まぶたの裏の夏

mabuta no ura no natsu

まぶたの裏の夏
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
13
評価数
4
平均
3.3 / 5
神率
0%
著者
 

作家さんの新作発表
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媒体
BL漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
価格
¥689(税抜)  ¥745(税込)
ISBN
9784801963825

あらすじ

10年前の夏、
ひとり遠い島に滞在した貴文が出会ったのは、
小麦色の肌の少年・うみ。
大学生になった貴文は甘酸っぱい思い出を胸に
久しぶりに島を訪れ、ずっと音信不通だったうみと再会を果たす。
けれど再会しても、うみの反応は予想とは違ってなんだか素っ気ない。
あんなに仲良くなったと思っていたのに、と違和感を感じるなか
酔いにまかせてうみと身体を重ねた貴文だったが、
複数の行きずりの男と関係を持っているという
うみの一面を知ってしまって――! ?

10年前の夏、はじめて感じた胸の高鳴り
でも、あの頃のまぶしかった彼はもういない――?

もどかしくも愛おしい想いに揺れるリユニオン・ラブ。

表題作まぶたの裏の夏

貴文(21歳・大学4年生)
海(島で祖父の居酒屋を継いでいる)

同時収録作品夜が明ける魔法

弘樹(リーマン・元同級生)
美浜 静一(元同級生)

その他の収録作品

  • まぶたの裏の夏 4.5話(描き下ろし)
  • あとがき

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レビュー投稿数2

同時収録作が切なくて好き

二作品収録されていますが、同時収録作の【夜が明ける魔法】が印象に残ったのでこちらを先にレビューします。

ものすごく平べったく言うと、既婚者の攻めと2丁目で働く受けが再会して一夜を共にしちゃうお話です。

真っ赤なルージュに染まった唇の清一(受け)がとても印象的です。
高校時代、赤く唇を染めた清一を見て、からかうこともなく「似合う」と言ってくれた弘樹。

再会し本人を目の前にして、自分はあの唇を見たときから魅せられてしまっていた…ということにようやく気づく弘樹と、終わった後「美しい思い出のままに仕舞っておきたかった」と微笑む受けの心情が切ない。

この先どうなるのかなぁ……。

(1)思い出なんかで終わらせたくない!と攻めは離婚して、受けを手に入れるいわゆるハッピーエンド
(2)青春時代の、そして一夜の甘くてほろ苦い思い出として終わる。

基本ハッピーエンド厨なので(1)もいいなぁって思いますが、でもきっと(2)なんだろうな…そしてそっちのほうが切なくていいなと思います。
相手の体の熱さを知ってしまった今、このまま何もなかったかのようにこの先、生きていくのって辛くて切ない……。
一夜を共にしてお互いにルージュの魔法が解けるどころか、かえって解けない魔法にかかってしまったかのような二人…。
うん、こっちのほうが萌える。

金魚鉢でめさんってこういう成就しない話がお好きなのか、今までも成就しない切ない短編を2つ描かれているのですが、これで3作品目なので成就しないオチに萌えツボをお持ちなんだろうって今回のコレを読んで確信しました。

さらりと、でもほろ苦くて余韻がいつまでも残る……金魚鉢でめさんの描くハッピーエンドではないお話ってやっぱり好きだなぁって思いました。

ーーーーーー

表題作【まぶたの裏の夏】も再会ものです。
10年前にひと夏滞在した島へ戻った都会っこの攻めと、島に住む受けとのお話。
久しぶりに再会したらそっけないわ、ビッチになってるわ……とこんなはずではなかった、あの頃の受け君はどこへ?と戸惑う攻め。

「絶対また会いに来るから。大人になったら一緒にいようね。」
とかつての幼い攻めの言葉をずっと信じて待っていた受け。

それなのに何故、ビッチ化してしまった?と思ったのだけど、待っていた時間の長さが都会に住む攻めと島で住む受けとの間では感じ方が違うのかなぁ…ってふと思いました。
色んな人と出会えて色んな場所に行ける都会と、決まったご近所と観光客しかこない島で流れる時間の速度は違うような気がするんです。
そしてそんな場所で、幼い頃の不確かな約束を信じてただただ「待つ」というのは、思っている以上の苦行のような気がする。


萌と萌萌で迷いましたが同時収録作が好きなので萌萌です。

2

幼い約束を守る幸せな再会と、悲しみを深くする再会。

表題作と短編の2カップルの話が収録、どちらも再会もの。

表題作は幼い頃の約束を果たすノスタルジックで幸せなストーリー、いっぽう短編は大人の悲哀を浮き彫りにするような悲しさが残るストーリーでした。


●「まぶたの裏の夏」
大学生の貴文は、小さい頃にひと夏だけ過ごした島に再びやってきた。
うみとした「大人になったらずっと一緒にいようね」って約束を守るために。

うみの肌は日焼けしたままで、あの頃と変わってないように見える。
そして貴文が告白すると、うみが誘ってきて、二人はカラダを繋げる。

でも翌朝になると、うみは全く気にしてない風で、それどころか貴文を行きずりの観光客扱いで、うみには他にも行きずりの相手がいるようで…
うみは幼い頃の約束を忘れてしまったのか???

その本心はうみ自身から漏れ出したもので、貴文に伝わって欲しかったけど、お節介な外野経由なんですよね…
あと、この島で暮らすと言う貴文に、うみは「周りにゲイだってすぐバレる」って心配していたのに、人前でキスをしてしまうのはどうなんだろ?

安心して読める王道再会ストーリー、うみの変化が簡単で、その後の家族問題までアッサリとクリアで私にはちょっと退屈でした。


●「夜が明ける魔法」
新婚の弘樹は同窓会で、静一を新宿二丁目で見かけたって噂を聞き、会えるわけないと思いつつ二丁目に向かうと、偶然、赤いルージュを引いた静一に再会する。

学生の時、静一が赤いルージュを引いているのを弘樹は見てしまった。
でも弘樹は騒がずに「似合う」と言ってくれた、きっとこの時から静一のなかで弘樹は特別だったんだと思う。

そして二人はホテルへ。
弘樹は昔一度だけキスした衝動の理由と自分の気持ちを自覚して、静一は「きれいな思い出を汚しちゃった」と泣きそうな顔で微笑む…

お互いに好きでも二人の未来はつながらない。
きっと会うのもこれが最後なんじゃないかなって気がします。

昨今のハピエン話で溢れるBLの中では珍しい悲しい恋の話。
静一の笑顔はただ悲しくて、一夜だけでも心の奥底にいる好きな人と過ごせたことは幸せなのか?
完全に諦めていた欲しい物を一時的に手に入れて永久に失くしてしまうのは悲しみが深くなっていくんじゃないか?
大人の悲しさが心に刺さるお話でした。


王道と、結ばれない話、同じ ”再会” をモチーフにしながら、こんな真逆テイストの話を一冊に収めているコントラストは ”粋” だなと思う本でした。

3

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