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表題作寡黙な野獣のメインディッシュ

東郷準之介
26歳,オリーブ農園の跡取り息子
白河哉都
18歳,社長子息ながらシェフ志望の青年

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

繁忙期のオリーブ農園で一ヵ月働ききることを条件に、父親の意向に反し将来シェフになることを許された哉都。夢を叶えるため小豆島を訪れるが農園主は入院中、跡取り息子の準之介は恐ろしいほど無口で無愛想で前途多難。酒を酌み交わせば少しは打ち解けられるかもしれない。そう考えたある夜、準之介の飲み物にこっそりアルコールを混ぜる。けれど、うっかり哉都の方が先に酔っ払って彼にキスしてしまい…。

作品情報

作品名
寡黙な野獣のメインディッシュ
著者
真崎ひかる 
イラスト
三尾じゅん太 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778122126
3.5

(10)

(0)

萌々

(5)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
35
評価数
10
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

あっさり可愛い話でした

会社社長の父の跡を継がず、料理人になりたいと思っている受け。オリーブ農園で1ヶ月働き通せたら料理人への道を許してやると言われ、農園に放り込まれたが、そこの跡取りである攻めとどうもそりが合わず…。


オリーブ農園の跡継ぎの攻め26歳と、シェフ志望の社長子息18歳のお話です。
受けは金茶髪で恋愛方面に緩いやんちゃタイプ、攻めは寡黙なガッチリタイプの農業従事者。受けの視点の作品ですが、気が合うわけもなく、最初は攻めに対して苦手意識しかない状態です。
それが、ちょっと酒でも飲ませて口を緩ませよう、とこっそり攻めに酒を飲ませたことから関係が変化しはじめます。

実は再会もので、最初に出会いのシーンが提示されています。でも攻めが最初の頃に無愛想なのがなぜなのかわからず、読んでいて、なんでこの人こんな態度なんだろうと不思議でした。あと2人でオリーブの苗木を保護しに行くエピソードがあるのですが、そのときに「オリーブの木よりもお前の命の方が大事だ」的なことを攻めが言うのです。受けはびっくり&感動するんだけど、普通はそりゃ人の命の方が大事よね、比較対象が受けじゃなくてもね。
そのセリフが告白のように扱われているのに引っかかり、ちょっともやっとしました。

あと、受けが男女問わず遊びまくっていた、というキャラクターに違和感がありました。男相手だとタチだったみたいで、それが「元気で可愛い」本人のイメージと合わず…。恋愛遍歴は女子相手だけでよかった気がします。

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