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表題作キャスター&マイルド

朝日 / 大学生
慧(けい) / 大学生

同時収録作品おとなとこども

ハルキ / 高校生
ユウイチ / 司書

同時収録作品泣き虫けむし、雨、紫陽花

先輩 / 高校生
ミズキ / 高校生

その他の収録作品

  • 〔描き下ろし〕キャスター&マイルド after...
  • あとがき

あらすじ

深酔いして目が覚めた朝、慧の目の前には知らない天井と
甲斐甲斐しく世話を焼いてくる知らない男、朝日がいた。

慧の親友・里緒のサークル仲間だという朝日は、
以前から慧のことが気になっていたようで、ストレートに想いをぶつけてくる。
自分とはまったくタイプの違う朝日にぐいぐいこられて戸惑いつつも
同棲していた相手に追い出されて行くところがない慧は朝日の世話になることになり――。

「俺は いてくれたら嬉しい 慧のこと好きになっちゃったから」

繊細な恋心をノスタルジックなタッチで描く金魚鉢でめ
はじめてのQpacollection

作品情報

作品名
キャスター&マイルド
著者
金魚鉢でめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
ISBN
9784801959965
3.5

(30)

(5)

萌々

(9)

(13)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
102
評価数
30
平均
3.5 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数8

あっさりだけど結構好き

お初の作者さんだけど、何故だか絵柄に既視感あるなぁ〜。何故だろう。
そんな事はさておき、表題作は終わった恋の次に出現した新しい恋を描いた物語でした。
割とありがちな設定なんだけど、嫌いじゃないぞ?
むしろ好き。
ほろ苦い失恋を超えて、新しい恋にすぐにはスイッチできないけど、一緒に暮らしていくうちに一途攻めに絆される展開割と好きでした。
嗅覚の記憶っていつまでも残ってて、その人、その時代を鮮明に思いださせるんですよね…。

他にも短編が収録されているんだけど、そちらも良かった。
表題作の彗の友人の話もなかなか良かったです。
必ずしも恋に結びつかないゲイ友のリアルといった感じがして。
悟みたいな優先順位2番目でもOKなんていう攻めが本当にいるのかは別としてですが。

「泣き虫けむし、雨、紫陽花」も途中で展開読めちゃったんですが、ショタが可愛かったので許すw
ほのぼのエンドっぽくなってますが、渉にとっては思い出したらすこーしほろ苦な初恋になるんじゃないかな、なんて思ってね。

1

優しい世界

◆キャスター&マイルド(表題作)
 攻めの朝日の底抜けの明るさに救われる作日でした。こんな風に踏み込んでもいいライン、踏み込んではいけないラインについて無意識にベストな判断が下せる人、羨ましいです。慧が先生と拗れていたことを考えると、そっと見守り過ぎても何も進まなかっただろうし、会うのは邪魔しないけれど、傷付いて帰ってきたら文句も言わず受け入れる、そうして慧の行動を否定しないところが良かったです。それでいて自分の売り込みも要所要所で仕掛けるので、ただの良い人では終わらない。短編ながら印象に残る攻めでした。

◆泣き虫けむし、雨、紫陽花
 一番お気に入りの作品。この作品の配分が多かったら萌2にしていたかも。展開は途中で予想がついてしまうのだけど、その分結末へのワクワク感がありました。片想いの悩みを子供に打ち明けていたら、実はそれが意中の相手の弟だった。恥ずかしいけれどちょっと運命を感じますね。弟目線だったので、肝心の2人が普段どんなやりとりをしているのか覗いてみたかったです。

0

惚れた弱み

いくつかの作品が収録されています。
表題作のキャスター&マイルドですが、深酔いして目を覚ますと知らない男の家で裸で寝ている慧。
慧の親友の友達の朝日の家に連れ帰られていて。慧はまったく記憶がないけどどうやら同棲相手に追い出されて帰る家がないということで、朝日の家にくることになったみたいで。
朝日は前から慧のこと好きで、だからこれからも帰る家もないんだしここにいてと言われてしぶしぶ朝日の家でお世話になることに。

2人の共通の友人里緒が、朝日が前から慧のこと好きって知ってて間を取り持ってあげてたみたいで。
慧は先生と昔同棲していて好きだったけど振られたもののまだ引きずってる状態だから、朝日が好き好き言ってもなかなか答えてはくれないのが切ないのですが、朝日がずっと明るいので救われます。
朝日が吸ってる煙草が先生の煙草と銘柄が一緒なようで。先生の姿と朝日が少し重なって見えるようで。
なかなか自分のこと見てくれない慧だけど、朝日はずっとかわらずいて。
そんな中別れた先生から電話がかかってきて、行くなと止める朝日の制止をふりきって先生に会いに行く慧だけど、結婚しようと思ってると告げられて。
知ってたけど辛い慧のところに駆けつけた朝日がいて。どこまで慧のこと好きなんだと思えるかわいい朝日でした。
多分惚れた方の弱みだと思うけどそれでもどんな慧でも受け入れる朝日がたくましくもかっこいいです。
エロは少な目でしたが最後は慧が朝日を選んで良かったです。

0

ありがちだけれど、好きなセリフ。

タイトルと、表紙の雰囲気に惹かれました。
がっつりシリアスなのかと思っていましたが、全然そんなことはありませんでした。
心臓を掴むようなシリアスが苦手な僕でも、安心して読むことができました。

朝日くんの「俺じゃなくても、誰でもいいなら 他の誰かじゃなく 俺を選んで これから少しずつ、俺じゃなきゃダメな 理由を作ってよ」
というセリフが印象的でした。
確かに、BLにありがちな台詞ではあるけれど、やっぱり良いなぁ……と思いました。

慧くんの長い髪の毛がとても綺麗だと思っていたので、作中でバッサリと切ってしまうシーンが少々残念に感じました。
しかし、髪を切ったことにより、格段と増した慧くんの色気。
なんだか複雑な気持ちです……笑

1

表紙のふたりはポップな色のイメージ(私には)

表紙は落ち着いて見える気もしますが、中は若くてもう少し可愛い感じかなと思います。130ページ弱(描き下ろし含む)の表題作、ほかに30ページ前後の短編が2つ。

なんだか言葉では言い表せないような、そんな関係が描かれる作品が好きです。この本にもありました。表題作には、第三者の視点で語られていくお話も含まれ、それがまさにそんな感じ。ふたりを引き合わせた慧の友人・里緒の心の中がよく見える「3.5話」という回。慧に対する自分の気持ち…問いかけから始まって、納得に近いところまでが描かれたこの話が好きでした。それに、扉絵の、里緒の表情がいいな。大きく伸ばして額に入れてみたいです。

表紙のふたりに関してはー。なんとなく、このお話はキス止まりがよかったな…と感じる、私にとってはそんな主人公たちでした。まぁ、すでにふたりは酔って寝てしまっている夜があるところから始まるわけなんですけどね。それと、朝日のキャラが読み進めてもなかなか入ってこなくて、休みの日に何してる人なのか想像できないまま終わってしまったようなところがあり、ちょっと寂しかったかな。彼がタバコを吸っているのも自分はラストまでしっくりこず、タバコの使われ方がポイントの一つかとは思うんですが、この場合はそれが逆に気になってしまいました。

ところでラストに収録されている『泣き虫けむし、雨、紫陽花』。
「全然BLっぽくないですね…」と作者があとがきにて語られていた作品。私はこの作品がダントツ好みでした。そこには「わたしっぽい気もしました‥笑」ともあったのですが、そうそう!作者っぽいというのが、私にも感覚的にわかる、伝わってくるんですよね。作者の作品に登場する子供は、一見ふわっとしてるのに芯が強そうで心に残ります。この子が成長して大人年齢になった頃、もう一回どこかに登場してほしいな。そんなふうに思わせるキャラを見つけると、今回のように「よしっ!」となるんです。

そろそろ紫陽花の季節ですね。
次回作も、とても楽しみです!


装丁:ハセプロ

3

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