やかでない日々を過ごしています。

ある日、罪悪感と自分への苛立ちから思わず漏らした本音を教師の坂下に録音され、そこから坂下の人に言えない「教育的指導」が始まります。

坂下は以前から嶺緒に興味を持っていたようですが、担任でもなく教わったこともない坂下に自分の秘密を知られたこと、そんな自分に性的な興味を持つ男がいる恐怖に呆然とする嶺緒。

生徒指導室に呼び出され身体への「指導」を施されるうちに、気を許しちゃダメだ!→慣れから坂下をからかうという余裕もでてくる気持ちの変化が表情豊かに描かれています。
眉や口角の上がり方ひとつでこんなに顔って変わるの?って思いました。
早いうちから指導として肌色場面がありますが、手指や脚指、舐められてひしゃげる乳首にも表情があってエロかった!

方向は違うけれど共有したくてもできない複雑な感情に悩む2人がこれまでどういう風に生きてきたのかという人となりも自然に描かれています。

他人には理解しづらいコミュニケーションの困難さが皮肉にもふたりの関係を加速させていく展開が面白いです。

坂下との時間が反抗や否定を通り越して安堵になりはじめた矢先、坂下の過去の相手であるハルキ登場。
これが清々しいほど見事な横槍マンで小気味良い!

ハルキの言動をキッカケに坂下の本心が掴めない不安から嶺緒は坂下と距離をおきます。
そこで、あらためて坂下の「どんな嶺緒」でも受け入れる偏った執着こそが自分を解放してくれていたことを実感するのですが、その時の嶺緒の喪失と諦めの混じった表情が切なくて…絶品です←

秘密を打ち明けた際のわっさんが事実を受けとめてくれても受け入れてくれなかったのが悪気がない分、しんどい。
とても面倒見がよく嶺緒の抱えるふたつの秘密にも気づいていたわっさんだから余計に(泣)
屈託のない、わっさんの笑顔と一瞬、期待したあと表情が抜け落ちた嶺緒の対比が本当に本当に切なかった。

共有したいけれどできない。
頭のどこかでわかってはいたけれど世界から取り残された嶺緒の諦めの先に残ったのは、本当の自分でいられた生徒指導室とそこに探しに来てくれた坂下でした。

坂下もまた、これまで諦めてきたなかで嶺緒だけは、と手を伸ばした切実さを最後に見せてくれました。
大人なんだから!教師なんだから!手ぇ出すだけで放ったらかしにしないでね!と思ってましたんでホッとしました。

本編では義父や坂下の手料理を嶺緒が食べられるようになる!という結末にはなっていないのが良かった。
全面的ではなく、少しだけ扉が開く感じがすごく好きです。

【その後の二人】描き下ろし
本編のあと、いくつかの週末を過ごしている彼らをそれぞれの視線で。
坂下に体の一部をくっつけてリラックスする嶺緒がニャンコみたいで可愛い。
ここで、ついに嶺緒が坂下の手料理を口にします!
「しみる~」って最高の言葉だと思います!
愛情ごと体の一部になってる感じが伝わってきて、坂下とともにじ~ん、としてしまいました。
髪をおろしている坂下も見れて眼福~。

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嶺緒が少しだけ開けた扉の陰で見守るような、わっさんが大好きすぎて困りました(笑)
4人兄弟の長兄らしい実直さを発揮している彼の手を握るちょっとバイオレンスな綺麗系の先輩との話もいつか読みたいです!

嶺緒は潔癖というより愛情に飢えているってことなんでしょうね。
それも母親が彼を愛していない、ということではなく注がれる愛より彼の寂しさの分量が大きかったのかなぁ、と思います。

人間の体ってシンプルにできています。
自分が摂取したものによってつくられていて、それは食べ物であったり、注がれる愛情だったり。
愛情の媒体としての「手づくり」だったり。
嶺緒の間口が広がったことが嬉しいです。

電子で先に読んでましたが、コマの大きさと空間で「間」と「余韻」を楽しめるから紙媒体の方がオススメ!


3

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