真夜中クロニクル

mayonaka chronicle

真夜中クロニクル
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×25
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

85

レビュー数
3
得点
68
評価数
17
平均
4.1 / 5
神率
52.9%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
シリーズ
プラチナ文庫(小説・プランタン出版)
発売日
価格
¥670(税抜)  
ISBN
9784829626351

あらすじ

太陽の下に出られないニーナは、夜の公園で陽光と出会った。7つ年下の彼は、その一途さとおおらかさでニーナの心を溶かして……。

表題作真夜中クロニクル

真下陽光、新名を出会った小学生の頃から想い続ける俳優、11~19
津田新名(ニーナ)、光線過敏性のプロソングライター、18~26

その他の収録作品

  • 月が綺麗ですね
  • LOVE SONG
  • あとがき
  • NEW LIFE(新装版かきおろし)

評価・レビューする

レビュー投稿数3

待ってました!!

 ずっと読みたかったけど絶版で手に入らなかったこちらの作品。今回の新装版を出して頂けてようやく読むことができました。

 自己否定し過ぎて他者を全く受け付けないこじらせキャラは、凪良先生の作品の中でよく見かける気がしますが、このニーナが原点になるのでしょうか。最近の先生の作品と比べると、内面に掘り下げ過ぎて多少くどくなり過ぎてる感じは気になりました。光線過敏症によるイジメと引きこもり生活で屈折してしまった性格を表わすために、わざとそういう印象を与える書き方をされたのかもしれませんが。途中までは読むのがしんどかったです。
 そんなこじらせ受けを救ってくれる一途な攻めがいてくれるところも、最後は必ずハッピーエンドで終わるところも凪良先生作品の安心できるところです。これまでの先生の作品に比べて、大きく心を揺さぶられるほどの感動はありませんでしたが、読んでよかったと思える作品でした。

0

やっぱり泣ける

旧版を持っているので購入を迷いましたが、凪良作品は作家買いしているのでやっぱり購入。旧版は小山田さんが挿絵を描かれていますが、新装版はyocoさんが絵師さんを担当されています。
うん。
どっちも素敵。
絵師さんが違うと、作品のイメージもちょっと変わるなあと思ったりしました。

内容は旧版の方で書いてくださっていますので、ちょびっとだけ。





光線過敏症という持病を抱えるニーナ。
その病のため、日光に当たることはできずクラスメイトとも一緒に遊べない。
そんなニーナを校庭に引っ張り出して遊んでくれたのは、小学校の担任の教師。ところが日光に当たったため皮膚が爛れ、そのせいで「つだ妖怪」というあだ名をつけられいじめられるように。
そのことをきっかけに心を閉ざし、学校にも通わなくなったニーナですが、18歳の時に7歳年下の陽光と出会い…。

というお話。

子どもならではの残酷さでニーナをからかう級友たち。
子どものみならず、大人なのにニーナを受け入れない大人たち。
他の子たちと同じように遊びたいのにそれもままならず、受け入れて貰えない。
そんな世界に絶望したニーナ。

初っ端からニーナの孤独と絶望に落涙。
ニーナの口癖の「死ね、ボケ」は、自分ではどうしても手に入れることができないものを、ニーナ自身が「諦める」ために自身への戒めとしてつぶやいているのではないかな、と思いました。まだ子どものニーナがそこまで追い詰められていて切ない…。

そんなニーナを、外の世界に引っ張り出してくれたのが7歳も年下の陽光。
出会いが11歳×18歳なので、序盤は全く持って健全な空気。陽光がニーナを必死に求める姿も可愛いものです。

けれど、陽光は7歳も年下だったからこそ、子どもらしい純真さとまっすぐさを持っている。
ニーナは妖怪じゃなくて、綺麗だから悪魔だ。
NINA MY ROVE
といった飾ることのない、けれど心のこもった陽光の言葉が、ニーナを救っていく。

そして、11歳で子どもだった陽光も、少しずつ大人になっていく。
子どもならではの根拠のない万能感。自信。そういったものが、少しずつ損なわれていき、その代わりに陽光が得ていくものとは。

この作品は単純に恋愛ものといったくくりではなく、ニーナと陽光の、二人の成長物語でもある。

時に勘違いし、時にすれ違い。
それでも相手への愛情とゆるぎない想いだけを持った彼らの恋を、全身で応援してしまう。

ニーナは最後まで致すことに恐怖心を抱いているので、触りっこはちょくちょくあるものの、エチシーンは最後にちょびっとあるだけ。
けれど、この濡れ場が、超絶に、エロいです…。
自分の気持ちと、相手への信頼感がMAXになった状態でのセックスシーンが、とても綺麗で、優しくて、そして萌えた。

新装版にあたっての書き下ろしは、本編終了後。
ニーナが東京へ引っ越しをした、その日のお話。
コニーナのご飯を買いに出たものの、ニーナ、迷子になり…。
という可愛らしいお話です。


光線過敏症ゆえに夜間しか外出できないニーナは完全に箱入り息子です。世間知らずです。
それがまた良い!
本編はシリアス一辺倒なので、この書き下ろしには爆笑してしまいました。

「東京なんて死ねばいい」
のセリフにも。
かつて、手に入らないものを「死ね、ボケ」という言葉とともに諦めてきたニーナにとってのこのセリフ。
ニーナにとって、「東京」という地もなかなか卸しづらい場所だったんだね。とほっこり。

でも、今は陽光がいるからね。安心です。

個人的に、凪良作品の中でも好きな作品の上位に位置している『真夜中~』ですが、書き下ろしも収録されていますし、yocoさんの挿絵も素敵だし、新装版が読めてよかった。
旧版持ってるしな、とためらっている腐姐さまがいらっしゃったら、全力でお勧めしたい、そんな新装版でした。

10

心を動かされました(ノ_<。)

旧版、未読です。もっとずっと昔からある作品っぽいイメージでしたが、旧版が発売されて6年しかたってないのですね。
旧版を読んでないので確かではありませんが、本編の方に改稿・加筆は無さそうです。あったらすみませんm(__)m
新たに、あとがきと「NEW LIFE」と言う短編が書き下ろされています。
あとがきによると、「旧版で心底納得のいく終わり方が出来たので、連続する形で収録することはできませんでした」と言う事で、本編→あとがき→「NEW LIFE」となってます。それも納得の完成度の高さでした。



簡単な内容ですが、光線過敏症のソングライター・新名と、そんな新名と真夜中の公園で出会い、ずっと一途に想いを寄せる俳優・陽光とのラブストーリーです。「クロニクル」というタイトル通り、陽光は11才、新名は18才から、それぞれ19×26才までが年代記風に書かれてます。

なんかもう、プロローグから結構痛い展開です。「死ね、ボケ」というセリフが、無神経で卑怯な担任だけでは無く、自分自身や、この「世界」へ向けたものであるのがひどく切ない(´;ω;`)
この後、本格的に物語が始動しますが、本編では新名はかなり偏屈で臆病です。しかし、幼少期のこの経験が、彼の心に大きな傷を付け、悲観的な性格を形作ったんだろう事が読者側に強く印象づけられている為、本来ならちょっと鬱陶しいタイプの新名に悪印象を持ち辛く、ついつい共感しちゃうんじゃないでしょうか。

そして本編ですが、名前そのまま、太陽みたいに朗らかで温かい陽光との出会いです。
ざっくり言うと、一途なワンコに臆病な美人受けがほだされ、心を開いていくというお話になるのですが、とにかくエピソードや文章一つ一つが秀逸です。ガツンと胸に刺さるとでも言うのでしょうか・・・。

幼少期の経験から、自分が酷く醜いと思い込んでいる新名に、「きれい」だと言い続ける陽光。日光により酷く炎症を起こして水膨れだらけの新名に、陽光がキスするシーンには心を動かされました。
そんな陽光の揺るぎない想いを注ぎ続けられ、新名が少しずつ変わっていく姿にも感動しました。簡単では無いけど、愛する人の為なら一歩踏み出す事が出来るんだよね。゚(゚´ω`゚)゚。

ずっとここに二人で隠れていたいけど、それは出来ないから尚更今を大切にしたいー。
みたいな一文がありますが、それが強く印象に残りました。他にもこんな感じの、ハッと印象に残る素敵な文章がたくさんちりばめられてます。

書き下ろしの短編ですが、こちらはコメディ色が強いです。
本編から一年後、新名が東京に引っ越した当日、都会の洗礼を受ける話。
ちゃんとコニーナの餌をダンボールに詰めたハズが見つからず、おなかを空かせたコニーナの為にキャットフードを買いに出掛けますが-・・・という内容です。

ここでの新名は、世間知らずでやや天然な部分が前面に押し出されていて笑えます。キャットフードを買いに出ただけなのに、都会の街を延々とさまよい続ける羽目になる新名。頑張れー。
その後は部屋を訪れた陽光とのイチャイチャです。自然にキスをして、恋人同士の親密な会話。ラストにはジンワリ心があたたかくなりました。
今まで辛い思いをしてきた分、これからは二人で幸せになって欲しいものです。

とても素敵なお話だったので、私のように未読の方も、これを機会にお手にとられてはいかがでしょうか。

8

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 電子書籍
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ