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表題作なんか言えよ

八重樫順
新妻春樹

その他の収録作品

  • If~もしも~ 前・後
  • 加納兄弟の屈辱
  • ナタナエル

あらすじ

甘さとほろ苦さが程よくブレンドされた、会心の最新刊。心に傷を負った男と言語障害をもつ少年の愛を綴った表題作シリーズの他、かの姉妹もかくや!?…の艶笑ゴージャ ス愛憎劇「加納兄弟の屈辱」、天使と人間の淡く悲しい恋を描いた「ナタナエル」の全5編を収録。心に沁み入る切なさとユーモアを、じっくりご堪能ください。

作品情報

作品名
なんか言えよ
著者
鳥人ヒロミ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
マガジン・マガジン
レーベル
ジュネットコミックス ピアスシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784896440201
3.7

(9)

(2)

萌々

(3)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
34
評価数
9
平均
3.7 / 5
神率
22.2%

レビュー投稿数4

生々しい寓話

生々しくて、綺麗な関係。
その整合性故に御伽噺と一蹴する人も
いるかも知れない。
でも、それは必然性故の展開。

0

見えない想いが恋の文字に変わる

 声帯を傷つけて声を失ったヤエ×辛い過去を持つ新妻(←名字)。
 お互い、過去はとても辛いものなのですが、ヤエは健気で前向きだし、新妻も"過去は過去"という性格なので重くは感じませんでした。

 新妻が

  男 前 で 大 人 で 襲 い 受 け 。

 もうすっごくかっこよかった。
「あぁ、美味かったぜ、てめぇのタイヤキは」(←比喩。ヤエの同居人との言い争い)とか、
「ネクタイのはずし方はこう」とか、セリフの一言一言がかっこよすぎて萌える・・・!
 ヤエも流されたっぽいけど、結局ははまってしまったという感じ。

 この二人は、ただの生ぬるい愛じゃないというところが、すごく心にしみた!もう突き刺さる!人間の深みをグイグイとついてきます。
 Hはすごく色っぽかったです。過去の、新妻とお兄さんとの絡みもエロかった・・・。

 人と人とがめぐり合って、そしてお互いにすごく惹かれることって、本当に奇跡ですよね!

2

なんかいえよ

小学生のころ、事故で声を失ってしまった八重樫。
そして、幼いころ義理の兄に犯されて以降たくさんの男たちと身体を重ねてきた新妻。今の二人がこうしていられるのは、過去のその出来事があったから・・・?!
障害者×健常者なお話です。
さすが鳥人作品といいますか、マガマガさんから出てるピアスシリーズだろうとしっかりストーリーの練りこみ素晴らしく(*´Д`*)ノ
お互いに、つらい過去を経験していなければ出会えなかったんだといい求め合う姿がウマ。
受である新妻さん。幼いころに、義兄にエロいことされて、それが思いのほか良くて、その後ずるずるたくさんの男と関係を持った。
それなのに、八重樫と出会い、悩む~な姿がかわいい。
まぁまだまだ何やらアクシデントも起こりそうですが、ほのぼのやっていきそうな二人は見ものですw
■加納兄弟の屈辱
フェロモン振りまき体質の兄。親の借金返済のために始めた男娼の仕事は天職。しかし、ひとつだけ「本当に好きな相手と身体を重ねるとそのフェロモンは消えてしまう」。
最後のオチがシュールで面白かった。
■ナタナエル
天使と少年。
拉致監禁され、性的暴行を受けている少年と、天使が出会う。
普通の人間には見えない天使。天使は少年を救いたいと願い、恋に落ちた。
外に出たいと願う少年の願いと・・・・!?
天使が座るそばで、男(天使見えない)に犯される少年という図が妙に胸をむずがゆくさせてくれました。死エンドが妙にせつなくもあり
ハッピーな続編がみたい

1

お芝居がかった台詞が楽しい

漫画がテンポよく、お話としてよくできてました。重たい設定をコメディーチックに描いており、ノリもよくセリフも楽しくて魅せられました。キャラクターも、面白かったです。

ですが、キャラクターの組み合わせとしての楽しさ、好感はすごくもてたのですが、BLの好みとしてのきゅんきゅんする感じとはちょっと違っていました。カップリングばかりは好みなので仕方ないのですが、年下わんこ×年上の淫乱美人です。
お兄さんが手取り足取り…という感じで、覚えたてのことに年したはすぐはまります。

事故で声を失った八重と、一人で生きてきた新妻。
新妻が毒舌で凛としたキャラなのに、何かが足りないといつもどこか覚めている深いキャラクターです。すごく個性的。
八重はハンデを持ちながら、明るさと前向きさを持ったキャラクター。
この組み合わせだからこそ幸せになれるという「あたりまえ」がきちんとかかれたお話です。

新妻は優しくひっぱってくれるなんてことはしません。せまい世界にいる八重の可能性を、厳しく皮肉に指摘します。外に出た八重が変わっていく様子と新妻自信が抱える不安定さを、今度は外に出た八重が救います。
話そのものはほんとに面白かったので、初めて読んだ作家さんですが、他の作品も読みたくなりました。

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