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表題作31/2(さんかにぶんのいち)

同居人 朝倉俊介 会社員 24歳
同居人 有間 巴 芸術系の大学生 21歳

同時収録作品デッサン

裕介
響 美大生

同時収録作品TORSO―トルソー

大沢 東 美大彫刻科2年
田宮 焔 美大生

同時収録作品ささやかな欲望

紺野一美 高校生
大野貴志 高校生

同時収録作品メタモルフォーゼ

奥村陽一 26歳 有名企業の御曹司
マキ 24歳 出張ボーイ

その他の収録作品

  • ヴァニラボーイズ
  • Free Talk

あらすじ

偶然の出逢いが運のツキ? 男3人+犬一匹の雑居生活が始まったはいいが、同居人は犬よりケダモノ!! 毎夜毎夜の喘ぎ声にコンプレックスの“みこすり半”を克服させてくれ!! 表題作プラス『デッサン』『ヴァニラボーイズ』『ささやかな欲望』他、読み切り6作品を収録!

作品情報

作品名
31/2(さんかにぶんのいち)
著者
定広美香 
媒体
漫画(コミック)
出版社
マガジン・マガジン
レーベル
ジュネットコミックス ピアスシリーズ
発売日
ISBN
9784896440287
4

(6)

(2)

萌々

(2)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
24
評価数
6
平均
4 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数3

3拍子揃って

定広先生の漫画が好きなんです(*´д`*)ハァハァ
絵も話もエロさもずば抜けてると思うんですよね。
特に、今回この作品は凄く好きな作品のひとつ。
1冊の中に色々な話が詰まってる短編集。
なので、今回タイトルの作品も短編読みきり作品なんですけど、何度読んでもトキメキマス。

話は、同居人3人の話。
初っ端から女の子連れ込んで一晩中(ウチ二人が)エロい行為に勤しみ、翌朝起きてみると(もう一人が)ユニットバスで男2人でまぐわってたり(笑
片方がモヒカンなのもまたイイ。
モヒカンのBLって見たことないですよ!
描き方によっても好みはわかれるかなと思うんですが、定広先生の書かれるこのモヒカン男はスバラシイ!!
色気・エロさwwフフw
ま、メインじゃないんだけど・・・・ぇ

その後の、あま~いからだの関係もしっかり描かれているので、短い話のなかで、起承転結しっかり楽しめます。
エロ好きな私にはまさに生唾モノw

他作品も、ドエロくて、しっかり話の作りこまれた作品ばかりです。
初めてなのに、尻で感じるようになるまで一晩中覆面の男に・・・っていうのもなんか、、萌えたw
身体を作り変えられるっていうのもなかなか乙。

3

トルソー

定広美香さんの本は、なにかしらビックリが仕込まれているのですが
この本の中ではダントツ

トルソー

ですね。


トルソーって、あの石膏でできたダビデ像のようなアレですよ。
首も腕も足もなくて
首から下、そして下腹部までの胴体のみのアレです。

あのトルソーが恋人のお話なんですよ。
孤独な少年は、父の美術品の中でトルソーを見つけ恋をするんです。
トルソーを“彼”と慕うのですが
美大生となり裸体モデルで現れた青年に、トルソーの“彼”を重ねるんです。

人間にトルソーを重ねるわけですから
拉致って縛って、トルソーのように顔と手足を隠して愛するんですよ!!!
ぎゃー!さすがに、だるまじゃなくってよかった(; ̄ー ̄川
そういえば定広さんの作品って、ハードだけど
そこまで猟奇じゃないですよね。
やはり根底にすげぇ強い愛が描かれてるからエグくても読めるんだと思う。

2

歪んだ愛がいっぱい!

マニアックとはまたひと味違う、歪んだ愛がいっぱい詰まった短編集でした。
この方の短編集はホントどれもこれも衝撃がいっぱい!

私はヴィーナスシリーズが定広さんの作品の中でぶっちぎり好きなんですが、『メタモルフォーゼ』なんかは、かなりヴィーナスシリーズで描かれる究極の愛に近い歪みっぷりを感じます。

『3 1/2(さんかにぶんのいち)』
表題作は米軍ハウスをシェアして住む、早漏コンプレックスのサラリーマン〔俊介〕、美大生の〔巴〕、モヒカンのバンドマン〔辰巳〕のトライアングルもの。
巴と辰巳は女の子を連れ込んでセックスするわ、二人だけでもまぐわうわのフリーダムさなんですが、俊介はコンプレックスから女の子とまともにエッチも出来ない日々を過ごしているので奔放な二人にイライラ。
俊介のコンプレックスに気付いた巴が早漏を治す手伝い(自分と辰巳の最中の声を聞かせたり、手でやってあげたり)をするうちに、実は歪んでいたトライアングルの正しい形が見えてくるのです。
モヒカンの辰巳がカッコイイんだこれ。

『デッサン』
数ヵ月サイクルで別れを切り出してくる気まぐれ猫ちゃんな美大生の〔響〕と、そんな響に振り回されながらも言われる通りに別れたりまた付き合ったりを繰り返す〔裕介〕の不可解なラブストーリー。
響には響なりの理由があるわけなんですが…
作中にも出てくるんですが、猫好きさんには解りやすのかもしれない(私は丸っきり犬派なのでまったくもって共感し難い)

『トルソー』
幼い頃から留守がちの家でトルソー(胴体だけの彫刻)が唯一の友達であり恋人がわりだった美大生の〔焔〕は、その「彼」に身体つきの似た〔東〕に惹かれるんですが、焔にとっての東はなんせ顔も手も足もないトルソーの身代わりですからね……最初のレイプ紛いのセックスの仕方が衝撃でした。
そんな焔に生身の人間との恋愛を教えてあげる東はなんていいヤツなんだ…!
トルソーとのオ○ニーシーンもなかなか衝撃です。

『ささやかな欲望』
イギリスのゲイミュージシャンに因んで「覗きのジョージ」なんてアダ名を付けられてイジメにあってる主人公の〔小谷〕は、近すぎる距離感でいつもつるんでるクラスメイトの〔紺野〕と〔大貫〕の姿を見るのだけを楽しみに登校しているゲイ。
最後にアッと驚く、とても切ない恋のやじるしが潜んでます。
次の『メタモルフォーゼ』に次いで好き。
切ないよ~

『メタモルフォーゼ』
借金持ちの出張ボーイ〔マキ〕は、初めての客の〔陽一〕に、借金を肩代わりする換わりに自分の理想通りに開発させてくれと言われ受け入れるのですが、陽一の開発の仕方がものすごく普通じゃなかった!
自分では情が入ってしまうからと、マキがア○ルだけでイケるようになるまで屈強そうな覆面男に5時間ぶっ通しで調教させたり、SMクラブでマキにマゾ少年を鞭打ちさせて嗜虐の快感を植え付けさせたりするのですが、そこには陽一の、陽一すら気付いてなかった真の性癖があって……気付いたマキは陽一の最高の恋人へとメタモルフォーゼします。
これ好きだ~
歪みレベルは間違いなくこれがナンバーワン。
マキがタフなのがいいんだな。定広さんのタフキャラ大好き!

『ヴァニラボーイズ』
ゲイクラブで名の知れた遊び人だった〔蛍一〕に一目惚れして自分のモノにした〔純ノ介〕のお悩みは、その蛍一とハードなセックスしか出来ないこと。
キスしたり抱き合ったり愛撫したりするだけの甘い時間も過ごしたいのに気付けばドラッグにまで頼って挿入するばっかりの愛し合い方に嫌気がさした純ノ介は、掲示板で気が合いそうな相手を見つけ会いに行くんですが、そいつは実は……
「ヴァニラ」=シンプルなセックスを好む人のことらしいです。
純ノ介と蛍一はちゃーんと純愛なんだな~

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