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表題作妖精王の求愛 ―銀の妖精は愛を知る―

ディートハルト,世界の要である妖精王
ラーシュ,妖精王の側近のエルフ

その他の収録作品

  • 聖樹の下
  • あとがき

あらすじ

真面目で目端の利くエルフ・ラーシュは、妖精王・ディートハルトの側近だが、不老長寿故日常に飽きてしまった王に、日々口説かれ…?

作品情報

作品名
妖精王の求愛 ―銀の妖精は愛を知る―
著者
飯田実樹 
イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
妖精王の護り手 ─眠れる后と真実の愛─
発売日
ISBN
9784344840522
3.2

(16)

(1)

萌々

(6)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
49
評価数
16
平均
3.2 / 5
神率
6.3%

レビュー投稿数2

つかみどころ無い700才の妖精王の恋 ラブコメ

「妖精王の護り手 ─眠れる后と真実の愛─」の続編。

「迷いエルフ」を后に迎える為、レオを人里に行かせたら、
感情を失ったレオが、迷いエルフに恋をした
二人の様子を観て、迷いエルフをレオに与える
恋に夢中なレオを見て、「原始的な行為」に興味を持った妖精王

●「黄金の聖樹」から妖精は生まれる
伴侶を得て早く後継者を産んで欲しいというラーシュに
 妖精王は ラーシュに「私と--してみないかい?」と何度も誘うが
人間のアレのノウハウを知らず、添い寝で終わったり。
山あり谷ありの妖精王の出来ちゃった婚物語

---
クレーメンス:1000才 大魔法使い 妖精王の親友 恋の成り行きを面白がっている

ディートハルト:700才 妖精王 金髪 ダークエルフ討伐に積極的
妖精王は世襲ではなく能力選抜だからと、自分の結婚に関心が薄い 
やんわり対応 どこまで本気か分からない

ラーシュ:副官 真面目な気苦労タイプ 銀髪 妖精王のお気に入りの小さな勇者
妖精王の「原始的な行為の相手になってほしい」の誘いにホイホイと乗れない 
王のお見合いを企画、嫉妬に悩む

0

天然か・・・!!

「妖精王の護り手」のスピンオフになります。

前作でやたら目立っていた妖精王・ディートハルトと、その副官・ラーシュが今回の主役です。事ある毎に副官を口説く妖精王に、その真面目さで口説かれてる事自体に気付いてない、お堅くて鈍い副官と言うのが、前作での二人です。

内容ですが、尊敬するディートハルトのもとで、日々仕事に励む副官のラーシュ。そんなある日、ディートハルトから「私と性交してみないかい?」と誘われ-・・・というものです。

前作でのディートハルトの印象が、神秘的で皆から崇拝される王・・・に見せかけて、実は結構な食わせ者なんじゃないかといった所でした。そんなディートハルトがラーシュの前でのみ茶目っ気のある本性を見せ、彼を口説いては素っ気ない塩対応で流されているのが萌えたのです。ディートハルトは結構な腹黒だぞ~とほくそ笑んでいたのですが、今作で彼の真の姿が分かりました。天然です!!(゜ロ゜;ノ)ノ
朗らかさを装って、際どいセリフを言っちゃって!!と思っていたら、本当の朗らかさんでしたよ・・・。
そしてラーシュですが、こちらは一途で健気。たとえ上司だろうと、ふざけてれば叱りつける生真面目さが微笑ましいです。そしてこちらもやや天然。

こんな二人なので、互いに惹かれ合って結ばれるだけの事が、拗れる拗れる・・・!魔法使い・クレーメンスのお節介により、やっと結ばれたと思ったら、ディートハルトの中学生男子のようなアホな性の悩みによってまたすれ違い・・・。クレーメンスが「君達はなんて面倒くさいんだ!!」とキレても仕方ないと思う(;^_^A

あと、前作では古き良き王道ファンタジーといった所でしたが、今作では「エルフ達のほのぼの日常編」といった感じです。ダークエルフとの戦いが、ごくごくあっさりながらあるにはありますが、大きな事件だったり、ファンタジーとして目を見張る展開は無し。ファンタジーじゃ無くてもいいような気さえしますが、まぁ二人がこれだけ拗れたのはエルフだからというのが大前提としてあるので、必要な設定だったのでしょう。

気にならない方は気にならないでしょうが、「性交」とか「精液」とか、やたらセリフで出て来るのには閉口しました。「精液を出すよ」とか、「射精するよ」とかですね。作者さんのスタイルなのでしょうが、なんか微妙に萎える・・・。

とりあえず、主役二人が天然だったり、不器用すぎたりして拗れまくるお話が好きな方は楽しく読めるんじゃないでしょうか。

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