電子限定漫画付き
コミック
吾妻香夜先生の初単行本を拝読させて頂くのがとても楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
シリアス 3
笑い 3
エロ 2
な感じだと思います。
今作は表題作が2話分と短編が2作品同時収録されています。
何故モブを題材に!?とツッコミを入れたくなったし、思わず笑ってしまいました。タイトルの通り、A治くん× C郎くんのカプで、モブからの脱却を目指してBL漫画の主人公達の様に奮闘します。
そんなことをしている最中も、まさにBL漫画の主人公達の様な華やかなカプも居て、色々と内容が渋滞しててそれにまた笑ってしまいます。帯に描かれていましたが、絡み描写ではモブ顔の作画がちゃんと描き込まれています。因みに、エリカさんから指摘を受けた後の華やかカプのその後も読んでみたかったですね。
同時収録作品は、腹違いとは言え近親相姦の兄弟物や先生と生徒の歪で仄暗いシリアス物が描かれているので、モブカプからの作品の雰囲気の振り幅が凄くて驚きます。笑いとシリアスが同時に楽しめるので、是非とも読んでほしいです。
表紙を飾っている時点で只のモブじゃないと思ってましたが、想像以上にモブでした。
モブは主役にはなれない。
ずっとそう思ってたんです。
そう、この本に出合うまでは。
A治とC郎2人の簡易的な顔のモブは自らのアイデンティティを獲得するため様々な事に挑戦します。
名前からモブの素質が見受けられますね。
読了後、名前どっちだっけ?って忘れかけた。
部活や勉強。努力をしているのに良い意味でも悪い意味でも目立たない。モブからの脱却は並大抵な事ではない。
そして最後の手段BLに手を出すわけです。
ちょっと顔が…(笑)ちょっとイチモツが…(笑)
変わりすぎでしょー。
穴は必要な時には出現するとか設定細かい(笑)
A治 C郎モブ脱出成功おめでとう!
彼らからは希望をもらいました。
そう、この本はBLの可能性は誰にでも有るという大切な事を教えてくれた。
彼らはモブの真骨頂。
主役だろうが、モブだろうが、何だろうがBLの可能性は無限大。
これからはもっと大切にモブまで隅々にBL本を刮目しようと思いました 。
他2作はまた系統が違って面白かったです。
で、なんとこちらの次作が あの名作 ラムスプリンガの情景なんです。ちょっと振り幅広すぎません?
あれ?でも発売日から逆算して桜田先輩とラムスプリンガ被ってません?バランス感覚スゴい。
そして、デビュー本なんです。デビューで三作品入っていて、この題材を選ぶセンス。
そして絵が既に完成されてる。
ラムスプリンガと親愛なるジーンでバイアス掛かってるかもしれませんが、素直に面白かったです。
も〜〜〜〜////
こんなBL信じらんない〜〜〜〜////
学園モノBLのモブたちが脱モブを目指してBLする話。
徹頭徹尾バカバカしい(´>///<`)
笑いすぎて窒息しそうでした♡
しかしただのギャグ漫画と侮ることなかれ。
流石の吾妻先生クオリティ。
導入から掴みバッチリ、出オチのインパクトで終わりそうなのにしっかり最後までチョコたっぷり!
暴力的に感じるギャグは、きちんと緻密に計算され
商業BLとしてもCPたちがCP有り得る心理描写で読者を納得させる匠の技の数々。
吾妻先生はM-1ファイナリストですか???
表題以外に別のお話は2つ。
特に『水底に棲むこどもたち』が刺さりました。
他2つと比べてシリアス&バイオレンス。
読んでる間は終始ハラハラしっぱなしで大変よかったです。
でもちょっと他作品と温度差ありすぎて心筋梗塞起こすところでした。
大大大満足
吾妻先生の「ラムスプリンガの情景」「親愛なるジーンへ」がとても良かったので、他作品も読みたいと思い本作を手にとりました。
この後「桜田先輩改造計画」「藤咲忍はかく語りき」を読みます(この2作のような表紙はあまり積極的には読まないタイプでスルーしていたのですが、ラムスプリンガ〜親愛なるを読んで気になったので)
表題作の発想がおもしろいですね。
まさにモブ山モブ谷でw これがデビュー作ってすごい。
そのモブ山モブ谷がエロいことをした瞬間、メイン顔になってキラキラ+花で装飾されたの笑いましたww
綾小路エリカの、モブにだって、ミミズだって、オケラだって、みんなみんな生きているのですわ、総てがBLなのですわ──…‼︎ が宇宙の真理でツボでした(レタスとベーコンの土星w)
と底抜けのギャグに笑っていたら「金色、空色、涙色。」が苦手な近親相姦モノ(汗)
内容はほんわかだったからまだ読めましたが。
と思っていたら…「水底に棲むこどもたち」かまさかの闇展開で(すごい苦手)
熱血教師と見せかけての森崎が怖いし、何よりその母親がエグい(声だけの出演でも)
鷹野が絵に描いたような闇キャラになっていって。
地味に生物部の描写もホラーのように私には怖くて(虫とか超苦手)
ハピエンだったからまだマシでしたが。
「鷹野未来から華麗なる表題作出演者たちへの苦情」はおもしろかった。
首輪+鎖でつながれた森崎が出てきた時、モブ谷モブ山が(うわっヤバいの来た)と思っていて、私も同じリアクションになりました。
綾小路エリカが夏生とユキに「貴方がたも大概ですのよ?近親相姦兄弟さん」に、私もそーだそーだ!!となりましたw
これ、先生自らが作品にツッコんでいるんですもんね。ヤバい内容とわかっていて描いている(皆さんそうなのかもしれませんが)
しかし、ラムスプリンガ〜親愛なる〜の作家さんがこんな作品も描かれていたんだと、すごい振り幅に感心しきりでした。
笑いと恐怖はありましたが、正直、萌えは感じなかったので中立とさせて頂きます。
作者さんの作品の振り幅は存じておりましたが、一冊の中でトンチキとメリバを楽しめる一冊がコチラです。
表題作は鼻さえ描いてもらえないモブ2人のBLです。
モブ人生を脱出するためにBLコミックを参考書として、BL主人公を目指す2人のお話です。
エロシーンになるとしっかり修正の必要なイチモツに変化し、顔も濃厚になる仕様w
さらにエリカがトンチキに拍車をかけます。
「性別を超えた愛の行く末を見守る探究者」これは全ての腐女子を表す言葉なのでは…私も自らをこう名乗れるような次元に行きたいです。
皆様書かれてるように同録の『水底に棲むこどもたち』が表題作を真逆にしたようなシリアス作品でして、振り幅の広さにびっくりしちゃいます。
徐々にダークさを増していく展開に心臓がヒュッとなったり高まったり忙しい。
共依存やメリバがお好きな方に凄くオススメです。
描き下ろしの3つの作品の登場人物コラボが楽しかった!
電子限定の『水底にー』の後日譚が4Pあるのですが、2人が幸せそうでホッとしました。