小説

  • 守護者がおちる呪縛の愛 守護者がめざめる逢魔が時(6)

守護者がおちる呪縛の愛 守護者がめざめる逢魔が時(6)

shugosha ga ochiru jyubaku no ai

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作守護者がおちる呪縛の愛 守護者がめざめる逢魔が時(6)

二荒凱斗,29歳,民俗学の非常勤講師 霊能力者
葉室清芽,大学生,御影神社の長子

あらすじ

恋人と別れ、弟と生きる決心をした兄──その平和で不自然な均衡が弟の執着に歪みを生む!?大人気ホラーBL最新刊!

作品情報

作品名
守護者がおちる呪縛の愛 守護者がめざめる逢魔が時(6)
著者
神奈木智 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
守護者がめざめる逢魔が時
発売日
ISBN
9784199008900
3.8

(17)

(5)

萌々

(8)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
3
得点
63
評価数
17
平均
3.8 / 5
神率
29.4%

レビュー投稿数3

怖い~~

『守護者がめざめる逢魔が時』の6巻目。発売を心待ちにしていました。

ネタバレ含んでいます。ご注意を。







怖かった…。
もう一度言う。
めちゃんこ怖かった。

5巻の終わりで、

凱斗が清芽の記憶を失ったこと。
そして何より、明良を救うため。
そのために、凱斗との別れを決意した清芽。

祟り巫女との決着もつき、明良も自分の手元に清芽を取り戻したことで、一見平和に見える。
けれど、明良が精神的に不安定なことと、霊的な現象は収まっていない。
祟り巫女を調伏したと思っていたけれど、実は…。

オカルト的な描写は今回もたっぷり。
あとがきで神奈木さんが「今回は怖さを控えめにして」と書かれていますが、いやいや、何をおっしゃる!って感じ。めっちゃ怖かった…。

祟り巫女(というか、悠一郎)との決着。
そして、明良、清芽そして凱斗の三人の行く末は。

清芽の、抑えても抑えきれない凱斗への恋慕の想いと、それに相反するように沸き上がる明良への弟としての愛情。

ホラーモノとして読んでも面白いし、BLとして読んでも萌えが滾る。

そして6巻では櫛笥さんがピンチに。
明良の、清芽への歪んだ愛情を諭す櫛笥さんがカッコよくて萌えたのに、最後、彼の窮地にハラハラし通し。
いい意味で、大人で精神的にタフな櫛笥さんのピンチを、明良に救ってほしい。
そしてできることなら、この二人にくっついてほしい。ナイスコンビだと思うんだ。

最後の最後に、悠一郎が望んでいるモノが何なのか分かりますが、これが衝撃。ここから一気に怒涛の流れを見せるのか。

出てくる登場人物たちがみんな魅力的で、どの子たちにも幸せになってほしい。

次巻が完結編の様で、早く読みたいような、終わってほしくないから読みたくないような変な気持ち。
でもやっぱり読みたい。

早く次巻が出ないかな。

11

ポッチ

あーちゃん2016さま
こんにちは。コメント、ありがとうございます。

>1巻で既にトイレ、お風呂とかに夜行きにくくなったので
分かります!私も怖くて行きづらくなります…(笑)。
私もホラーものとか苦手なんですけどね、この作品はついつい読んじゃいます。めちゃんこ面白いんですもの。

みずかね先生の表紙に釣られるお気持ちも分かります。麗しいですよね。

怖いですが、もし、もし、イケそうならぜひ読んでいただきたい!面白いですよ~~。もちろん無理強いするつもりは毛頭ありませんが☆

コメント、ありがとうございました!

あーちゃん2016

ポッチ様
レビュー有難うございます!
このシリーズ読みたくても怖すぎて読めずにいるのですが、今回のみずかね大先生の麗しすぎる表紙に我慢ならず、うっかり買いそうになっていました。
でも、どうやら私にはやはり無理そうです(笑)
1巻で既にトイレ、お風呂とかに夜行きにくくなったので、
やっぱりこれは無理だろうと断念できました。
(先生ごめんなさい ですが)
いつも参考になるレビュー、本当にありがとうございました!!

主人公は明良なんじゃないかと

私は勝手にこの巻が最終巻だと思い込んでいたんで新たな展開に吃驚しました。
で、思ったこと。
このお話の主人公は清芽と凱斗ではなく、明良なんじゃないでしょうか?
何のために生まれてきたのかが解らない子どもが、その特殊な能力の所為で兄に過剰なまでの執着をし、その世界のすべてが兄であると思い込んでしまった『男の子』のお話。

彼の世界には兄しかいないので、兄がいなくなってしまえば彼にはなにもありません。
実は自分に価値があると彼は思っていないのです。
価値があるのは『兄を守れる自分の能力』だけだと思っている。
だから兄が自分から去ってしまった後の世界が怖くてたまらない。
恐怖は化け物を生み出します。

だから彼は兄が自分から離れて行かない様にしました。
でも、人の心は縛ることが出来ないのです。
彼が自由になるには、兄以外の他者を自分の世界に発見しなければなりません。
兄を守るためだけではない自分の生を発見しなければなりません。

実はこういうお話なのではないかと……
次が最終巻との事ですが、この巻発売から2年以上が過ぎています。
果たして物語の着地点は何処になるのでしょうか?
激しく期待しています。

6

6冊まとめて。

1巻から6巻までまとめて読んだのでまとめて感想を。

切ないなぁ……。
特にこの6巻、エレベーターのシーン。
清芽の台詞が切なくてうっかり泣きそうになった。

ホラー要素もちゃんとあるから「怖い」もあるし、
中学生コンビが仕事を離れた部分では「可愛い」もある。

なんだけど、後半5・6巻にそういう展開が続くからか
6冊全部読んでの一番の印象は「切ない」になる。

凱斗が嘘をついていることは清芽にも読者にも分かりやすい形で示されるんだけど、
あれはどっちなんだろう。

無意識にしていた❨凱斗にとってあまりにも当たり前な、自然な❩ことだったのか、
明良と共にいることを選んだ清芽への言葉にできないメッセージだったのか。

どっちにしても切ない話だ……。

3

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP