平凡な日本人青年の前に、ドイツ貴族の許嫁が現れて…?

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表題作溺愛貴族の許嫁

ウォルフガング・ユルク・フォン・リンザー,実業家
浅羽佑季,25歳,ドロップアウトした獣医

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

志半ばで夢を諦めてしまった佑季は、気分転換を兼ねて亡き祖父の友人宅があるドイツに遊びに行くことに。滞在先は、使用人と大型犬をはじめたくさんの動物が生活している元貴族の古城だった。伯爵家直系当主であるウォルフは、金髪碧眼の紳士的な美青年だったが、滞在一日目の夜に突然押し倒されてしまう。さらに「私はきみの許嫁だ。きみに触れる資格があるだろう?」と驚きの発言までされて──?

作品情報

作品名
溺愛貴族の許嫁
著者
妃川螢 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344840904
3.4

(7)

(0)

萌々

(4)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
23
評価数
7
平均
3.4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

お上品溺愛フルコース

表紙買い。この表紙のイメージそのまんまなお話です。
溺愛万歳。月曜のかったるい気分を吹っ飛ばしてくれて、
にまにまご機嫌になれました。
悪党不在で、ちょうどこういうのが読みたかった時期なのか
このような安心萌え萌えコース、大好きです。神に近い萌2です♡
妃川先生の他作がお好きな方は安心してお読みいただけると思います。
まだあんまりBL読んだことない という方々や犬猫好きな方にも
とってもオススメです!
ちょっとダークなものや刺激たっぷりなものを求めている方は
また違う機会にどうぞ(笑)

お話ですが。
攻め受けのお爺ちゃんが愛犬家つながりで、とっても仲良しさん。
30年ぐらい前にチェスで、受けのお爺ちゃんが負けたため、
ある念書をきっちり書くシーンから始まります。
その次は、両家の付き合いが続き、受け5歳ぐらいの時に
両親とドイツ訪問するシーン。
そこから時間が飛んで、受けがちょっと疲れてしまって獣医を
辞めちゃったところに封蝋つきの封筒を父親が渡して・・・と進みます。

登場人物
攻め:変態じゃないです。包容力ある大人~人格者!まじ素敵。
受け:動物に好かれやすい元獣医。真面目でうぶうぶ、一生懸命で可愛い。
その他 攻めさんのお屋敷(というか城)の執事、女中頭や、攻めさんのお仕事関係者が少々。
加えて、ジャーマンシェパード、ホワイト・スイス・シェパード、猫等多数。
きちんと訓練された大変お利口な犬や、猫らしい猫たちで
これもまた癒されるー膝に乗ってふみふみしてもらいたいー

以下 よりネタばれ

溺愛フルコースの内容ですが
1.執事、女中頭もよってたかって、受けを歓待するその料理!
あーたべたーーーーーーい とツラくなるほどの美味しそうな記載!
呑める方はビールとフランクフルト等をご用意の上、お読みください。
スイーツの記載も私がドイツ菓子詳しくないせいか、
めっちゃ食べたくなります。
食欲の秋だし、これはやばい。

その他
2.お買い物。ハイブランドのお買い物って楽しすぎる。とどめが花束(笑)
3.お風呂。ある事情によりご一緒にご入浴。一回でいいからそんな
軽々と抱っこされてみたいもんだわ。
4.親族お披露目パーティ。ドイツって同性婚が法的に整備されたらしい。
若様、もう確信犯です。

もういいいだろ、とでろでろ吐くほどではなかったです。
私が今猛烈にあまあまに飢えていたからかな?
とにかく楽しく、にまにましながら読み終えた一冊でした。
あー楽しい。

6

モフモフパラダイスが羨ましい(*´ω`*)

2017年刊。
これまでのBL読書歴を振り返ると、どうも自分は攻め受けどちらかが獣医という設定が好きらしい。
タイトルに”溺愛"と付くし、年上ジェントルマン攻めならば大いに好みだろうと思って読んでみた次第だ。

仕事に挫折してしまった新米獣医・祐季の元に送られてきたドイツ行きの航空券。
気分転換になればと訪れた祐季を「我がフィアンセ殿」と出迎えたのは、ドイツ貴族・リンザー家当主・ウォルフだった。
そんな初対面にきょとんとする祐季だが、到着した初日の夜に酔っぱらった勢いでウォルフを煽るわ、じゃれついてくる犬猫をモフるわ、出されたご馳走を堪能するわと何だかんだと寛いでいる(笑)
作中のドイツ料理も美味しそうだが、それ以上に飛び抜けて羨ましいのはわんこモフモフ放題な光景だった。
いいなー。
いいなぁ。
いいなぁ……(´・ω・`)(←しつこいっっ!!)

元は、大型犬ブリーダー同士で意気投合しているじいちゃん達がチェスの勝敗の賭けに孫を嫁がせる云々…
と超軽はずみな約束事がきっかけではあるものの、万事結果オーライ。
ウォルフの周囲の人達も異国の同性の伴侶となる祐季に温かい。

ただ、この手の話には付き物の、意地悪な当て馬が出なかったのは物足りないものだ。
そのせいか、身分違いとか同性で釣り合わないという佑季の葛藤が、浅く掬った位のものにしかなっていない。
動物達との触れ合いは短期滞在という配慮があった為に手伝い役に留まっていたが、ドイツでウォルフの元に嫁ぐのならば、今後どう動物達と関わっていきたいといった心境も覗いてみたかったかな。

1

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