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表題作深煎りの恋は甘くない

青井誠三・青井酒造の三男・28歳
芦馬 温・喫茶店店主・28歳

同時収録作品キス魔とタバコ

菅井・受けの職場の後輩
菱田・攻めの職場の先輩

その他の収録作品

  • 甘いブラックコーヒー (描き下ろし)
  • キャラクター設定とか/カラーのラフとか (カバー下)

あらすじ

コミュ障気味で堅物銀行員だった温は、女手一つで育ててくれた母の死をきっかけに珈琲店の店主となった。落ち込んでいた温を励まし、喫茶店を継ぐように助言をくれたのは、地元で有名な造り酒屋の三男坊で幼なじみの誠三だ。実は中学時代、温は誠三の告白をスルーした過去がある。それでも変わらず友達として傍にいてくれ、今も珈琲が苦手なくせに毎日店に来て、何かと世話を焼いてくれる誠三に温は心惹かれていく。だが、ある日誠三が店に女性を連れてきて…?

作品情報

作品名
深煎りの恋は甘くない
著者
天城れの 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796410571
3.6

(8)

(0)

萌々

(6)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
28
評価数
8
平均
3.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

安心設定

頼りがいのある黒髪に惹かれ…表紙買いです。

『深煎りの恋は甘くない』
温(受け)は子どもの頃から人付き合いが苦手で(大人になってからは酒乱?)学校の休み時間に ぽつんと一人でいた時は、幼馴染みの誠三(攻め)が毎日遊びに来てくれた。
お母さんが死んだ時もずっと一緒にいてくれて、見よう見まねで継いだ喫茶店の経営がうまくいっていない時だって、コーヒーが飲めないくせに毎日来てくれる、唯一の友達の誠三。
中学の頃 誠三に「付き合ってくれ!」と告白されたけど その時うやむやにして以来、僕達の関係は変わることはないと思っていたのに・・・というお話。

温といる時の誠三の表情が、いつだって本当に優しくて。それはきっと 温のお母さんが遺してくれた言葉があったから、彼はそんな風に穏やかな心持ちでいられたのかもなぁ。
途中 温の高校の同級生が登場しますが、二人の仲に水を差す…のではなく 結果的にココアにガムシロップ3個追加した感じになってます。
安心、安心のほのぼのストーリーでした。

『キス魔とタバコ』
20数ページの短編。
普段は根暗で大人しいのに、酔うとキス魔になる菅井。「お前が来ると場が盛り上がるから」と、やたら飲みに誘われるようになってしまい・・・

職場の先輩・菱田も、キス魔の洗礼を受けちゃってます♪
ガタイがいい男二人が裸で濃厚にチュッチュするんです。…この話好き。
リーマン、スーツ、先輩・後輩の詰め合わせ、美味しく頂きました。

4

素直な攻めと、攻めに素直になった受け

美人な温(受/喫茶店)と、昔から真っ直ぐに温を見ていた誠三(攻/酒屋)。
誠三は中学生の頃に温に告白したが温は予想外の事にビックリして
「僕の唯一の友達」だと早口でまくしたて立ち去ってしまう。
んだけど最近誠三にドキドキ・キュンキュンが止まらない。
ある時、温がやっている喫茶店に誠三が女性を連れてやって来る。
「彼女なんだろうか…」心の中で呟く温。
幸せな未来が想像出来る誠三と、それを孤独に見る自分が容易に想像出来て
どよん、と落ち込む温。
でも実はパートの面接に温の喫茶店を使っていただけだった(笑)
事実を知った温はあからさまに“ホッ”とし、その様子を見た誠三に
「一度フラレているけどやっぱり温が好きだ」と改めて告白される。
その後温の部屋に移動し、以前に貰っていた誠三の作ったお酒を酌み交わす。
温は酔う前に告白しようとしていたが「誠三…僕もお前が…」の所で酔いが回り
キスをしながら「好き」と言った時には酔って“とろん”となっていた。
「酔ってる時にこんな事していいのかな?」と尋ねる誠三に
「体が忘れないように気持ちよくしてよ」と返す温。
無事に結ばれる二人だが、朝起きると温はやっぱり覚えていなかった。
寝ている誠三を起こして話しを聞くが
自分の痴態を言葉にされて、体に甘く残った痛みを把握した。

この後、高校時代の同級生(男)が登場し揉めるかと思いきや
同級生くんは自分の入る隙間が無いと感じてあっさりと引き下がります。
これ、女の子の場合だったらどうなったんだろうかと考えましたが
女の子であってもきっと二人の間には何の関係もないのだろうと思います。

にしても子供の頃の温が出て来るのですが、めちゃめちゃ可愛いです。
大人の温も表情が豊かで(エロいし)、その点でも読んでいて楽しかったです。

萌2にしたのは同時収録作品「キス魔とタバコ」が私的に“う~ん…”でして
落としたい男をキスで惑わすのは別にいいのですが
その為に飲み屋で上司含め同僚とキスをする、って?!
キスに魅了された同僚(落としたい男ではない)が
「お前が来ると場が盛り上がるからさぁ」
「今夜飲みに行こう!なっ!俺が奢ってやる!」
ってお前らどんだけ必死なんだよ!って引いてしまいました
(いい歳したおっさんが順番待ちしてるし)。
表題作だけなら文句なく神にしたのですが…。

表題作の続編があるなら(私の勝手な希望です)
誠三の家族との話しや、温がご奉仕するシーン
同窓会で温が話し易くなったと囲まれて誠三が焦ったり
(温や誠三が知らない所で元々“高嶺の花”的な存在だった)
子供の頃、温を女の子と勘違いしてたとかあればいいなぁと思います。

2

幼なじみの20年愛

【深煎りの恋は甘くない】
優しい幼なじみの恋です。
ほぼ20年愛です!
何よりも、喫茶店を受け継いだ温を支え続ける造り酒屋の三男坊の誠三がかなりイケメンです~❤️
誠三は、ずーっと温が好きで一筋です!
温は少し意地っ張りなところも有るんですが、誠三はさりげなく側にいる。
喫茶店の経営が上手く行かない時は、いつもカウンターの定位置に座って寄り添ったり。
誠三は、カフェインに弱くてコーヒーが苦手なんですけど、温の淹れるコーヒーは飲んだり。
焙煎コーヒーをメインにした店に転換するように、アドバイスしたり。
結果、温自身がちゃんと出来るように見守るんです。
でも、決して自分の「おかげ」なんて絶対に言わない。温の頑張りを認めて褒める。
何なんですか、誠三が良すぎでしょ。

温も、ちゃんと気持ちを自覚して誠三に向き合います。
2人のセックスは、エロさも合ってほんとにたまらない!
誠三の身体がまた良かった~
温も、天然エロい子。

誠三が実家の家業のため1ヶ月間出張で離れることが有ったのですが、帰宅してからのお風呂での我慢出来ずにしちゃうセックスの場面は良かった!
好きで好きで仕方ない2人が、ひたすら微笑ましい。
当て馬かと思われた、カフェ雑誌編集者の2人の同級生、小野塚くん。
彼も、いいひと。基本、悪人無しの優しい日常的なBLです。
すごく話と天城れの先生の画がベストマッチで、じっくり読める素敵なお話でした。

【キス魔とタバコ】
表題作と全くテイストが違う作品。
禁煙中の後輩が酔うとキスしてニコチン摂取しちゃうと云う…
うーん。個人的には酔ってキスしてニコチン摂取という設定が苦手でした!職場のおっさんとも、キスしちゃうってかなり嫌。

できれば表題作だけの一冊でも良かったかなぁと思った次第です!

1

イヤ十分甘いから。同時収録作が短いけどイイ!

表題作+かなり短い短編1作収録。

「深煎りの恋は甘くない」
幼馴染から恋人へ、系の王道ストーリー。
前半の内容は作品紹介のあらすじを読んでいただくとして…
主人公のコミュ障でツンデレ系の温(おん)が、親友の誠三に恋心を抱くのだけれど、誠三は温の珈琲店で女性と会ってるし、今更自分から告白もできないし、とモダモダがあって。
でもきちんと誤解も解けて、また誠三から好きだと言ってもらい、そこからモジモジくんが飲めない酒を飲んで誘い受け…
飲むと記憶が飛んじゃう温。まるで別人みたいにエロとろ!でも意外と違和感なく読めました。
意外な展開だったのは、後半の結ばれて恋人になった後のエピソード。高校の同級生で今は雑誌の編集者の小野塚が登場してから。
小野塚の担当誌で温の「芦馬珈琲」は一躍行列のできる店になります。
小野塚はハキハキとして小鹿ちゃんみたいな可愛いタイプ。そんな彼が、僕青井くん(←誠三のこと)のこと好きだったんだよね、と言い出して、温は焦りと不安に駆られ…
出来上がったカップルに当て馬登場ですか…と思ったけど、小野塚は実は……というひねりのある展開となっています。
もちろん、誠三x温のラブ度は上がっております。とにかく誠三が誠実な好青年なので、エロも愛に溢れてて、日常は思いやりに溢れてて、いいなぁ温!って感じ。
絵柄は、温が表紙より幼い雰囲気になってしまっていて少し残念。小野塚もショタっぽすぎる。

「キス魔とタバコ」
後輩社員とノンケだった先輩社員がキスをきっかけに恋人になって…という話なんだけど、体格の同じような2人が裸で密着して抱き合って、ディープキスで極まる…これはHとはまた違うエロ表現だと思いました。
攻め受けの曖昧な両方向性もいい。短いけど色んな意味で面白く読めてこちらは「萌x2」。

1

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