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表題作白虎王の愛婚~誓いの家族~

雪垂宮紫凰,25歳,白虎の獣性を持つ皇子
蘭千隼,24歳,神子族と人の混血・聖宮候補の元武官

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

愛する皇子と子をなしたい。

獣人国に暮らす千隼は、男ながら子を卵することのできる神子で、皇太子候補の子をなすために、皇都へ向かうことになる。
その護衛をするのは、幼い頃に結婚を誓った白虎の親王・紫凰だった。
しかし結ばれることは許されない2人の前に、千隼を「母上」と呼ぶ白虎の子が、時を渡ることのできる池から現れる。
3人で家族のように幸せなときを過ごすうちに、封印したはずの紫凰への恋心が溢れだしてきて――。

作品情報

作品名
白虎王の愛婚~誓いの家族~
著者
鳥谷しず 
イラスト
高星麻子 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784866570020
3.6

(41)

(6)

萌々

(20)

(10)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
9
得点
143
評価数
41
平均
3.6 / 5
神率
14.6%

レビュー投稿数9

もふもふ白虎

金瑠璃皇国という獣人が治める国が舞台の
和風ファンタジーです。
人口は獣人の方が多く、
皇族、貴族は獣人ですが、人間も住んでいます。

獣人は普段はケモ耳と尾だけ出した
半人姿で、完全なる人姿や獣姿になることもできます。

獣人と人間の他に、
その昔天から降りてきたという
翅の生えた神子族という種もいて、
受けの千隼(ちはや)は父親は神子族ですが、
母親は人間で、人間の中で生活していました。

千隼は子供の頃、毎年夏の間だけ、
妹と一緒に祖母に会いに行っており、
祖母と過ごす場所として提供されたのが
皇太后の宮殿でした。
部屋から抜け出して迷子になっている時に
攻めの紫凰(しおう)と出会い恋に落ち
結婚の約束をします。

しかしその約束は守られず、それから月日が流れ、
神託により千隼が皇太子候補の子を産むことになり、
皇都までの護衛としてやってきた紫凰と再会して...



紫凰がすこぶるかっこいいです。
見た目だけでなく、中身がものすごくいい男です。
だれに聞いても皆口を揃えて紫凰を褒め称えて
まわりからとても愛されている人です。
なので、千隼の恋心もあっという間に再燃します。
千隼も美しく思いやり溢れる人なので、
ふたりの邸で働く人たちがうらやましい。
そしてなんといってもちび白虎の愛らしさ!
邸で働いている人たちに、
お礼と言ってあるものを配るんですが、
正直いらない!(笑)けど、かわいいからうれしい。

終盤、このままハピエンか~(*´∀`)♪と思って
安心しきっていたら、最後まで気の抜けない展開で
めちゃくちゃハラハラドキドキしました。

できれば仲良し親子の続編が読みたいな~!

あ、あと、鳥谷先生作品にしては
珍しく変態が出てきませんでした!(笑)

6

意外と平安調でした

美麗な表紙に惹かれて買った作品でしたが、中の口絵もイラストも美しかった。

内容は、架空の種族観と世界観なのですが、雰囲気は平安王朝っぽかったです。
弾正尹宮(だんじょういんのみや)とか、雪垂宮(ゆきしずりのみや)という名称や、服装も男性は狩衣だったりなどする点が。
しかし獣人が治める国だったり、神子族という生き物がいたりと設定にオリジナリティがあって面白かったです。
設定盛りだくさんなのに長々と説明された感じもなく、またわかりやすかった。すぐにすっと入り込めました。
ストーリーも、淡々と進むかと思いきや意外と波乱含みで、なんとなく先が想像できそうなのに、いまいち読み切れないのが逆によかった。

攻めは、美しく強く賢いという完璧超人。
受けも苦労人なので、ハッピーエンドで本当によかったなぁと思いました。

5

白虎の子供にメロメロ

私の中でちょっともふもふブームが到来していまして、再読しました。

前に読んだ時より攻め様に対する理解ができた様な気がします。
12、13の年齢で後ろ盾も無く、自分の明日をも知れない状態なら致し方ない別れだったんでしょうね。

攻めも受けも生きていくのに必死だったなら、まぁ仕方ない。
攻めも受けが純潔だった理由を自分への想いを期待してましたけど、最中でもしっかりと否定されてましたし。納得です。

白蓮がめちゃくちゃ可愛かった。その正体を知って可愛さ倍増です。

できれば、2人の間の子供ができた辺りまで読みたかったです。


0

子虎ちゃんが可愛い(≧▽≦)

人と獣人が住む世界の平安時代ちっくファンタジー。

受け様は神子族と人間を両親に持つ千隼。
苦労の末、武人として身を立ててきたのに、皇太子を選び子をなせ、という神託が下り、天帝のいる御所へ行くことに。
護衛のため現れたのが攻め様である親王で白虎の紫凰。

子供の頃に、結婚の約束をしていたのに、紫凰から一方的に反故にされており、複雑な気持ちの千隼。
でも、後で分かりますけど、紫凰も千隼に気持ちを残しているので、皇太子候補者の嫁として対峙する事になった紫凰の胸の内を思うと、めっちゃ萌えるo(>∀<*)o

御所に入った千隼が散歩中に自分の事を『母上』と呼ぶ子白虎が現れて懐かれちゃう。
白蓮と名付けて紫凰と共にお世話することに。
この白蓮が、食いしん坊で甘えん坊で、とっても可愛いのですよ。
親子として、とてもいい時間を過ごしてました。

皇太子選び争いに巻き込まれ、危機に陥ってハラハラしちゃいましたけど、なるほどなぁ、という着地。
美しいハピエンに収まって、ほっとしました。
白蓮との別れは寂しかったけど、素晴らしい親孝行な子に育ったのですね。
きっと、千隼と紫凰の子も可愛くて賢帝になるよ(*^^*)

ただ、天意が聞こえないってんで、他の候補者達の言うことを信じちゃう神子族の長には、その座をおりるくらいしろよ、とぷりぷりしちゃう。
ちゃんと謝罪したんでしょうね( º言º)
自分たちのいい様に戯言を言ってた皇太子達は、ちゃんと処断されてたけどさ~。

0

レビューが難しい中華ファンタジー?

あらすじを読み好きな設定だ!と、ワクワクしながら読ませていただきました。
ただ、なんというか…
受けさんの千隼の一途で周りの人に対する健気なとことか凄く好きな受けキャラだったんですが、攻めさんの紫凰がツボに入らなかったというか…。
最後の最後に分かる真実までは正直好きになれる攻めさんではなかったので、そこまで感情移入出来なかったように思います。

いつもは受け攻めの設定やらあらすじやらをざっと感想として纏めるのですが、中華風ファンタジーなのもあってか内容や設定が結構難しくて、どう説明として纏めたらいいのか…。
読み進めれば分かる内容ではありますが、本当に難しいお話だったように感じました。
子虎の設定も『そうなの!?』と、最後にどんでん返しがありながらも???なとこもあったりと、1回読んだだけでは完璧に理解出来ず、思わず2回読んでました(^^;

結果論としては、お話自体は楽しめる内容なので
少し内容が深くややこしいこともあり、時間が許す時などに読まれることをオススメします。

4

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